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サイムダン32話のあらすじ 師任堂-Saimdang, Light's Diary Episode32

サイムダン(師任堂)色の日記 32話のあらすじと感想<完全版>

サイムダン(師任堂)32話のあらすじ 韓国ドラマ

目次

サイムダン32話のあらすじ 夫の裏切り

楊柳紙所(ヤンニュンジソ)でネズミが出たと大騒ぎしていました。申師任堂(サイムダン)は元造紙署(チョジソ)の職人に鼠を放してやるように言いました。長男のイ・ソンは母に自作の紙を留める物を贈ると科挙を受けるべきか相談しました。
「私は鍛冶仕事のほうが好きなんです。ヒョルリョンは天才と言われメチャンには絵の才能がある。ウは音楽の神童と言われています。私には才能が有りません。鍛冶職人になったら母上は恥ずかしいですか?」
「どうして恥だと思うの?鍛冶は大事な仕事ヨ。誰が畑仕事の道具を作ってくれるの?世の中には学者ばかりが必要というわけじゃないのよ。農民や漁師、鍛冶職人、皆がいてこそ世の中が回るのよ。完璧な人なんていないわ。自ら道を選んで投げ出さずに進んでいけばよいのよ。自分を信じて歩きなさい。わかった?」
師任堂(サイムダン)はイ・ソンを優しく抱きしめました。
「分かりました・・・・・母上。」

師任堂(サイムダン)は部屋で絵を描きながら夫のイ・ウォンスの様子がおかしいことを思いだしていました。そこにコン氏夫人が部屋に入って来ました。
「師任堂。お茶にしましょう。いつ見ても素晴らしいわ。蝶が飛んでるみたい。子どもたちのおひるごはんはビビンパよ。」
「いいわね。毎日ここにいていいの?」
「夫たちが変わらないなら私たちが変わるのよ。妻子のありがたみを知るのね。」
「テリョンはどうしてる?」
「居眠りせずに講義を聞くなんて初めてよ。楊柳学堂(ヤンニュンハクタン)の講義が判りやすいからすぐ頭に入るそうよ。中部学堂(チュンブハクタン)では通うのを嫌がっていたのに。今は朝起きると早く行こうと大騒ぎよ。あっはっはっは!」
「よかった。」
「科挙なんかどうでもいいわ。好きなことをすれば幸せよ。学問に向かない時は母子で食堂を開くわ。姑は怒るだろうけどテリョンは私に似て食べる才能があるわ。」
「いいことね。」
「それにしてもきれいだわ。どうしたらそんなに描けるの?ここに蜂を描いたらどう?」

イ・ウォンスの愛人、クォン氏は楊柳紙所(ヤンニュンジソ)を訪れました。両班の男は漆紙を買いました。クォン紙は売り子に話しかけられましたが澄ました顔で腕組みをしていました。
「たかが紙5枚で3両も払うの?」
クォン氏は嫌味を言いました。
「たかが?」
紙を売っている夫人はクォン氏を睨みまっした。
「なんてことを言うんだ!」
店番の男も怒りました。
「大きな声で怒鳴らないでよ!」
クォン氏は罵声を浴びせました。
「そっちが先に言ったんだろ!」
「驚いて心臓が止まるわ!」
「ちょっと何を騒いでいるの。奥様の邪魔になるでしょ!」
コン氏夫人が部屋から出てきました。すると元流民たちは静かになりました。
「今日はどんな絵を描いているのかしら。お嬢様の絵は本当に素敵よ。」
「だから画商が列をなして売ってくれと頼むんだ。何枚か売れば左団扇らしいぞ。」
元流民たちは穏やかに笑いました。店を追い返されたクォン氏夫人は気に入らない様子で話を聞いていました。

クォン氏はサイムダンの部屋をのぞき見ました。
「一番いい紙を頂戴。」
クォン氏は紙売りに言いました。
「どういう了見だ。」
「言いがかりをつけないでよ!」
「客に向かって失礼ね。」
クォン氏は怒りました。
「紙を買ってどうする。絵が描けるのか?」
「買った紙を何に使おうが私の勝手でしょ!え?この店はいちいち聞くの?」
「どうぞ。1両です。」
男がクォン氏に紙を差し出しました。
「チッ!金の縁取りでもしてあるの?1両もするのに。」
クォン氏は紙を拡げるとくしゃくしゃにしました。
「さっきから偉そうに!」
元流民は我慢の限界に達しました。
「これのどこが一両なのよ!別のを出しなさい。これは何なの?端がぼそぼそしてる。こんなので一両とるなんて。この店は悪徳商売してるのよ!」
クォン氏は紙の束を地面に叩きつけました。
「いいかげんにおし!とっとと失せな!」
紙売りのおばさんは怒りました。
「どうしたの?何があったの?」
師任堂が小屋から出てきました。
「私が、紙を買おうとしたの。別の紙を見せろと言ったら怒鳴られたわ。」
クォン氏夫人はサイムダンに言いました。
「どういうことなの?」
「お嬢様。こいつが紙をぐちゃぐちゃにして・・・紙代も払わずに別のを見せろって。」
紙売りの夫人は言いました。
「見てよ!すぐに破れそうよ!ペラペラの紙にどうして私がカネを払わなきゃいけないのよ!クソッ!」
クォン氏夫人はくしゃくしゃにした紙を乱暴にひらめかせました。元流民たちはサイムダンがいるので耐えました。
「持って帰ってください。お客様を怒らせるなどあってはなりません。お持ち帰りください。」
師任堂が言うと元流民たちは動揺しました。
「真面目にやりな!いくらだって?冗談じゃない!ボロ儲けだわね!」
クォン氏は紙をくしゃくしゃに丸めて地面に叩きつけました。クォン氏はサイムダンを睨むと帰りました。
「師任堂。どうも嫌な予感がするわ。経験的に勘が働くのよ。今の女人(にょにん)は明らかに・・・。」
コン氏夫人はサイムダンに続きを言おうとしました。
師任堂は続きを聞かずに新しい客に顔を向けました。
「こちらは楊柳紙所(ヤンニュンジソ)ですか?」
逃亡した農民と思われるみすぼらしい人々が現れました。
「そうですが。」
「奥様は師任堂(サイムダン)様ですか?」
女は言いました。
「はいそうです。」
「ここに置いてください!倭寇から逃げて来たんです。何十里も歩いて来たんです。この通りです。」
逃亡者たちは地面に這いつくばり頼み込みました。
「早くお立ちください。早くこの人たちを中へ。」
師任堂(サイムダン)は彼らの手に触れました。
「今月になって何人目よ。まったく人がいいんだから。いくら紙が売れても食べさせて終わりだわ。それよりさっきの乱暴女よ!」
コン氏夫人は言いました。
師任堂(サイムダン)は部屋に戻りました。

飯屋の女将、コン氏は家に帰ると酒を飲んで暴れていました。
イ・ウォンスが現れました。
「私は大きなおなかを隠してクッパを売るのに必死よ。笑わせるわ。この韓服ったら何なの!全部飲み干したら死んでやる!」
コン氏夫人はイ・ウォンスから貰った服に嫌味を言いました。
「そんなことよりこれが何かわかるか?」
イ・ウォンスはみかんを見せました。
「私も、きれいに着飾っていい家で暮らしたい。使用人に命令して奥様と呼ばれる生活がしたい。」
「ほら食え。高貴な人だけが食べられるみかんだぞ。司訳官(サヨグォン)の院長にいくつか貰って来た。お前に食べさせたくて。」
「私だって・・・商売なんかやめて・・・夫の稼ぎで思い切り暮らしたい。」
「だから、私が禄を全部お前に渡してるじゃないか。」
「あれっぽっち?」
「あなたの妻。楊柳紙所(ヤンニュンジソ)で大儲けだってね?明国でも有名な紙だし夫人は絵も描くでしょ?絵1枚売れ場屋敷が買えるそうね。」
「何だって?」
「あなたは夫人を愛してるの?」
「何を言うんだ。」
「あなたは私か夫人どちらを愛してるの?」
「無論あなたに決まってる。」
「持ってきてよ!私への愛の証に絵をありったけ持ってきて庭に並べたら信じてあげるわ。」
「大事な絵を持って来られるわけないだろ!」
「売る気もないのに描いてどうするの!置いておくだけなら持ってきてよ。その絵を売って贅沢する!嫌なの?え?」
「焦らすなよ!」
「ぎゃ〜っ。」
「子どものことを考えろよ〜。」
「持ってきて〜。」
「わかった。」

楊柳紙所(ヤンニュンジソ)。
師任堂(サイムダン)は逃亡者たちに家を用意しました。
「ある士(ソンビ)に助けられてここに来たんです。名前は教えてくれなかったんですけど。ピ、ピ、ピ。」
女はサイムダンに言いました。
「ピイクパンに遊びに来てと。」
男は言いました。
「ありがとうございます奥様。御恩は忘れません。」
子どもたちは言いました。
師任堂(サイムダン)はピイクパンという言葉を聞いて疲れた表情を見せました。
イ・ギョム(宜城君)は家に戻りました。
「これをどうぞ。歓迎式をしようと思ってたんですよ。」
甥のイ・フは黄鼠色の韓服をイ・ギョム(宜城君)に見せました。
「式などどうでもよい。比翼堂(ピイクダン)の様子はどうだ。」
イ・ギョム(宜城君)は旅装束を脱ぎました。
「比翼堂(ピイクダン)はとても繁盛しています。何かやるたびに大勢の人が集まってきます。」
「私はもういらぬか。ならば・・・。」
「いえええええ。必要です。」
「ははははは。」
「うぉ!これは何ですか?」
イ・フは火縄銃を見つけました。
「触ると危ないぞ。朝廷の様子はどうだ?」
「ミン・チヒョンを追い出しても他の官吏が相変わらずですよ。殿下のお具合がよくないらしいです。誰も何も言わないのでわかりませんが。それから楊柳紙所(ヤンニュンジソ)は繁盛しています。シン氏夫人も画人として名を馳せ絵を買いたい画商が大騒ぎです。」
「よかった。」
「着替えたらまともなお姿になりましたよ。」

比翼堂(ピイクダン)。
イ・ギョム(宜城君)は比翼堂(ピイクダン)に行き門下生たちと会いました。
「異国の話を聞かせてください。」
「実に不思議な所であった。明国から満刺加(ムラカ、マレーシア)に渡った男が現地で婚姻したのだが、その子孫をババ・ニョニャという。他にもあるぞ。瞳の色が真っ青な者たちをこの目で見た。」
「高麗に来た色目人ですね!」
「そうだ。」
「地の中から出て来たのですか?天から降ってきたのですか?どうして青い目になるのでしょう。」
「明より強い国の民だそうだ。皇帝が統べる国だ。」
「明国のほかに強い国が?」
「そうだ。」
「信じられない!」
「これを見てくれ。かの地より伝わったコショウだ。金より高価らしい。」
「貴重なお土産を・・・。」
イ・モンニョンはコショウの匂いを嗅いでくしゃみをしました。
「おじうえ!大伯母様がお越しです!」
イ・フが慌てて部屋に来ました。

イ・ギョム(宜城君)は大伯母のイ氏に拝礼しました。イ氏は納得したようにうなずきました。
「東で食べて西で寝る。二十年続いた放浪癖も直るかと思うたがまた姿を消すとは。」
「近々お訪ねするつもりでした。」
「いつだというのだ!」
「すみません。」
「私も昔のような気力はなくなった。今日と明日で違うのが年寄りの体というものだ。朝の挨拶は無事の確認でもあるのだぞ。」
「まだお元気そうですよ。」
「主上殿下(チュサンチョナ)にお会いしたのか?このところお体を壊しておいでだそうだ。手遅れになる前に会ってきなさい。」

咸鏡道(ハムギョンド)のカプサン。
ミン・チヒョンはメシを食っていました。見張りの兵士は金を貰い席を外しました。するとホンとフィウムダンが現れました。
「何をしていたのだ!」
ミン・チヒョンは器を壁に叩きつけました。
「時間が必要でした。」
「時間?二年だぞ!私はずっと血反吐を吐いて死ぬほど悔しい思いをしてきたのだ!」
「旦那様のお金では足りぬのです。私こそ我慢なりませぬ。でも正気を保たねばならぬのです!あの女に復讐するのです!必ず旦那様を復権し失った私の地位も取り戻します。ジギュンが失った科挙の受験資格も必ず取り戻します!私がやります。必ず。」
フィウムダンは震えました。
ミン・チヒョンも震えました。

見晴らしのよい山野辺。
「朝廷から知らせはないか。旦那様のために賄賂を贈って半日だぞ。」
フィウムダンはホンに言いました。
「思いのほかてこずっております。金は左相(チャサン、左議政)に届いたはずです。」
「あの者は信用できぬ。人を送り込み朝廷の動きを探り報告させよ。」
「はい奥様。」
「ジギュンたちは、元気にしているか?」
「はい。若様はご無事です。」

夜になりました。
「おなかすいた。」
弟はジギュンに言いました。
「腹が減ったからといって死にはしないぞ。」
ジギュンは勉強しながら弟に言いました。弟は泣き出しました。
「静かにしろ。音を立てたら迷惑なんだ。」
「母上はいつ戻るの?会いたい。」
「もうすぐだ。心配するな。」
「父上は?すぐ戻る?」
弟は声をあげて泣きました。
日中の王宮。
「薬も飲み飽きた。もう出すな。」
中宗は言いました。
「お口直しの人参菓子です。苦味が採れます。お早いご回復を。」
側室と思われる夫人が菓子を差し出しました。
「は〜。」
中宗は菓子を口にしました。
「薬と思わず茶とお思いください。」
内禁衛将(ネグミジャン)は王に言いました。
「父上!父上!早く開けるのだ!父上!」
貞順(チョンスン)王女(側室の娘)が部屋に入ってきました。
「どうしたのだ。」
中宗は娘に言いました。
「離縁させてください。父上のせいですよ。頭の固い人と無理やり婚姻させたでしょう。責任をとってください。家にじっとしているなんて我慢できません。婚姻そのものが合わなかったのです。」
貞順(チョンスン)王女は体を横に振るわせてだだをこねました。
「三従の道(さんじゅうのみち、女性が父夫息子に従う)だぞ。嫁いだら夫に仕えるのが女人(にょにん)の道理なのだ。早く帰りなさい。」
「嫌です。世間の女人(にょにん)がどうかは関係ありません。私には父上という強い味方がいます。自由な女人(にょにん)として生きていきたいんです。父上〜。」
「そこまで言うならそなたが体調を崩したと嫁ぎ先に言おう。ここで休みなさい。」

「大伯母様!見てください!」
貞順(チョンスン)王女は手ずから描いた椿の絵を大伯母ナム貴人(成宗の側室)に見せました。
「斬新な画風ね。」
「そうです。自分でもそう思います。」
「翁主はまじめに絵を学んでいますね。日々上達しています。」
「白い紙を見てると画紙が私を呼んでいるように見えるのです。」
「それなら急いで返事をしなければ。」
「そうでしょう?やはり伯母様です。」
「もうすぐ春です。お花見に行かないか?」
「すでに南方から花の便りが届いています。写生をしに行きましょう。南海(ナメ)の山がいいわ。広い海や花でいっぱいの山を見て、何かひらめきを得たいです。」
「それもいいわね。」
「宜城君様がおいでです。王様がお呼びです。」
女官が部屋の主人に呼びかけました。
「宜城君おじさまが?異国から戻られたのですか?」

王宮の庭。
「お元気でしたか?」
イ・ギョム(宜城君)は中宗(チュンジョン)と庭を散策しました。
「そなたは元気そうだな。こたびは二年もの間どうしておったのだ。」
中宗はイ・ギョムに言いました。
「はい。真臘やバンガラ(カンボジア)をめぐっておりました。」
「はっはっは。相変わらずだな。思い立つと自由に飛び立つ。天地をまたにかけて飛ぶ様子はまさに偉丈夫だな。」
「恐れ入ります殿下。」
「譲位しようと思っている。世子も二十九歳だ。遅すぎるくらいだろう。余も即位して四十年が見えた。山河の景色も四十回変わる。」
「父上!叔父様。ご機嫌いかがですか?」
貞順(チョンスン)王女が現れました。
「あの小さかった翁主がこんなに大きくなって。」
宜城君は王女に言いました。
「そなたのせいで一日も気が休まらぬ。」
中宗は娘に言いました。
「父上。それは明国の扇ですか?」
「これは宜城君が余に描いてくれたものだ。」
中宗が言うと貞順(チョンスン)王女はは絵の師匠を自分の先生に迎えたいとサイムダンを指名しました。

夜になりました。
イ・ウォンスは街で酔っぱらっていました。
師任堂(サイムダン)はイ・ウォンスの跡をつけました。
「来たぞ〜。」
イ・ウォンスはクォン氏の家に行きました。
「遅かったわね。待ってたのよ。」
「麻浦の渡し場で買ってきた。食べたがってただろ?煮て食うか?焼いて食うか?」
「煮魚が好きでしょ?」
「お前は焼き魚が好きだろ?」
「なら両方で。」
「魚などどうでもよくなった。家に入ろう。飯など構わん。」
「ちょっと待って〜あ〜ん。せかさないで〜ん。ん〜。」
「この状況で飯が食えるか〜。」
師任堂(サイムダン)は二人が懇ろになっている様子を見てしまいました。

クォン氏の部屋の中。
「なんて小さい足なんだ。履物も小さい。部屋が暑すぎる。」
イ・ウォンスはクォン氏をかわいがりました。
すると扉が開き師任堂(サイムダン)が現れました。
「夫人・・・!」
イ・ウォンスは慌てました。
クォン氏はまさに服を脱いだところでした。
「・・・・・・。」
師任堂(サイムダン)は出て行きました。
「ちょうどよかったわ。あの人に話すつもりだったんでしょ。さあ布団に横になって。何してるのよ!」

夜の酒場。
イ・ギョム(宜城君)は一人で酒を飲んでいました。

回想シーン。
イ・ギョム(宜城君)は大伯母のイ氏から四柱を渡されました。
「吏判(イジョパンソの略、文官を管理する吏曹の長官)大監の三女の四柱だ。品があり清楚で申し分のない娘だそうだ。一目見て来なさい。気に入らなければ弘文館(ホンムンガン)副提学(プジェハク)の娘もいるし、それも気に入らねば朝鮮中を捜してでもお前の嫁を見つけてやる。」

(切ない曲が流れる)

傷ついた師任堂(サイムダン)が酒場の近くを通りがかりました。
「はあ・・・。はあ・・・。」

イ・ギョム(宜城君)は家に帰ると蓮の絵を描きました。
「や〜。美しい。最近静かですね。人が変わったかのようです。」
イ・フは叔父を誉めました。
「・・・・・・。」
「近寄りがたいです。シン氏夫人に会いたいですか?」
「・・・・・・。」
イ・ギョムは詩を添えました。
「香り遠く、清らかさが益す?」
「香は遠ざかるほどより澄むという。」
イ・ギョムは窓の外を見上げました。

寿進坊(スジンバン)のイ家に戻ったサイムダンは一人泣いていました。
現代。
実家に帰省中のソ・ジユンに義母から電話がかかってきました。義母のキム・ジョンヒは苦しいのを我慢して大丈夫だと言いました。異変を感じたジユンはアパートに向かいました。

大学。
「学長就任式の招待リストです。」
助教はミン・ジョンハクに紙を渡しました。
ミン・ジョンハクはクビにした者たちを入れないように命じました。すると、スマートフォンに金剛山図の写真が添付されたメッセージが届きました。
「教授?就任式のご挨拶は?」
「あとでいい。」

感想

師任堂(サイムダン)の服も綺麗な衣装に変化していました。流民たちも平民と同じ服を着ていて少なくとも奴婢のような階級とは異なるように見えました。貞順(チョンスン)王女という天真爛漫な人妻という新しいキャラクターが登場しました。王女に離婚が認められそうで、朝鮮の時代でも離婚があったのかな?イ・ウォンスが妾との間に子をもうけていることにショックを受けたサイムダン。自分のために生きて来たわけじゃないのにこの仕打ちはあんまりだわ!という感じでしょうか。クォン氏とかいうクソ女を愛するイ・ウォンスは自分と近い下賤でバカでやくざ者の女が全財産を与えるほどそんなにいいのでしょうか。宜城君は数々の縁談を断ってサイムダン一筋でしたが、果たして心変わりしたり妥協するのか、再びサイムダンへ愛を誓うのか、続きがきになります。

1話のイタリアの城でのシーンが最終回と何か関係ありそうですね。宜城君が船に乗って世界を旅していたということも最終回への布石でしょうか。

ミン・チヒョンとフィウムダンもラストに何かやらかしそうです。

無茶苦茶なお話ですが、ここまで見たのですから続きが気になります。

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