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詳説韓国ドラマ-王と妃(왕과 비)-全話あらすじネタバレ感想一覧-セリフ付き


王と妃(왕과 비)1話~186話 全話あらすじネタバレ感想

王と妃

王と妃

この王と妃(왕과 비)という韓国ドラマはたいへん長編、超大作中の超大作な韓国ドラマで割と面白く朝鮮の歴史を学ばせてもらいました。このドラマは1998年6月6日から2000年3月26日にKBSで放送された韓国ドラマです。私がこのドラマを見終えた時は2016年でした。このドラマの主要登場人物は世祖こと首陽大君(スヤンテグン)と義理の娘である仁粋大妃(インステビ)、そして端宗(タンジョン)、成宗(ソンジョン)や燕山君(ヨンサングン)です。首陽大君(スヤンテグン)は金宗瑞(キム・ジョンソ)を殺して端宗(タンジョン)から王位を奪い国王となる様子がたいへん詳しく描かれています。仁粋大妃が後宮を支配してハン・ミョンフェとともに権勢を振るう様子がチェ・シラの妙演により表現されています。母が殺された燕山君が横暴を振るうまでの過程も詳しく表されており、汚い宮中の世界が長々と描写されています。

こんな汚い宮中にも死六臣というたいへん勇気のある士大夫がいたそうです。でも正しいことを言ったら殺されてしまいました。たぶん家族も奴婢になるか、処刑されてしまったのではないかと思います。正しいことを言ったら、現在でも処刑される国があるかもしれませんが民主主義の国でも正論を言えば社会的経済的に殺される風習は今でも健在です。そういうことで口をつぐんでいる人々がソン・サンムン(成三問)のあっぱれな勇士を知り心打たれるのです。

はじめのほう(癸酉靖難の前)はしっかり観てませんでした。登場人物は非常に粘着質でしつこく腹立たしいですが、朝鮮の人の考え方を理解するためにはとても役立つドラマであるように思います。140話あたりから韓国ドラマ「インステビ」や「王と私」と話が重複しているように思います。

王と妃の総評レビュー

韓国ドラマの王と妃は文宗から端宗、世祖、睿宗、成宗、燕山君そして中宗までの朝鮮王朝の国王の物語でした。「武人時代」や「龍の涙」「王の女」のように朝鮮王朝実録と野史をもとに描かれた韓国ドラマの中では割りと史実に忠実になるよう描かれたドラマで当時の歴史上の人物がどのような考えをして歴史に残る行動を取ったかが推察されて見解も記されており、かなり硬派なドラマとなっていて朝鮮の人の考え方を知るにはなかなかよいドラマでした。画質は悪いですが、中身がしっかりしていますのでHDサイズでも気になりません。

まあDVDを買ってまで見たいとは思いませんが、日本人から見た朝鮮王国はとても興味深いもので、時には命も惜しくないソン・サンムンのような勇気ある儒学者や尚膳のキム・チョソンは日本には見られないタイプの勇者だと思いました。とはいえ、ドラマのラストでパク・ウォンジョンが歴史を捏造したようなことを示唆しましたので、実録でも話半分に思っておいたほうがよいと思いました。歴史の記録と異なる演出をしているのでそのまま鵜呑みにしてはいけません。韓国ドラマのダメなところは記録と違うことを平気で描いてしまうところですね・・・だから話半分にしか信じられないというかw

[王と妃レビュー]
史実:★★★★☆
内紛:★★★★★
腐敗:★★★★★
イケメン:☆☆☆☆☆

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