「王と妃」 第65話 譲位 とあらすじネタバレ感想
65話 譲位 あらすじ
「私が玉座にいる限り無実の人間が次々と死ぬ。だから急いで首陽大君を呼べ。」
端宗は譲位を決意しました。
ハン・ファクは錦城大君と恵嬪を殺すように端宗に言いました。ハン・ファクは譲位させる前に首陽大君の思い通りに錦城大君と恵嬪を始末したいのでした。
端宗のもとに届いた殺生簿のリストは癸酉靖難以上で全員を処刑するには四か月以上かかる人数でした。
チョン・インジは王を廃した汚名を背負いたくないといいました。
首陽大君「私は、無実の人間を殺しません。何があろうとソン・ヒョンス大監だけは守って差し上げます。殿下にお伝えください。司憲府の提案通りに命令をくだせと。私が殿下にお会いできるのはその後だけです。」
首陽大君は端宗に膨大な人数の処刑をするように王を操っていました。
端宗のもとに義父のソン・ヒョンスが錦城大君と恵嬪を殺すように説得しに来ました。端宗はできない、もう無実の人間を殺したく無いと涙を流しました。ソン・ヒョンスは生きるために玉座を守るのです、首陽大君に名分を与えてはいけません殿下、私の命など惜しくはありません、すべて差し出してくださいと言いました。「玉座にそこまでの価値が?」
譲寧大君は解決できるのは私しかいないといいました。ハン・ミョンフェは引き止めるふりをして喜びました。
孝寧大君のもとにも王族が集まっていました。端宗の身を案じる王族たちは孝寧大君に事態の収拾をお願いしました。孝寧大君はもう止めることはできないので黙っていようと言いました。
譲寧大君は賓庁の重臣の意見を出させ、廃位に導こうとしていました。「退く意思がないなら廃位にすればよいのです。」
(譲寧大君はよほど世宗に玉座を取られたと恨みがあったようですね)
譲寧大君は殿下は何の業績も残していない、首陽大君こそが王の器だ、世宗大王の嫡男継承は誤りだと主張しました。譲寧大君はどんな意見を出しても首陽大君の望みを貫き通しました。
首陽大君は森の中で佇んでました。「うまい水だ」部下が汲んできた水を首陽大君は飲み干しました。桃源君は浮かない顔でした。「父上は喉が渇くのですね。(欲を渇望しているのですね)」
首陽大君「この私の渇望は尽きることを知らぬ。」
首陽大君はあの寺は何かときくと、部下は「恵嬪のいる浄業院」だと言いました。
首陽大君「おくるみに包まれた殿下の姿を思い出していた。」
譲寧大君は端宗と面会していました。譲寧大君は錦城大君と恵嬪のことは新王が決めることだと命を保証しませんでした。
端宗「王座を退きます。これで満足ですか譲寧叔父上。私はもう決心しました。催促はおやめください。」
譲寧大君「殿下は信用ならないのです。」
(譲位を迫ることは罪ではないのでしょうか?)
シン・スクチュ「私を殺してくださいチューナー」
都承旨はひれ伏して泣きました。
端宗「私のせいで、見せたくもないものを都承旨に見せた。」
シン・スクチュ「チューナー・・・・」
女官たちは端宗を哀れみ泣きました。
世宗「私の息子たちをどうお考えに?次男の首陽がよいと?」
譲寧「ご長男は子が幼すぎます。」
世宗「確かに首陽の人柄と学は王として格好でしょう。」
譲寧「ご長男も人柄と学は首陽に劣りません。だが病弱なのが気がかりです。首陽は世子に敵いませんが健康です。誰も手出しできません。」
世宗「王室の安泰のためには王権の確実な継承が重要。原則を盾それに従うことが骨肉の争いを避ける道でしょう。」
譲寧「父王の太宗は長男の私ではなく殿下を選ばれました。殿下。私は父上の選択を恨んだことはありません。殿下は三十二年間王位におられ立派な治績を残されました。父上は弟を殺して王になりましたが殿下の功績で王室の名誉を挽回されました。原則はひとつの基準です。」
端宗が首陽大君に即位した日について朝鮮王朝実録には特に記録が残されていない。まるで杯でも渡すかのように簡単に首陽大君に王位が譲られたのだろう。権力の継承がそのように行われたのは残念だ。(制作者のメッセージ)
(つまり堂々と譲位を行う名分がなかった)
首陽大君は端宗の面会を希望しました。端宗は賓庁で待つように命じました。
端宗はソン・サンムンを呼びました。「私は今すぐこの座から解放されたい。すぐにソン・サンムンに王印をもって来させろ。」
ソン・サンムンは「譲位など世宗大王がどんなに嘆かれることだろうか。」
端宗はソン・サンムンに王印を持って来るように説得しました。
ハン・ミョンフェ「殿下には王印を引き渡す前にやっていただくことがある。」
ハン・ミョンフェは錦城大君と恵嬪を端宗に殺させようとしていました。
端宗「何なのだこれは。」
上書には恵嬪と錦城大君と寧陽尉とオム・ジャチを処罰をするように書かれていました。ハン・ミョンフェは端宗を脅迫しました。端宗はハン・ミョンフェに好きにせよと言いました。
錦城大君は流刑にされました。
端宗はチョン内官に玉璽を首陽大君に渡すように命じました。
端宗は涙を流しました。
チョン内官「殿下のお言葉をお伝えいたします。"余が幼いゆえに国をすべる術を知らず狡猾なものどもが反乱を企てるに至った。よって余は領議政に王座を譲るものである。"首陽大君は王の王印を受け取りください。」
首陽大君「私は、これを受け取ることはできん。殿下にお伝えしろ。私は至らぬ臣下でした。その罪は十分に自覚しております。しかしながら私は王座を望んだことはございません。殿下がこの王命を取り下げてくださらねば私はここで自決し罪を償う所存です。どうか二度と私に疑心を抱かぬと。」
首陽大君は玉璽を端宗に返しました。
端宗「首陽大君につたえよ。ためらわず王座に就けと。」
恵嬪は流刑になりました。
首陽大君は再び玉璽を端宗に返しました。
端宗「私への礼儀のつもりならば二度も遠慮すれば十分だ。三度も返す必要はない。王印を受け取るようにつたえよ。」
チョン内官たちは「まんがかうにだちゅーなー、ちゅーなー」と泣きました。
桂陽君夫人たちは「千歳ー」と喜びました。
首陽大君は玉璽を受け取りました。重臣たちは「千歳、千歳、千々歳」と言いました。
感想
まことに腹立たしいですwこれって首陽大君を処刑することはできなかったのでしょうか?王の命令は絶対ではなかったのかな?王様の命令は絶対であったように思うのですが、どうだったのでしょうね。やっぱり譲寧大君は世宗を恨み、文宗を殺したいほど恨んでいたのではないかと思うのです。譲寧大君は文宗への復讐心から首陽大君を王に望んだのではないでしょうか。あるいは首陽大君に取り入って自分の子孫が繁栄するために。現代の価値観では首陽もハン・ミョンフェもインス大妃もホン・ダルソンも悪党ですね。このホン・ダルソンを演じている俳優さんは、いま見ている「ソドンヨ」で主人公の味方という悪くはない役で出演されておられます。首陽大君も別のドラマでは頼りがいのある主人公の味方を演じています。でもチェ・シラ、この人はなぜか好きになれないんですよね。韓国では人気があるようですが。普段でも意地悪そうな気がして(笑)