サイムダン(師任堂)色の日記 42話のあらすじと感想<完全版>
目次
サイムダン42話のあらすじ 運命の出会い
「ここは?ここはどこなの?私は、私は死んだのかしら?」
ソ・ジユンは夢の中を彷徨っていました。
「・・・・・・。」
申師任堂(サイムダン)も夢の中を彷徨っていました。
ジユンとサイムダンは夢の中で出会いました。
「は・・・・さ・・・サイムダン?」
ジユンはサイムダンに声を掛けました。
「私を、ご存知ですか?」
師任堂(サイムダン)はジユンに言いました。
「少しだけ・・・・いえ。よく知っています。」
ジユンは頷いて言いました。
「ここはどこですか?私は夢を見ているのでしょうか?」
師任堂(サイムダン)は戸惑いました。
「そうとも、違うとも言えます。」
「誰ですか?あなたは。どうして、私と、同じ顔を?」
「あなたの書いた寿進坊(スジンバン)日記が私を引き寄せたようです。」
「日記?」
「“流れる歳月は罪なき者の死をせかすが狭い部屋に座り何もできずにいる。この悲しみは天にも届く。”」
「なぜそれをご存知なのですか?」
師任堂(サイムダン)が言うとジユンは懐から自ら書き写した詩を取り出しサイムダンに渡しました。
「二人の魂は一つ故、私が離れても別れではなく・・・これは何なのです?」
師任堂(サイムダン)はジユンに尋ねました。
「私たちは出合う運命だったのです。その詩があなたの日記に挟まってました。私の好きな詩です。」
ジユンは自信たっぷりに言いました。
「は・・・宜城君。なぜ宜城君がどうして?」
師任堂(サイムダン)はジユンが落としたラドの韓服の男の絵を拾って動揺しました。
「宜城君(ウイソングン)なの?」
ジユンが言うと驚きました。
回想シーン。
「ルーベンスの韓服を着た男?・・・この男性はイタリアに行ったの?・・・サンフランチスコ・ハビエル(サンフランシスコ・ザビエル)。漢字で書くと方済各。朝鮮の服を着た男を集団の中から発見した・・・。」
「宜城君?(ザビエルに会ってイタリアに言ったルーベンスの絵の中の男・・・宜城君だた。)」
ジユンは言いました。
「宜城君をご存知ですか?」
師任堂(サイムダン)はジユンに尋ねました。
「会ったことはないですがよく知ってます。イタリアであなたの日記を見つけました。」「イタリア?それはどこですか?」
「遠く西の果てにある国です。朝鮮のあなたの肖像画もありました。」
「肖像画?」
「私の考えどおりならあなたを宜城君が描いたものです。いえ。きっとそうです。」
「本当に、未来の方なのですか?宜城君は、宜城君は一体どうなるのですか?私のせいで。」
師任堂(サイムダン)は胸を押さえ座り込みました。
「大丈夫ですか?」
「宜城君を。宜城君を、このまま死なせるわけにはいきません。でも、でも分かりません。どうしたら毒薬からお救いできるのか。」
師任堂(サイムダン)は泣きました。
「あなたならできます。あなたは私のいう事をよく聞いてください。これなら宜城君を救えます。朝鮮から逃がして、明国経由でイタリアに逃がすのです。」
ジユンはサイムダンを励ましました。
「女人の私が、どうやって?」
「大丈夫です。あなたは偉大な女性だからできます。自信をもって。宜城君がイタリアに行けば東洋の画家として生きていけます。歴史に記録されます。宜城君をイタリアに行かせるには壬寅(じんいん)の年の五月中に天竺(てんじく)に着く必要があるわ。そこで方済各(フランシスコ)という宣教師に会えれば、宜城君は天寿をまっとうできる。」
「天竺。天竺・・・私には無理です。今あの方は牢にいます。どうやって出せば?五月十五日・・・耽羅(タムナ)に行きます。」
「そうよ。それが最期の機会だわ。」
「私に宜城君を助けられるでしょうか。」
「皆の力を借りるんです。」
ジユンは撫子のブレスレットをサイムダンの腕に巻きつけました。
「これは何ですか?」
「宜城君を救いたいというあなたの想いが、私たちを、引き合わせたのよ。」
「ジユン!」
ヘジョンの声が聞こえてきました。
「先輩!」
サンヒョンの声がしました。
「38.9度、血圧は・・・。」
看護婦の緊迫した声がして、ジユンは立ち上がりました。
「時間がないわ。覚えていて。壬寅(じんいん)の年の五月中に天竺(てんじく)よ!そして方済各(フランシスコ)!イタリアへ!はっ・・・・!覚えていて!絶対に!」
ジユンは夢から目覚めようとしていました。
師任堂(サイムダン)は涙を流しながら茫然とジユンを見ていました。
ジユンが後ずさりすると不思議な光に包まれ二人は目覚めました。
朝鮮時代。
「はっ!はあ。はあ。はあ。」
申師任堂(サイムダン)は夢から目覚めました。腕にはジユンから貰った撫子のブレスレットとジユンが渡した詩がありました。
「夢じゃなかった。イタリア。はっ。イタリア。」
師任堂(サイムダン)はジユンが言ったことを紙に書き留めました。
楊柳紙所(ヤンニュンジソ)。
製紙場は元流民たちによって再建されつつありました。
「奥様はまだ来ないのか?奥様。」
大将がつぶやくとサイムダンが慌てて部屋に入ってきました。
「殿下の詩・・・・。」
師任堂(サイムダン)は中宗の詩を取り出しました。
現代の夜。
「何だと?怪我をさせただと?」
ミン・ジョンハクはやくざの男に聞きなおしました。
「すみません。急な展開で・・・。」
「それでも仕事人か。しばらく姿を消してろ。」
「はい。」
男は去りました。
「うぇやーーー!」
ミン・ジョンハクは男が持ってきた紙を広げると白紙でした。
病院。
義母のジョンヒと息子のウンスは母を見守っていました。
「大丈夫だよね?」
ウンスは祖母に言いました。
「大丈夫よ。お母さんは強い人だもの。」
キム・ジョンヒは孫に言いました。
病室の廊下。
「守れなかった。」
サンヒョンは落ち込んでいました。
「あなたのせいじゃないわ。」
ヘジョンは言いました。
「ミン教授め。」
「あとは警察が調べてくれるわ。」
ヘジョンは目頭を押さえました。
「実行犯が捕まらなければミン教授は捕まらない。」
「私たちには真作がある。あの絵が贋作と証明すればいい!」
「真作だと僕たちが主張しても誰も話を聞いてくれる人はいないでしょ。権力がないから。」
「あ〜まったく。どうしたらいいの。ラドはどうなの?」
「ラドに先輩のことは伝えたけど返事はありません。静観しているのでは?でもおかしくないですか?どうして絵の入ってないケースを持って逃げたんです?」
「きっと真作から目をそらそうとしたのよ。」
「先輩は何かに取り付かれてるようだった。美人図が変だと・・・。」
「確かに・・・。」
「ソ・ジユンさんのご家族ですか?」
看護婦がヘジョンとサンヒョンのところにやって来ました。
「そうですが?」
「個室に移る準備をしていただけますか?」
「高いんじゃ?うちは頼んでないけど?」
「手術費もすでに支払われてます。」
「え?」
日中の病院のロビー。
「手術は終わりました。意識は戻ってません。」
若い女が上司に電話で報告していました。
ギャラリーソン。
「わかったわ。」
ソン・ミギョンは言いました。
朝鮮時代の夜。
師任堂(サイムダン)は中宗の詩を見せました。
「この詩は何ですか?」
宜城君の甥の天胤(チョンニュン)大君はサイムダンに言いました。
「殿下が亡くなった父に贈られた詩です。」
「父上の詩?」
「臣下に贈られました。しかし世に出てはならぬ詩だったのです。」
回想シーン。
「詩を贈った者を始末せよ!」
中宗は内禁衛将(ネグミジャン)に命じました。内禁衛将(ネグミジャン)はすべての臣下を殺害しました。
「亡くなった父だけでなく、詩を賜った者は皆殺されました。」
師任堂(サイムダン)は言いました。
「殿下が、本当にそのようなことを?」
「この詩が原因で、大勢亡くなっています。殿下と宜城君。私と周囲の者も翻弄されました。世に出てはならぬ詩の、最後の書き写しを邸下(チョハ)に捧げます。燃やしてください。そして・・・。」
「そして?」
「宜城君を、宜城君をお助けください。宜城君を、助けてください。」
牢屋。
イ・ギョム(宜城君)は首に枷をはめられたまま静かに座っていました。宜城君は胸にある若かりし頃のサイムダンから貰った比翼鳥(ピイクチョ)の印に触れました。
回想シーン。
「もうひとつの比翼鳥(ピイクチョ)は若様(トリョンニ)がお彫りになってください。私のために。」
森の中。宜城君は美しい娘、師任堂(サイムダン)に口づけをしました。
宜城君の頬から一筋の涙が伝い落ちました。
酒場。
宜城君(ウィソングン)を慕う男たちがやけ酒を飲んでいました。
「宜城君の気持ちを考えると胸が痛みます。」
男は酔っぱらっていました。
「夜が深まると同時に私の悲しみも深まっていく。」
「朝鮮の大事な人材が露のように消えてしまいます。」
「比翼堂(ピイクダン)で、私が初めて宜城君様に会った時のことは忘れないわ。宜城君様の目を見たときに、ああっ、このお方になら私の一生を捧げると思ったの!」
イ・モンニョンは隣の男の肩にもたれかかって泣きました。
「俺たちにとって夢のような日々だった。」
「そうだな。」
「宜城君様のことで卑しい私も絵を描くことができた。この御恩は私が死んでも返しきれぬだろう。」
「宜城君〜宜城君〜話をしてたら会いたくなっちゃった。宜城君に会いにいかなきゃ!宜城君〜。」
イ・モンニョンはどこかへ去りました。
「おいイ・モンニョン。」
絵描きの男はモンニョンを気遣って呼び止めました。
夜の楊柳紙所(ヤンニュンジソ)。
師任堂(サイムダン)は元流民たちと待っていました。
「腐りきった朝鮮め〜!」
イム・コッチョンそその子分が現れました。
「申氏夫人。連れて来ました。」
イ・フはサイムダンに一礼しました。
「俺は酔っている。申氏夫人が目の前に・・・。」
イム・コッチョンは言いました。
「やめろ。目を開けてちゃんと見ろ!」
イ・フはイム・コッチョンの胸を叩きました。
「お。お。夫人。ご挨拶しろ!」
イム・コッチョンは子分たちに言いました。
「こんばんは!」
山賊たちは腰を深く曲げておじぎしました。
「来てくれてありがとう。」
師任堂(サイムダン)はイム・コッチョンたちに言いました。
「本当は助けに行きたい。すぐに牢をぶち破りたいのですが兄貴に言われました。私のために動くなと。兄貴がなぜそう言ったと思いますか?俺たちに害が及ばぬように心配してくれたんです。兄貴は卑しい俺たちにも差別せず接してくれました。友として弟として認めてくれました。兄貴がいなければ俺はとっくに死刑になってました。兄貴と出合い、心を入れ替えて人らしく生きてこられたのです。」
イム・コッチョンはサイムダンに言うとすすり泣きました。
「兄貴ぃ〜。」
子分たちも泣きました。
「泣いてる場合ですか。私は諦めません!このまま宜城君を死なせたら、私たちは皆一生宜城君に負い目を感じて生きることになります!」
師任堂(サイムダン)は皆に言うと山賊と元流民たちはおいおいと泣きました。
「宜城君(ウィソングン)を救う手立てがあります。みんな、最後にできることをやりましょう。手を尽くすのです!」
師任堂(サイムダン)は皆を励ましました。
「叔父上を!救えるかもしれぬ!叔父上のいない人生なんて意味がない!」
イ・フは言いました。
「そうだ。俺たちで兄貴を救いましょう。」
山賊の子分たちは言いました。
「そうだ。最後までやってやる!失敗したらあの世へ行く道で兄貴に謝ろう。うまくいったら一生兄貴にお仕えしよう!」
イム・コッチョンは立ち上がると皆はそうだと頷きました。
「宜城君(ウィソングン)様をお救いするため突撃しよう!」
「皆で行こう!」
ある日のソ・セヤンの家の前。
「旦那様に会わせてください。師任堂です。」
師任堂(サイムダン)は門を叩くと使用人に言いました。使用人は師任堂をソ・セヤンに引き合わせました。
「殿下に逆らってはならぬと、声が大きくなると殿下に排除されると警告してきたのに。夫人だけを宜城君は心配していた。宜城君を想うならお引き取りください。」
ソ・セヤンは師任堂に言いました。
「旦那様は宜城君と兄弟のように長く親しくしていたと聞きました。大事にされていた宜城君を死なせて平穏に暮らせるのですか?旦那様。私にお力添えください。宜城君を救う道があるのです。宜城君を助けるために多くの者が動いています。皆の思いをお汲みください。」
師任堂(サイムダン)はセヤンに言いました。
「私は近く明国へ遠接使(ウォンジョプサ)として赴きます。その前に典艦司(チョナムサ)の船を手配しましょう。宜城君を運べそうな船を用意します。」
現代。
夜の病室。
ジユンは酸素マスクを付けたまま眠っていました。そこにジユンの夫チョン・ミンソクが現れました。
「すまない・・・・・・本当にすまない・・・・・・。あなたなら乗り越えられるはずだ。チョン・ミンソクの妻でなくソ・ジユンならできる。」
ミンソクはすすり泣きました。
ミンソクは病院の出口でハン・サンヒョンとコ・ヘジョンとすれ違いました。
「ちょっと!待って!」
ヘジョンが言うとサンヒョンはミンソクを捕まえました。
「ウンスのお父さん!ウンスのお父さん!チョン・ミンソクさんね?」
ヘジョンは言いました。
「人違いです。」
「私ヘジョンです。生きてたのね。本当に生きてたのね・・・・ああっ・・・・・。」
ヘジョンは泣きました。
病院の庭。
「生きていてよかった。」
ヘジョンはベンチに腰掛けるとミンソクに言いました。
「裏帳簿のせいで罠にはめられた結果が、今なんですね?」
サンヒョンは言いました。
「はい。でも車から脱出する時に帳簿のデータが入ったUSBを失いました。」
頬を火傷しているミンソクは答えました。
「ジユンにだけは連絡すべきだった。」
ヘジョンは言いました。
「それはできない。知らせればジユンに危険が及ぶ。それに、こんな姿で会えというのか。」
ミンソクはすっかり自信を失っていました。
「そんなことないわよ。生きてると知ったらジユンやウンス、お母さんは嬉しいに決まってるわよ。」
「しばらくは僕たちと動きましょう。お母さんとウンスに会いましょう。」
サンヒョンは言いました。
「それはだめだ。」
「何てこと言うのよ。ジユンは意識不明でウンスとお母さんはあなたを必用としてる。お母さんに顔を見せてあげて。」
ヘジョンは言いました。
アパート。
義母のキム・ジョンヒは孫のウンスと食事をしていました。インターホンがなりジョンヒは扉を開けました。
「どなたですか?・・・・はっ!!!」
ジョンヒは輿を抜かしました。
「お母さん。俺は、生きていた。母さん。」
チョン・ミンソクは泣きながら母に抱き着きました。
「パパ・・・。」
「ウンスや・・・。」
「ああミンソク・・・・・・。」
三人は抱き合って泣きました。
「誰がこんなことをしたの・・・。ミンソクや・・・・。」
朝鮮時代。
「明日だな。宜城君は島流しとなる。」
中宗は内禁衛将(ネグミジャン)に言いました。
「そのとおりです。」
「内禁衛将は自ら流刑地まで護送するよう取り計らえ。」
「仰せの通りにいたします。」
「途中で、行先を校洞(キョドン)へ行け。宜城君は耽羅へ向かう途中に、逃げようとして死ぬのだ。分かったか?」
「死を覚悟して戻ってきた者です。毒薬を与えるのが・・・・。」
「生きるか死ぬかは余が決めることだ。」
「・・・・・・。」
「奴は何様のつもりだ。生意気にも戻って来て自ら死を望むとは。」
中宗が言うと内禁衛将(ネグミジャン)の瞳は涙で揺れていました。
世子の部屋。
天胤(チョンニュン)大君は中宗の詩を内禁衛将(ネグミジャン)が見ている前で燃やしました。
現代の病室。
「先輩。寝てちゃだめです。先輩にとって世の中で一番大事な人が戻ってきました。」
サンヒョンはジユンに話しかけました。
ヘジョンは疲れて腕を組んだまま眠っていました。
朝鮮時代。
宜城君は檻に入れられ内禁衛将(ネグミジャン)に護送されていました。
人々は宜城君を惜しみました。
イム・コッチョンたちはイ・フとともに山の中を走っていました。
官軍がイム・コッチョンたちの前に現れました。
「貴様ら。兄貴を出せーーー!」
イム・コッチョンは刀を掲げました。
「出せー!」
子分たちも吠えました。
「ちょっと待て、あれは世子邸下の・・・。」
イ・フは兵士に指を差しました。
「おらぬ。宜城君は校洞へ向かわれた。」
兵士は馬で去りました。
「キョドン?」
師任堂(サイムダン)は待っていました。
「奥様。この人が船まで案内してくれます。その船から明国へ行く船にお乗り換えください。」
元造紙署(チョジソ)の職人は息が切れるほど走って駆け付けました。
「ありがとう。」
師任堂(サイムダン)は職人に言いました。
「礼など・・・殺されて当然だった私が、お役に立ててよかったです。早く言ってください。奥様。宜城君様にごうかお元気でとお伝えください。」
元職人が言うと師任堂は頷きました。
現代の病室。
ヘジョンはハンカチで涙を拭いました。すると扉が開き、ソン・ミギョンが現れました。
「よくもノコノコと。誰のせいだと思ってるの!」
ヘジョンはミギョンに怒鳴りました。
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感想
何と強烈なファンタジーの展開になったのでしょう!!!まぢで魔法の力が働き時空の扉が開きました(笑)もう私は話についていけません。ジユンの空想落ちよりは全然マシですけど、過去のサイムダンと現代のジユンが夢の中で出会ってしまうとは!!!もう勘弁してくださいって感じです。どうせなら最初からどんどこ不思議な魔法を表現してくれたらまだ受け入れやすかったのですが、ほとんど最終回に来てそれはないでしょうと思いました。
現代ではジユンはミンソクのことを心底愛する良い妻で、過去のサイムダンの演技はほんとうにおしとやかでお上品(に振舞うことが強制されていた)。
何やら内禁衛将(ネグミジャン)の目に涙が浮かんでいましたね(笑)この人は影の処刑人のくせにそんなに宜城君や人情を理解してるなら、あの基地外の中宗の傍に二十四時間ぴったりくっつきながら、正気でいられるのが不思議です。よほど強い心を持ってないとあんなクズと一緒にいたら気が変になりそうですよ。このドラマの中宗のクズっぷりは「チャングムの誓い」と正反対。常にびびって人を殺めていればそりゃ人生苦しいはずですわ。もうこの人は正気じゃありません。正気でも人生つらいのに。
宜城君を助けるために師任堂やイム・コッチョンと山賊たち、元流民たちが団結する場面は感動的でした。人って善い事のために団結するとなんだか満たされたような気になります。もしもそれが悪いことのために団結するには、暴力が必要なので脅されて無理やり演技する感じ?集団が自らの意志で動くか支配されて動かされるかの違いってまさにそれだよね。
今回はド展開に意外だったのでちょっと面白かったです。
恋愛要素では「宜城君をお助けください」と懇願する師任堂の美しいこと。いい場面は最後に取っておいたんですね。人妻なのに、宜城君を想う気持ちは「純粋な愛」そのものです。このドラマの中のサイムダンはほんとうに可哀そうな女性ですね。イ・ウォンスに対しては妻として支える役目を果たしているものの、心では宜城君を愛し抜いている。私にはその気持ちが不思議とよくわかりますし、この気持ちは人類普遍の女性の真実だと思います。このあたりはまた話が終わってから詳しくしたいと思います。
次回はそろそろ最終回じゃないかな?続きが楽しみです。
サイムダン各話のあらすじと感想