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客主-객주ケクチュ全話(1話~最終回52話)のあらすじ一覧セリフ解説あり

韓国ドラマ客主-ケクチュ-商売の神のあらすじ概要 2017年11月16日木曜日からBSジャパンで韓国ドラマの「 客主〜商売の神〜(チャン・ヒョク主演) 」が午前10時57分から正午まで月曜日から金曜日まで毎日放送されます。 客主(ケクチュ, 객주)は全60話(BS版は52話) と長い話数(中編)の韓国ドラマです。BSなのでCMで話数が伸びるか、あるいはシーンを削り取られてカットされた話のどちらかにあると思います。 私個人としては話が伸びても場面を編集しない完全版での放送を期待しています。 チャン・ヒョクが出演するドラマはどれも面白くハズレが無いのでたいへん楽しみにしています。チャン・ヒョクは清々しくてスッキリとした感じで迷いのない演技が好きです。 これから韓国語の勉強を兼ねてシナリオのあらすじを解説したいと思います。 「客主(객주)」は 2015年9月23日から2016年2月18まで放送された韓国 ドラマ(32年ぶりにリメイクされたドラマ)です。オリジナルの「客主」は1984年 1月31日から1984年 6月19日の最終回まで放送されました。「客主」の原作は小説家のキム・ジュヨン(김주영 )の作品です。 目次 あらすじ 序盤のあらすじ 中盤のあらすじ 終盤のあらすじ 感想 レビュー 視聴率 主なキャスト 制作 全話あらすじ感想一覧 DVD あらすじ 朝鮮時代後期(19世紀末)、チョン・ボンサム(チャン・ヒョク演)が商売をする中編ドラマです。 (客主は楽しみにしていてまだネタバレを見たくないので、今日は一行だけの説明にしました。) 客主とは、朝鮮後期において港(ポと言われる浦のこと)や都市で商業や金融業をしていた人々です。韓国ドラマでは商団などと日本語に訳していることもあるようですね。港湾での取引業、運送業、倉庫業、宿泊業、金融業、販売代行や仲介業などを手掛けていました。客主は中央官庁に納入する物資や王室や大官(テグァン)の預金も扱っていました。 ▲目次に戻る 序盤のあらすじ 千家客主(チョンガケクチュ)のチョン・ウスの息子チョン・ボンサムは商売の勉強が嫌いで怠けていました。姉のチョン・ソレはキル・サンムンの息子キル・ソゲとは恋仲で密に愛を育

客主(けくちゅ)最終回52話のあらすじと感想

韓国ドラマ客主-ケクチュ-商売の神最終回52話のあらすじと感想 目次 あらすじ 感想 関連記事 あらすじ 千奉三(チョン・ボンサム)は反逆の罪で捕らえられました。チョン・ボンサムを救おうとチョン・マンチとコムベとファン客主が先頭に立ち行商人を率いて任房(イムバン)に立てこもりました。閔泳翊(ミン・ヨンイク)は反乱を阻止するために六矣廛(ユギジョン)大行首(テヘンス)で両班のソンドルの助言でチョン・ボンサム自身にこの問題を解決するように仕向けました。任房(イムバン)の門前に赤い縄で縛られた姿のまま現れたチョン・ボンサムは皆にこう言いました。 「マンチ兄貴。コムベや。ファン客主様。やめてください。俺は自ら義禁府に行きました。自主したのです。」 チョン・ボンサムは皆に言いました。 「嘘はやめてください。」 コムベは棒切れを持ったままボンサムに言いました。 「コムベや。俺が自分の命を惜しんで仲間を危険に晒すと思うか?みなさん聞いてください。任房(イムバン)がなければ行商人の精神もなくなるのですか?患難救恤(ファンナンクヒュル)。商いで民を豊かにして、困難な時は我々行商人同士が助け合う。そんな行商人の精神はこれからも残ります!悲しくありません。みなさんの心の中に行商人の精神が息づいている限り俺は喜んで死にます。冷たく光る刀で首を斬られても、俺は怖くない。悔しくもない。任房(イムバン)は行商人が共に生きるために作られたのです。共に死ぬためではない。みなさんの手は、民を豊かにするための物資と、家族を養うためのカネを握るためだ。人を傷つけ殺すために武器を持ってはいけません。さあ、武器を捨てて下さい。これは京畿道任房接長、私チョン・ボンサムの、最後の命令です。」 「何をしている。接長の命令に従え。」 ソン・マンチは棒きれを投げ捨てると、行商人たちも木の棒を投げ捨てました。 騒動を収めたチョン・ボンサムは行商人たちの罪を問わず、都承旨(トスンジ)閔泳翊(ミン・ヨンイク)に属すか六矣廛(ユギジョン)に属すか、行商人として自ら商売するか選ばせ、銃弾を受けて重傷のチェ・ドリを放免するように都承旨(トスンジ)閔泳翊(ミン・ヨンイク)に頼みました。ボンサムはソンドルにドリの世話を頼みました。 チェ・

オクニョ運命の女(ひと)42話の詳しいあらすじネタバレ!Flowers of the prison

オクニョ42話のあらすじと感想 あらすじ 感想 関連記事 あらすじ 夜の王宮でオクニョと明宗(ミョンジョン)は出会いました。オクニョは明宗が国王の服を着ていることに驚きました。 「ナウリ・・・殿下。」 オクニョは明宗が国王であることを悟り頭を下げました。 「ハン尚宮(サングン)。どうしてこの者がいる。どういうことだ。」 明宗は戸惑った様子でハン尚宮(サングン)に尋ねました。 「申し訳ありません。殿下。オクニョが殿下にお話があるというので、私が殿下にお伝えに行っている間、ここで待たせておいたのです。」 ハン尚宮(サングン)は小さくなって王様に釈明しました。 「私に会いに来た?」 「はい殿下。」 明宗の執務室。 明宗は部屋にオクニョを案内しました。 「お掛けなさい。」 明宗は 嬉しそう にオクニョに言いました。 「はい殿下。」 オクニョは顔を俯けたまま椅子に座りました。 「顔を上げよ。」 明宗ほ口元がほころびました。 「ですが殿下。」 「おほう。そうかしこまるでない。」 「はい殿下。」 オクニョは顔を上げました。 「それで、傷は大丈夫か?」 「はい。ご心配をおかけしまして申し訳ありません。」 「回復何よりだ。私こそ身分を隠してすまなかった。」 「・・・・・・。」 「オクニョや。顔を見せてくれ。早く正体を明かすべきだった。私がそなたから世の中のことを聞くのが楽しくてつい言いそびれてしまった。申し訳ない限りだ。一日も早く謝りたかったが国の大事な問題で会いに行くことができなかった。」 「殿下。重要な問題とは明国の使臣のことではありませんか?」 「あれ。なぜそれを知っておる。ああ。そうだそうだ。そなたはカン・ソノという者の知り合いだったな。」 「はい殿下。それだけでなく吏曹正郎(イジョチョンナン)のソン・ジホン様のお世話になっていました。」 「吏曹正郎とも知り合いか?」 「お二方は今、義禁府で拷問を受けているとか。」 「そうだ。明国の使臣が朝鮮の国境を越えたのは明国に戦(いくさ)を仕掛けたと聞かぬのだ。」 「殿下。実は私はカン・ソノ様とソン・ジホン様をお救いするために殿下に拝謁をお願いしました。」 「

実在した真霊君(チルリョングン:진령군)客主(ケクチュ)49話で国師堂(ククサダン)の巫女メウォルが君に封じられる

真霊君(チルリョングン:진령군)~実在した巫女무당 韓国ドラマ「客主(ケクチュ, 2015)」の49話を見ていると、閔妃(ミンビ)を救ったメウォル(梅月、ケトン)が閔妃により真霊君(チルリョングン)に封じられました。彼女は土地と奴婢、王族と同等の身分を下賜されました。私はまさかケトンが「君(クン)」になるとは思っていなかったのでたいへん驚きました。真霊君(チルリョングン)となったメウォル(ケトン)は12年ぶりに実家に行って両班(ヤンバン)の父と母に拝礼します。父は「ヘジュは私の娘ですが、あの子は世を去りました」と他人のふりをします。真霊君(チルリョングン)は涙を流して父の腕に触れると「ムーダン(巫堂)ごときが士大夫(サデブ)に触れるでない!」と母とともに部屋から出て行きました。真霊君(チルリョングン)は母を追いかけると「私はあなたを知らない」と顔をそむけます。 「お母さま。これからは私が望みを叶えます。なんでもお話ください。お兄様の出世のことも・・・。」 真霊君(チルリョングン)は父母に言うと、父は真霊君(チルリョングン)を振り払います。 「たとえお前が君位を授かってもお前はムーダン(巫堂)で私は親不孝者の父に過ぎぬ!ええい!」 父は真霊君(チルリョングン)を置いて去ります。真霊君(チルリョングン)は涙を流しながら母にすがりつき一緒に暮らそうと言いましたが母も「もう私の前に現れないで」と去りました。 真霊君(チルリョングン)は泣き叫ぶと気を失います。 その様子を心配して見ていたドラマの主人公、千奉三(チョン・ボンサム)たちはケトンを部屋に運びました・・・。 実の父母に捨てられた彼女の実に可哀そうな場面です。 閔妃(ミンビ)が国師堂(ククサダン)の巫女を「君」に封じるとは士大夫(サデブ)にとって耐えられないものであったことをドラマでは描かれています。士大夫(両班の主に文班)というのは例外を極端に嫌い、そのルールは儒学の決まり事と中国皇帝の意向に従うことです。巫女(巫堂)は朝鮮では差別の対象で、奴婢より下の、賤民らと同じ最下層の身分に属していました。両班にとって巫堂(ムーダン)は卑しい者だったのです。 ドラマの中で、なぜ彼女が親に捨てられたかというと、精神の病を患っていたからでした。つまり現実よりも思い込みが

李氏朝鮮の政治派閥-勲旧派-士林派-南人派-西人派-老論派の歴史

李氏朝鮮時代の派閥 韓国ドラマの時代劇を見ていると、必ずといってよいほど派閥(学派)が登場し、王宮内で血の嵐が吹き荒れます。日本の歴史ではこれほど凄惨な思想と言論と濡れ衣を武器とした大臣同士の派閥争いは教科書に乗っていないので、朝鮮では言動やねつ造された証拠ひとつで処刑され流刑となるか子女は奴婢に転落することに首を傾げる人も少なくないと思います。もしかしたら日本でも似たようなことはあったのかもしれませんが、こういった罪のなすり付けによる政敵排除は私も見た事がなく驚くばかりです。 今回は李氏朝鮮時代の政治派閥について「(姜文彦, 1993)」という本から調べてみました。 目次 勲旧派(フングパ) 士林派(サリムパ) 大尹派(テユン) 小尹派(ソユン) 西人(ソイン) 東人(トイン) 北人(プクイン) 大北 少北 南人(ナミン) 老論(ノロン) 僻派(ピョクパ) 時派(シパ) 少論(ソロン) 山林儒生(サンリムニュセン) 実学派(シルガクパ) 星湖学派(ソンホハクパ) 北学派(プクハクパ) 興宣大院君(フンソンテウォングン)と四色平等~鎖国 閔氏と守旧派 開化派 東学 まとめ 士禍(サファ) とは、官僚が派閥ごと都合よく政敵に罪を着せられて粛清(処刑)される事件のことです。李氏朝鮮時代に政権が交代するときには必ずといってよいほど士禍で派閥の重要人物が複数処刑され連座制で家族は奴婢に転落します。 勲旧派(フングパ)・・・建国~16世紀 勲旧(フング) 派とは、開国時の功臣です。初期の朝鮮では勲旧派が功臣田(こうしんでん)や奴婢を貰って大地主となり大きな顔をしていました。 勲旧派は詞章派といい詩賦や文章を重視します。勲旧派は14代の宣祖の頃には消えていきました。 勲旧派がのさばる様子は韓国ドラマ「王と妃」で詳しく描かれています。 韓明澮(ハン・ミョンフェ)・・・世祖とともに癸酉靖難を起こしたで中心人物で仁粋大妃とも結託して栄華を極めるも燕山君に恨まれ墓を掘り返されて遺体を損壊されました。 ▲目次に戻る 士林派(サリムパ)・・・15世紀末~16世紀 士林(サリム) 派とは、慶尚道に勢力を置く高麗に忠誠を誓い朝廷から離れて思想を深めていた吉再(キ

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