サイムダン(師任堂)色の日記 40話のあらすじと感想<完全版>
目次
サイムダン40話のあらすじ 金剛山へ
宜城君(ウィソングン)は謀反の罪でお尋ね者になりました。師任堂の夫イ・ウォンスは愛人をとうとう家に上がらせ部屋で楽しんで子どもたちを失望させました。師任堂(サイムダン)は床に広げられていた金剛山図を手に持つと庭に出て泣き出しました。そこにコン氏がやって来ました。師任堂と子どもたちは一緒に泣きました。
「泣き虫ばかりね。」
クォン氏は言いました。
「なんだと!」
イ・ソンは怒りました。
「この女がサイムダンを泣かせたの?」
コン氏夫人は激高しました。
「それでも父親か!」
イ・ソンは泣きました。
「お父さま!」
ヒャンも叫びました。
「お母さま。もう行ってください。夢だった金剛山へ行って絵でも何でも描いてください。」
ヒャンは言いました。
「そうよ。こうなったら行けばいいわ。私がここに居座ってあの女をとっちめてやるから。」
コン氏夫人は言いました。
「母上。兄弟たちの面倒は私に任せてください。」
イ・ソンは言いました。
「すまない。すまない。私のせいなのよ。許してちょうだい。」
師任堂(サイムダン)は泣きながら子どもたちを抱きしめ何度も謝りました。
山賊の砦。
「いやーーー!朝鮮なんかクソくらえだ。兄貴。王宮へ討ち入りましょう。朝鮮全土の仲間を集めましょう。兄貴は何も悪くはない。無能な国王と、腐った両班らを一掃しましょう!」
イム・コッチョンは身を隠しに来たイ・ギョム(宜城君)に言いました。
「そうだそうだ!悔しくてたまらん!」
子分たちも賛成しました。
「叔父上!一大事です!楊柳紙所(ヤンニュンジソ)に官軍が来ました!」
イ・フが現れました。
「申氏夫人は?申氏夫人は大丈夫なのか?」
宜城君(ウィソングン)は甥に言いました。
「金剛山に発ちました。」
「・・・・・・!」
宜城君(ウィソングン)は居ても立っても居られなくなりました。
申師任堂は供もつけずに一人金剛山に向かって歩いていました。松の並木を通り、桜の並木で立ち止まりました。
現代のギャラリーソン。
「ミン学長。今回の会談後国宝指定が約束された。」
ホ・ヨンドは妻とミン・ジョンハクの前で喜びました。
「とうとうやりましたね。」
ミン・ジョンハクは言いました。
「待ってたかいがあったぞ。果報は寝て待てだ。」
「本当にそれでいいの?学長。」
ソン・ミギョンは言いました。
「前に言った通り私の絵は真作もう同然です。価値も高い。」
ミン・ジョンハクは言いました。
「そうだ。」
「作品のことではなくあなたの考えを聞いたの。国宝に指定されたらあの作品は永遠に真作として後世に残る。それから私たちは現在と未来に大きな嘘を築くのよ。」
「お前さんという奴は。くだらんことを言うな。この件に一切口を挟むな。わかったな。学長。さあ一杯やろう。間抜けな女め。」
ホ・ヨンドは言うとミン・ジョンハクの肩を叩き部屋を出て行きました。
「館長。真贋を判断するのは我々ではありません。人が究極の美を感じればそれが本物であり真作ではありませんか?」
ミン・ジョンハクも部屋を出て行きました。
助教は食堂で焼け酒を飲んでいました。
「昼間から酒ですか?」
後輩がやって来ました。
「お前もやれ。」
助教は酒をつぎました。
「ムンよ。このくらいの箱にカネがどれくらい入ると思う?」
「五万ウォンで?」
「そうだ。五万ウォンだ。」
「一億?」
夜。
助教はセキュリティーの暗号ボタンを押し扉を開け、金剛山図の真作の前に発ちました。
「一体、いつまで、どこまで付いて行けというのですか。」
助教は葛藤していました。
クラブの一室。
「金剛山図の真作、本当に残ってると思う?」
コ・ヘジョンはジユンに言いました。
「もしも真作をミン教授が持っていたとしたら会長や館長は知ってると思う?」
ソ・ジユンは言いました。
すると扉をノックする音がして、ナム助教が部屋に現れました。
「まあ。ナム助手じゃないの。どうしたの?」
ヘジョンは言うと立ち上がりました。
「兄貴。何の用ですか?」
サンヒョンも言いました。
「真作の金剛山図です。私がミン教授から盗んできました。ミン教授は真作を燃やしてませんでした。」
ナム助手は本物の金剛山図を差し出し出しました。
「やっぱりな。毒蛇め。」
サンヒョンは言いました。
「どうして私たちに?」
ジユンは言いました。
「一度でも。一度だけでも誇らしく生きたかったんです。今までは人間のクズでした。すみませんでした。」
ナム助教は言いました。
朝鮮時代。
師任堂(サイムダン)は金剛山を登り崖の上に立ちました。
「はあ・・・。はあ・・・・。」
師任堂(サイムダン)は目を閉じました。
師任堂(サイムダン)は岩場を登り山の頂を目指しました。
目の前には岩と緑の絶景が広がっていました。
イ・ギョム(宜城君)は馬に乗り金剛山を目指しました。
師任堂(サイムダン)は紙を広げて墨で絵を描き始めました。
回想シーン。
「金剛山。金剛山に必ず行きます。死ぬ前にクムガンサンの毘蘆峰(ポロボン)から景色を眺めたいです。」
少女時代のサイムダンはイ・ギョム(宜城君)に言いました。
「夫婦となって一緒に行こう。一人で行くな。他の誰と行ってはならぬ。そなたと一緒に行くのは私だけだ。」
師任堂(サイムダン)は墨で岩を表現しました。
宜城君(ウィソングン)は岩場を登っていました。
師任堂は色を塗り始めました。
宜城君は途中の岩場にたどり着きました。
師任堂は絵を描き終え立ち上がると両手を広げました。
現代のレストラン。
「え?本当ですか?真作が手元にあると?」
ラドの身代わりの男は電話で話していました。
「はい。目の前にあります。」
ジユンはラドと思ってる男に言いました。
「驚いたな。金剛山図を死守することより罠を仕掛けることのほうに重点を置いてください。」
「こうしてはどう?」
「金剛山図の主はアン・ギョンです。ただ守り人が変わるだけ。」
ミン・ジョンハクは車の後部座席でジユンからメッセージを受け取りました。
「大学に戻れ!早く!」
ミン・ジョンハクは運転手に怒鳴りました。
大学。
「ミン教授。学長。わーっ!ない!」
助教の後輩はミン・ジョンハクに言いました。
「ナム助教は?早く捜してこい!ソ・ジユンめ。」
クラブ。
「金剛山図が消えたらミン教授は取り乱すはず。あなたはミン教授にメッセージを送り続けた。さらに刺激すれば暴走するわ。そこで提案があるのですが。」
ジユンはラドと思っている男に電話で言いました。
「いい考えです。焦って強硬手段に出れば隙もできる。」
ラドに扮した男はジユンに言いました。
学長室。
「出ろ!」
ミン・ジョンハクはジユンに何度も電話しました。
クラブ。
三十一回目の電話が鳴りました。
「もう何度目?しつこいわね。」
ヘジョンは言いました。
ジユンは待っていました。
学長室。
「ラドです。真作の金剛山図について説明してください。私の要求に応じない場合は全資料を公開します。」
ミン・ジョンハクはラドからのメッセージを受信しました。
「急ぎの仕事を頼む。」
ミン・ジョンハクは裏社会の男に連絡しました。
クラブ。
「忘れるところだったわ。イギリス人の詩、覚えてる?なぜこれが日記の中に?紙は寿進坊(スジンバン)と同じ年代の物だけど、なぜこれだけがハングルなの?」
ヘジョンはジユンに詩を渡しました。
「寿進坊(スジンバン)日記にもこの詩に関する記述がない。」
サンヒョンは言いました。
「私たちの魂はひとつゆえ、私が離れても別れではなく、叩かれ伸ばされた金のようにただ離れているだけ・・・。」
ジユンは詩を読むとサイムダンの肖像画を見上げました。
朝鮮時代。
師任堂(サイムダン)は二枚目の絵を描いて色を塗っていました。
イ・ギョム(宜城君)は師任堂のいる場所を目指し山を登っていました。
(どうにも繊細な歌が流れ続ける・・・・。)
師任堂(サイムダン)は太い筆で三枚目の絵を描きはじめました。
宜城君(ウィソングン)は疲れながらも山を歩き続けました。
日が暮れはじめました。
宜城君(ウィソングン)はとうとう山の頂に着き師任堂に会いました。
師任堂は宜城君を見るなり絵筆を落としました。
「大丈夫だ。何も心配はない。すまない。私のせいだ。」
イ・ギョム(宜城君)は師任堂に言いました。
「あなたは何も悪くありません。なのにこのような酷い目に。私のせいで罪人の汚名を着せられました。」
師任堂は涙ぐみました。
「そのことなら心配無用だ。しばし身を隠していればいい。」
「本当に、大丈夫なのですか?」
「そうだ。念願の金剛山ではないか。このような話はやめようではないか。」
「しかし・・・。」
「三日。三日だけ共にいてくれ。金剛山で絵を描く約束を、今果たさせてくれぬか?」
イ・ギョム(宜城君)は師任堂の腕に触れ微笑みました。
イ・ギョム(宜城君)は絵筆を取り、サイムダン(師任堂)とともに同じ画紙に絵を描き始めました。師任堂は落ち着いた様子で筆を走らせました。
(繊細な女性の歌が流れる。)
師任堂(サイムダン)とイ・ギョム(宜城君)はときどき顔を見合わせました。
いつしか初恋の二人の面影が重なり・・・・。
(回想シーンが流れる。)
イ・ギョム(宜城君)は石を彫っていました。
「何をしているんですか?」
「何でもない。」
宜城君(ウィソングン)は印を隠しました。
「何を?」
「いや。今虎が通った気がする。気のせいだったようだ。ふっふっふ。」
イ・ギョム(宜城君)は師任堂(サイムダン)に微笑みました。
師任堂(サイムダン)が掘っ立て小屋の台に腰掛けると雨が降ってきました。
「雨だわ。」
「アイゴ。私がやる。」
イ・ギョム(宜城君)は絵を屋根の下に運び入れました。
雨がやみました。
「月が昼寝から目覚める頃です。」
師任堂(サイムダン)は言いました。
「月の昼寝か。趣ある表現だ。」
「太陽は、一日中眠って夜に置き出す月を恨めしく思ってます。暗い夜に月ひとりで闇に立ち向かい世の中を照らすことのつらさも知らずに。月はいつでも太陽に寄り添っているのに。」
「ところでどうして、あなたは暗い顔をしているのだ?」
「・・・・・・。何でもありません。寺のお堂へ行きましょう。」
師任堂(サイムダン)は立ち上がり寺に向かいました。
夜の寺。
イ・ギョム(宜城君)は比翼鳥(ピイクチョ)の印を彫る手を休めてうとうととしていました。イ・ギョム(宜城君)は庭に出ると三日月を眺めました。
「いるか?師任堂。返事をしてくれ。」
イ・ギョム(宜城君)がお堂の扉を開けると師任堂はいませんでした。
「師任堂!」
師任堂(サイムダン)は昼間と同じ場所で涙を流しながら絵を火にくべました。
「何故似たるや君が情と妾が心。」
絵に添えられた宜城君の詩。
「師任堂。サイイムダーン!」
イ・ギョム(宜城君)は火の中から半分になった絵を取り出しました。
小屋の台に一枚の絵と手紙が置かれていました。
「悩みました。宜城君宛のこの文(ふみ)は悩んだ末に下した結論です。あなた様の手を握り逃亡することも考えました。そうなれば子どもたちは生涯世間の笑いものになります。二度と会えぬ我が子を想いつつ、子を捨てた母として生きる自信はありません。母として生きる道を選びます。死ぬまでそのことは悔いません。」
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感想
すみません。私はもうイライラして途中で限界になりました。本当に見てて腹が立つというよりも、思考回路が違いすぎて気分が悪くなりました。朝鮮人特有の考え方というのですか?人妻を会する男がどこまでも女を追いかけていく、正直いってこの話がとても不快で感情移入どころか未知のパターンに脳みそが対応しきれません。途中で流れる線の細い女の歌も心が乱れました。
大体のあらすじが見えてきました。
正直いって愛する人妻に手彫りの印籠を彫る宜城君はどうもあり得ないなと思います。今の常識ではね。どこまで常識を破ってまで人を愛せて政治においては悪に手を染めない。私にとってこれは未知のパターンである意味衝撃的でした。
本質的には恋愛に既婚かどうかなど動物としては無関係なのかもしれませんが、人と調和して穏やかに生きるためにはそれは好ましいものではありません。少なくとも宜城君の演出は型破りなものといえましょう。
感想というより私にはそこまでのことは理解できませんでした。
子どもたちも母に金剛山に行くよう促したり、おかしな脚本だと思います。
ほんとうに今回の逃避行は理解できない、私の頭が悪いせいか。
宜城君(ウィソングン)の立ち位置は現代でいえば英国王室のカミラ夫人のようなものでしょう。味方によっては悪人ですよ・・・。なのにドラマではあんなに純粋に師任堂(サイムダン)師任堂(サイムダン)といい人なので。イ・ウオンスがあのようなふしだらで下品な男でなかったら・・・。そうじゃなくても心から愛する男が傍にいたら人妻でも普通は心が乱れ正気じゃいられないでしょう。現代なら離婚して再婚という手もありますが、宜城君は許婚が必要ですからね。ややリアルに考えると三日をともにした夜に宜城君が動物の雄として何も行動を起こさないはずがないじゃないですか(笑)せいぜい抱きしめるで終わるとか。ドラマを面白くするにはその辺の葛藤を描いて欲しかったですね。今回の話はどう見てもサイムダンは心から宜城君をいまだに愛しているように見えました。だから一枚の紙に一緒に絵を描くことによって心で愛し合う姿を表現したのでしょうが・・・もうちょっとわかりやすい表現方法があったのではないかと思います。私のような凡人の視聴者には特に・・・この愛のどこがどういいのかを説明してほしかったです。
耐えて暮らしてらっしゃる主婦の方も、今回ばかりは腹が立つのではないでしょうか・・・。
サイムダン各話のあらすじと感想