オクニョ41話のあらすじと感想
あらすじ
利川(イチョン)で世を去る日が近いイ・ジョンミョンと会い自らの正体を知ったオクニョはカン・ソノと護衛のチョヒが見守る中、石畳の橋で佇んでいました。カン・ソノは部下のチョヒにオクニョが翁主(オンジュ)様であることを他の者に明かしてはならぬと言いました。オクニョは昨夜は眠れなかったと非業の死を遂げた母の復讐をどうやって成し遂げればよいかわからないという気持ちをカン・ソノに打ち明けました。カン・ソノは焦ってはならないと機会を待つように説得しました。
コン・ジェミョンの家にユン・テウォンが現れました。コン・ジェミョンはトチとチャクトが弁護を要する囚人を典獄署で見つけたと言いました。テウォンは外知部(ウェジブ)に専念するため平市署(ピョンシソ)を辞めようと思うと気持ちを明かしました。コン・ジェミョンは庶子のテウォンを注簿(チュブ)に就けたユン・ウォニョン大監の立場はどうなるとテウォンを心配しました。テウォンはオクニョの暗殺を謀ったのがチョン・ナンジョンでユン・ウォニョン大監は知っても止めなかったので許せないと言いました。
ユン・ウォニョンの家。
下女長のスングムが厨房で使用人に指示しているところにユン・ウォニョンの子をみごもったチョングムが現れました。スングムがふてぶてしく謝ると、チョングムは駝酪(タラク、牛乳)と金柑が食べたいとワガママを言いました。
「この若様。相当舌が肥えてるの。」
チョングムは自慢のお腹をスングムに自慢しました。
「若様かお嬢様かわからないじゃないですか。」
「大きな鯉が私の懐に飛び込んできた夢を見たの。これは若様に違いないわ。若様は元気がよくてすぐお腹がすくみたい。さっさと食事を持ってきて!」
チョングムが命じるとスングムは腹を立てました。
スングムは使用人に膳を持たせてチョングムの部屋に運びました。
「私を舐めてるの?金柑じゃなくて柚子じゃない。気づかないと思ったの?」
チョングムはすぐに匙を置きスングムをいじめ始め料理を作り直すように命じました。
虐げられたスングムが部屋から出てくるとお嬢様のシネが通りがかりました。誰のお膳かと尋ねるシネにスングムは新しい奥様がチョングムだと言いました。シネは驚きました。そこにチョン・ナンジョンが現れるとスングムはチョン・ナンジョンにチョングムが自分をこき使っていると不満を漏らしました。
チョングムが部屋で下品に仰向けになりくつろいでいるとチョン・ナンジョンが現れました。チョングムはチョン・ナンジョンを対等の側室だと思い恐れておらずいつか自分は正室になれるかもしれないと言いました。
チョン・ナンジョンは誰一人ユン・ウォニョンとの間にできた子を産んだ女はいないとチョングムを脅かしました。
王宮。
国王の明宗は庭に佇んでいました。明宗はハン・ジェソを呼びハン尚宮(サングン)が戻ったら知らせるように言いました。
イ・ジョンミョンの家。
オクニョはイ・ジョンミョンの家に行くとハン尚宮(サングン)とミン尚宮(サングン)が「翁主様。どうか私を罰してください」とオクニョに苦労をかけたことを土下座して謝罪しました。オクニョは二人を立たせると母のために尽力したことに感謝しました。
オクニョは用意された部屋に案内されました。ミン尚宮(サングン)とハン尚宮(サングン)はこれまでの無礼を謝りオクニョが翁主として王宮に戻れるように力を尽くすと誓いました。オクニョは翁主を名乗るつもりはなく、これからも翁主媽媽(オンジュマーマー)と呼ばないようにカン・ソノと尚宮(サングン)に言いました。
「私がカビの娘で翁主だと向こうに知られれば何としてでも私を消そうと躍起になります。お二人の身も危うくなります。まだあの者たちに対抗する力はありません。」
オクニョが尚宮(サングン)たちに言うとカン・ソノも同意しました。オクニョは当分は自分に従うように三人に頼みました。
オクニョはチョヒを連れてユン・ウォニョンの家に行きチョン・ナンジョンに会いました。
チョン・ナンジョンはスングムにチョンナンジョンを葬るのでもう少しの辛抱だと話していました。スングムは嬉しそうに了承しました。そこにオクニョが現れるとチョン・ナンジョンは生きているオクニョを見て驚きました。オクニョはチョン・ナンジョンに話があると言いました。
「ユン・ウォニョン大監は強運を得られましたがのちにお二人が迎える不運に見舞われることはお話しできませんでした。あの時言えなかった奥様の不運を詳しく申し上げます。奥様は富と権力を失い天寿を全うできぬでしょう。奥様は世間を恐れ、最後に自ら命を絶つでしょう。これが奥様の運命です。」
オクニョは少女の頃言えなかった占いの結果をチョン・ナンジョンに言って脅しました。
チョン・ナンジョンは激高しました。スングムは震えました。
オクニョは屋敷から出てチェヒと合流して行きました。
チョン・ナンジョンはオクニョに脅かされて怒りと不安でいっぱいになりました。そこにオクニョの生存を知ったチョン・マッケとミン・ドンジュが現れチョン・ナンジョンを心配しました。
夜の素素樓(ソソル)。
オクニョはユン・テウォンと会いました。テウォンは傷の癒えぬ体で利川(イチョン)へ行ったのはよほどのことがあったのかとオクニョを心配しました。オクニョは命を助けてくれたうえに看病してくれたテウォンにお礼を言いました。
「お前を殺そうとしたのは俺の父とチョン・ナンジョンだ。謝罪の言葉すら俺にはもったいない。ユン・ウォニョン大監とは縁を切った。心が軽くならない。怒りも恨みも負い目もどれひとつ消えないのだ。俺に会うのがつらいと言った気持ちが今はわかる。今の俺も、お前に会うのがつらい。すまないオクニョ。」
テウォンは悲しそうに言いました。
「ナウリ。そんなこと言わないでください。旦那様に酷いことを言ってしまいました。ユン・ウォニョン大監とチョン・ナンジョンに深く傷つけられていると知りながら、私は旦那様に酷いことを言いました。私まで旦那様を傷つけていました。私が愚かでした。なので私と会うのがつらいなんて言わないでください。」
オクニョはテウォンの腕を掴んで泣きました。
テウォンはオクニョを抱きしめました。
イ・ソジョンはテウォンとオクニョが抱き合っているところを目撃しました。
夜が明けました。
チ・チョンドクは嬉しそうにオクニョにユグムと夫婦になると打ち明けました。
オクニョは驚きつつも、養父の幸せを喜びました。チ・チョンドクは婚礼は盃を交わすだけでいいと派手な式を遠慮すると典獄署(チョノクソ)へ逃げました。
典獄署(チョノクソ)。
チ・チョンドクはユグムを連れて署長のチョン・デシクとユ・ジョンフェとイ・ヒョソンのいる部屋に行きました。チ・チョンドクはオクニョの回復を知らせるとともに、ユグムと婚礼することを報告しました。チョン・デシクとユ・ジョンフェとイ・ヒョソンの三人は温かく二人を祝いました。
チ・チョンドクはオクニョが式を挙げろというのでこの歳で恥ずかしいとユグムに言いました。ユグムも盃だけでいいと言いました。そこにチャクトとトチが現れました。
チ・チョンドクはチャクトとトチに弁護を要する囚人と面会させました。チ・チョンドクは何か手伝えることがないかと尋ねると、トチはチ胥吏(ソリ)に濡れぎぬを着せられた囚人を探しておいてほしいと頼みました。
オクニョは家でヨンジと会うと、文定大妃(ムンジョンテビ)が誰と会い何を話したか調べるように頼みました。
オクニョは商団に復帰しました。チョン・ウチとコ・テギルとチャン・ソンプンの三人はチョン・ナンジョンにやられたとオクニョが倒れている間に組んでいた行首(ヘンス)と品物を奪われたと言いました。朝鮮の国境は封鎖され明の使臣団がハニャンへ向かっているとオクニョは知りました。
ユン・ウォニョンはチョン・ナンジョンを呼ぶとイ・ジョンミョンら大尹(テユン)を排除するには金が要ると五万両を工面するように頼みました。
王の執務室。
明宗はハン尚宮(サングン)を呼びオクニョの容態を尋ねました。ハン尚宮(サングン)はまだ動きづらいと答えました。明宗がオクニョを側室として迎える準備はどうなったか尋ねると、ハン尚宮(サングン)は時間が必要なので待つようにと答えました。
ユン・ウォニョンは明宗に会い明の使臣団がもうすぐ到着すると言いました。
「報告によれば使臣団として派遣されたチュ・ウォンジンは領府使(ヨンブサ)大監(テガム)(=ユン・ウォニョン)が交渉役に指名されたとか。」
明宗が言うとユン・ウォニョンはチュ・ウォンジンのことはよく知っているので任せてほしいと言いました。
明宗はユン・ウォニョンに使臣団の説得を任せました。
小尹(ソユン)が集まっている部屋。
ユン・ウォニョンは小尹(ソユン)の大臣たちに交渉を任されたことを打ち明けました。イ・ヨンシンやファン・ジマン、チョン・サンホは事が有利に運びそうなので嬉しくて笑いました。
ソン・ジホンら若手の大尹(テユン)派が集まる部屋。
ソン・ジホンはカン・ソノとチェジョンとキョユンら仲間を集めてイ・ジョンミョンを守る方法について話し合いました。
「イ・ジョンミョン大監が失脚すれば我らの命も危ない。」
カン・ソノは危機感を露(あらわ)にしました。
オクニョはマノクから使臣団(サシンダン)が素素樓(ソソル)で接待されるという話を聞きました。オクニョはマノクにユン・ウォニョンとチュ・ウォンジンがどのような話をしているか聞いてくるように命じました。
素素樓(ソソル)。
ファン・ギョハとイ・ソジョンは今夜ユン・ウォニョンの明の使臣が来るので気を引き締めるよう妓女(キニョ、妓生の女)にいいました。ファン・ギョハはチェソンとシンビ、ミョンヒャンが使臣の相手をするようにと言いました。マノクはシンビに接待を交代してほしいと言いました。シンビは心づけが全部貰えると聞いてマノクと交代しました。
夜の素素樓(ソソル)。
ユン・ウォニョンはチュ・ウォンジンを接待しました。チュ・ウォンジンは女真族(ヨジンジョク)の討伐を命じた者を処罰せねばと言いました。ユン・ウォニョンはチュ・ウォンジンに手形(お金に交換できる紙)を渡しました。チュ・ウォンジンは朝鮮の兵が国境を越えたことは許せないと言うと、ユン・ウォニョンは刑曹判書(ヒョンジョパンソ)のイ・ジョンミョンの責任を問い処罰するようにすすめました。
「おっしゃりたいことはよくわかりました。」
チュ・ウォンジンは了承しました。
翌日。
ユン・ウォニョンはチュ・ウォンジンと一緒に仁政殿(インジョンジョン)に行き明宗に謁見しました。明宗は朝鮮の兵士が明の兵士を殺したことを詫びると要求を尋ねました。明の使臣、チュ・ウォンジンは朝鮮の兵を増やしたことが原因でありそれを命じた兵曹判書のイ・ジョンミョンを明に連行し明の法律で罰すると言いました。
明宗(ミョンジョン)は朝鮮の者は朝鮮の法で裁くと言いましたがチュ・ウォンジンはイ・ジョンミョンが明に戦を仕掛けたので朝鮮が見逃すなど許せないと言いました。
「何をおっしゃるのですが大監!ここ数年我が国は女真族(ヨジンジョク)にどれほど苦しんできたか。兵判イ・ジョンミョン大監はそれを解決せんとした!」
明宗は立ち上がり力説しました。
「殿下。皇帝陛下はこの件は譲れぬとおっしゃいました。この件を招いたイ・ジョンミョンを明国へ連行することをお許しください。」
チュ・ウォンジンは言いました。
王の執務室。
明宗はチュ・ウォンジンの無礼についてユン・ウォニョンに憤りを示しました。ユン・ウォニョンはイ・ジョンミョンは連行されても仕方がなく断ればさらなる犠牲が出ると言いました。
イ・ジョンミョンの家。
イ・ジョンミョンは兵士に連行されました。
ソン・ジホンとカン・ソノたちも捕らえられました。
夜、イ・ジョンミョン、カン・ソノ、ソン・ジホンら大尹(テユン)の官僚たちは義禁府(ウイグムブ)に拷問されました。
次の日オクニョは捕盗庁(ポドチョン)のヤン・ドングからソン・ジホンたちが拷問されていると聞いて驚きました。オクニョは以前ソン・ジホンとともに明の皇帝が祖父のパク・テスが女真族(ヨジンジョク)討伐を命じた勅書を見たことを思いだしました。
夜になりオクニョはヤン・ドングを呼びソン・ジホンの祖父パク・テスが貰った勅書の存在を打ち明けました。オクニョは勅書の場所はソン・ジホンしかわからないので会えるよう手を打ってほしいとヤン・ドングに頼みました。
深夜の義禁府の牢獄。
イ・ジョンミョンは覚悟はできているので死んでも悔いはないとカン・ソノとソン・ジホンに言いました。カン・ソノとソン・ジホンは弱気のイ・ジョンミョンを励ましました。
ヤン・ドングは弟分の兵士を呼び義禁府に推薦した借りを返すように要求しました。兵士はヤン・ドングをソン・ジホンに会わせました。ヤン・ドングはソン・ジホンにオクニョが手立てを考えているので耐えてほしいと言いました。兵士がユン・ウォニョンが来ると告げるとヤン・ドングは逃げました。
ユン・ウォニョンはイ・ジョンミョンに兵判を辞職し大尹(テユン)を朝廷から引き揚げさせれば命は助けると取引を持ちかけました。
ヤン・ドングは商団に戻ると勅書の場所を聞き出す前にユン・ウォニョンが現れたとオクニョに報告しました。
夜が明けました。
典獄署(チョノクソ)前の酒場にオクニョとチョンドンとマンスとチョンスとヨンベが集まりました。オクニョはソン・ジホンの家で探したいものがあると四人に手伝いを頼みました。
夜のソン・ジホンの家の前。
チョンドンとマンスは通りでチョンスとヨンベと喧嘩の演技をはじめました。見張りの兵士はチョンドンたちともみ合いになりました。その隙に黒装束に着替えたチョヒとオクニョは家に忍び込みました。オクニョはチョヒとともに箪笥を動かすと、隠されていた木箱が出てきました。オクニョは明の皇帝の勅書を手に入れました。
どこかの家。
オクニョはハン尚宮(サングン)を呼びカン・ソノとソン・ジホンを救う手立てがあると言いました。オクニョは国王に謁見したいとハン尚宮(サングン)に頼みました。
ハン尚宮(サングン)はオクニョを連れて秘密の通路に行き王宮に入りました。ハン尚宮(サングン)はオクニョに庭で待つように言いました。
王の執務室。
明宗はハン・ジェソに風に当たりたいと言い楼閣に出ました。すると明宗の立っている建物の下でオクニョが待っていました。明宗は下に降りるとオクニョに声を掛けました。
「そなたは。」
「殿下。」
オクニョは顔を俯けました。
「オクニョや。」
明宗オクニョの名を呼びました。
「あ。ナウリ?」
オクニョが顔を上げると、王の服を来た御使が立っていました。
「オクニョや。」
明宗はもう一度オクニョの名を呼びました。
「はっ!!!」
オクニョは驚きました。
感想
今回のオクニョ41話はソン・ジホンとカン・ソノ、そして二人の指導者のイ・ジョンミョンが捕らえられ、オクニョは明の皇帝の勅書を切り札に使うことを思いつきました。オクニョが王様に会いに行くと、そこにいたのは親しい間柄となった御使(オサ)様が何と王様の龍衣を着ていたのでした!途中でテウォンとオクニョは抱き合い愛情を示しあって・・・なんだかハッピィな気持ちです。・・・と、同情したり感情を生じる隙もないくらいに早い展開のドラマなので、気持ちが動く前に次の場面に移ってしまい、特に感動もありません。
みなさまはオクニョを見ていて何か心にグッと来るものがありましたでしょうか?テウォンとオクニョの場面に胸キュンなさいましたか?
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