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昭格署(ソギョクソ)소격서の解説と歴史

昭格署(ソギョクソ)とは、李氏朝鮮時代に存在した道教に基づく星と祭祀を司る官庁です。

道教は中国の民間信仰と老子思想が結びついた宗教です。朝鮮では新羅末期・高句麗末期にヨン・ゲソムンなどにより導入されました。

昭格署(ソギョクソ)を韓国語で書くと「소격서」となります。

初期は寺院などなく庭に石を積むなどして日月星辰(にちがつせいしん)に祈り(斎醮)が捧げられました。

韓国ドラマ「オクニョ~運命の女(ひと)」に中盤の25話から登場します。ドラマ「オクニョ」で昭格署(ソギョクソ)は文定大妃(ムンジョンテビ)という中殿の二番目の王妃が実弟のユン・ウォニョンという明宗の叔父と結託して私物化していた官庁として描かれています。

昭格署(ソギョクソ)の長官は提調(チェジョ)と言います。オクニョが一時就いていた道流(トリュ)という職業は占いをする役職のことです。

時代は「チャングムの誓い」の1517年に戻り、士林派の趙光祖(チョ・グァンジョ)という官僚は時の王様である中宗(チュンジョン)に実力行使の権利を得て昭格署(ソギョクソ)を廃止するなどして勲旧派(フングは)の反発を招き1519年に宮殿で抗議の座り込みをしていた趙光祖(チョ・グァンジョ)を捕らえて賜死させました。この1519年の事件を己卯士禍(キミョサファ)と呼び、ドラマ「師任堂(サイムダン)、色の日記」などで描かれています。

昭格署(ソギョクソ)の歴史

高麗(コリョ)王朝の時代、道教に関連した場所は、福源宮(복원궁、高麗中期に睿宗が建立した寺で三淸像が安置され王自ら道教を信仰した)、神格殿(신격전)、淨事色(정사색、醮祭チョジェを務めていた役所)、燒錢色(소전색)、 太淸觀(태청관)、 太一殿(태일전)、九曜堂(구요당)、淸溪拜聖所(청계배성소)、昭格殿(소격전)など複数の場所がありました。

記録上、初めて道教の儀式が行われたのは高麗王朝の睿宗の時代(12世紀前半)といわれます。睿宗は開城(ケソン)に福源觀を建てて国家的な道教の祭礼を行いました。

太祖(テジョ)元年の1392年にこれらの部署をまとめて昭格殿が設置されました。松都(ソンド)にある昭格殿は保留され斎醮の処としました。太祖(テジョ)3年に昭格署(ソギョクソ)は松都(ソンド)から漢陽(ハニャン)に移され世祖12年(1466年)に昭格署(ソギョクソ)と名を改めました。

昭格署(ソギョクソ)は道教の寺院と祭壇を設置し雨ごいや彗星祈祷などの国家斎醮を行いました。

昭格署(ソギョクソ)は趙光祖(チョ・グァンジョ)の事件の翌年の1520年に復活しましたが、壬辰倭乱の後に完全に絶えました。

昭格署(ソギョクソ)はソウル特別市 鍾路区のボプジョンドンあるソギョクドンの語源でもあります。

昭格署(ソギョクソ)が登場する韓国ドラマ

※ハングル語がわからない筆者が一生懸命調べましたのでハングル文字や漢字が正しくない場合があります。

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