師任堂(サイムダン)、色の日記2話のあらすじと感想<古城の美人画>
目次
あらすじ
大学の講師ソ・ジユン博士は教授に昇進したくミン・ジョンハク教授のもとで使用人として働いていました。遂にジユンはアン・ギョン筆の金剛山図(クムガンサンド)の研究を上司のミン・ジョンハクに許可されました。ミン・ジョンハクはジユンの研究を自分の手柄として発表しました。学会の発表の時にハン・サンヒョンという大学を解雇された元講師が金剛山図が真作とは疑わしいと発言したことで一時物議を醸しました。ジユンは何とかその場を収めてハン・サンヒョンは冷笑に付されました。ジユンとミン・ジョンハクはイタリアのボローニャに行き学会で金剛山図という国宝指定が確実の世紀の大発見を発表する予定でした。しかし韓国のネットに金剛山図が偽物ではないかという動画が出回り権威ある人物も鑑定し直すべきだと公言したため、このままでは面目を失うミン・ジョンハクはジユンにすべての罪をなすりつけてホテルから追い出しました。ミン・ジョンハクはジユンに日用品の買い物を命じ、ジユンが学会をサボったとして解雇したのでした。
「帰れ。私の前から消えろ。鈍い女だな。私を誰だと思ってる。専攻を変えろ。私の前に現れるな。この美術界にいられなくしてやる。」
ミン・ジョンハクはパーティー会場でジユンに言いました。
ホテルを追い出されたジユンのもとに親友のの女性研究員コ・ヘジョンは電話をました。ヘジョンは「学会をさぼって買い物をしてホテルを出て行ったのでジユンが解雇になるらしい」と韓国での状況を伝えました。ジユンは絶望して広場で泣きました。
ジユンは大きなスーツケースを引きずりながら夜のボローニャを彷徨いました。
「私をこきつかうために。五年間博士号をくれなかったくせに。この本は全部私が書いたのよ。資料調査も校正も全部私がしたのに。味の好みまで合わせてやったのに・・・。パックの焼酎、コチュジャンやおかずまで持ってきたのに。腐りきった生ごみ野郎!死んでしまえーーー!私が、毎年季節が変わるたびにテンジャン、コチュジャン、キムチまで作ってやったのに。その見返りがこれなの?」
ジユンはミン教授のために持ってきた紙パックの焼酎を飲み干しました。叫ぶジユンにイタリアの男たちが絡んできました。酔ったジユンは本を振り回して男を追い払いました。
何者か(※ミン教授の手下)がジユンを撮影していました。
ジユンは落胆しながら通りを歩いていると自転車に乗った女性ががベルを鳴らしながら近づいてきました。ジユンは自転車を避けようと思わず露店の本屋に飛び込んでしまいました。ジユンは本屋の主人に迷惑料を渡しました。悲しそうなジユンを見て本屋の主人はいくつかの本を贈りました。本屋の主人は「美しい人。あの角に幸福があるかも。」と言いました。
ジユンはモーテルに泊まりベッドに伏せました。ジユンの夫からメールが届きました。メールには自宅が債権者の手に渡り当分はヘジョンの世話になるようにとメッセージと謝罪が書かれていました。ジユンはますます心乱れて叫びました。ジユンはふと先ほどの店主から貰った古本を見ると「金剛山図(クムガンサンド)」と書かれていました。
過去のイタリア。
イ・ギョム(宜城君)が師任堂(サイムダン)を想いながら書を燃やす場面。
「金剛山図。キョンジェ?タノン作?まさかアン・ギョンの金剛山図?シエスタ・ディ・ルナ。イタリア語ね。月の・・・月の昼寝?表紙がない。シエスタ・ディ・ルナ?」
ジユンはつぶやきながら言葉をパソコンで検索しました。
次の日。
ジユンは古書を売っていた露天商がいた場所に行きましたがそこには本屋はありませんでした。ジユンは人々にシエスタ・ディ・ルナの場所を尋ねて回りました。街の人たちは知らないと答えました。ジユンが不動産屋の前を通るとショーウィンドウに「シエスタ・ディ・ルナ」の名前がありました。
美しい場所、イタリアのトスカーナ。
ジユンは葡萄農家の車に乗せてもらいトスカーナのシエスタ・ディ・ルナという城へ行きました。運転していた男性はジユンのことを「美しい人」と言いました。
シエスタ・ディ・ルナ城。
「こんにちは美しい人。何をお手伝いしましょうか?どうぞ。」
城の中から執事が出てきてジユンを中に案内しました。
執事は舞踏会用の広間をジユンに案内しました。
すると広間の上から朝鮮時代の服を着た男の声がしました。
ジユンが振り返って見上げましたがそこには誰もいませんでした。
ジユンは螺旋階段をのぼり二階に上がってみました。執事は上には何も無いと言いました。ジユンは宜城君(ウイソングン)の亡霊とすれ違いました。二階は窓が開いて鳩が留まって泣いているいるだけでした。ジユンは宜城君(ウイソングン)の気配を感じると部屋の鏡が突然割れ出しました。鳩は逃げ、執事は驚きました。ジユンは割れたガラスを踏みながら鏡のあった場所に触れました。すると鏡の奥の、隠された扉が開きました。隠し棚の奥にはなぜかジユンと瓜二つの古い美人画が掛けられていました。掛け軸の手前に置かれた箱に香袋が入っていました。袋の中には植物の種子が入っていました。種子は風に吹かれていくつか飛んで行ってしまいました。執事は奇跡が起きたと言ってジユンにそっくりな美人画を神の啓示としてジユンに譲りました。
ジユンは美人画を譲り受けると葡萄農家の車に乗せてもらいトスカーナを後にしました。
韓国へと帰る飛行機の中でジユンは古い本を読みました。
「悲哀、天にもいたり、恨み深くして腸を断つ。昼夜を舎めず流れる月日は罪なき者の死をせかす・・・。過ぎ去った記憶を記録しておこう。」
本にはこのように書かれていました。
空港。
ジユンは香袋の中に入っていた種子を空港の検疫室で鑑定してもらいました。種子は五百年前のものでした。友人のコ・ヘジョンから電話がかかってきました。ジユンは解雇されたことを義母とウンスには秘密にしておいてほしいと頼みました。ジユンが大学のホームページを見ると講師が既に交代しジユンの席は無くなっていました。学部長のミン・ジョンハク意向でソ・ジユンの懲罰委員会が開かれると書かれていました。
大学。
大学に着いたジユンは総務部に一方的な契約破棄は無効だと抗議しましたが、回答は得られませんでした。事務職の男は元講師たちの抗議運動への対応で手いっぱいだと言いました。ジユンはナム教授の扉を叩きましたが反応はありませんでした。
大学の外。
仕方なくスーツケースを抱えたまま大学を出るジユン。大学の階段の前には解雇された職員たちが座り込みをしていました。ジユンはハン・サンヒョンたちを睨みました。ハン・サンヒョンはジユンの腕を掴んで引き留めると「先輩、あれはわざとじゃないんです。先輩は解雇されても食いっぱぐれないし・・・。」と釈明して謝罪しました。ハン・サンヒョンの発言がきっかけとなり人生を壊されたジユンはサンヒョンに「あなたが私の苦労を知っているというの?二度と私の前に現れないで!」と怒りました。
ヘジョンのアパート。
ジユンはヘジョンの家に帰りました。ジユンはイタリアのホテルのフロント係とは連絡が取れなくなったと言って困り果ていました。ヘジョンはジユンのかわりに弁明書を作っていました。弁明書には「会場を離れたのはミン教授の指示でした。」と書かれていました。ヘジョンはジユンを励ましました。すると夫のミンソクから電話がかかり、ジユンは慌てて駅に行きました。
駅。
ジユンが駅に行くとミンソクから8番のロッカーだというメールが届きました。ジユンはミンソクを見かけると追いかけましたがミンソクが乗った電車が行ってしまいました。ジユンはロッカーを開けると「これで家を借りろ。また連絡をする。」という手紙とお金が入っていました。ジユンは絶望して立ち尽くしました。
大学。
懲罰委員会が開かれました。委員の中にはミン・ジョンハク教授もいました。ジユンは行動は独断ではなく教授に解雇されたと言って潔白を証明する資料を委員たちに渡して回りました。しかし「教授のバカヤロー」と叫んだ動画が再生さるとジユンは正式に解雇されました。ジユンは部屋に一人残さされました。ヘジョンが部屋に入って来て「あいつらとっちめてやる!」と言って励ましました。
教授の部屋。
「すみませんでした。私が罪を犯しました。今回だけお許しください。」
ジユンは土下座してミン教授に謝りました。
「首を差し出されたら切るのが礼儀だ。苦しむように切ってやる。」
ミン教授は冷たく言いました。
「お許しください。私が間違ってました。助けてください。お願いです。今回だけ許してください。」
ジユンは何度も彩余り命乞いをしました。
「追い出せ。」
ミン教授は二人の男の部下に命じました。
男たちはジユンを部屋から追い出しました。
財団のギャラリー。
ギャラリーでは作品の値段を釣り上げる交渉が行われていました。
「ソ・ジユンの息の根を止めました。美術界には二度と戻れません。ハン・サンヒョンも含めて金剛山図の件は収拾しました。海外の学会にも手を打っておきました。流出した質問については劣等感による嫌がらせとして処理しました。質問の仕方が不作法だと海外の学者も私の味方に。安心して堂々と金剛山図を展示してください。」
ミン・ジョンハクはソン・ミギョンに報告しました。
ソン・ミギョンは報告を聞きながら優雅に紅茶を飲みました。
「これはソンギャラリーだけでなくグループを挙げて進めてきたプロジェクトよ。マスコミが注目している分小さな騒音も致命傷になる。なのになぜ乗り切れたの?あなたのおかげ?うちの広報が駆け回ったの。主要なマスコミと企業にね。二人ともあなたの教え子だったそうね。教え子の管理もできないの?今の地位で定年を迎えたいならそのままで結構よ。」
ソン・ミギョンは暗にミン教授を無能と言いました。
「すみませんでした。お時間をいただき感謝します。」
ミン教授は礼を言いました。
韓国の貧しくいかがわしい人々が集まる下町。
ジユンとウンスと義母の三人は小さなトラックで荷物を運んでしました。意地の悪い女が道を塞ぎました。女は座り込んでだだをこねました。運転手の男は無理やりオバサンをどけました。階段を上るだけでも精いっぱいの土地にジユンたちは引っ越しました。ジユンは息子のウンスに少しの間だけ我慢するように言いました。義母はバスルームですすり泣いていました。
「まともな会社をまたたく間に潰して金融監督院まで操作したの?」
館長のソン・ミギョンは部屋でパターの練習をしている夫のホ・ヨンドに厳しい口調で言いました。
「嫌味を言っても金にならん。」
ホ・ヨンドは言いました。
「なんて卑しい。」
ソン・ミギョンは毒づきました。
「こんな卑しい男が高貴な君に全身を飾るブランド品とギャラリーを贈った。金剛山図を担保に500億ウォン借りるからサインしろ。」
ホ・ヨンドは言いました。
「独断で?」
ソン・ミギョンは言いました。
「俺の勝手だ。」
ホ・ヨンドはぶっきらぼうに答えると部屋から出て行きました。
アパート。
ジユンは義母と荷をほどいて部屋を整えていました。ウンスは本を読んで勉強していました。義母がジユンの古書を取り出すとウンスが「金剛山図」と漢字を読みました。ジユンは金剛山図が本物ではないと証明できたら、もしかしたら美術界に復帰できるかもしれないと思い急いで出かけて行きました。
ジユンは中央博物館に行き保存科学部のコ・ヘジョン博士を呼び出しました。
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感想
視聴1回目の感想
サイムダン2話の感想です!主人公が成熟した大人の女性ということもあってドラマの雰囲気自体は落ち着いているのですが・・・またまた韓ドラお決まりのお下劣な悪人が罪を他人になすりつけてどん底に落ちるというパターンで・・・このストーリーの枠組みが無いとドラマが作れないのか?というほど何か呪いのような束縛を感じました。これさえなければもっとドラマを評価できるのに。わけわかりませんね、このパターンだけは全然理解できません。これが日本なら罪をなすりつけるというよりは「ごまかしてフェードアウトするパターン」が悪人の定番なんですが。いずれにせよ卑劣なことですね。
この罠にはまった主人公のジユン。トスカーナのシエスタ・ディ・ルナ(月の・・・昼寝?)という城で自分の肖像画をゲットします(笑)。まったくもって意味不明で、イタリアの人にも強力してもらって、しかもおかしなシーンの撮影!美しいイタリアでこれってなんだかもったいない気もします。
イ・ヨンエはかわいいオバサンになっておられましたね。視聴者もチャングム以来歳をとるのはほんと自分が衰えていくだけなので嫌なものですが、そこは仕方ない・・・・・・。
ジユンは一体どうなってしまうのでしょうか!?サイムダンとは!?続きが気になってきました!
視聴2回目の感想
3年ぶりに「師任堂、色の日記」2話を視聴しました。イタリアのシエスタ・ディ・ルナで宜城君(ウイソングン)とすれ違うジユン。師任堂(サイムダン)を想いつつも朝鮮から書物を燃やしてしまう宜城君(ウイソングン)。ストーリーをすべて見終えた後に、再び見直すと、その所作のひとつひとつの意味が今では理解できます。ソン・スンホンの恋する演技が本当に凄く色っぽいです(笑)そしてジユンを演じているイ・ヨンエさんも素晴らしいです。多分このドラマは男性目線で作られつつも、女性目線も忘れずしっかりとよく作り込んであると思います!
1回目の視聴ではミン・ジョンハクの非道ぶりに呆れておりましたが、2回目ではそんなささいな事はどうでもよくて、やはりこのドラマの2話の本質は宜城君(ウイソングン)の500年の想いがジユンに何となく伝わったというところが一番の見どころではないかと思います。時を経ても師任堂(サイムダン)を想い続ける宜城君(ウイソングン)が2話でしっかりと描かれていたのです!!!
女性としてはこれほど想われたら嬉しいどころではないのでは!?
ときめき度:★★★★★★(MAX)
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