オクニョ20話のあらすじと感想
あらすじ
捕盗庁(ポドチョン)のソン・ジホンはオクニョと署長のチョン・デシク、そしてユン・テウォンとコン・ジェミョンを捕まえました。ユ・ジョンフェはオクニョたちを典獄署に投獄しました。署長のチョン・デシクが失脚して気分がよくなったユ・ジョンフェは署長席に座りヤン・ドングに呼び捨てしないように言いました。ヤン・ドングは仕方なく「ユ奉事(ボンサ)ナウリ!(元の身分のチャンボンより身分が1つ上)」と呼んであげました。ユ・ジョンフェは上機嫌でヤン・ドングに何でも相談を受け付けると言いました。
「奉事(ボンサ)ナウリ!」
「ありがとう。天にものぼる気持ちだ。」
「いや〜たまらん。あいつの毒気に当てられた。参った。どうしよう。」
ヤン・ドングは汚い物を払うかのように所長室の階段を降りました。下で待っていた部下のソン・ソグは何があったのかヤン・ドングに尋ねました。
「あんな奴が典獄署の責任者とは。」
「奉事(ボンサ)が突然そんな事があるのですか?」
「あいつの事だ。汚い手を使ったに違いない。私は典獄署には近寄りたくないからお前が護送をやれ。ああ汚い。」
コン・ジェミョンの商家。
「やっちまえ!」
トンチャンは子分たちにコン・ジェミョンの店を襲わせました。店番をしていたチャクトとトチはトンチャンに殴られました。ウンスは右往左往していました。
ミン・ドンジュはその様子を見ていい気味だと思いました。
ソン・ジホンは帳簿をオクニョに見せました。オクニョはどうやって帳簿を手に入れたか聞きましたが答えてもらえませんでした。
オクニョは典獄署でこのことを思い出していました。
牢に入っているコン・ジェミョンは今度は助からないかもしれないとテウォンにユン・ウォニョンに頭を下げる以外に助かる方法はないお言いました。
酒場の女将はチョンドンに獄中のオクニョに差し入れをするように言いつけました。トンチャンは個室にいるイ・ジハムとチョンウチに誰かが帳簿を盗んだのだろうと言いました。ジハムとチョンウチは立ち上がりました。
夜の素素樓(ソソル)ではファン・ギョハとイ・ソジョンとチェソが令監(よんがむ)と呼ばれる捕盗庁(ポドチョン)の男(捕盗大将か?)にコン・ジェミョンとテウォンを助けてほしいと頼みました。男はユン・ウォニョンが指揮しているので無理だと言いました。男はユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンには捕盗大将(ポドテジャン)ですら手が出せないと言いました。
席を出たイ・ソジョンは打つ手が無いなら自分がユン・ウォニョンに会ってくるとファン・ギョハに言いました。すると執事がコン・ジェミョン商団がチョン・ナンジョンの手下に襲われたと報告しました。
チョン・ナンジョンは暴れ足りずに不機嫌でした。ユン・ウォニョンはコン・ジェミョン商団は何もできないようにするのでテウォンには手を出さないように言いました。チョン・ナンジョンは言うことを聞きませんでした。
朝になりました。下女長のチョングムはユン・シネを起こそうとしました。しかしシネは高熱を出して苦しんでいました。
チョン・ナンジョンはこうなるまで何をしていたのだとチョングムとスングムを叱りました。医員は心の病でシネが寝込んでいると診断を下しました。
シネは目を覚ますとナンジョンは何が苦しいのか尋ねました。シネは従事官様が婚約を破談にしたと言いました。
部屋に戻ったチョン・ナンジョンは拳を握りしめてソン・ジホンを憎みました。
「側室の子だと思って見下しているのです。シネを苦しめるとは許しません。この代償は必ず払わせます。奴を許さぬ!」
ユグムは皆でお金を出し合って作った差し入れのごちそうをオクニョに持っていきました。ユグムはユ奉事(ボンサ)が囚人のチルソンを特別扱いしているとオクニョに教えました。チルソンに差し入れをしたのはユ奉事(ボンサ)でした。
チョン・デシクはオクニョに声を掛けると帳簿を盗んだのは参奉(チャンボン)から奉事(ボンサ)に昇格したユ・ジョンフェが怪しいと言いました。オクニョも同意しましたが罪は罪なので打つ手も無いと言いました。
「奴を道づれにしてやる!」
「待ってください。罪を逃れる手立てを考えないと。」
「チョン・デシク!あいつら何をしておるのだ。イ奉事(ボンサ)はこいつとオクニョは共犯なのに会わせるとは何をしている!すぐに牢に戻すのだ!」
ユ参奉(チャンボン)はイ・ヒョソンたちを引き連れて巡回していると憎いチョン・デシクがオクニョと話し合っているところを見つけて詰め寄ってきました。
「あんまりです!」
チ・チョンドクとユグムは抗議しました。
「貴様が帳簿をチルソンに盗ませたことはわかっている!え?このままではおかぬ!殺してやる!」
頭に血が上ったチョン・デシクはユ・ジョンフェの襟を掴み上げました。するとユ・ジョンフェは警棒でチョン・デシクを叩き始めました。
「馬鹿め。罪人が逆らえると覆ったか?貴様にやられたことの半分はやり返す!貴様が俺に何をしてきたか思い出すがいい!ただちに牢にぶち込め!」
ユ・ジョンフェが言うとイ・ソジョンはなだめようとしました。
憤怒するチョン・デシクは引きずられて牢屋に入れられました。
青色の官服を着ているカン・ソノは両班の家に行くと夫人が出て来ました。
「大監(イ・ジョンミョン)はお出かけですか。」
「大監には旦那様が官職につかれたとお伝えします。旦那様。オクニョのことは聞きましたか?典獄署の牢に入れられているとか。」
「え!?」
王宮。
カン・ソノは明宗(ミョンジョン)に謁見しました。
明宗(ミョンジョン)はカン・ソノに小尹(ソユン)の目を欺くために低い官職に就けたと言いました。カン・ソノは理解していました。明宗(ミョンジョン)は大妃の監視があるので外出できないのでイ・ジョンミョンによろしく伝えてほしいと頼みました。
「そなたオクニョは知っているか?あの娘は探体人(チェタミン)と聞いた。」
「殿下はなぜオクニョをご存じで?」
「外に出た際偶然知った。あの娘について知っていることを教えてくれ。」
大妃は寝殿の前に内禁衛将(ネグミジャン)のキ・チュンスを呼び王の動きを報告させました。大妃は明宗(ミョンジョン)を監視していました。
明宗(ミョンジョン)はカン・ソノから大妃がオクニョの命を救ったと聞きました。オクニョがパク・テスの弟子でありオクニョが典獄署の茶母(タモ)に戻れたのも大妃のおかげでした。
明宗(ミョンジョン)はハン尚宮(サングン)を呼び大妃の様子を報告させました。ハン尚宮(サングン)は大妃が食事をとりはじめたと報告しました。明宗(ミョンジョン)はハン尚宮(サングン)にチョン・ナンジョンかユン・ウォニョンが大妃を訪ねたら報告するように命じました。
典獄署ではユ・ジョンフェが署長のようにふるまっていました。ユ・ジョンフェはファン・ギョハが面会にと持ってきた賄賂の手形を受けとり喜びました。
チ・チョンドクはコン・ジェミョンとテウォンをファン・ギョハとイ・ソジョンに会わせました。イ・ソジョンはユン・ウォニョンの命令で捕盗大将(ポドテジャン)が動いたのだと教えました。コン・ジェミョンは運を天に任せるしかないと自嘲しました。
チョン・マッケはソン・ジホンの父親をチョン・ナンジョンに会わせました。チョン・ナンジョンは「私は絶対にソン従事官を許しません」と父親を脅しました。
ソン・ファノクは家に帰るとジホンを呼び今すぐユン家に謝らないと家が滅ぶかもしれないと叱りました。
ミン・ドンジュはヤン・ドングを呼びソン・ジホンの様子を尋ねました。ヤン・ドングはオクニョと会ってからはため息をついていると教えました。ミン・ドンジュはチョン・ナンジョンにこのことを報告しました。
「あの女を官奴にしてやろう。」
ミン・ドンジュはユン・ウォニョンにオクニョを官奴婢(クァンノビ)にするように要求しました。ユン・ウォニョンは分かったと言いました。
チ・チョンドクとチョンドンとイ・ジハムとチョン・ウチはいつもの酒場に集まりました。イ・ジハムはオクニョがよくても官奴婢になると言いました。チ・チョンドクとチョンドンはあたふたとしました。チョン・ウチも悔しさを表しました。
チ・チョンドクはチョンドンにオクニョを助けるためには牢破りしかないと言いました。
チョンドンはマノクにしばらくオクニョの身代わりになるように頼みました。
チ・チョンドクは計画をイ・ソジョンとユグムに話しました。チ・チョンドクはイ・ソジョンに見回りの注意を引くように頼みました。
夜になりました。
チョンドンは変装させたマノクを典獄署に導きました。ユグムは見張りの兵士を適当な理由をつけて呼び出しました。チ・チョンドクは牢屋の鍵を開けてオクニョとマノクを入れ替えました。
チ・チョンドクとチョンドンはオクニョに遠くへ逃げるように言いました。
「私は逃げません。ここで逃げたら一生逃げることになります。逃げなくてもほかに手はあるはずです。」
イ・ソジョンとユグムが所長室で落ち合うとユ・ジョンフェが部屋に入ってきたので驚きました。ユ・ジョンフェはオクニョを連れてくるように言うと二人は慌てました。ユ・ジョンフェはオクニョに会いに行きました。
オクニョに扮したマノクは寝たふりをしていました。マノクはユ・ジョンフェに叩かれるとにっこり笑いました。
「誰だお前は!」
典獄署の警報が鳴らされ兵士が駆け回ってオクニョを捜しはじめました。
「待て。捕盗庁(ポドチョン)に知らせてはならぬ。オクニョを捜し出せ!」
「ナウリ。私はここにいます。」
オクニョは戻ってきました。
チョンドンとチョン・ウチとイ・ジハムは合流しました。
署長室。
ユ・ジョンフェは暴れていました。
イ・ソジョンとチ・チョンドクはそんなに怒るなら捕盗庁(ポドチョン)に教えればいいだろうと言いました。
「あとはお好きにしてくださいな。」
チ・チョンドクとイ・ソジョンはオクニョとマノクを連れて部屋を出ました。
ユ・ジョンフェはバカにされたような気持ちになりました。
オクニョは牢に戻りマノクは帰されました。
次の日。
オクニョはチ・チョンドクを呼びました。オクニョは内禁衛(ネグミ)の本陣に行きキ・チュンスに会って自分のことを話すように頼みました。
チ・チョンドクはキ・チュンスに会いオクニョが投獄されていることを知らせました。
キ・チュンスは既にユン・ウォニョンからオクニョが官婢になると知らされていました。ユン・ウォニョンはオクニョの危機を大妃に知らせたらただではおかないと脅されていました。キ・チュンスはチ・チョンドクを追い返しました。
オクニョはチ・チョンドクからキ・チュンスはダメだったと知らされました。
トチとチャクトはコン・ジェミョンと面会し金子を用意したと報告しました。
「今から俺の言うことを聞け。ここを出たらチョン・ナンジョンを訪ねて俺の言葉を伝えろ。」
トチとチャクトはチョン・ナンジョンに会いコン・ジェミョンがテウォンの釈放と引き換えにナンジョンの配下になるという伝言を伝えました。
「お前、もともとテウォンを救うつもりだったのでは?」
二人が帰ると話を聴いていたチョン・マッケはナンジョンに言いました。
チョン・マッケはチョン・デシクを呼び出しました。
「実はそなた(チャネ)を助ける手立てがある。何もかもオクニョに罪を着せればいい。どうだ。やってくれるか。」
「はい。やりますとも。」
「おいユ・ジョンフェ。このまま俺が終わると思うなよ。俺はチョン・デシクだチョン・デシク!貴様ごときにやられる俺ではない。何があろうと署長に返り咲く!」
チョン・デシクは希望を持ちました。ユ・ジョンフェは兵を呼びチョン・デシクを牢に入れさせました。
夜になりチ・チョンドクはテウォンをオクニョに会わせました。
「チス兄貴から聞いた。官婢になるかもしれないと。」
「心配しないでください。」
「心配せずにいられるわけないだろ。何で戻ってきた。」
「逃げたら残った人が危険にさらされます。」
「他人の心配してる場合か。何としてでも助かる道を考えろ。例の密使とかいう奴に助けを求めたのか?」
「いいえ。どこにいるかもわかりません。」
「他人のことなら賢いのにどうして自分のことを考えないんだ。官婢として酷い扱いをされるのは怖いだろ?オクニョや。」
「・・・・・・。私・・・実は怖いです。怖いです。もし私が官婢になればチョンドクおじさんやチョンドンお兄さん、先生とウチおじさん・・・・・・・行首(テウォン)にも会えなくなるから怖い。それで・・・何度も考えてもなすすべがないんです。今の私にできることはないんです。」
オクニョは泣きました。テウォンはオクニョの肩に手を置き自分の胸に引き寄せました。
朝になりました。
「オクニョや。沙汰がある。起きろ。」
兵士は親しそうにオクニョを呼びました。
オクニョとチョン・デシク、コン・ジェミョンとテウォンは連行されました。
刑曹。
「罪人コン・ジェミョンとユン・テウォンを前へ。罪人コン・ジェミョンとユン・テウォンはチョン・デシクと結託して平市署(ピョンシソ)の塩の入札をかく乱しその口止めのため署長に賄賂を渡した。厳罰に処するべきだ。だが署長に渡した額はわずかであり利益を囚人に還元したところは情状酌量の余地がある。コン・ジェミョンとユン・テウォンは鞭打ち50回を言い渡す。ただし、罰金により免じられる。罪人チョン・デシクを前へ。罪人チョン・デシクは国の禄をはみながら典獄署の囚人を働かせて利益を得た。賄賂を受け取り収賄罪を犯した。絞首刑に値する。」
刑曹参議(ヒョンジョチャミ、副長官)キム・テジョンは刑を言い渡しました。
「ナウリ!お助けください!」
チョン・デシクは命乞いをしました。
チョン・デシクは命乞いをしました。
「なれど着服した賄賂はわずかであり囚人に還元。有力な手掛かりを提供したことを考慮しそして二月の間俸禄を没収。署長から降格し典獄署(チョノクソ)の参奉(チャンボン)とする。」
「そんな。参奉(チャンボン)はあんまりです。ナウリ!」
「黙れ!再び取り調べたいか!下がらせよ。典獄署の茶母(タモ)をここへ。罪人オクニョは商団行首と典獄署注簿の不法行為を仲介しチョン・デシクの賄賂を管理した。軍に塩がないという機密を入手して・・・。」
「ナウリ。それはどういう意味ですか?」
オクニョは発言しました。
「注簿のチョン・デシクが証言した。罪人オクニョ。国の機密を塩の入札に利用した罪は重い。ゆえに罰金は認めず鞭打ち二十回。海州(ヘジュ)の役所の官奴とする。裁きは以上である。執行せよ。」
「お待ち下さい参議(チャミ)令監(ヨンガム)。オクニョの刑は不当です。お考え直しください。」
ソン・ジホンは声をあげました。
感想
今回のオクニョもスピード展開。話が速すぎて見ているこちらも忙しいです。意外とチョン・ナンジョンのコン・ジェミョンへの認識が緩いといいますか、ライバル店でも店がそのまま自分の懐に入ると憎いアイツもおいしいアイツに変わってしまうものなのでしょうか。ユ・ジョンフェもあの汚い演技で何分も場を持たせているのですから驚き、演技力が素晴らしいです。チョン・デシクも汚いながらも上っ面だけは親しみのあるキャラの偽善者で性格はユン・ウォニョンに似てますね。わからないのはカン・ソノが刑曹判書(ヒョンジョパンソ)のイ・ジョンミョンの家に行ったことです。もしかしたら刑曹の役人になったので就任の挨拶にしに行ったのかな。そこの夫人がオクニョの投獄についてカン・ソノに教えたことも謎です。
チョン・ナンジョンとその兄チョン・マッケ、ミン・ドンジュの悪っぷりは酷いですね。
このドラマにはチョン・デシク、ユ・ジョンフェ、ユン・ウォニョンに文定大妃(ムンジョンテビ)にキ・チュンスやテウォンやコン・ジェミョン商団などなど悪い人たちがいっぱい登場していてオクニョまでも悪いことをしてますから、主人公であるというだけで視聴者が応援したり親しみを抱いたりしている時点でもうテレビに騙されたようなものでしょう(笑)
人間って普段は善だの悪だの他人の行動に目を光らせているくせに、自分の価値観ほどめちゃくちゃなものはなくて容易にあっさり騙されちゃうものですね!
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