韓国ドラマチョン・ドジョン鄭道伝39話のあらすじネタバレ感想
鄭夢周暗殺 あらすじ
「逆徒と一緒にいると、人殺しも平気になるのか。鄭夢周は誰もが認める忠臣だ。父上と先祖の顔に泥を塗るのか?」イ・バンウは東北面に旅立ちました。
圃隱と酒を飲み終えた三峯鄭道伝は牢屋に戻されました。
「涙ぐましい友情ですね。三峯先生と別れの酒を?私は三峯先生のように寛大にはできません」
三峯を見送る圃隱に李芳遠は「味方には挨拶、敵には刀、これが私の信条です」といいました。李芳遠は父に刺客を送った礼をすると鄭夢周に言いました。鄭夢周は「嘆かわしいことだ。もうお遊びは終わった。本来ならお前は死刑になるところだが、大業のことなど忘れ儒者になったほうがいいぞ」と忠告しました。
李芳遠は最後の砦(軍権)を渡してはならないと義母とイ・ジランに言いました。カン夫人は南無観世音菩薩、天は無常ですね、大監、どうすればいいですかと嘆きました。バンウォンはジランに鄭夢周を始末するから後方から協力してくれといいました。ジランは武将だから暗殺みたいな真似はできない断るといいました。ジランはソンゲが圃隱を尊敬しているから殺せば首をへし折られるぞといいました。
王瑤(ワン・ヨウ、恭譲王コンヤンワン)は人事のことは鄭夢周に任せるといいました。鄭夢周は軍事権を取り戻したら李成桂を弾劾し、左右軍統制使の人事案を王に告げました。鄭夢周はイ・ソンゲを処罰せねばならないと王瑤(恭譲王)に言いました。
李芳遠は「目を覚ましてください父上、王位に就かねばなりません」と意識のないイ・ソンゲに語り掛けました。牢にいるチョン・ドジョンは「主君、志半ばで旅立つ愚かな私をお許しください。」と主君を思い拝礼しました。眠っていた李成桂は「むおおおおおお」とうなりだし、目を覚ましました。
朝、鄭夢周が靴を履こうと思ったら靴が片足ありませんでした。犬が靴を咥えていたずらをしていました。
チョン・ドジョンは処刑場に連行されようとしていました。しかし急きょ処刑が延期されました。「まさか・・・・・・主君」
李成桂が目を覚ましたら次々と見舞客の貴族たちがあらわれました。ジランとペ・グンニョム将軍は都合のいいやつめと快く思いませんでした。李成桂は「私が完治するまでここが都堂である。私の家が朝廷である。今後は都堂と朝廷の仕事については私の許可を得るように。息をすること以外はすべて私の許可を得てもらう。」と言いました。貴族たちはイ・ソンゲにひれ伏しました。
「イ将軍が守待中大監の権限を無視なさるとは」「李成桂一派がチョン・ドジョンの処刑の延期を申し出ました」鄭夢周を無視して李成桂達は政治をはじめました。
鄭夢周は王瑤に李成桂に談判するといいました。「そなたの命が危険だ、我々が命を狙ったことに気が付いている」と王瑤が言いました。鄭夢周は「こんなときに逃げたら大勢は李成桂将軍に傾いてしまいます。どうか心を強くお持ちください」と王をなぐさめました。
チョン・モンジュは白い絹に身を包み懐に刀を携えて李成桂の屋敷を訪れました。
李成桂「お久しぶりです。」
チョン・モンジュ「回復、おめでとうございます。」
李成桂「回復?」
チョン・モンジュ「まだ養生が必要でしょう。朝廷と都堂は私に任せてお休みください。」
李成桂「その話は後にしましょう。まずは巡軍監(スングノク)にいる三峯を連れてきてください。」
チョン・モンジュ「処刑は決まっています。放免はしません。」
李成桂「手を取り合って、三峯と共にここに来てください。」
チョン・モンジュ「王命を覆すことはできません。」
李成桂「王命?何が王命だ。私ならいますぐにでも殿下の首をきりおとし王座を奪うことができます。」
チョン・モンジュ「イ将軍なら十分可能でしょう。ですが民は玉座に就いたイ将軍を王様ではなく人の命を奪う去骨匠(コゴルチャン)というでしょう。
気の短い李芳遠は父と鄭夢周の様子を見てくると行きました。
チョン・モンジュ「三峯を放免することはできません。」
李成桂「これ以上私を怒らせないでください。三峯を牢屋から出してここに連れてきなさい。」
鄭夢周は懐から短剣を取り出しイ・ソンゲの机に置きました。
イ・ソンゲ「何の真似です。」
チョン・モンジュ「選んでください。」
イ・ソンゲ「選ぶ?」
チョン・モンジュ「三峯と私どちらか一方の命を選んでください。これは私からの最後の提案です。」
李成桂は短剣を振り払いました。
イ・ソンゲ「圃隱先生、このようなやり方は間違っている。私が王になったら腹を突き出して栄華を極める、そう思っているのですか。それは誤解です。私が王になったら国のことは三峯と圃隱に一任する。二人がやりたいことに全力で支援する。邪魔する奴らは一人残らず捕まえる。敵が攻めてきたときは私が倒して国を守る。これが私に与えられた役目です。これさえ守れば間違いなく今よりいい国を作ることができるでしょう。先生、そう思うことは間違いでしょうか?」
李成桂は机をよこにずらしました。
イ・ソンゲ「圃隱先生、お願いします。どうか私に力を貸してください。そして三峯と三人で手を取り合って素晴らしい世の中を作っていきましょう。」
李成桂は鄭夢周の手をさすりました。
鄭夢周はイ・ソンゲの手を放しました。
チョン・モンジュ「すみません。どんなに説得されても私の立場は変わりません。大監がどちらも選べないとおっしゃるのなら私がお手伝いします。これから帰って朝廷に行って三峯の処刑を命じます。」
イ・ソンゲ「わかりました。帰ってください。早くここから姿を消してくれー!」
李成桂は涙を流しました。
イ・ソンゲ「
私イ・ソンゲは今日からお前、チョン・モンジュと絶縁します!」
イ・ソンゲは鄭夢周を指さしました。鄭夢周は黙って部屋を出ていきました。
イ・バンウォンはチョン・ドジョンの牢屋を訪ねました。
李芳遠「命拾いした気分は?」
鄭道伝「バンウォンや、お父上が意識を取り戻したのか?」
李芳遠は牢屋にいるチョン・ドジョンに助言を求めてきました。
圃隱先生をあきらめろと書いてください。説得できるのは三峯先生だけです。ためらっている場合ですか。」
鄭道伝「帰ってくれ。これはイ将軍の戦いだ。私の出る幕ではない。」
李芳遠「父上に押し付けるのはやめてください。」
ドジョンは牢の隙間から手を伸ばしバンウォンの襟をつかみました。
鄭道伝「圃隱を排除したら民心も大業の正当性も失ってしまう。圃隱を排除してはならない。」
李芳遠「あなたは死んでもいいのですか?」
鄭道伝「私は一度死んだ身だ。大業で死ぬのは構わない。だが圃隱を殺した同伴者にはなりたくない。」
李芳遠はチョン・ドジョンに怒られてジランや父にも鄭夢周を殺すことを反対されて荒ぶっていました。
妻のミン氏は「思うようになりませんか?あなたがおっしゃる答えは鄭夢周を殺すことがお望みですか?」といいました。
李芳遠「そうだ。だが父上はためらい三峯は拒んでいる。」
ミン氏「ほかに答えがあると信じているのでしょう。」
李芳遠「ほかに答えはない。」
ミン氏「私が思うにあなたはまだ未練があるのですね。あなたは確信したら行動に移すお方です。ためらっておられるのを見るとまだ答えに確信が持てないのでしょう。」
ミン氏はバンウォンにはっぱをかけました。
鄭夢周は白い服をまといひとり町を歩いていました。李芳遠は部下を使ってモンジュに手紙を届けました。
李芳遠と鄭夢周の会話
チョン・モンジュは李芳遠の家を訪問しました。バンウォンと妻は庭でモンジュを丁重に迎えました。李芳遠はモンジュに万寿山の葛の酒をふるまいました。
李芳遠「今日は私から守待中大監に話が合ってこちらに来ていただきました。」
鄭夢周「これはどういう意図で書いたのだ?」
李芳遠「そこに書いてあるとおりです。」
鄭夢周「"この世のことはとてもかくても候。万寿山の葛のつるが絡んでいる。我々も絡み合ったまま百年を享受しよう。"これは志操を曲げて栄華を極めようという詩だ。こんな誘い文句に乗るとでも?」
李芳遠「そうではありません。圃隱先生に私の誠意を伝えると同時にお願いしたのです。」
鄭夢周「誠意は伝わった。だが信念と節義を曲げることはできない。」
李芳遠「圃隱先生の竹のような志操は万人の鏡でしょう。ですが山には竹だけでなく葛のつるも生えています。それらが集まり山になるのです。なぜ大監は竹にばかり執着を?一度くらい歴史の流れに身を預けてみては?」
鄭夢周「上から下へ、自然の摂理で流れている水ならそうしただろう。だがお前のいう歴史の流れは逆流だ。反逆でしかない。」
李芳遠「圃隱先生。どうか今回だけは妥協してください。」
チョン・モンジュは懐から手紙を取り出しバンウォンに渡しました。
鄭夢周「これが私の真心だ。父上に渡してくれ。」
チョン・モンジュは去りました。
李芳遠は鄭夢周の手紙を読みました。
バンウォンの妻ミン氏にバンウォンは言いました。 イ・バンウォン「私に話してくれたな。これが確信だ。」
チョン・モンジュの部下チョ・ヨンギュはモンジュの後をつけました。 イ・バンウォンは部屋で机を指で叩いてそわそわしていました。
鄭夢周は善竹橋の中ほどで歩みを止めました。
「協力できることがあったら言ってくれ。計民授田のことはあきらめた。お前とは敵対したくない。」「お願いです。三峯と三人で素晴らしい世の中を作っていきましょう。」
鄭夢周はチョン・ドジョンと李成桂のことを思い出していました。
>3人の刺客がモンジュの前に立ちはばかりました。
「何者だ」
背後から声がしました。
「守待中大監」
鄭夢周「バンウォンの使いか。」
チョ・ヨンギュ「先にバンウォンさまの伝言をお伝えします。大業のためには致し方ない。許してくれと。」
鄭夢周「こんな日が来ると思っていた。天下のならず者だ。」
チョン・ヨンギュ「黙れ。」
鄭夢周「バンウォンに伝えろ。高麗の忠臣のまま死ねて感謝する。これで大業は許されない簒奪になってしまったと。」
イ・ソンゲは輿を用意してくれ、三峯に会ってくると妻にいいました。ジランは慌てて入ってきました。「大変です。それが・・・これを読んでください。」ジランはモンジュの手紙を渡しました。
手紙には・・・
私鄭夢周は尊敬する武将であり生涯の友である李成桂大監に詩を贈ります。
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鄭夢周は刺客たちに何度も斬られました。
この身が死にて百度繰り返し死ぬとても 骨は塵あくたとなり魂もまた消えぬともよし。
君に捧げし一片丹心(イルピョンタンシム)の いかでか移ろわん。
此身死了死了
一百番更死了
白骨爲塵土
魂魄有也無
向主一片丹心
寧有改理也歟
イ・ソンゲは手紙を落とし、うううおおうううおううと泣きました。
鄭夢周は李芳遠の手下にモーニングスターでとどめを刺されました。
イ・ソンゲ「圃隱せんせーいぽうーん、ぽうんせんせーい」
チョン・ドジョンは釈放されました。善竹橋には人だかりができていました。チョン・ドジョンは人をかき分けて行ってみるとそこには惨殺されたチョン・モンジュの遺体が横たわっていました。
チョン・ドジョン「圃隱、なぜだ。なぜこんな姿に?圃隱、ぽうん、いいから返事をしてくれー。圃隱・・・・・・」
チョン・ドジョンは泣きました。
圃隱鄭夢周は慶尚道(キョンサンド) 永川(ヨンチョン)で生まれた。大科(テグァ)の三場(サムジャン)すべて主席で合格するほど優秀だった。イ・セクはチョン・モンジュを「性理学の祖」と呼んだ。さらには冷え込んでいた明との関係を改善し倭寇に捕らえられた数百人の民を帰国させた。イ・ソンゲと共に高麗の改革を推進していたが易姓革命に反対し関係が悪化する。滅びる高麗を守るためにイ・ソンゲと対立したが1392年善竹橋で李芳遠の刺客に暗殺されてしまう。高麗に一片丹心し命をささげたチョン・モンジュ。彼が残した「丹心歌」は我々に感動と教訓を与えている。本貫は迎日(ヨンイル)で文忠(ムンチョン)という諡号(しごう)が贈られた。
鄭道伝は鄭夢周を抱き泣いていました。
李成桂「なぜこんなことに・・・なぜだ・・・・・」
鄭道伝「ポウンーーーっ・・・・・・」
感想
歴史的大事件の回でしたね。ドラマで見てもキム・ジョンソの癸酉靖難を連想させるくらい衝撃的ですね。まさか癸酉靖難でもドラマで使われたモーニングスターとは(笑)これも歴史に書いてあったのでしょうか?善竹橋は今も残っているそうですね。なんと歴史は残虐なのでしょう。いいえ、李芳遠が残虐なのですね。イ・ソンゲも「おうちが朝廷だー」と面白いセリフを言ってくれましたね。今回は興味深く見させてもらいました。これから李芳遠と鄭道伝の関係にも大きな溝が入ってきましたのでもはや修復は不可能でしょう。続きが気になります。イ・ソンゲが李芳遠に王位を譲らなかった理由はもうこれで明らかですね。バンウォンは悪い人間、李芳遠は李成桂と鄭道伝からトンビが油揚げをさらうように権力を奪った悪名高い王のようですね。
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