サイムダン(師任堂)色の日記 6話のあらすじと感想
目次
あらすじ
「ダメ・・・やめて・・・・・。」
イ・ギョム(李岒)は師任堂(サイムダン)を助けるために馬で山に入りました。
ソクスンは師任堂(サイムダン)を背負って森の中を歩いているとイ・ギョムと出合いました。
イ・ギョムはソクスンを置き去りにして師任堂(サイムダン)だけを馬に乗せて行きました。
夜の鳥竹軒(オジュッコン)。
ソクスンは力なく歩いていました。
「若様(トリョンニ)。私も怪我をしています。私も怪我をしたのです。」
「これで薬でも買え。」
イ・ギョムはソクスンに銭を握らせました。
「若様(トリョンニ)!若様は私が見えますか。山中に置き去りにして狼に襲われてもいいのですか?」
「・・・・・・だから薬を買え!謝礼は戻ってからする。どけ!」
イ・ギョムにとってはソクスンのことはどうでもよかったのです。
尻餅をついたソクスンは師任堂(サイムダン)の髪紐を握りしめて号泣しました。
「おい。クッパが冷めたぞ。いつまで待たせるんだ。早く酒を持ってこい。」
ソクスンが宿屋に戻ると母は忙しそうに飯を作っていました。
あくる日。
街。
鳥竹軒(オジュッコン)。
タムと、彼女の娘が師任堂(サイムダン)を介抱していました。
行商人たちは絵や詩のせいで人が殺されると噂していました。
「絵や詩のせいで人が殺されるのか?」
「それはただの詩じゃないからだ。あ~。悲しいものだ。哀れな民たちよ。道理まで失ったのだな。己卯の年に追い出された者を私は切なく思う。」
「己卯?若い官吏たちが死んだ己卯士禍(キミョサファ)か?チョ・グァンジョが粛清された事件か?残党がまだ生きてるのか?」
「私の詩が出回ったのであればどうなるのだ。臣下たちが詩の内容を知ったらどうなる?士林(サリム)派を追いやっておきながら国王は裏で残党をあおり詩まで贈っていたと。私を、私を、燕山君のように・・・。詩を贈った者たちを一人残らず殺せ!そして回収せよ。私が書いた詩をすべて、すべての詩を取り戻せ。」
中宗(チュンジョン)はかなり動揺していました。
「殿下。壁に耳ありです。お静かになさいませ。」
内禁衛将(ネグミジャン)はその時のことを思い出し、中宗(チュンジョン)の手を握って励ましました。
「破談にすれば命だけは助けよう。そうでなければ・・・。」
申命和(シン・ミョンファ)は家にあるすべての書画を出して燃やすように命じました。
師任堂(サイムダン)は金剛山図だけはだめだと泣きました。
申命和(シン・ミョンファ)は使用人に命じて絵を燃やさせました。すると庭に手紙が括りつけられた矢が飛んできました。
何者かが矢文を射ました。
己卯の年に席を立った者たちは内禁衛将(ネグミジャン)とその部下に寝込みを襲われ殺されました。
少し前の過去。
「宜城君(ウイソングン)は、申命和(シン・ミョンファ)の娘に夢中です。自制できない年頃です。もしも・・・。」
申命和(シン・ミョンファ)の部屋に内禁衛将(ネグミジャン)が現れました。申命和は中宗から貰った詩を前に座っていました。
「殿下から賜った詩がどうして出回っているのだ。この死は自らが招いたものだ。」
内禁衛将(ネグミジャン)は刀を抜きました。
「旦那様(ナウリ)。娘の容態が悪化しました。暴漢に襲われたのです。どうか娘を守るために時間をください。どうか、どうか、一日だけお願いします。」
龍仁李氏が部屋に入ってきました。李氏は机の前に遺書が置かれてあることに気が付きました。内禁衛将は姿を消して話を聞いていました。
内禁衛将(ネグミジャン)はそう言い残して去りました。
「あの子を守るためだ。己卯士禍(キミョサファ)の時、前の日まで懇意にしていた臣下を殿下はお捨てになったのだ。詩を取り戻そうと思いついただけで人を殺せるお方だ。」
翌日の朝。
李元秀(イ・ウォンス)という両班の若者は大きなあくびをし部屋から出て来ました。
宜城君(ウイソングン))は使用人を連れて鳥竹軒(オジュッコン)に向かっていました。
師任堂(サイムダン)は婚礼衣装に着替えました。その表情に喜びはありませんでした。
「師任堂(サイムダン)お嬢様だと?冗談はよせ。」
ミン・チヒョンは私兵を率いて村に現れました。
「どかぬか!」
イ・ギョムは暴れました。
師任堂(サイムダン)は感情を殺していました。母の李氏とタムは涙を流していました。師任堂(サイムダン)は唇に紅をさしていませんでした。
李元秀(イ・ウォンス)は喜んでいました。
申命和(シン・ミョンファ)の屋敷。
ミン・チヒョンは私兵とともに屋敷に侵入しました。
軒轅荘(ホノンジャン)。
「やめろ!放せ!」
イ・ギョムは納屋に閉じ込められました。
大叔母は扉を叩く音を聞いていました。
ミン・チヒョンは顔を見られたくないと思って逃げました。
「何としても生きるのだ。身を潜めて生きるのだぞ。」
内禁衛将(ネグミジャン)は申命和(シン・ミョンファ)を斬りました。
婚礼の儀が終わりました。
夜。
「そんなはずはない。何かの間違いだ。申命和(シン・ミョンファ)は嘘をついているのだろう?」
「もう初夜をすごしたのです。」
師任堂(サイムダン)が言うと、夫の李元秀(イ・ウォンス)が部屋の中から「夫人」と妻を呼ぶ声がしました。
イ・ギョム(宜城君)は師任堂が逃げるように去ると胸を押さえて泣きました。
蝶が金剛山図の中を飛ぶ場面。
現代。
「つまり鳥竹軒(オジュッコン)の壁に金剛山図が隠されていると?」
ハン・サンヒョンはジユンをオートバイに乗せて走りました。
現代の鳥竹軒(オジュッコン)。
ジユンとサンヒョンが到着すると、そこは観光地になっていました。
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感想
1回目の視聴感想
韓国ドラマサイムダン(師任堂)はどうも感情移入できません。人生で最も心底異性を愛する思春期の恋愛で婚約までいってそれが中宗(チュンジョン)とミン・チヒョンが引き裂いてサイムダンはアホそうな男と結婚しました。つまり、普通の人たちは韓国の人から居たらアホということなのでしょう(笑)
それはそうと、悪女の登場です。悪女のソクスン。彼女もまたお邪魔虫です。これからも登場するのかわかりませんが…。
とにかく意地悪な中宗(チュンジョン)やミン・チヒョン、ソクスン。
サイムダンとイ・ギョムというドラマの中の物語の主人公
私は単純すぎて面白くないのですが、適当に見ようと思います。
(※2017年8月22日。)
2回目の視聴感想
1回目の視聴後か3年経過した2020年6月9日の視聴感想です。1回目の視聴感想を完全に覆し、細かなところまで理解できるようになっていました。師任堂(サイムダン)のお母さんが不憫な娘を見て心を痛める場面や、お父さんが娘に何としても生き延びろという場面、内禁衛将(ネグミジャン)はミン・チヒョンに国王の詩を奪われ弱みを握られたくないために私兵を倒す場面。愚かな王に仕える内禁衛将(ネグミジャン)は、それでも国王に忠誠を誓っている様子など。
李元秀(イ・ウォンス)のことは初めて見た時は嫌悪感しか覚えていませんでしたが、二度目の視聴では冷静に見ることができました。
蝶が金剛山図を導く様子も、宜城君(ウイソングン)の魂が導いていたと十分解釈することができます。
ここで一番同情できるところは「望まぬ男との結婚」です。それがどれほど気持ちの悪いことか、女性にしか理解できないことでしょう。愛する人がいながら別の男に嫁ぐというのは死んだも同然の出来事といえましょう。李元秀(イ・ウォンス)がどんな目で師任堂(サイムダン)を見ていたのかについてはまた総合の感想で述べたいと思います。
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