サイムダン(師任堂)色の日記 39話のあらすじと感想<完全版>
目次
サイムダン39話のあらすじ 反逆者の烙印
ミン・チヒョンの長男ミン・ジギュンは友人であるヒョルリョンの母、サイムダン(師任堂)を祝いに楊柳紙所(ヤンニュンジソ)で友達と過ごしていました。ホンから報告を受けてチギュンを連れ戻しに行ったフィウムダンはその場で息子を叱りました。
「学堂へ行かずにここで何をしている。」
「祝ってます。」
「なぜ!」
「友の家の慶事です。祝って何が悪い!」
「友?」
「はい。友です。母上は私の願いを知ってますか?」
「なにを言っておるのだ。」
「分かりますか?」
「科挙及第よ。」
「何もわかっていない。何もわかってません!」
「お前のために今までどれほど・・・。」
「頼んでなどいません。一緒に食事もできないで家族といえますか?」
「家族と一緒に食べるのが私の夢です!」
「お前は・・・・。」
フィウムダンは涙ぐんで胸を押さえて震えました。チギュンは走り去ってしまいました。
サイムダン(師任堂)は二人の様子を気に掛けていました。
「お前さま(イボシゲ)。チギュンが子どもたちと仲良く遊んでいる姿は微笑ましかったわ。」
サイムダンはフィウムダンに話しかけました。
「何が言いたい。」
「子どもたちのほうが立派だわ。私たちは子どもたちのことだけを考えましょう。そなたも私も同じように母親なのだから。」
サイムダン(師任堂)はフィウムダンの手を取り微笑しました。
「・・・・・・・。」
フィウムダンは思わず泣き出しました。
夜の王の部屋。
中宗は寝間着姿で考えていました。
回想シーン。
「殿下。一度でいいから機会をください。もう一度だけ私に機会をください殿下。」
ミン・チヒョンは街で王に土下座して頼み込みました。
「蛇の中から蛇(宜城君)を取るには他人の手を借りるべし。ミン・チヒョンを呼べ。」
夜の寺。
中宗はミン・チヒョンを呼びました。
「殿下。殿下。この御恩は死んでも忘れません。真っ赤に燃える私の忠心!殿下にお見せできるものならば今ここで私の心臓を!」
ミン・チヒョンは土下座して大きな声で王に言いました。
「貴様の心臓などいらぬ。別の者の心臓が欲しい。」
「ご命令ください。この身を賭してお受けします!」
「師任堂(サイムダン)。それから、宜城君(ウィソングン)。」
中宗が言うとミン・チヒョンの胸は躍りました。
夜の街。
サイムダン(師任堂)は一人家路についていました。すると編み笠を被った二人の男が現れました。
「誰だ!」
師任堂は意識を失いました。
ミン・チヒョンの家。
「これを比翼堂(ピイクダン)に投げ入れよ。宜城君をおびき出すのだ。」
ミン・チヒョンはフィウムダンに紙きれを渡しました。
「殿下は恐ろしいお方です。用が無くなれば捨てられます。」
「このミン・チヒョンは違う!誰が殿下の本当の忠臣かこれでわかるはずだ。」
武装したミン・チヒョンは怒鳴りました。
「私兵もいないのにどうやって討ち入りを?」
「倭賊がいる。」
「それはなりません。下手をすれば大逆罪で家門は断絶します!」
「どけ。」
ミン・チヒョンはフィウムダンの部屋をまさぐり兵船の本を取り出しました。
「手に入れておきながら隠しておいたのか。たかが家門の断絶が怖いか!私を騙していた罪は戻ってから問おう。」
ミン・チヒョンはフィウムダンを殴って行きました。
フィウムダンは紙きれを読みました。
「楚安山(チョアンサン)に向かう道すがらの小道に師任堂がいる。師任堂を助けたくば一人で来い。」
小屋。
師任堂は縄で縛られ閉じ込められていました。
「なぜなのです。」
サイムダン(師任堂)はミン・チヒョンを見上げました。
「しておくべきだったことを今からするだけのことだ。」
ミン・チヒョンは言いました。
「無事で済むと思ってるの?」
「貴様の首が斬られてもそう言えるか?」
「私は何一つ怖くない。」
比翼堂(ピイクダン)。
宜城君は夜空を眺めていました。
「叔父上。寂しそうですね。今日みたいな日は飲みましょう。」
甥のイ・フは言いました。
「そうだな。」
「あっはっはっは。」
「行きましょう。わっ!」
突然矢文(やぶみ)が飛んできました。
イ・ギョム(宜城君)は手紙を読みました。
「ミン・チヒョンがサイムダンを攫いました。宜城君をおびきだしお二人を殺すつもりです。倭賊が関わっています。図画署(トファソ)から盗んだ図本も倭賊の手に渡ります。楚安山に向かう道の古い小屋です。」
フィウムダンは覆面を外し門の外から宜城君を見ました。
「ミン・チヒョン・・・・。」
「誰からですか?」
フィウムダンが家に帰るとホンが出てきました。
「何事だ。」
「申氏夫人は楚安山の小屋にはおりませぬ。」
「どういうことだ。」
「申氏夫人は別の処に移しました。そして殺せとの命令も。」
「何?恐らく今夜が・・・我が一族の最期だ。子どもたちだけでも助けねば。」
王宮。
「世子邸下(チョハ)〜。下がれ!火急の用だ!」
イ・フは事態を天胤(チョンニュン)大君に説明しました。
夜が明けました。
宜城君は馬で楚安山の小屋に行きましたが中には誰もいませんでした。そこにミン・チヒョンがホンと倭賊を連れて現れました。
「餌がいいとすぐに雑魚が食いつくな。」
ミン・チヒョンは宜城君に言いました。
「師任堂(サイムダン)はどこだ!」
「先に殺そうと思ったがいい考えが浮かんだ。お前とともに斬り殺し並べてさらし首にしてやろう。主管画師と宜城君は密通していたと。」
「お前正気ではないな。師任堂(サイムダン)を傷つけたら、お前を八つ裂きにしてやる!」
「やれ。」
「おーっ!」
倭人は刀を抜いて宜城君に斬りかかりました。
「やーーーっ!」
宜城君は刀を抜いて戦いました。
別の小屋。
「あっはっはっは。あっはっはっは。あっ・・・!」
見張りをしていた二人の倭人の胸に矢が刺さりました。
フィウムダンが矢を放ちました。
宜城君は一人で戦いましたが多勢に無勢でした。
フィウムダンは師任堂が囚われている小屋の中に入り短刀を抜くと縄を切りました。
「裏手の小道をまっすぐ行けば・・・。」
「なぜ助けるの?」
官軍が宜城君のもとへ向かい倭賊と戦いました。
「わーーっ!」
ミン・チヒョンは首をかしげると刀を抜いて宜城君に襲い掛かりました。
宜城君はミン・チヒョンの腹に刀を突きさしました。ホンも武官に倒されました。
「はあ。はあ。私は死ぬのか?」
「・・・・・。」
「面白い。世子はお前を助けようと兵を送り王は殺せと命じる。」
「何の話だ。」
「国王は・・・お前の命をお望みになった。」
ミン・チヒョンは笑いました。
「何を言っているのだ。」
「お前の主上殿下はお前を殺せとお命じになった。密にな。あっ・・・。」
ミン・チヒョンの背中に矢が刺さりました。
内禁衛将(ネグミジャン)は矢が刺さったことを見届けると走り去りました。
「師任堂(サイムダン)。サイムダンはどこにいる!サイムダンをどこへやった!」
「ナウリ。ナウリ。」
ホンはつぶやきました。
「申氏夫人はどうした!申氏夫人は?」
宜城君はホンの体を揺すりました。
「申氏夫人は・・・ご無事のはずです。申氏夫人はフィウムダン様がお助けになるでしょう。」
「フィウムダンが?」
師任堂(サイムダン)は山を駆けていました。
回想シーン。
「頼みがある。私の夫は、遅かれ早かれ殺される。恐らく倭賊と内通した謀反の罪に問われるはずだ。そうなれば、私の子どもは・・・捕まって官奴婢にされる。私の子どもを、哀れなあの子たちを守ってください。」
フィウムダンは泣いてサイムダンに頼みました。
師任堂(サイムダン)はコン氏夫人と合流してミン・チヒョンの家に行きました。
「ここをすぐに出るわよ!チギュンや。早く。」
師任堂(サイムダン)はミン・ジギュンとその弟を連れて逃げました。すぐに官軍がミン・チヒョンの家に押し寄せました。サイムダンが振り返るとすだれの後ろでフィウムダンが涙を流しながら見ていました。サイムダンはフィウムダンを見ました。
「どうか・・・私の子どもたちを・・・・。頼みます。」
フィウムダンは師任堂に合図を送りました。
師任堂(サイムダン)は頷くと走り去りました。
フィウムダンは声を殺して泣きました。
王の部屋。
部屋には中宗と内禁衛将(ネグミジャン)と尚膳の三人だけがいました。
「失敗しました。」
内禁衛将(ネグミジャン)は中宗に言いました。
「ミン・チヒョンは?」
「殺しました。」
「よいか?余の痕跡はひとつ残らず消せ。キョムが来るだろう。」
夜の楊柳紙所(ヤンニュンジソ)。
職人たちのもとに師任堂が現れました。
「皆集まった?ヒャンや。」
師任堂(サイムダン)が言うとサイムダンが箱を置きました。
「渡したいものがあるの。それぞれの故郷に田畑を買ったわ。儲けは均等に分ける約束でしょう?稼ぎが増えたからそなたたちにその約束を果たすわ。」
師任堂(サイムダン)は皆に証文を渡しました。
「奥様のおかげで命拾いしたのは私たちの方です。」
元流民たちは言いました。
大将は浮かない顔をしていました。
「でも奥様。まるでお別れみたいですね。」
「時が来たようだわ。皆、今までご苦労様。どこに行っても達者でね。」
「奥様。」
元流民たちは動揺しました。
「大将は知ってたんですか?何があった?」
師任堂(サイムダン)は惜しみながら工房に別れを告げました。
回想シーン。
(師任堂(サイムダン)が流民を助け紙工房を作るシーンが流れる。)
夜の王宮。
「宜城君様のおな〜り〜。」
宜城君は血だらけの服のまま王に謁見しました。内禁衛将(ネグミジャン)が宜城君の前に立ちはだかりました。
「邪魔だ。早く下がれ!」
宜城君は内禁衛将(ネグミジャン)に命じました。
「そうか。殺しに来たか?それとも殺されに来たか。」
「ここに来た以上、死は覚悟しています。」
「はっはっはっは。」
「なぜですか。師任堂(サイムダン)と私を、なぜですか。」
「言わねばわからぬのか。」
「殿下は私をただ一人の弟分で大切な友人だと。王宮では孤独だとおっしゃいました。何度も会いたいとおっしゃいました。ご自分の味方は私だけだとおっしゃいました。」
宜城君の瞳が揺れました。
「ああ。確かにそういう時もあった。」
「なのに・・・なぜだ!なぜなんですか。」
「お前が、余の逆鱗に触れたのだ。」
「王座も狙いもせず反乱を企てたわけでもない。どうしてあなたが!か弱い女性の命を狙ったのですか。」
「警告したはずだ。政治に手を出すなと。すべてはお前の青臭い理想が、招いたことだ。」
「青臭い理想?どうして耳を塞ぐのですか。臣下の進言や民のうめき声はどうして聞こえないのですか!」
「老獪な、功臣らに囲まれて屈辱と恐怖にひたすら耐え続けて来た。王座を守るためにな。数十年間!耐え忍んだのだ!なぜわからぬのか。燕山君は廃位された。国王であれ臣下らに引きずり降ろされ命を奪われることもある。そのことを私はこの目で見たのだ。」
「燕山君。燕山君。一体いつまで!その影に怯えているのですか!」
「貴様ごときが!」
中宗は刀を抜いて振りました。内禁衛将(ネグミジャン)たちが駆け付けました。宜城君は片手で中宗の刀を受け止めました。
「何もかも、お前のせいだ。私はこの国朝鮮の根幹と、君主の尊厳を、守っただけだ。」
中宗が言うと、宜城君は刀を握ったまま中宗の首に突きつけました。内禁衛将(ネグミジャン)たちは刀を抜きました。
「黙れ。そんなものが、無辜の民より大事なのか!」
「王の胸中が貴様にどうしてわかろうか。必要なら、民の命ですら奪うとも。」
「あーー!」
宜城君は怒りました。内禁衛将(ネグミジャン)は宜城君が王を殺す前に斬ろうとしました。
「おやめください!」
世子の天胤(チョンニュン)大君が現れ跪きました。
「父上。宜城君をお許しください。どうかおやめください!」
天胤(チョンニュン)大君は泣いて頼みました。
「宜城君。」
内禁衛将(ネグミジャン)は宜城君に刀を降ろすよう促しました。
「・・・・・はあ。はあ。はあ。」
宜城君は振り上げた腕を降ろしました。その手には血が滴っていました。刀が床に落ちました。
宜城君は王に背中を向けると部屋から出て行きました。
天胤(チョンニュン)大君は泣きました。
中宗は放心していました。
ある日の王の部屋。
「一体何をしておられるのですか。いまだに大逆罪人を野放しとは。」
「まったくです。あの者は物乞い同然の流浪人ゆえ行方がつかめぬとか。」
領議政と左議政と右議政が寝間着姿の王に抗議しました。
「弁明にもなっておらぬではありませんか。」
「そうです。厳しい罰を与えるべきです。」
「まったく。」
都城(トソン)の街。
「張り紙だ。罪人宜城君を捕まえた者には銀一万両。」
人々は張り紙を読みました。
「宜城君が罪人だと?」
「イ・ギョム(宜城君)とは宜城君だよな?」
比翼堂(ピイクダン)。
「王命だ。比翼堂(ピイクダン)は閉鎖する。」
義禁府の兵士が現れました。
楊柳紙所(ヤンニュンジソ)。
「楊柳紙所(ヤンニュンジソ)は兵さする。紙所の財産と全権限は官庁に渡る。」
ここにも義禁府の兵士が現れました。
「王命だ。早く出ていけ。」
義禁府の兵士はイ・フとイ・モンニョンたちに言いました。
「どうしてよ!」
「大逆罪人宜城君の比翼堂(ピイクダン)を廃止する!とどもまる者は謀反の罪で処罰する!」
イ・モンニョンたちは比翼堂(ピイクダン)から追い出されました。
師任堂(サイムダン)が楊柳紙所(ヤンニュンジソ)に来ると建物はボロボロになっていました。
「奥様。皆発ちました。」
大将が現れサイムダンに報告しました。
「ご苦労だった。」
「ところで宜城君様は謀反の罪でお尋ね者になっています。奥様も身を隠されたほうが・・・。」
大将が言うとサイムダンは駆けだしました。
師任堂(サイムダン)は比翼堂(ピイクダン)に行くと門前にイ・モンニョンたちが座っていました。
「何があったのですか?」
師任堂(サイムダン)はイ・モンニョンに尋ねました。
「比翼堂(ピイクダン)からみんな追い出されたわ。」
「何が起きたのやら・・・。」
門下生たちもうなだれていました。
「宜城君は?」
「私たちもしらないわ。ご無事でおられるのか。アイゴ。なんてことだ。」
イ・モンニョンたちは泣きました。
元流民たちは山の中を歩いていました。
「奥様を置いて行っていいんですか?」
「そうだよ。」
「奥様に言われたものの、どうも行く気になれないわ。」
「黙れ。そんなに嫌なら帰ればいい。」
「私もう嫌。」
「大将はすぐに来ると言ったのにどうして来ないんだ。
「何かあったのだろうか。」
寿進坊(スジンバン)のイ家。
「あ〜くすぐったい。」
クォン氏夫人は家に居座っていました。
「蛙の後ろ脚みたいにかわいいな。」
イ・ウォンスはクォン氏の脚をもんでいました。
イ・ソンとメチャン、ヒョルリョンたちは父を嫌悪していました。
そこに師任堂が帰ってきました。
「嫌な人だわ。」
「またそんな可愛い言い方をする。」
「お母さま。入ってはいけません。」
メチャンが言うと部屋の中から二人の声が聞こえてきました。
「頭のいい子を産みたくて。」
師任堂(サイムダン)が部屋に入るとクォン氏が金剛山図の前に横になっていました。
「お帰りなさい奥様。」
クォン氏は澄ました顔で言いました。
イ・ウォンスは咳ばらいをしました。
感想
もうこのドラマ無茶苦茶すぎる!いくらなんでもこのストーリーはないわ。作り話でも宜城君がブチ切れて国王に刀を向けるなんてあり得なさすぎる。酷い話です。最低のストーリーです。何の共感もナシ!
早く終わってほしいです。
このドラマ、クソすぎて面白くない。
メンタルが常識から外れすぎていて気分が悪いです。
フィウムダンがジギュンをよろしくねと言いましたがジギュンがサイムダンの子どもになったわけではないし、7人いるはずのサイムダンの子どもたちは師任堂がおよそ40歳であろうという39話の時点で前回は妻の手紙に感動していたイ・ウォンスの心が師任堂(サイムダン)から離れてもっとひどいクズになっています。
この脚本、おかしいです。
早く終わってほしいです。
このドラマ、クソすぎて面白くない。
メンタルが常識から外れすぎていて気分が悪いです。
フィウムダンがジギュンをよろしくねと言いましたがジギュンがサイムダンの子どもになったわけではないし、7人いるはずのサイムダンの子どもたちは師任堂がおよそ40歳であろうという39話の時点で前回は妻の手紙に感動していたイ・ウォンスの心が師任堂(サイムダン)から離れてもっとひどいクズになっています。
この脚本、おかしいです。
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