韓国ドラマチョン・ドジョン鄭道伝31話のあらすじネタバレ感想
あらすじ
チョ・ミンスは流刑になりました。チョ・ミンスは大司憲チョ・ジュン(趙浚)を恨みました。ドジョンはミンスをほめました。チョ・ミンスは革命より改革が難しければイ・ソンゲ将軍の気も変わるでしょうといいました。
イ・ソンゲはチョン・モンジュの「忠」という文字とドジョンの「志」という文字を見比べて悩んでいました。鄭道伝とチョ・ジュンがイ・ソンゲのところに来ました。チョ・ジュンは「計力授田」と「計民授田」のどちらかを選ぶかによって自分の進退を決めるといいました。「計民授田」と書かれた紙を破ったソンゲを見て去ろうとしたジュンに、イ・ソンゲは民という漢字を「計力授田」の上に重ねました。イ・ソンゲはドジョンに改革ごときで必死にはならない、民が君主になれる国の王にしてくれと鄭道伝に大業の決意をいいました。イ・ソンゲは民のために力を尽くしたい、地獄よりもひどいところにいたので地獄は耐えられるといいました。チョン・ドジョンは新しい国の君主に拝礼しました。鄭道伝は大業への道を身命を賭して開き成し遂げますとイ・ソンゲに誓いました。
夜、ぼーっとしているドジョンにチョン・モンジュはどうしたのだと尋ねました。ドジョンはモンジュになぜ示威のときに助けたのだといいました。モンジュはそこに三峯がいたからだと答えました。ドジョンは「いつかいい世の中になったらお前が門下待中になるのだ」とモンジュにいいました。「門下待中は誰がなろうとかまわないいい世の中にするほうが大事だ、高麗の未来のために」とモンジュはいいました。
その夜、鄭道伝はナム・ウン、イ・バンウォン、ユン・ソジョン、チョ・ジュンを呼び「民本」、国の主体は民にある理想郷を建国すると宣言しました。ナム・ウン、チョ・ジュン、ユン・ソジョン、イ・バンウォンもまた誓いました。鄭道伝は高麗と士大夫の魂も捨てる覚悟が必要だと筆をとりました。
民本大業、これは我々の魂であり体でありすべてだと鄭道伝はいいました。
チョン・ドジョンは李仁任のところへ行きました。ドジョンは囲離安置にしたのにここで死なれては困ります。安らかにあの世に行かせませんよ、あの世で高麗が滅びる姿を見守ってください、あなたのおかげで易姓革命を夢見ることができました、それだけは感謝しているといいました。李仁任は過度な理想と権力が集まったときに怪物になれるのだ、お前は苦しみを受けるだろうと言い息絶えました。
私田を廃するというチョ・ジュンの意見に高麗の重臣たちは反対しました。牧隠イ・セクは高麗は私田を基盤に発展してきたので私田を廃せば高麗の基盤は揺らぎますと反対しました。イ・ソンゲはジュンを援護しました。
牧隠を慕う士大夫たちと李成桂派は会議で激しく対立しました。牧隠の士大夫たちは生まれもさまざまで分裂しているとドジョンはいいました。家柄により政敵となり、田制改革によって味方と敵を見分け、敵を民心から孤立させるのだとチョン・ドジョンはいいました。チョン・ドジョンははじめから高麗で改革ができるとは思っていませんでした。
イ・セク(牧隠)にドジョンが呼ばれました。田制改革について嘆かわしいのでやめろ、不可能だと牧隠はいいました。ドジョンはう不可能ではない、昔は井田制だったといいました。チョン・モンジュは二人の間を取り持とうとしましたが、敵対しました。牧隠は鄭道伝を理解しようとしましたが、「お前はこの世を操りたいのか、恨みを晴らしたいのか」といいました。「そうです、民の恨みを晴らしたいのです」「なんだと!政治は壊すものではなく守るものだ」「では師匠はそれを守ってください、私は壊します!」「何だとー!」イ・セクはチョン・ドジョンを破門しました。
チョン・モンジュはイ・ソンゲにチョ・ジュンの計民授田をいったん取り下げて反対派ともう一度話し合ってくださいとお願いしました。圃隱は三峯が牧隠に破門にされたことを李成桂に伝えました。破門されて落ち込んで暗い気持になったドジョンは誰にも会いたくないといいました。そこにイ・ソンゲが酒を持ってドジョンを慰めに来ました。イ・ソンゲは田制改革はお前に任せる、しかし圃隱先生だけは敵にしてはならないといいました。どんなことがあっても圃隱先生と協力してほしいというイ・ソンゲに私にとっても圃隱は大切な存在ですといいました。「主君、慰めてくれてありがとうございます。」
江華島では上王となったウ王が暴れて女官を殺そうとしていました。ウ王のもとに李仁任の死の知らせがきました。ウ王は剣を落としました。
都堂の決定もなく土地の測量を行っているイ・ソンゲにいますぐやめろと牧隠が言いに来ました。イ・ソンゲは中止することはできないとイ・セクに言いました。「奴らの好きにさせておけば国が滅びてしまう」と牧隠はいいました。
明は王昌の即位を認めませんでした。明の皇帝はウ王が江華島にいることについて謀反があったと思い、様子を見守っていると手紙で述べました。門下待中の牧隠は私と守門下待中(守侍中、スシジュンのイソンゲ)が明へ行って王昌の任命書をもらってきますといいました。圃隱は情勢がよくないので牧隠がとらわれる危険があると反対しました。チョン・ドジョンも反対しました。
感想
今度の敵はイ・セクなのですか!武人でないだけ倒しやすい相手といえましょう。イニムはドジョンに未来のお告げをして、ドジョンの結末を暗示しましたね。果たして計民授田の行方はどうなったのでしょうか?ここはちょっと考えさせられるところですね。富が偏れば、国は富んで民は貧しくなり、結果として行かれる民の力を借りた武人により高麗は滅びてしまうわけですが、世界史をみても富が一部に偏った国は長続きはしたとしても、最終的に権力者が倒されていますよね。そうかといって農地を民に平等に分け与えてしまうと農業を基盤とした経済力がなくなってしまい結局農業だけでは生計が成り立たず貧しいことになってしまいます。権力が集中しているとそれだけ権力を奪いやすい状況が生じるのだと思います。なにせトップをやっつけたらいいだけですから。
そうなると、少数が広い土地をもつことと多数が狭い土地をもつこととどっちがいいの?
ということになりませんか?日本でも武士に分けられる土地がなくなって浪人という階級や貧しい下級武士がほとんどになり、豪農の土地も取られて現代のように田畑が分割しちゃいましたよね。こうなってしまうと食糧生産は非効率になりますから、ほとんどは儲けもない、趣味の園芸、ということになってしまうようですね。結局はお金を持っている人だけが得をする世の中とうい構造は高麗も朝鮮も現代もたいして違いがないといえましょう。
土地が小さければ小さいほど赤字になる農業。
中世が終わり、土地を手にした世界の民たちはその後どうなったのでしょうか。
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