オクニョ24話のあらすじと感想
あらすじ
ソン・ジホンは祖父のパク・テスの遺した物を捜すためオクニョに同行を求めました。パク・テスの手紙にはオクニョを大切にし力になるよう書かれていました。
チョン・ナンジョンは夫のユン・ウォニョンがテウォンのために国法を変えて平市署(ピョンシソ)に注簿(チュブ)に就けたことについて部屋で考えていました。ユン・ウォニョンはテウォンを守るためにチョン・ナンジョンを威嚇していたのでした。チョン・ナンジョンは思い出すだけで腹が立ちました。
「大監がユン・テウォンを平市署(ピョンシソ)の注簿(チュブ)にした理由は?」
チョン・ナンジョンはチョン・マッケとミン・ドンジュに尋ねました。二人はテウォンが自ら望んで平市署(ピョンシソ)の注簿(チュブ)になったといいました。
素素樓(ソソル)ではファン・ギョハがテウォンのために仕事部屋を用意しました。
テウォンはキョハに妓女(キニョ、妓生の女)たちに漢城府と平市署(ピョンシソ)の提調が何を話しているか探らせるように頼みました。キョハはわかったというと部屋を出ました。テウォンはイ・ソジョンを席に座らせ感謝と協力を頼みました。イ・ソジョンは仕事だけでなく人としてテウォンと打ち解けたいと自分の名前を呼ぶように言いました。
「どうやら旦那様の心に入る隙はないようですね。」
ソジョンはテウォンに想い人がいることを確かめました。
酒浸りで家で寝込んでいるチ・チョンドクをイ・ヒョソンとユグムが心配で見舞いに来ました。
「典獄署へはいつ戻るのだ?いくらつらくとも典獄署を辞めてはならぬ。ユ奉事(ボンサ)と話していつでも戻れるように手は打った。」
イ・ヒョソンは言いました。
「典獄署へは戻るつもりはありません。」
チョンドクは落ち込んでいました。
「気持ちはよくわかる。だがオクニョのことを引きずっては生きてはいけぬ!」
ユン・ウォニョンは自室にテウォンを呼ぶと仕事ぶりを誉め権力の使い方を教えました。ユン・ウォニョンは松都(ソンド)のソン・ファノク(ジホンの義父)を検挙して名を上げるように言いました。
海州(ヘジュ)の役所ではソン・ジホンが長官にオクニョの占いを父への土産に実家に連れて帰りたいと同行を頼みました。長官は了承し、ソンプンには松都(ソンド)の長官の使いを頼みました。
ソン・ジホンとオクニョ、ソンプンは出発しようとしていました。
すると門前で明宗の兄、徳興君(トックングン)が現れ長官に会いたいと言いました。
ソンプンは高貴なお方の来訪に顎が震えました。
ソン・ジホンは先ほど長官がオクニョを徳興君(トックングン)の官奴婢にする王命が下ったので刑曹と承政院(スンジョンウォン)にも伝えるようにとソンプンに命じていたことを思いだしました。
ソン・ジホンは役所の長官に徳興君(トックングン)を案内しました。長官はオクニョが信託を告げる能力があると言うと徳興君(トックングン)はオクニョが気になりました。
ソン・ジホンはオクニョに徳興君(トックングン)の夜伽はする必要がないが、酒の席には出なければならないと言いました。
「前に承政院(スンジョンウォン)がお前を捜していると言ったな。それは主上殿下のご命令だ。万一徳興君(トックングン)に連れていかれたらすべては水の泡だ。」
ジホンは言いました。するとソンプンが現れ徳興君(トックングン)の酒の相手をするように命じました。
ソン・ジホンは徳興君(トックングン)について調べるのでオクニョに落ち着いて対応するように言いました。
夜になりました。
オクニョは美しく着飾り徳興君(トックングン)の待つ部屋に入り挨拶をしました。
「聞いた通りだ。まことに美しい。座るがよい。」
「はい。」
オクニョは膳の横に座りました。
「酒をついでくれぬか。」
「はい。」
オクニョは言われた通りにしました。
ソン・ジホンは徳興君(トックングン)がいる部屋の外で右往左往していました。ソンプンが来るとソン・ジホンは逃げるようにその場を去りました。
「お前が神女(シンニョ)と聞いた。私の運勢を占ってくれるか?」
徳興君が言うとオクニョは演技をはじめました。
「大監にお子様はおいでですか?」
「息子が三人いる。」
「その息子の一人がまれにみる強運をお持ちです。将来高い地位に就きます。」
「神女が何を言かと期待したらとんだ見当違いだ。息子たちは王族ゆえ官職に就くことは難しい。なのに強運とは。」
「すみません。」
「ならば高い地位とは何を意味している。」
「それは恐れ多いので申し上げられません。」
「恐れ多い・・・・とは・・・まさか、王座のことか?」
「お許しください。申し上げられません。」
ある日の典獄署前の酒場の個室。
「やあ。ユ・ジョンフェはお前の顔を知らぬ。お前が典獄署へ行け。」
チョン・ウチはコ・テギルに言いました。
「それだけはお断りです。俺は典獄署に入ったことが無いのが自慢です。絶対行きませんからね。」
「ならどうする。ユ・ジョンフェの屋敷を探し回っても一銭も盗めなかった。お前の分け前は弾んでやる。お前が行ってくれ。扮するのは名家のご党首だ。」
コ・テギルは罪人になりすまし、典獄署の所長室に連行されました。その様子を依頼人のチョン・デシクは見て納得しました。
コ・テギルが所長室に入るとユ・ジョンフェは丁寧に相手をしました。
「ご不便はありませんか?それで私に話しとは何ですか?」
夜になりました。
コ・テギルはユ・ジョンフェに案内され典獄署を抜け出しました。コ・テギルは部下と再会した演技をしました。ユ・ジョンフェは案内した謝礼に五百両欲しいと言いました。コ・テギルはユ・ジョンフェの頬を殴りました。
「なぜ殴るのです?」
「わからぬのか!私は漢城府の監察府長オ・マノだ!典獄署に囚人を食い物にする輩がいると聞いて調べておったのだ。」
コ・テギルは強く言いました。コ・テギルの子分たちもそれぞれ名乗りました。
ユ・ジョンフェは助けを請いました。
「どうかおめこぼしを・・・。」
「お前がそう言うなら大目に見よう。いくら出せるか申し上げてみよ。お前の罪をもみ消すのにいくら必要だ?」
「五百両でどうですか?」
「そのようなはした金で済むと思うか!すぐに漢城府に連れて行ってやる!」
コ・テギルがユ・ジョンフェを手玉に取っている様子をチョン・デシクとチョン・ウチは愉快に見守っていました。
「胸のつかえが降りたようだ。」
チョン・デシクは喜びました。
素素樓(ソソル)のテウォンのもとにトチとチョンドンが現れました。テウォンは二人にソン・ファノクについて調べるように頼みました。チョンドンは人払いを頼みました。
「ソン・ジホンなんですけど。ソン・ファノクの実子じゃなくて養子です。ソン・ジホンの父親はパク・チョングクと言ってパク・チョングクの父親はパク・テスなんです。ソン・ジホンはパク・テスの孫なんです。」
チョンドンが言うとテウォンは驚きました。テウォンはオクニョから地下牢にパク・テスという探体人(チェタミン)が囚われていたと話していたことを思いだしました。
ある日。
ヤン・ドングが典獄署に来るとユ・ジョンフェは落ち込んでいました。
「なあ。最近チョン・デシクが何してると思う?チョン・デシクの奴、チョン・ウチとコ・テギルとつるんでいるようだ。」
ヤン・ドングはユ・ジョンフェに教えました。
酒場。
チョンドンはマノクとマンスを連れて出発しました。チョンドンたちをトンチャンは監視していました。
トンチャンはミン・ドンジュにトチとチョンドンが松都(ソンド)へ向かったと報告しました。
ユン・シネは部屋で化粧をしていました。チョングムとチャングムは外に行って気分転換しようと言いました。シネは海州(ヘジュ)に行ってソン・ジホンに会いたいと言いました。チョングムはすぐにチョン・ナンジョンにこのことを報告しました。チョン・ナンジョンはシネの部屋に入り娘を心配しました。シネはソン・ジホンのことが忘れられないと泣きました。
オクニョはソン・ジホンとソンプンと野を歩いていました。
「オクニョと用があるゆえそちは松都(ソンド)に行って待っててくれ。」
ジホンはソンプンに言いました。
「ナウリ。もしかしてオクニョが気に入って私が邪魔になりましたか?」
「そうではない。早く行け。」
イ・ジョンミョンの家。
「主上殿下が私を兵判(兵曹の長官)に就けるようおっしゃった。」
イ・ジョンミョンはイ・ジハムに言いました。
「それは伺いました。」
イ・ジハムは答えました。
「私から主上殿下(チュサンチョナ)にお願いしてそなたにも官職に就けるよう頼んでやろう。」
「政治に参加してください。」
カン・ソノもイ・ジハム言いました。
「大監の気持ちはありがたいのですが、お断りします。」
「イボケ、トジョン。」
イ・ジョンミョンは友人の字を呼びました。
「大監は私の気性の荒さは御存じのはずです。私はユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンの横暴を見過ごせません。怒りを抑えられず騒ぎを起こします。」
イ・ジハムは言いました。
「怒りを抑えてはどうだ?」
「それは無理でございます。申し訳ありません。」
そこにミン尚宮(サングン)が現れイ・ジョンミョンを明宗が呼んでいると言いました。
ミン尚宮(サングン)は庭でハン尚宮と会うとカビの娘が山賊に襲われたようなので確かめて欲しいと言いました。ミン尚宮は従いました。
王宮。
イ・ジョンミョンは明宗に会い自分の登用の礼を言うと小尹(ソユン)を権勢すると忠誠を誓いました。
明宗はイ・ジョンミョンに力をつけるまで目立たぬように言いました。
キ・チュンスは文定大妃(ムンジョンテビ)にイ・ジョンミョンを登用したことを報告しました。ユン・ウォニョンとチョン・サンホは敵に力が与えられたことを謝りました。チョン・サンホは逃れられない罪を見つけると大妃に約束しました。
徳興君(トックングン)は明宗に会いました。徳興君(トックングン)は海州(ヘジュ)に行くと明宗が自分に与えてくれた官婢が面白い娘だと言いました。
明宗はそんな命令はした覚えがないと娘の様子について尋ねました。徳興君(トックングン)は国巫より優れた神女だと言いました。
「兄上にご相談があります。私が小尹(ソユン)の反対を押しのけイ・ジョンミョンを兵判にしました。イ・ジョンミョン大監が力を使えるよう兄上に協力を頼みたい。」
ソン・ジホンとオクニョは海岸に行きました。
「この近くに祖父の遺品があるはずだ。ここへは幼いころよく来た。すぐに見つかるだろう。日が暮れる前には松都(ソンド)に行かねば。行くぞ。」
「はいナウリ。」
オクニョとジホンは浜辺に行きました。
「潮がひけば洞窟が見える。待とう。」
ジホンは言いました。
オクニョとジオンは並んで座り海を眺めました。
「よければ祖父のことを聞かせてくれないか?」
「私が十五歳のときにパク・テス様と会いました。それからご子息とお孫様を捜してほしいと頼まれました。その時お父さまは既にお亡くなりになっていました。」
オクニョはパク・テスについて話しはじめました。ジホンは4歳のときに官奴婢になったのでした。オクニョはパク・テスの話を聞くたびにユン・ウォニョンへの怒りが募ったと話しました。
「私が敵の婿となっていたかもしれぬ。必ずや祖父の恨みを晴らす。」
しばらくすると、洞窟が現れました。
オクニョとジホンは洞窟の中に入りました。ジホンは地図を見ながら先に進みました。すると床が整えられた場所に出ました。
「ナウリ。」
「これは八卦図では?」
「そうですナウリ。トジョン様(イ・ジハム)に習いました。」
オクニョは暗号を解読して壁を調べると風の音が聞こえました。
ジホンはオクニョが示した場所を押すと岩が動いて箱が現れました。二人は目を合わせて喜ぶと箱を取り出しました。
「これは・・金ですよね?」
「そうだ。黄金だ。」
黄金の中に明の皇帝がパク・テスに書いた勅書が入っていました。勅書には明の皇帝がパク・テスが女真族(ヨジンジョク)を征伐した功績を認める内容が書かれていました。
テウォンはコン・ジェミョンの商家を訪問しました。コン・ジェミョンとチャクトはテウォンを歓迎しました。
「ソン・ファノクの商団を引き継いでもらいます。」
テウォンは軽い調子で言いました。
トチとチョンドンとマノクとマンスは松都(ソンド)でソン・ファノクについて人々に尋ね回りました。
テウォンは部下のオ・ダルチュンとともに松都(ソンド)の役所に向かっていました。
テウォンはトチとチョンドンと合流し情報を得ました。
「証拠をつかんだ!禁制品の数が半端ない。火薬もあった。明との闇取引に違いない。人参を闇取引してる。ここの長官にたんまりやったそうだ。」
テウォンはオ・ダルチュンと兵士を引き連れソン・ファノクの家を捜査しました。家の中から次々と禁制品が出てきました。そこにソン・ファノクが慌てて戻ってきました。
「ナウリ!これはどういうことですか。」
ソン・ファノクはテウォンに言いました。
「私は平市署(ピョンシソ)注簿(チュブ)のユン・テウォンだ。あなたの商団が闇取引で禁制品を扱っているとの報告があった。」
すると部下たちは禁制品が出たと報告しました。
テウォンはソン・ファノクを捕らえました。
テウォンたちは最寄りの役所に戻り、帳簿を調べていました。すると長官のチョン・チャンスが部屋に現れました。テウォンはソン・ファノクに便宜を図った役人がいるので長官に協力してほしいと言いました。後ろめたい長官は協力をすると言いました。
ソン・ファノクはチョン・チャンスに助けを求めました。チョン・チャンスはテウォンがユン・ウォニョンの庶子であることを教えました。
ソン・ファノクに罰が下されました。チョン・チャンスはソン・ファノクは商団のすべての金と資金、ソン・ファノクの私財をすべて没収すると言いました。ソン・ファノクは興奮して意識を失いました。チョン・チャンスはソン・ファノクが心配になりすぐに手当てするように命じました。
テウォンたちは都城(トソン)への帰路につきました。
オクニョとソン・ジホン、テウォンは街ですれ違いました。
ソン・ジホンが役所に戻るとソンプンが父が大変なことになっていると言いました。三人はすぐにジホンの実家に行きました。
ジホンが家に帰るとソン・ファノクは危篤になっていました。
「父上。父上!何があったのですか?」
「恐れた通りになた。ユン・ウォニョンが、ユン・ウォニョンが・・・我が一族を・・・ああ・・・・・・・。」
「父上!父上!しっかりしてください!」
部屋から出て来たソン・ジホンは厳しい表情でソンプンに事情を尋ねました。ソンプンはユン・テウォン注簿(チュブ)が商団の調べに入ったと言いました。オクニョは驚きジホンを目を合わせました。
「若様(トリョンニ)。いらしてください。」
執事がジホンを呼びました。
「お父上が遺言を遺されたいようです。」
医員は言いました。
「ジホンや。」
「はい父上。私が間違ってました。私が間違っていました。」
「ジホンや。私は決してお前を恨んだりはせぬ。ユン・ウォニョンと奴の息子ユン・テウォンにどうかこの恨みを晴らして欲しい・・・・・・。」
ソン・ファノクは息を引き取りました。
オクニョは衝撃を受けました。
ソン・ジホンはいつまでも父を呼び続けました。
チョン・ナンジョンは夫のユン・ウォニョンがテウォンのために国法を変えて平市署(ピョンシソ)に注簿(チュブ)に就けたことについて部屋で考えていました。ユン・ウォニョンはテウォンを守るためにチョン・ナンジョンを威嚇していたのでした。チョン・ナンジョンは思い出すだけで腹が立ちました。
「大監がユン・テウォンを平市署(ピョンシソ)の注簿(チュブ)にした理由は?」
チョン・ナンジョンはチョン・マッケとミン・ドンジュに尋ねました。二人はテウォンが自ら望んで平市署(ピョンシソ)の注簿(チュブ)になったといいました。
素素樓(ソソル)ではファン・ギョハがテウォンのために仕事部屋を用意しました。
テウォンはキョハに妓女(キニョ、妓生の女)たちに漢城府と平市署(ピョンシソ)の提調が何を話しているか探らせるように頼みました。キョハはわかったというと部屋を出ました。テウォンはイ・ソジョンを席に座らせ感謝と協力を頼みました。イ・ソジョンは仕事だけでなく人としてテウォンと打ち解けたいと自分の名前を呼ぶように言いました。
「どうやら旦那様の心に入る隙はないようですね。」
ソジョンはテウォンに想い人がいることを確かめました。
酒浸りで家で寝込んでいるチ・チョンドクをイ・ヒョソンとユグムが心配で見舞いに来ました。
「典獄署へはいつ戻るのだ?いくらつらくとも典獄署を辞めてはならぬ。ユ奉事(ボンサ)と話していつでも戻れるように手は打った。」
イ・ヒョソンは言いました。
「典獄署へは戻るつもりはありません。」
チョンドクは落ち込んでいました。
「気持ちはよくわかる。だがオクニョのことを引きずっては生きてはいけぬ!」
ユン・ウォニョンは自室にテウォンを呼ぶと仕事ぶりを誉め権力の使い方を教えました。ユン・ウォニョンは松都(ソンド)のソン・ファノク(ジホンの義父)を検挙して名を上げるように言いました。
海州(ヘジュ)の役所ではソン・ジホンが長官にオクニョの占いを父への土産に実家に連れて帰りたいと同行を頼みました。長官は了承し、ソンプンには松都(ソンド)の長官の使いを頼みました。
ソン・ジホンとオクニョ、ソンプンは出発しようとしていました。
すると門前で明宗の兄、徳興君(トックングン)が現れ長官に会いたいと言いました。
ソンプンは高貴なお方の来訪に顎が震えました。
ソン・ジホンは先ほど長官がオクニョを徳興君(トックングン)の官奴婢にする王命が下ったので刑曹と承政院(スンジョンウォン)にも伝えるようにとソンプンに命じていたことを思いだしました。
ソン・ジホンは役所の長官に徳興君(トックングン)を案内しました。長官はオクニョが信託を告げる能力があると言うと徳興君(トックングン)はオクニョが気になりました。
ソン・ジホンはオクニョに徳興君(トックングン)の夜伽はする必要がないが、酒の席には出なければならないと言いました。
「前に承政院(スンジョンウォン)がお前を捜していると言ったな。それは主上殿下のご命令だ。万一徳興君(トックングン)に連れていかれたらすべては水の泡だ。」
ジホンは言いました。するとソンプンが現れ徳興君(トックングン)の酒の相手をするように命じました。
ソン・ジホンは徳興君(トックングン)について調べるのでオクニョに落ち着いて対応するように言いました。
夜になりました。
オクニョは美しく着飾り徳興君(トックングン)の待つ部屋に入り挨拶をしました。
「聞いた通りだ。まことに美しい。座るがよい。」
「はい。」
オクニョは膳の横に座りました。
「酒をついでくれぬか。」
「はい。」
オクニョは言われた通りにしました。
ソン・ジホンは徳興君(トックングン)がいる部屋の外で右往左往していました。ソンプンが来るとソン・ジホンは逃げるようにその場を去りました。
「お前が神女(シンニョ)と聞いた。私の運勢を占ってくれるか?」
徳興君が言うとオクニョは演技をはじめました。
「大監にお子様はおいでですか?」
「息子が三人いる。」
「その息子の一人がまれにみる強運をお持ちです。将来高い地位に就きます。」
「神女が何を言かと期待したらとんだ見当違いだ。息子たちは王族ゆえ官職に就くことは難しい。なのに強運とは。」
「すみません。」
「ならば高い地位とは何を意味している。」
「それは恐れ多いので申し上げられません。」
「恐れ多い・・・・とは・・・まさか、王座のことか?」
「お許しください。申し上げられません。」
ある日の典獄署前の酒場の個室。
「やあ。ユ・ジョンフェはお前の顔を知らぬ。お前が典獄署へ行け。」
チョン・ウチはコ・テギルに言いました。
「それだけはお断りです。俺は典獄署に入ったことが無いのが自慢です。絶対行きませんからね。」
「ならどうする。ユ・ジョンフェの屋敷を探し回っても一銭も盗めなかった。お前の分け前は弾んでやる。お前が行ってくれ。扮するのは名家のご党首だ。」
コ・テギルは罪人になりすまし、典獄署の所長室に連行されました。その様子を依頼人のチョン・デシクは見て納得しました。
コ・テギルが所長室に入るとユ・ジョンフェは丁寧に相手をしました。
「ご不便はありませんか?それで私に話しとは何ですか?」
コ・テギルはユ・ジョンフェに案内され典獄署を抜け出しました。コ・テギルは部下と再会した演技をしました。ユ・ジョンフェは案内した謝礼に五百両欲しいと言いました。コ・テギルはユ・ジョンフェの頬を殴りました。
「なぜ殴るのです?」
「わからぬのか!私は漢城府の監察府長オ・マノだ!典獄署に囚人を食い物にする輩がいると聞いて調べておったのだ。」
コ・テギルは強く言いました。コ・テギルの子分たちもそれぞれ名乗りました。
ユ・ジョンフェは助けを請いました。
「どうかおめこぼしを・・・。」
「お前がそう言うなら大目に見よう。いくら出せるか申し上げてみよ。お前の罪をもみ消すのにいくら必要だ?」
「五百両でどうですか?」
「そのようなはした金で済むと思うか!すぐに漢城府に連れて行ってやる!」
コ・テギルがユ・ジョンフェを手玉に取っている様子をチョン・デシクとチョン・ウチは愉快に見守っていました。
「胸のつかえが降りたようだ。」
チョン・デシクは喜びました。
素素樓(ソソル)のテウォンのもとにトチとチョンドンが現れました。テウォンは二人にソン・ファノクについて調べるように頼みました。チョンドンは人払いを頼みました。
「ソン・ジホンなんですけど。ソン・ファノクの実子じゃなくて養子です。ソン・ジホンの父親はパク・チョングクと言ってパク・チョングクの父親はパク・テスなんです。ソン・ジホンはパク・テスの孫なんです。」
チョンドンが言うとテウォンは驚きました。テウォンはオクニョから地下牢にパク・テスという探体人(チェタミン)が囚われていたと話していたことを思いだしました。
ある日。
ヤン・ドングが典獄署に来るとユ・ジョンフェは落ち込んでいました。
「なあ。最近チョン・デシクが何してると思う?チョン・デシクの奴、チョン・ウチとコ・テギルとつるんでいるようだ。」
ヤン・ドングはユ・ジョンフェに教えました。
酒場。
チョンドンはマノクとマンスを連れて出発しました。チョンドンたちをトンチャンは監視していました。
トンチャンはミン・ドンジュにトチとチョンドンが松都(ソンド)へ向かったと報告しました。
ユン・シネは部屋で化粧をしていました。チョングムとチャングムは外に行って気分転換しようと言いました。シネは海州(ヘジュ)に行ってソン・ジホンに会いたいと言いました。チョングムはすぐにチョン・ナンジョンにこのことを報告しました。チョン・ナンジョンはシネの部屋に入り娘を心配しました。シネはソン・ジホンのことが忘れられないと泣きました。
オクニョはソン・ジホンとソンプンと野を歩いていました。
「オクニョと用があるゆえそちは松都(ソンド)に行って待っててくれ。」
ジホンはソンプンに言いました。
「ナウリ。もしかしてオクニョが気に入って私が邪魔になりましたか?」
「そうではない。早く行け。」
イ・ジョンミョンの家。
「主上殿下が私を兵判(兵曹の長官)に就けるようおっしゃった。」
イ・ジョンミョンはイ・ジハムに言いました。
「それは伺いました。」
イ・ジハムは答えました。
「私から主上殿下(チュサンチョナ)にお願いしてそなたにも官職に就けるよう頼んでやろう。」
「政治に参加してください。」
カン・ソノもイ・ジハム言いました。
「大監の気持ちはありがたいのですが、お断りします。」
「イボケ、トジョン。」
イ・ジョンミョンは友人の字を呼びました。
「大監は私の気性の荒さは御存じのはずです。私はユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンの横暴を見過ごせません。怒りを抑えられず騒ぎを起こします。」
イ・ジハムは言いました。
「怒りを抑えてはどうだ?」
「それは無理でございます。申し訳ありません。」
そこにミン尚宮(サングン)が現れイ・ジョンミョンを明宗が呼んでいると言いました。
ミン尚宮(サングン)は庭でハン尚宮と会うとカビの娘が山賊に襲われたようなので確かめて欲しいと言いました。ミン尚宮は従いました。
王宮。
イ・ジョンミョンは明宗に会い自分の登用の礼を言うと小尹(ソユン)を権勢すると忠誠を誓いました。
明宗はイ・ジョンミョンに力をつけるまで目立たぬように言いました。
キ・チュンスは文定大妃(ムンジョンテビ)にイ・ジョンミョンを登用したことを報告しました。ユン・ウォニョンとチョン・サンホは敵に力が与えられたことを謝りました。チョン・サンホは逃れられない罪を見つけると大妃に約束しました。
徳興君(トックングン)は明宗に会いました。徳興君(トックングン)は海州(ヘジュ)に行くと明宗が自分に与えてくれた官婢が面白い娘だと言いました。
明宗はそんな命令はした覚えがないと娘の様子について尋ねました。徳興君(トックングン)は国巫より優れた神女だと言いました。
「兄上にご相談があります。私が小尹(ソユン)の反対を押しのけイ・ジョンミョンを兵判にしました。イ・ジョンミョン大監が力を使えるよう兄上に協力を頼みたい。」
「この近くに祖父の遺品があるはずだ。ここへは幼いころよく来た。すぐに見つかるだろう。日が暮れる前には松都(ソンド)に行かねば。行くぞ。」
「はいナウリ。」
オクニョとジホンは浜辺に行きました。
「潮がひけば洞窟が見える。待とう。」
ジホンは言いました。
オクニョとジオンは並んで座り海を眺めました。
「よければ祖父のことを聞かせてくれないか?」
「私が十五歳のときにパク・テス様と会いました。それからご子息とお孫様を捜してほしいと頼まれました。その時お父さまは既にお亡くなりになっていました。」
オクニョはパク・テスについて話しはじめました。ジホンは4歳のときに官奴婢になったのでした。オクニョはパク・テスの話を聞くたびにユン・ウォニョンへの怒りが募ったと話しました。
「私が敵の婿となっていたかもしれぬ。必ずや祖父の恨みを晴らす。」
しばらくすると、洞窟が現れました。
オクニョとジホンは洞窟の中に入りました。ジホンは地図を見ながら先に進みました。すると床が整えられた場所に出ました。
「ナウリ。」
「これは八卦図では?」
「そうですナウリ。トジョン様(イ・ジハム)に習いました。」
オクニョは暗号を解読して壁を調べると風の音が聞こえました。
ジホンはオクニョが示した場所を押すと岩が動いて箱が現れました。二人は目を合わせて喜ぶと箱を取り出しました。
「これは・・金ですよね?」
「そうだ。黄金だ。」
黄金の中に明の皇帝がパク・テスに書いた勅書が入っていました。勅書には明の皇帝がパク・テスが女真族(ヨジンジョク)を征伐した功績を認める内容が書かれていました。
テウォンはコン・ジェミョンの商家を訪問しました。コン・ジェミョンとチャクトはテウォンを歓迎しました。
「ソン・ファノクの商団を引き継いでもらいます。」
テウォンは軽い調子で言いました。
トチとチョンドンとマノクとマンスは松都(ソンド)でソン・ファノクについて人々に尋ね回りました。
テウォンは部下のオ・ダルチュンとともに松都(ソンド)の役所に向かっていました。
テウォンはトチとチョンドンと合流し情報を得ました。
「証拠をつかんだ!禁制品の数が半端ない。火薬もあった。明との闇取引に違いない。人参を闇取引してる。ここの長官にたんまりやったそうだ。」
テウォンはオ・ダルチュンと兵士を引き連れソン・ファノクの家を捜査しました。家の中から次々と禁制品が出てきました。そこにソン・ファノクが慌てて戻ってきました。
「ナウリ!これはどういうことですか。」
ソン・ファノクはテウォンに言いました。
「私は平市署(ピョンシソ)注簿(チュブ)のユン・テウォンだ。あなたの商団が闇取引で禁制品を扱っているとの報告があった。」
すると部下たちは禁制品が出たと報告しました。
テウォンはソン・ファノクを捕らえました。
テウォンたちは最寄りの役所に戻り、帳簿を調べていました。すると長官のチョン・チャンスが部屋に現れました。テウォンはソン・ファノクに便宜を図った役人がいるので長官に協力してほしいと言いました。後ろめたい長官は協力をすると言いました。
ソン・ファノクはチョン・チャンスに助けを求めました。チョン・チャンスはテウォンがユン・ウォニョンの庶子であることを教えました。
ソン・ファノクに罰が下されました。チョン・チャンスはソン・ファノクは商団のすべての金と資金、ソン・ファノクの私財をすべて没収すると言いました。ソン・ファノクは興奮して意識を失いました。チョン・チャンスはソン・ファノクが心配になりすぐに手当てするように命じました。
テウォンたちは都城(トソン)への帰路につきました。
オクニョとソン・ジホン、テウォンは街ですれ違いました。
ソン・ジホンが役所に戻るとソンプンが父が大変なことになっていると言いました。三人はすぐにジホンの実家に行きました。
ジホンが家に帰るとソン・ファノクは危篤になっていました。
「父上。父上!何があったのですか?」
「恐れた通りになた。ユン・ウォニョンが、ユン・ウォニョンが・・・我が一族を・・・ああ・・・・・・・。」
「父上!父上!しっかりしてください!」
部屋から出て来たソン・ジホンは厳しい表情でソンプンに事情を尋ねました。ソンプンはユン・テウォン注簿(チュブ)が商団の調べに入ったと言いました。オクニョは驚きジホンを目を合わせました。
「若様(トリョンニ)。いらしてください。」
執事がジホンを呼びました。
「お父上が遺言を遺されたいようです。」
医員は言いました。
「ジホンや。」
「はい父上。私が間違ってました。私が間違っていました。」
「ジホンや。私は決してお前を恨んだりはせぬ。ユン・ウォニョンと奴の息子ユン・テウォンにどうかこの恨みを晴らして欲しい・・・・・・。」
ソン・ファノクは息を引き取りました。
オクニョは衝撃を受けました。
ソン・ジホンはいつまでも父を呼び続けました。
感想
なんということでしょう(笑)よりによってテウォンがジホンのお父さまを殺してしまいました。なんと滅茶苦茶なストーリーでしょう。このドラマは直接表現ばかりで裏もないし、見た目通りの内容で頭を捻らなくても見られます。今回はオクニョとソン・ジホンの心の距離が近くなりました。
テウォンは力をつけてチョン・ナンジョンを倒すため、ジホンの父親を殺してしまいました。
イ・ジハム(李之菡)の字が土亭(トジョン)であることが今回わかりました。イ・ジハムは本物の両班で偉い人とも親しい大物のようですね。
感想といっても特に感情を喚起させるような描写はなく、ただただテウォンが変な方向に行ってるなぁといった感想しかありませんでした。頭を捻らなくても見られる反面、単純すぎてちょっと物足りないかしら。
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