オクニョ25話のあらすじと感想
あらすじ
ユン・テウォンによりソン・ジホンの父ソン・ファノクをは罰せられ心的衝撃を受けて亡くなりました。漢陽(ハニャン)に戻ったチョンドンは気前よくマノクとマンスに褒美をやると言いました。マノクとマンスは素素樓(ソソル)で都一のおいしい料理が食べたいと言いました。そこにトンチャンが現れ松都(ソンド)はどうだったと絡みました。チョンドンとマノクとマンスはトンチャンを蹴り倒して逃げました。チョンドンは二人を素素樓(ソソル)に連れて行きました。
トンチャンはミン・ドンジュいテウォンがソン商団を捜索してソン・ファノクが死んだと報告しました。
ミン・ドンジュはチョン・ナンジョンに商売をコン・ジェミョン商団が引き継いで人参を独占したと報告しました。
コン・ジェミョン商団では帳簿を管理するウンスが張り切って言いました。トチとチャクトは人参が独占できると胸を躍らせました。コン・ジェミョンは浮かない顔をしていました。
「俺はどうもすっきりせん。ソン・ファノクは死んだ。人の死を踏み台にのし上げるなんて。」
「大行首(テヘンス)様。考えすぎです。ソン・ファノクが死んだのはうちとは関係ありません。」
チャクトは言いました。
「気にすることはありません。」
トチも言いました。
チャクトは言いました。
「気にすることはありません。」
トチも言いました。
「どうやらテウォンが暴走を始めたようだな。」
コン・ジェミョンはつぶやきました。
コン・ジェミョンはつぶやきました。
朝廷ではユン・ウォニョンが息子のテウォンにソン・ファノクの財産が国庫に納まり大妃がたいへん喜んでいると誉めました。
「考えてみれば今後活躍する足掛かりには平市署(ピョンシソ)が一番だ。賢明な判断をしたな。一度抜いた刀は迷わず振り下ろせ。お前に向いた切っ先は私が払ってやる。」
「恐れ入ります。」
松都(ソンド)のソン家。
「ユン・ウォニョンとユン・テウォンの恨みをどうか晴らして欲しい・・・。」
「私は、養子だと聞きました。事実を知りたいのです。」
「そうだ。お前が四歳のときお前を養子にして育てた。だから何だというのだ。お前は私の子だ!」
「父上・・・・・(泣)!」
「ユン・ウォニョンとユン・テウォンの恨みをどうか晴らして欲しい・・・。」
「私は、養子だと聞きました。事実を知りたいのです。」
「そうだ。お前が四歳のときお前を養子にして育てた。だから何だというのだ。お前は私の子だ!」
「父上・・・・・(泣)!」
ソン・ファノクの息子ソン・ジホンは父が恨みを晴らして欲しいと言って死んだことを思いだしていました。ジホンは養父を思い泣きました。そこにオクニョが部屋に入って来て泣いているジホンの隣に座りました。
「ナウリ・・・。」
「弔問客を迎えながら、私は別の事を考えていた。ユン・テウォンが、どうやって平市署(ピョンシソ)の注簿(チュブ)になれたのか。あの者はユン・ウォニョン大監(テガム)の庶子だ。あの者が注簿(チュブ)になれたのはユン・テウォンのおかげだろう。」
「私はユン・テウォンを幼いころより見てきました。行首は幼いころに父親のユン・ウォニョンに捨てられ深い傷を負いました。ユン・テウォンが父親を頼るなんて考えられません。」
「お前の思い違いだろう。これははじめからユン・ウォニョンがユン・テウォンを使って仕組んだ陰謀だ。父上の遺言通り、なんとしてもユン・ウォニョンとユン・テウォンに復讐する。父上の無念を晴らしてみせる。」
典獄署ではユグムが部屋の掃除を仕切っていました。するとユグムは豪華な簪(かんざし)を見つけました。
ユ・ジョンフェはコ・テギルに二千両を工面するよう言われたことについて思い悩んでいました。チョン・デシクはその様子を見てほくそ笑みました。
ユ・ジョンフェはコ・テギルに二千両を工面するよう言われたことについて思い悩んでいました。チョン・デシクはその様子を見てほくそ笑みました。
「参ったな。おいチ・・・チョン参奉(チャンボン)。そなた、金はあるか?」
「いくら必要ですか?」
「多いほうがよい。」
「用立てましょう。十両でよいですか?かき集めれば二十両はあるでしょう。」
「こやつめ。冗談か?舐めるな!おいこら!仕事に行け!」
「はいナウリ。」
「おい!ちょっと!待てーーー!」
ユ・ジョンフェが叫ぶもチョン・デシクは部屋を出て行きました。次にユグムが執務室を掃除していたら簪(かんざし)が出て来たと小箱を渡しました。
海州(ヘジュ)の役所。
オクニョとチャン・ソンプンは出張から戻り長官ユ・ギジュンに会いました。ソンプンはジホンの父が全財産を没収されて死んだと報告しました。
「はじめから判官(パングァン)ナウリの財産の没収が目的だったように思います。」
ソンプンは言いました。
「酷い話だ。私も弔問に行かねば。私は松都(ソンド)に行く。そなたは漢陽(ハニャン)へ行ってくれ。昭格署(ソギョクソ、道教の祭儀を担当する部署)の長官に豊漁祭の件で会ってくれ。」
チャン・ソンプンはオクニョが寝泊まりする部屋に荷物を運びました。
オクニョはなぜ昭格署(ソギョクソ)の長官を豊漁祭に迎えるのかソンプンに尋ねました。ソンプンは毎年恒例の儀式なのだと答えました。オクニョはソンプンに頼みごとをしました。
ソンプンは漢陽(ハニャン)に行くと先輩のヤン・ドングに出合いました。ヤン・ドングはソンプンに女に振られたソン・ソグを紹介しました。ソンプンはヤン・ドングにチ・チョンドクを捜していると言いました。
ヤン・ドングはチャン・ソンプンにチ・チョンドクの家に案内しました。チ・チョンドクは落ち込んだ様子で庭に腰掛けていました。ソンプンは玉の指輪をチョンドクに渡しました。チョンドクは指輪を受け取ると大泣きして喜びました。
「あ〜オクニョが生きていた〜!」
ユン・ウォニョンの家ではチョングムとスングムが元許嫁のソン・ジホンの父が全財産を奪われ亡くなったと噂していました。
話を聞いたユン・シネは母のチョン・ナンジョンに会うと「酷いです。もうあのお方の気持ちは取り戻せません」と泣きました。
「お前のためだ。未練も断ち切れよう。」
「お母さま!」
「わがままを言わないで目を覚ましなさい。」
「お母さまは好き放題するくせに私の望みはわがままですか?今回だけは許せません。」
シネが去るとトンチャンがユン・テウォンが商団をひっかきまわしていると報告しました。
チョン・ナンジョンは自分の商団を見に行きました。
「何をしておる!貴様一体何のつもりだ!」
チョン・ナンジョンは怒りました。
「商団を持つ身なら平市署(ピョンシソ)の仕事は御存じのはず。これは形だけの査察です。」
ユン・テウォンは言いました。
「注簿(チュブ)ナウリ!役人に賄賂を渡した証拠が見つかりました。」
部下がテウォンに報告しました。
「他にお話しはありますか?」
「奥で話がしたい。」
チョン・ナンジョンはテウォンを商団の部屋に呼び怒りました。
「お前が平市署(ピョンシソ)の注簿(チュブ)になった魂胆は知っておる。」
「奥様。私は奥様と対立など望んでいません。大監が万難を廃し私にくださった官職です。私が奥様と対立して何も得るものはありません。私はそう心得ております。」
「ならばどうしてこのようなことをするのだ。」
「公平を欠いては信用を得られません。ここに観察が入ったと噂が各商団に流れれば誰も私のことを不公平だと言えません。」
「己の地位固めに商団を利用する気か。」
「これは奥様にも利があります。観察の結果問題がなくなればこの商団が特別扱いを受けているとは言えなくなります。奥様が刀を収めてくだされば私も決して奥様に刃向かいません。本当です。」
酒場では女将のヨジュのところにイ・ジハムが現れました。女将はイ・ジハムにオクニョが海州(ヘジュ)にいたのでチョンドクが向かったと話しました。
海州(ヘジュ)の役所ではオクニョにチ・チョンドクとチョン・ウチとコ・テギルが会いに来ました。
「オクニョや。アイゴ。オクニョや。」
「おじさん!」
「生きてたんだな。よかった。ありがとう。オクニョ。アイゴ〜。」
チ・チョンドクはオクニョの手を取り喜びました。
チョン・ウチはオクニョのために王命を偽造したと話しました。チ・チョンドクは部屋に豪華な食事を運び入れました。
「オクニョや〜食事だぞ〜。私が女将に頼み込んで用意してもらった。官奴婢だとロクに食べさせてもらえないだろう?」
「いいえ。大丈夫です。」
オクニョは食事を食べました。
「おじさんもどうぞ。」
「よいのだ。お前が食べるところが見たい。オクニョや。俺は一人で漢陽(ハニャン)には帰らない。逃亡の身でもなんでもいい。お前を置いて帰れない。」
「一生逃げるわけにはいきません。実は官婢(カンビ)」から受けだす方法を探してます。昭格署(ソギョクソ)の提調令監(よんがむ)が来られるのです。」
オクニョが言うとチョン・ウチは豊漁祭のためだなと言いました。
「私が何とか昭格署(ソギョクソ)の提調に漢陽(ハニャン)に帰れないか認めてもらいます。昭格署(ソギョクソ)では占ができる人材が求められています。周易の問題が出ます。提調令監(よんがむ)に会って力を証明します。どうにかして提調令監(よんがむ)にお会いしなければ。」
王宮では文定大妃(ムンジョンテビ)が明宗の執務室を訪ねてきました。大妃は明宗に昇進させる臣下の名簿を作ったのでその通りにして欲しいと頼みました。明宗はキム・ユニョンも入っていると驚きました。
「今の地位に推挙されて一年もたたぬのにまた昇進とは無理があるのでは?」
「キム令監(ヨンガム)は小尹派(ソユンパ)が国を乱した際に身を挺して守ってくれた忠臣です。」
「しかしこの人事はあまりに偏りすぎでは?」
「イ・ジョンミョン大監はどうなの?あなたはイ・ジョンミョン大監を兵判にしたではないか?」
明宗は庭で考えると内禁衛将(ネグミジャン)のハン・ジェソを呼び叔父に会いたいので妓房に酒の席を用意するように命じました。
夜になりました。コン・ジェミョンは街の酒場にテウォンを呼びました。
「お前、変わってしまったな。俺の知るテウォンじゃない。」
「松都(ソンド)のことをいってるのですか?」
「あれはやりすぎであろう。人を死なせてまでやるものじゃない。」
「俺が殺したわけでは・・・。」
「同じことだ。俺は人参の明国の使臣団との取引を任されてもちっとも嬉しくない。くれたものはありがたくないということだ。」
素素樓(ソソル)にユン・ウォニョンが現れました。ファン・ギョハとイ・ソジョンはユン・ウォニョンの相手をしました。
「今夜高貴なお方が来る。妓楼を貸し切りたい。埋め合わせは十分する。」
「もしは主上殿下(チュサンチョナ)では?大監より偉いお方は主上殿下(チュサンチョナ)くらいしかいらっしゃらないですわ。」
イ・ソジョンが言うと、ユン・ウォニョンはソジョンの聡明さを誉めました。
妓女(キニョ、妓生の女)のチェソンはタジョンを脅して国王が今夜現れることを知りました。
「みんないい?主上殿下(チュサンチョナ)のお相手は私よ。ご寵愛を受けるのはあきらめるのね。シンビや。いい麝香の袋、貸してくれない?」
「タジョン。シンビ。ミョヒャン。来なさい。」
ファン・ギョハは三人を呼びました。チェソンは宴席に呼ばれませんでした。
イ・ソジョンは三人に王様とは知らないふりをするようにして聞かれたことだけ答えるように命じました。
明宗と護衛が素素樓(ソソル)に現れました。何も知らないテウォンが帰って来ました。
ユン・ウォニョンは明宗を手厚くもてなしました。
「それで何か御悩み事ですか?」
「悩みは・・・毎日つきません。」
「おお・・・一体何をお悩みなのでしょうか?」
ユン・ウォニョンが言うと明宗は咳払いをしました。ユン・ウォニョンは妓女(キニョ、妓生の女)たちをさがらせました。
「それでどうしたのだ?」
「母上のことで頭を悩めております。」
「そうか。やりすぎなところがある。」
「私はいつまで母上に縛られるのかわかりません。母上は私が国を把握することを望んでおられません。食事を絶つほどのありあさまです。そこで叔父上にご相談があります。私が民の実情を視察できるよう母上にお話ししてください。」
「それは・・・。」
「母上は叔父上のいう事なら聞いてくださると思うのです。」
「わかった。私が話してみよう。」
「ありがとうございます叔父上。ありがとうございます。」
ファン・ギョハはテウォンに王様が来ていると話しました。
ソン・ジホンが海州(ヘジュ)の役所に戻ってきました。オクニョはジホンを出迎え心配しました。
「一日も早くユン・ウォニョン大監とユン・ウォニョンに復讐したい。お前が官婢から抜け出す道はわかったか?」
ソン・ジホンは言いました。
オクニョは昭格署(ソギョクソ)の長官が来ることについて話し始めました。
ある日。
海州(ヘジュ)の昭格署(ソギョクソ)の提調が現れました。提調は私の祈りを天が聞き届けてくれないようだと落ち込んでいました。
昭格署(ソギョクソ)の参奉(チャンボン)は部下に周易を占う道流(トリュ)がまだ見つかっていないと叱っていました。
オクニョは吏房(イバン)のチャン・ソンプンに昭格署(ソギョクソ)提調令監(よんがむ)に会えるように頼みました。ソンプンは長官はお忙しいと断りました。
昭格署(ソギョクソ)提調はソン・ジホンに道流(トリュ)がいないと悩みを打ち明けました。ソン・ジホンは海州(ヘジュ)の長官に耳打ちしました。
「令監(ヨンガム)。役所の奴婢で周易に通じた娘が一人おります。あの娘はイ・ジハム様から占いを学んだのでございます。」
「トジョン様から?」
昭格署提調は部屋にオクニョを呼びました。オクニョはすらすらと八卦についての質問に答えました。
「さすがトジョンの弟子だ。周易の序文は覚えておるか?」
「はい令監(ヨンガム)。」
オクニョはすらすらと文を暗唱しました。
提調はとても喜びました。
豊漁祭がはじまりました。
踊り子が躍りました。
オクニョは祭壇に上るとチ・チョンドクは喜びました。ソン・ジホンも見守っていました。オクニョは周易を祭壇の前で唱えました。ソン・ジホンはオクニョの活躍を嬉しく思いました。
提調のソ・ジェウンも詞を読み上げました。
豊漁祭は無事に終わりました。
(※周易(しゅうえき)は易経に記された、爻辞、卦辞、卦画に基づいた占い術です。)
本物の道流(トリュ)は部屋に閉じ込められて気を失っていました。
「あっ。誰かおらぬか!ここを開けてくれ!」
道流(トリュ)は戸を叩きました。
チョン・ウチとコ・テギルはこっそり扉を開けておきました
「あっアイゴ!」
道流(トリュ)は駆けだしました。
「ナウリ。承政院(スンジョンウォン)のナウリでは?徳興宮(トックングン)が海州(ヘジュ)にいらしたんですよ。長官でしたら豊漁祭です。ご案内しましょう。」
チャン・ソンプンはチョン・ウチに話しかけてきました。チョン・ウチたちは慌てて承政院(スンジョンウォン)のキムになりすましました。
ミン尚宮とハン尚宮(サングン)はカビの娘がオクニョであることを突き止めようとしていました。
典獄署ではユ・ジョンフェがユグムから預かった高価な簪を眺めていました。イ・ソジョンとチョン・デシク部屋に入ってきました。イ・ソジョンはあれは貴重な物だと言いました。
ユ・ジョンフェはチョン・マッケに会いナンジョンに会いたいと言いました。チョン・マッケはユ・ジョンフェをチョン・ナンジョンに引き合わせました。
「奥様に贈り物がございます。」
ユ・ジョンフェはオクニョの母の形見を渡しました。
「初めて見る。これはなんだ?」
「逸品だそうです。奥様に対する私の謝意と思いお受け取りください。」
豊漁祭が終わり、海州(ヘジュ)の長官は昭格署(ソギョクソ)提調のソ・ジェウンを宴に招待しました。提調はオクニョに会いたいと言いました。
チョン・ソンプンはオクニョを呼び長官に会わせました。
「ソン・ジホンから話は聞いた。典獄署で育ったと聞いた。」
提調は最後に問題を出すので答えてほしいと優しく言いました。
オクニョは周易の問題の解釈についてしばらく考えるとすらすらと答えました。
ソン・ジホンは「真心は天に伝わるだろう」とオクニョを励ましました。
昭格署(ソギョクソ)の提調は海州(ヘジュ)の長官ユ・ギジュンにオクニョはこれまで見て来た誰よりも優れているので預かりたいと言いました。
オクニョは昭格署(ソギョクソ)の道流(トリュ)に任じら奴婢の身分からの解放を約束されました。
オクニョはなぜ昭格署(ソギョクソ)の長官を豊漁祭に迎えるのかソンプンに尋ねました。ソンプンは毎年恒例の儀式なのだと答えました。オクニョはソンプンに頼みごとをしました。
ソンプンは漢陽(ハニャン)に行くと先輩のヤン・ドングに出合いました。ヤン・ドングはソンプンに女に振られたソン・ソグを紹介しました。ソンプンはヤン・ドングにチ・チョンドクを捜していると言いました。
ヤン・ドングはチャン・ソンプンにチ・チョンドクの家に案内しました。チ・チョンドクは落ち込んだ様子で庭に腰掛けていました。ソンプンは玉の指輪をチョンドクに渡しました。チョンドクは指輪を受け取ると大泣きして喜びました。
「あ〜オクニョが生きていた〜!」
ユン・ウォニョンの家ではチョングムとスングムが元許嫁のソン・ジホンの父が全財産を奪われ亡くなったと噂していました。
話を聞いたユン・シネは母のチョン・ナンジョンに会うと「酷いです。もうあのお方の気持ちは取り戻せません」と泣きました。
「お前のためだ。未練も断ち切れよう。」
「お母さま!」
「わがままを言わないで目を覚ましなさい。」
「お母さまは好き放題するくせに私の望みはわがままですか?今回だけは許せません。」
シネが去るとトンチャンがユン・テウォンが商団をひっかきまわしていると報告しました。
チョン・ナンジョンは自分の商団を見に行きました。
「何をしておる!貴様一体何のつもりだ!」
チョン・ナンジョンは怒りました。
「商団を持つ身なら平市署(ピョンシソ)の仕事は御存じのはず。これは形だけの査察です。」
ユン・テウォンは言いました。
「注簿(チュブ)ナウリ!役人に賄賂を渡した証拠が見つかりました。」
部下がテウォンに報告しました。
「他にお話しはありますか?」
「奥で話がしたい。」
チョン・ナンジョンはテウォンを商団の部屋に呼び怒りました。
「お前が平市署(ピョンシソ)の注簿(チュブ)になった魂胆は知っておる。」
「奥様。私は奥様と対立など望んでいません。大監が万難を廃し私にくださった官職です。私が奥様と対立して何も得るものはありません。私はそう心得ております。」
「ならばどうしてこのようなことをするのだ。」
「公平を欠いては信用を得られません。ここに観察が入ったと噂が各商団に流れれば誰も私のことを不公平だと言えません。」
「己の地位固めに商団を利用する気か。」
「これは奥様にも利があります。観察の結果問題がなくなればこの商団が特別扱いを受けているとは言えなくなります。奥様が刀を収めてくだされば私も決して奥様に刃向かいません。本当です。」
酒場では女将のヨジュのところにイ・ジハムが現れました。女将はイ・ジハムにオクニョが海州(ヘジュ)にいたのでチョンドクが向かったと話しました。
海州(ヘジュ)の役所ではオクニョにチ・チョンドクとチョン・ウチとコ・テギルが会いに来ました。
「オクニョや。アイゴ。オクニョや。」
「おじさん!」
「生きてたんだな。よかった。ありがとう。オクニョ。アイゴ〜。」
チ・チョンドクはオクニョの手を取り喜びました。
チョン・ウチはオクニョのために王命を偽造したと話しました。チ・チョンドクは部屋に豪華な食事を運び入れました。
「オクニョや〜食事だぞ〜。私が女将に頼み込んで用意してもらった。官奴婢だとロクに食べさせてもらえないだろう?」
「いいえ。大丈夫です。」
オクニョは食事を食べました。
「おじさんもどうぞ。」
「よいのだ。お前が食べるところが見たい。オクニョや。俺は一人で漢陽(ハニャン)には帰らない。逃亡の身でもなんでもいい。お前を置いて帰れない。」
「一生逃げるわけにはいきません。実は官婢(カンビ)」から受けだす方法を探してます。昭格署(ソギョクソ)の提調令監(よんがむ)が来られるのです。」
オクニョが言うとチョン・ウチは豊漁祭のためだなと言いました。
「私が何とか昭格署(ソギョクソ)の提調に漢陽(ハニャン)に帰れないか認めてもらいます。昭格署(ソギョクソ)では占ができる人材が求められています。周易の問題が出ます。提調令監(よんがむ)に会って力を証明します。どうにかして提調令監(よんがむ)にお会いしなければ。」
王宮では文定大妃(ムンジョンテビ)が明宗の執務室を訪ねてきました。大妃は明宗に昇進させる臣下の名簿を作ったのでその通りにして欲しいと頼みました。明宗はキム・ユニョンも入っていると驚きました。
「今の地位に推挙されて一年もたたぬのにまた昇進とは無理があるのでは?」
「キム令監(ヨンガム)は小尹派(ソユンパ)が国を乱した際に身を挺して守ってくれた忠臣です。」
「しかしこの人事はあまりに偏りすぎでは?」
「イ・ジョンミョン大監はどうなの?あなたはイ・ジョンミョン大監を兵判にしたではないか?」
明宗は庭で考えると内禁衛将(ネグミジャン)のハン・ジェソを呼び叔父に会いたいので妓房に酒の席を用意するように命じました。
夜になりました。コン・ジェミョンは街の酒場にテウォンを呼びました。
「お前、変わってしまったな。俺の知るテウォンじゃない。」
「松都(ソンド)のことをいってるのですか?」
「あれはやりすぎであろう。人を死なせてまでやるものじゃない。」
「俺が殺したわけでは・・・。」
「同じことだ。俺は人参の明国の使臣団との取引を任されてもちっとも嬉しくない。くれたものはありがたくないということだ。」
素素樓(ソソル)にユン・ウォニョンが現れました。ファン・ギョハとイ・ソジョンはユン・ウォニョンの相手をしました。
「今夜高貴なお方が来る。妓楼を貸し切りたい。埋め合わせは十分する。」
「もしは主上殿下(チュサンチョナ)では?大監より偉いお方は主上殿下(チュサンチョナ)くらいしかいらっしゃらないですわ。」
イ・ソジョンが言うと、ユン・ウォニョンはソジョンの聡明さを誉めました。
妓女(キニョ、妓生の女)のチェソンはタジョンを脅して国王が今夜現れることを知りました。
「みんないい?主上殿下(チュサンチョナ)のお相手は私よ。ご寵愛を受けるのはあきらめるのね。シンビや。いい麝香の袋、貸してくれない?」
「タジョン。シンビ。ミョヒャン。来なさい。」
ファン・ギョハは三人を呼びました。チェソンは宴席に呼ばれませんでした。
イ・ソジョンは三人に王様とは知らないふりをするようにして聞かれたことだけ答えるように命じました。
明宗と護衛が素素樓(ソソル)に現れました。何も知らないテウォンが帰って来ました。
ユン・ウォニョンは明宗を手厚くもてなしました。
「それで何か御悩み事ですか?」
「悩みは・・・毎日つきません。」
「おお・・・一体何をお悩みなのでしょうか?」
ユン・ウォニョンが言うと明宗は咳払いをしました。ユン・ウォニョンは妓女(キニョ、妓生の女)たちをさがらせました。
「それでどうしたのだ?」
「母上のことで頭を悩めております。」
「そうか。やりすぎなところがある。」
「私はいつまで母上に縛られるのかわかりません。母上は私が国を把握することを望んでおられません。食事を絶つほどのありあさまです。そこで叔父上にご相談があります。私が民の実情を視察できるよう母上にお話ししてください。」
「それは・・・。」
「母上は叔父上のいう事なら聞いてくださると思うのです。」
「わかった。私が話してみよう。」
「ありがとうございます叔父上。ありがとうございます。」
ファン・ギョハはテウォンに王様が来ていると話しました。
ソン・ジホンが海州(ヘジュ)の役所に戻ってきました。オクニョはジホンを出迎え心配しました。
「一日も早くユン・ウォニョン大監とユン・ウォニョンに復讐したい。お前が官婢から抜け出す道はわかったか?」
ソン・ジホンは言いました。
オクニョは昭格署(ソギョクソ)の長官が来ることについて話し始めました。
ある日。
海州(ヘジュ)の昭格署(ソギョクソ)の提調が現れました。提調は私の祈りを天が聞き届けてくれないようだと落ち込んでいました。
昭格署(ソギョクソ)の参奉(チャンボン)は部下に周易を占う道流(トリュ)がまだ見つかっていないと叱っていました。
オクニョは吏房(イバン)のチャン・ソンプンに昭格署(ソギョクソ)提調令監(よんがむ)に会えるように頼みました。ソンプンは長官はお忙しいと断りました。
昭格署(ソギョクソ)提調はソン・ジホンに道流(トリュ)がいないと悩みを打ち明けました。ソン・ジホンは海州(ヘジュ)の長官に耳打ちしました。
「令監(ヨンガム)。役所の奴婢で周易に通じた娘が一人おります。あの娘はイ・ジハム様から占いを学んだのでございます。」
「トジョン様から?」
昭格署提調は部屋にオクニョを呼びました。オクニョはすらすらと八卦についての質問に答えました。
「さすがトジョンの弟子だ。周易の序文は覚えておるか?」
「はい令監(ヨンガム)。」
オクニョはすらすらと文を暗唱しました。
提調はとても喜びました。
豊漁祭がはじまりました。
踊り子が躍りました。
オクニョは祭壇に上るとチ・チョンドクは喜びました。ソン・ジホンも見守っていました。オクニョは周易を祭壇の前で唱えました。ソン・ジホンはオクニョの活躍を嬉しく思いました。
提調のソ・ジェウンも詞を読み上げました。
豊漁祭は無事に終わりました。
「あっ。誰かおらぬか!ここを開けてくれ!」
道流(トリュ)は戸を叩きました。
チョン・ウチとコ・テギルはこっそり扉を開けておきました
「あっアイゴ!」
道流(トリュ)は駆けだしました。
「ナウリ。承政院(スンジョンウォン)のナウリでは?徳興宮(トックングン)が海州(ヘジュ)にいらしたんですよ。長官でしたら豊漁祭です。ご案内しましょう。」
チャン・ソンプンはチョン・ウチに話しかけてきました。チョン・ウチたちは慌てて承政院(スンジョンウォン)のキムになりすましました。
ミン尚宮とハン尚宮(サングン)はカビの娘がオクニョであることを突き止めようとしていました。
典獄署ではユ・ジョンフェがユグムから預かった高価な簪を眺めていました。イ・ソジョンとチョン・デシク部屋に入ってきました。イ・ソジョンはあれは貴重な物だと言いました。
ユ・ジョンフェはチョン・マッケに会いナンジョンに会いたいと言いました。チョン・マッケはユ・ジョンフェをチョン・ナンジョンに引き合わせました。
「奥様に贈り物がございます。」
ユ・ジョンフェはオクニョの母の形見を渡しました。
「初めて見る。これはなんだ?」
「逸品だそうです。奥様に対する私の謝意と思いお受け取りください。」
豊漁祭が終わり、海州(ヘジュ)の長官は昭格署(ソギョクソ)提調のソ・ジェウンを宴に招待しました。提調はオクニョに会いたいと言いました。
チョン・ソンプンはオクニョを呼び長官に会わせました。
「ソン・ジホンから話は聞いた。典獄署で育ったと聞いた。」
提調は最後に問題を出すので答えてほしいと優しく言いました。
オクニョは周易の問題の解釈についてしばらく考えるとすらすらと答えました。
ソン・ジホンは「真心は天に伝わるだろう」とオクニョを励ましました。
昭格署(ソギョクソ)の提調は海州(ヘジュ)の長官ユ・ギジュンにオクニョはこれまで見て来た誰よりも優れているので預かりたいと言いました。
オクニョは昭格署(ソギョクソ)の道流(トリュ)に任じら奴婢の身分からの解放を約束されました。
感想
ユン・テウォンは悪役になってしまったのでしょうか?オクニョはイ・ジハムから習った占いで順調に奴婢の身分から抜け出せるようですね。オクニョがカビの娘かもしれないと尚宮が話していたことからオクニョの出生について秘密が明らかになりそうです。
明宗は不正で栄華を極める母と政治で対立して、肩身が狭そうです。母といえばふつうは息子の活躍を第一に思うはずですが、大妃は自分の権勢を第一におもっている悪女のようですね。
コン・ジェミョンがテウォンに苦言を呈し、テウォンの表情は硬いまま。
特に難しい話はなく・・・たいした感想もありませんけど、また来週もオクニョを見てみようと思います。
このオクニョのシナリオを考えてみると、まさに箇条書きのストーリーであることがわかります。
こんな手法もあるんですね。
私は小説型のストーリーのほうが好きかな。
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