オクニョ12話のあらすじと感想
あらすじ詳細
典獄署(チョノクソ)の牢屋で首に傷痕のある囚人イ・ミョンウの遺体が発見されました。捕盗庁の武官ヤン・ドングは自殺と判断し従事官(チョンサガン)のソン・ジホンもその見解に同意しました。ソン・ジホンはミョンウが自害した理由をチョン・デシクに調べるように命じました。
署長のチョン・デシクはチ・チョンドクに囚人たちに情報が漏れないように口止めを命じました。捕盗庁の役人たちが典獄署(チョノクソ)を去るとチョン・デシクはなぜ自分の時にだけこうも災いが起こるのだとわめきました。部下のユ・ジョンフェが祈祷でもしたらどうかと言うとチョン・デシクはユ・ジョンフェ参奉(チャンボン)を無能とバカにしました。
署長のチョン・デシクはチ・チョンドクに囚人たちに情報が漏れないように口止めを命じました。捕盗庁の役人たちが典獄署(チョノクソ)を去るとチョン・デシクはなぜ自分の時にだけこうも災いが起こるのだとわめきました。部下のユ・ジョンフェが祈祷でもしたらどうかと言うとチョン・デシクはユ・ジョンフェ参奉(チャンボン)を無能とバカにしました。
「そなた本気で言ってるのか?本当に祈祷するわけなかろう。この頭は考えるために付いている。帽子を乗せるためじゃない。」
典獄署(チョノクソ)の庭。
署長に八つ当たりされて傷ついたユ・ジョンフェ参奉は「私は無能じゃない。あんたに合わせているだけだ」とつぶやくとイ・ヒョソン奉事(ボンサ)とチ・チョンドク胥吏(ソリ)はこのような場合は署長に合わせるより黙っていたほうがいいと慰めました。ユ・ジョンフェはチョン・デシクに思い知らせてやりたいという気持ちになりました。
署長室。
チョン・デシクはオクニョにイ・ミョンウを外に出したことが捕盗庁に知られたら自分はおしまいだと相談しました。オクニョはイ・ミョンウは自殺ではなく何者かに殺害されたのだと言いました。オクニョは赤い縄を示して右利きの者が縛ったものでありイ・ミョンウは左利きで舌が口の中で硬直していたので毒を盛られて意識が無い間に吊られたのだと言いました。チョン・デシクはこの事を口外しないようにオクニョに言うと、オクニョは検視すればいずれは捕盗庁にも知られてしまうと言いました。
捕盗庁。
捕盗庁に戻ったソン・ジホンはミン・ドンジュからイ・ミョンウの遺体を検視しないように自殺で処理するよう頼まれていたことを思い出しました。ソン・ジホンは検視室に行きヤン・ドングとソン・ソグに検視せずに仕事に戻るように命じました。二人の武官が部屋にいなくなるとソン・ジホンは検視をする使用人に遺体をあらためる(調べる)ように命じました。
署長室。
チョン・デシクはイ・ミョンウは自殺ということになったとオクニョに教えました。
コン・ジェミョンの商家。
大行首(テヘンス)のユン・テウォンはイ・ミョンウの商団との紙の取引を成立させようと意気込んでいました。弟分のトチは絹に次いで紙の明国との取引を都城(トソン、みやこ)で牛耳ることができればチョン・ナンジョンの店ともわたりあえると喜びました。そこにウンスが来てオクニョが来ていると伝えました。
オクニョが部屋に通されました。オクニョはテウォンにイ・ミョンウが自害したと教えました。トチはなぜイ・ミョンウが自害したのかオクニョに尋ねましたがオクニョは答えませんでした。
都の通り。
テウォンはオクニョを連れて安国洞に行こうと誘いました。テウォンは母と慕う夫人が日ごとに弱っていくと言いました。オクニョはミョンソンという使用人がいつから奥様に仕えているのかテウォンに聞くと、テウォンはミョンソンは幼い頃から家に仕えていると言いました。すると通りにミン・ドンジュがソン・ジホンと落ち合いユン・ウォニョンの家に行く姿がありました。テウォンとオクニョは隠れて様子を観察しました。
ユン・ウォニョンの家。
ソン・ジホンは奥様の指示通り自害として処理したとチョン・ナンジョンに報告しました。チョン・ナンジョンはユン・ウォニョンを典獄署(チョノクソ)から出所させるために大妃を頼りたいと言いました。チョン・ナンジョンはイ・ミョンウが紙の商いで得た資金で謀反を企んでいたことに仕立てるようにソン・ジホンに命じました。
安国洞。
テウォンはユン・ウォニョンの正妻のキム氏と会いました。オクニョも部屋に入ってきてキム氏に挨拶しました。使用人のミョンソンは夫人の食事を運び入れて部屋から出て行きました。キム氏が汁物を食べようとするとオクニョは懐から針を取り出して食事に浸しました。
別の部屋。
オクニョはテウォンにミョンソンが食事に毒を盛っていると話しました。オクニョは明国に政敵を密かに殺す毒があるのでまずは内医院に勤めて冤罪で捕まっていた元囚人に聞いてみると言いました。
診療所。
元内医院の役人は自宅で町の人々を診療していました。オクニョはテウォンとともにこの医員を訪ねました。
医員はキム氏を診察すると体中に邪気が広がっていてミョンソンが盛った毒の粉は徐々に体をむしばみ死に至る珍しい毒だと言いました。
テウォンは夜もキム氏を看病していました。テウォンはミョンソンがユン・ウォニョン家の者と会っていたというオクニョの話を思い出しました。
典獄署(チョノクソ)。
チャクトはユン・ウォニョンの足をもんで干し肉をすすめ機嫌を取りました。
ユン・ウォニョンは普段はおいしいとは感じない干し肉も牢屋ではおいしく感じると言いました。ユン・ウォニョンはコン・ジェミョンに話しかけ名前に覚えがあると言いました。
「そちはサムゲの渡し場のゴロツキだと妻から聞いたぞ。ところでなぜ妻に目の敵にされておる。」
「まっとうな者であれば奥様を敵にするはずがありません。どうか大監のお力でご忖度(そんたく)ください。」
コン・ジェミョンは子分たちと両手を地面に突いてユン・ウォニョンに頼みました。
「そちのおかげで快適に過ごせている。わたしに任せておけ。」
ユン・ウォニョンはここまでは機嫌よく答えていました。コン・ジェミョンは何の罪で捕まったのかユン・ウォニョンに聞くと、ユン・ウォニョンは怒りだして民生の視察だと言いました。
典獄署(チョノクソ)の庭。
「何が民生の視察だ。」
コン・ジェミョンはチャクトと腹を立てていました。するとユ・ジョンフェがやってきました。コン・ジェミョンはユ・ジョンフェに八つ当たりをして早くユン・ウォニョンと別の牢にしてくれと脅しました。
縁側でくつろぐユン・ウォニョンのところにチョン・ナンジョンの使いがやってきて大妃が怒っているため特別な計らいができないのでしばらく我慢するように手紙を渡しました。
夜のユン・ウォニョンの屋敷。
チョン・マッケは都城(トソン、みやこ)のいたるところに紙を貼れと部下に命じました。チョン・マッケはこのことで大妃がじきにナンジョンを呼ぶだろうと妻のミン・ドンジュに言いました。
妓楼。
松都出身の芸妓イ・ソジョンはクンゴムを弾いていました。
深夜の誰もいない通り。
張り紙をしているトンチャン兄貴は突然現れた泥棒のチョンドンの襟首を締め上げて紙を貼っていることを口外しないように言いました。
酒場の女将の家。
「ジャジャジャーン。」
チョンドンは母に盗んできた金品を見せました。
次の日。
イ・ジハムは両班に成りすましているチョン・ウチと張り紙を見ました。
「字が読めぬそなたらに教えてやろう。奸臣ユン・ウォニョンは権勢を極め国政に混乱を招いた。側室チョン・ナンジョンは民から搾取した税金でぜいたくな暮らしを送っておる。大妃は無能な王はそれを傍観している!国の将来が脅かされている。民よ・・・(立ちあがれ!)」
イ・ジハムは文字が読めないので教えてほしいという人々のために大きな声で読みました。するとヤン・ドングとソン・ソグが兵士を連れて駆け寄って来ました。イ・ジハムは捕盗庁に放棄を煽る文章を読み上げだことで連行されました。
王宮の庭。
大妃はキ・チュンスから同じ張り紙を受け取りました。
大妃の部屋。
文定大妃(ムンジョンテビ)はため息をつきました。
チョン・ナンジョンの部屋。
チョングムとスングムはそれぞれチョン・ナンジョンの腕と脚をもんでいました。
ミン・ドンジュは大妃に呼ばれているとナンジョンに報告しました。
ミン・ドンジュは大妃の使いの女官にチョン・ナンジョンはユン・ウォニョンが投獄されてから食事を断って寝込んでいると嘘を伝えました。
報告を受けた大妃はチョン・ナンジョンに内医院の医員を遣わし気力が回復したら宮殿に来るように命じました。
典獄署(チョノクソ)。
イ・ジハムは典獄署(チョノクソ)に投獄されました。イ・ジハムは文章を読んだだけで何も悪くないとオクニョに酒を持ってくるように言いました。イ・ジハムはユン・ウォニョンを見ると「私をお忘れですか?また大監とご一緒できるとは。何を企んでいるか知りませんが典獄署(チョノクソ)にいる間は仲良くしましょう」と嫌味を言いました。ユン・ウォニョンは「なんだと!」と怒りました。
安国洞。
オクニョはテウォンに解毒薬を渡しました。ミョンソンは扉の裏でその様子を見て屋敷を飛び出しました。テウォンはミョンソンの後をつけました。ミョンソンはミン・ドンジュと会いテウォンに気づかれたと報告しました。ミン・ドンジュは家に戻りいつも通りに振る舞うようにミョンソに命じました。
ミン・ドンジュは慌てて走り、夫のチョン・マッケにこのことを報告しました。チョン・マッケはナンジョンはそれどころではないので自分で何とかするように言いました。
テウォンはオクニョにチョン・ナンジョンがキム氏に毒を持ることを命じたのだと言いました。テウォンはオクニョにキム氏が実母ではなくユン・ウォニョンの正妻であり捕盗庁の婿候補のソン・ジホンは家族みたいなものなので頼れないと言いました。
チョンドンは町でスリをした若者(マンス)を見つけ後を追いかけ捕まえました。
「俺の縄張りを荒らしやがって!」
チョンドンは何度もマンスの頭を叩くと突然男装の女が現れてチョンドンを何度も蹴って逃げました。
酒場。
チョンドンが帰ってくると女将が傷だらけの息子を見てたいへん心配しました。チョンドンが客席を見ると先ほどの男女が飯を食っていました。
「あの子たちは私の甥と姪よ!面倒を見て揚げればがっぽり稼げるわ!頭目のチョンドンよ。マンス、マノク、挨拶しなさい。」
女将が言うと、チョンドクはマンスを嫌い、マノクをかわいいと気に入りました。
ユンウォニョンの家。
チョン・ナンジョンはチョングムとスングムに病院の化粧をしてもらいました。
大妃の部屋。
チョン・ナンジョンは病人のふりをして大妃に謁見し泣きました。
大妃はナンジョンに張り紙の犯人に心当たりはないか尋ねました。チョン・ナンジョンはこの事件を解決できるのは吏曹判書(イジョパンソ、文官を管理する吏曹の長官)の夫しかいないと放免を願いました。
宮殿の廊下。
赤い官服を着たチョン・サンホと同僚は後の手回しはお任せくださいとチョン・ナンジョンに言いました。
大妃の部屋。
チョン・サンホともうひとりの男は都城に張り紙をしたのは大尹(テユン)という仁宗の母の派閥であるので残党を粛清しユン・ウォニョンの放免を上奏しました。
典獄署(チョノクソ)。
飯の時間になりました。チャクトは「お食事です」とまずそうな粥を漆塗りの膳に乗せました。ユン・ウォニョンは汚い粥をひっくり返しました。
「そちらに差し入れはないのか?」
「差し入れはもうなくなりました。」
コン・ジェミョンとチャクトは両手を床に突いて答えました。
「ここを出たら典獄署(チョノクソ)の食事を改善してやる。犬や豚さえ食わぬものを人に出すとはな。」
「(こいつめ!貴様とチョン・ナンジョンが私服を肥やしているから囚人が家畜に劣る待遇を受けるのだ!)」
コン・ジェミョンは心の中で怒鳴りました。
ユ・ジョンフェが牢屋に入って来て内禁衛の従事官が迎えに来ていると嬉しそうな振りをしてユン・ウォニョンに言いました。
ユン・ウォニョンはコン・ジェミョンに差し入れの礼は必ずすると言って出て行きました。
コン・ジェミョンは去ったユン・ウォニョンに唾を吐きました。
ユン・ウォニョンは釈放されました。チョン・デシクをはじめ典獄署(チョノクソ)の役人たちが並んで傅きました。
「たいへんご無礼いたしました!」
チョン・デシクはユン・ウォニョンに謝罪しました。
「そちらは大妃様の命令に従っただけだ。そちは気が利かなかった。鳥頭だな。」
ユン・テウォンが言うとチ・チョンドクは心の中で笑いました。去り際にユン・ウォニョンはオクニョに気が付きました。オクニョはユン・ウォニョンの背中を睨みました。
ユン・ウォニョンの家。
ユン・ウォニョンが自宅に戻るとチョン・ナンジョンとシネをはじめすべての部下たちが主人を出迎えました。ソン・ジホンも出所をお祝い申し上げますと挨拶をしました。
ユン・ウォニョンの部屋。
ユン・ウォニョンはチョン・ナンジョンの策を褒めました。ユン・ウォニョンはイ・ミョンウの裏帳簿をソン・ジホンに渡し名簿にある者を謀反の逆徒として捕らえて取り調べて大きな手柄を立てるように命じました。
イ・ミョンウの商家。
ソン・ジホンは兵士を連れて家を捜索し何人もの男たちを捕まえました。
夜の拷問の場。
数十人の男たちが謀反の嫌疑で拷問されていました。
ユン・ウォニョンは苦しみの声をあげる人々を見て満足しました。
典獄署(チョノクソ)の所長室。
イ・ソジョンとユ・ジョンフェはこの件で署長も疑われるのではないかとチョン・デシクを心配しました。
牢屋。
オクニョはイ・ジハムに相談しました。イ・ジハムは今回の謀反もユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンがでっち上げたものだという見解を示しました。
コン・ジェミョンの商店。
ソン・ジホンは謀反の嫌疑でテウォンを捕まえました。
「従事官様!テウォンは何もしていません!助けてください!」
トチはすがり付いて頼みましたがテウォンは投獄されました。
捕盗庁。
「イ・ミョンウ行首が逆賊?なぜなんだ!」
テウォンはソン・ジホンに言いました。ソン・ジホンはテウォンを拷問するように命じました。テウォンはオクニョが捕盗庁がイ・ミョンウを謀反を仕立てるために自害に仕立てたと確信しました。
オクニョはヤン・ドングに会うと濡れ衣だと言いました。ヤン・ドングは耳をふさいでしまいました。
捕盗庁の塀の外。
オクニョは以前キ・チュンスが「何かあったら力になってやる」と言っていたことを思い出し駆けだしました。
捕盗庁。
テウォンは股裂きの拷問を受けていました。
「早く罪を認めよ。苦しむだけだ。死んだイ・ミョンウと何を企てた。」
ソン・ジホンはテウォンに言いました。
「旦那様の言葉はチョン・ナンジョンの言葉そのものだろう。これはチョン・ナンジョンの差し金だ。チョン・ナンジョンの犬になってまで出世がしたいのか。ワンと吠えてやったら真実を話してやる。」
テウォンがジホンに言うと、テウォンはさらに痛めつけられました。
チョン・ナンジョンの部屋。
ミン・ドンジュの報告を受けてテウォンが消えれば邪魔者がいなくなるのであとは正妻を消すだけだと喜びました。
オクニョは内禁衛のキ・チュンスに会うと、証拠があると話しました。
感想
なんとテウォンが謀反の罪で拷問を受けることに!イ・ミョンウが悪者に仕立て上げられてテウォンも仲間ということになってしまいました。チョン・ナンジョン悪い女!という展開になりましたね。テウォンのお母さんもチョン・ナンジョンに毒を盛られて死にそうになってます。ユン・ウォニョンも女癖が悪くてひどい男ですね。それはそうとユン・ウォニョンは捕まった人の中に実の息子のテウォンがいることを知っているのでしょうか?続きが気になります。
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