オクニョ43話のあらすじと感想
あらすじ
夜道をオクニョがチョヒに護衛されながら歩いていると、内禁衛(ネグミ)の従事官キ・チュンスが現れました。キ・チュンスは大妃が呼んでいるとオクニョを連れて行きました。チョヒはすぐにカン・ソノにこのことを伝えました。文定大妃(ムンジョンテビ)は一連の妨害者がオクニョであるとチョン・ナンジョンとユン・ウォニョンから聞いていたのでした。
チョヒはカン・ソノに指示を仰ぎました。
カン・ソノは国王に明国の皇帝の勅書を渡したのがオクニョだと大妃に知られたためチョヒに配下の者を集めるよう指示しました。
ソン・ジホンはカン・ソノとチョヒの話が聞こえたため話に割り込みました。
「今何の話をしていましたか。翁主媽媽とは?勅書を渡したのはオクニョではなかったのですか?」
カン・ソノはソン・ジホンを部屋に呼びオクニョが中宗(チュンジョン)大王と内人(ナイイン)との間に生まれた娘であることを明かしました。
「ユン・ウォニョン大監と大妃媽媽がオクニョの母を殺したのだ。」
カン・ソノはそう言うとしばらくは胸の内に秘めて置くように言いました。
キ・チュンスはオクニョを大妃殿に連れて行きました。オクニョはキ・チュンスに文定大妃(ムンジョンテビ)が呼んでいる理由を尋ねました。キ・チュンスは政治に関わるなと言ったのに勅書を王に渡したことで一線を越えたと言いました。
王の執務室。
ハン・ジェソはキ・チュンスがオクニョを大妃のもとへ連れて行ったことを明宗に報告しました。
明宗はすぐに大妃の部屋に向かいました。
大妃の部屋。
文定大妃(ムンジョンテビ)はオクニョに会いました。オクニョは大妃に中宮殿の内人(ナイイン)たちが殺された話を思い出しました。
「なぜ私がそなたを呼び寄せたかわかるか?」
「私が王様に明国の勅書を渡したことが原因だと思います。」
「それはパク・テスの遺品か?」
「はい媽媽。」
オクニョは聞かれた通りにパク・テスの勅書を見つけた経緯を大妃に話しました。
文定大妃(ムンジョンテビ)はなぜ勅書を見つけていたことを黙っていたのかと言うと、オクニョはパク・テスの言う通りにして危ない目に遭い大妃様に命を救われたので、恐ろしい目に遭いたくないため黙っていたと答えました。
文定大妃(ムンジョンテビ)はどこで明宗に会ったかオクニョに尋ねました。
オクニョは典獄署に明宗がお忍びで来た時に会って、囚人の暮らしぶりを何度か説明をしてその時は御使(オサ)だと思っていたと答えました。
オクニョは繰り返し明宗を助けるために勅書を渡したと強調しました。
「主上がそなたに身分を隠した理由は何だ?」
文定大妃(ムンジョンテビ)はオクニョにさらに尋ねました。
「それは余の人と同じように過ごしたいと思われたからだと思います。媽媽。私はこのことで媽媽のご気分を害されましたらいつでも罰を受けるつもりです。」
オクニョは本心がバレないように慎重に答えました。
「そなたは主上に勅書を渡し国を救った。そなたを罰するために呼んだのだ。私は褒めるために呼んだのだ。今まで主上とつながりを持ち朝鮮のために尽してくれて礼を言う。」
「媽媽。身に余るお言葉です。」
「昭格署(ソギョクソ)が廃され典獄署の茶母(タモ)にもどったそうだな。今後災いが降りかかりそうな時は私に言うがよい。わかったな。」
「はい媽媽。」
「もう下がりなさい。」
「はい。」
オクニョは立ち上がり文定大妃(ムンジョンテビ)に礼をしてそのまま後ろに下がりました。
オクニョが去ると、文定大妃(ムンジョンテビ)は深いため息をつきました。
大妃殿の前の庭。
オクニョをヨンジが心配していました。そこに明宗が現れオクニョを執務室へ連れて行きました。
国王の執務室。
明宗はオクニョに大妃に呼ばれた理由を尋ねました。オクニョは勅書について正直に答え褒めてもらったと言いました。
「母上の本心なはずがない。宮に入り側室になる件は考えたか?お前を守るためにもう時間がない。」
明宗が言うとオクニョは返答に窮しました。
回想シーン(イ・ジョンミョンの家)。
オクニョはカン・ソノに状況を説明しました。カン・ソノは明宗に身分を明かすべきだと言いました。オクニョは明宗は母とのことでひどく悩んでいるのでこれ以上国王を悩ませるようなことはしたくないと言いました。
国王の執務室。
「そろそろ返事を聞かせてもらえないか?オクニョや。」
「殿下。私めはたいへん恐れながら殿下のお申し出は受けられません。私をお気遣いなさるお心は十分承知しています。私めは殿下のお申し出に従えぬ理由があります。どうか私を罰してください。」
オクニョは地面に両手を突くと明宗に謝りました。
「理由とは、何だ?」
明宗は一瞬戸惑いました。
「それは今は申し上げられません殿下。今は、今は何も聞かないでください。時が来たらいつか申し上げます殿下。」
オクニョは声を震わしました。
「それは、それはいつなのだ?」
「恐れながら、申し上げられません。私を罰してください殿下!」
「もしや、ユン・テウォンか?」
「いいえ違います殿下。」
「立て。もう立つのだ。分かった。お前の気持ちはよくわかった。お前が決めたなら私も二度と口にすまい。」
明宗はオクニョの腕に触れるとオクニョを絶たせました。
「申し訳ございません殿下。どうか私を罰してください殿下。」
オクニョは只ならない様子で答えました。
「オクニョや。お前を側室に迎えると言ったのは、そなたを困らすためではない。私を会っていたせいでそなたは命を狙われ母上にまで見張られている。私が黙っていられずしたことだ。国王である私に力があれば、そなたを混乱させずに守ることができたのだ。」
「殿下。どうしてそのようなことが言えましょう。すべて私が悪いのです。」
「いずれにせよそなたが望まぬのなら無理に宮女とならなくてよい。ゆえに二度と、二度と私にひざまずいたりひれふさないでほしい。わかったな?」
明宗は優しくオクニョに言いました。
「殿下。殿下。」
オクニョは心苦しそうに頭を下げました。
明宗も深いため息をつきました。
どこかの家。
オクニョはイ・ジョンミョンの家に帰るとチェヒが庭で待っていました。チェヒはオクニョを心配していました。オクニョはカン・ソノに取り次ぐようにチェヒに命じました。
小屋。
マンスは囚われているトンチャンに会いました。トンチャンは金と引き換えにマンスに縄をほどくように頼みました。マンスはトンチャンの縄をほどいて逃がしてあげました。隠れて見ていたチョンドンはうまくいったと思いました。
ミン・ドンジュ商団。
トンチャンはゴロツキと喧嘩をしていたとミン・ドンジュに釈明しました。
ミン・ドンジュは明国の勅使に使った5万両を回収するあてがないとトンチャンに言いました。
翌日。
文定大妃(ムンジョンテビ)は尚宮(サングン)からチョン・ナンジョンが使用人に毒を盛られたという話を聞きました。
チョン・マッケは私兵を率いて男の家を捜索しました。チョン・マッケは庭に連れ出された男を拷問してミン・スオクについて聞き出そうとしました。男は間違いなく宮人だったと泣きながら答えました。
「先大王媽媽(ソンテワンママ)が即位なさる前の東宮殿(トングンジョン)の内人(ナイン)です。」
男は白状しました。
チョン・ナンジョンの部屋。
医員はすっかり毒が抜けたとチョン・ナンジョンとユン・シネに言いました。そこにチョン・マッケが戻ってきました。チョン・マッケはミン・スオクは東宮殿の内人(ナイイン)で生き残った最後の内人(ナイイン)だと話しました。
両班の家。
ミン尚宮(サングン)はカン・ソノに呼ばれて現れました。カン・ソノはチョヒと手下の男にミン尚宮(サングン)を松坡(ソンパ)の隠れ家に案内し何としてでも守るよう命じました。
ミン尚宮(サングン)は市場に寄って買いたい物があるとチョヒに言いました。チョヒは仕方なくミン尚宮(サングン)と市場に行きました。すると下女長のスングムと使用人がミン尚宮(サングン)を見つけました。
街はずれ。
チョンスとヨンベはチャ・デミョンとチャンドを待ち伏せしてオクニョのもとへ連れて行きました。
ソン・ジホンの家。
オクニョのもとに現れたチャ・デミョンはチョン・ナンジョンに脅されたと釈明しました。オクニョは二人に協力したらチョン・ナンジョンに出した以上の資金を回収できると提案しました。
ミン・ドンジュ商団。
チャ・デミョンとチャンドはいつ資金を返してくれるのかとミン・ドンジュに詰め寄りました。ミン・ドンジュは必ず金を返すと約楚kしました。チャ・デミョンとチャンドはどうしても金を工面しなければいけないことがあるとミン・ドンジュに言いました。
典獄署(チョノクソ)前の酒場。
チョン・ウチとコ・テギルとチャン・ソンプンとチョンドンとマンスは集まりミン・ドンう商団が5万両を工面できずにいることを逆手にとって商団を騙す計画について話し合っていました。チョン・ウチは明国の皇太后が人参を買い付けに来たという設定でミン・ドンジュを騙して大金を失わせる計画を立て皆に指示を出しました。
典獄署(チョノクソ)。
オクニョは復帰できてよかったとチ・チョンドクと話していました。そこにユン・テウォンがトチとチャクトとウンスを連れて外知部(ウェジブ)の仕事で囚人のオンノムに会うためにやって来ました。チ・チョンドクは両班を鎌で襲ったというオンノムについてオクニョに話しました。
牢屋。
チ・チョンドクとオクニョが牢に来るとオンノムはまさに縄で首を吊ったところでした。オクニョとチ・チョンドクが叫ぶとすぐに兵士が現れオンノムは床に降ろされました。
チ・チョンドクは慌ててテウォンにオンノムの異変を報告しました。
テウォンが牢屋に行くと、医員がオンノムは無事だと答えました。
オクニョはオンノムに茶を飲み外知部(ウェジブ)の弁護を受け入れてほしいと頼みました。オンノムは法のせいで父が死んだとオクニョに言いました。オンノムはオクニョが味方のふりをして最後は裏切ると言いました。
「チョン・マノを殺せなかった。それだけが後悔だ。」
素素樓(ソソル)。
テウォンはチョン・マノについてファン・ミョンゴルに尋ねました。ファン・ミョンゴルはチョン・マノはチョン・ナンジョンの配下の者だと関わらないように進言しました。
ソン・ジホンの家。
オクニョはパジュのヤンジ村に行って調べてほしいことがあるとチョンスとヨンベに頼みました。
ヤンジ村。
チョンスとヨンベはオンノムとその家族について尋ね回ると村人はことごとく口をつぐみました。
ソン・ジホンの家。
チョンスとヨンベはチョン・マノが村の土地の半分を持つチョン・ナンジョンの従兄で村が異様な雰囲気で追い払われたとオクニョに報告しました。
チャン・ソンプンはチョン・ウチに言われた通りチョン・ナンジョンより先に人参を買い占めるために松都(ソンド)に行きました。
ミン・ドンジュ商団。
トンチャンはオクニョの商団が人参を買い付けに行くとミン・ドンジュに報告しました。
ミン・ドンジュはどこでその話を聞いたかというと、オクニョを裏切った商団の行首に聞いたと答えました。
ヨジュの酒場。
マノクはチョン・ウチとコ・テギルにミン・ドンジュ商団の動向を報告しました。
素素樓(ソソル)。
ミン・ドンジュは素素樓(ソソル)に行くとファン・ギョハは丁寧に出迎えました。ミン・ドンジュが部屋に上がるとファン・ギョハはイ・ソジョンとマノクにミン・ドンジュの悪口を言いました。
ファン・ギョハはミン・ドンジュに会いにやって来た明国の使臣ホン・スンジュを執事に案内させました。マノクは執事にイ・ソジョンが呼んでいると伝え、使臣をかわりに案内しました。
マノクは使臣をチョン・ウチとコ・テギルが待っている部屋に連れて行きました。チョン・ウチとコ・テギルはミン・ドンジュ商団の配下の振りをしました。
ホン・スンジュはミン・ドンジュの待つ部屋に現れました。ミン・ドンジュはホン・スンジュに皇太后が人参を買い付ける話は本当か確かめました。ホン・スンジュはその通りだと答えました。
チョン・ナンジョンの部屋。
ミン・ドンジュはチョン・ナンジョンに皇太后が人参を買い付ける話を報告しました。チョン・ナンジョンは松都(ソンド)でオクニョの商団よりも先に人参を買い占めようと言いました。ミン・ドンジュは綿と絹の権利を手放さないと人参を買い占めることはできないと言いました。
ミン尚宮(サングン)は突然刺客に襲われました。
典獄署(チョノクソ)。
テウォンはオクニョにオンノムに会いたいと頼みました。テウォンはオンノムと話をして事情を聞き出そうとしました。オンノムはテウォンのこともオクニョのことも信じませんでした。テウォンはオンノムを牢屋まで見送りました。
テウォンはチョン・マノがオンノムとその父を苦しめていたのはチョン・ナンジョンが背景にいるからだとオクニョに弁護への意欲を見せました。突然ユグムが現れチョヒが表で待っていると言いました。
典獄署(チョノクソ)前。
チョヒはわき腹に傷を負っていました。チョヒはミン尚宮(サングン)がチョン・マッケの手下にさらわれたと報告しました。
どこかの部屋。
チョン・ナンジョンとチョン・マッケはミン尚宮(サングン)に拷問を加えて白状させようとしていました。
チョヒはカン・ソノはイ・ジョンミョンの命令でカンファに行って不在だと奥のに言いました。オクニョはチョンスとヨンベを呼び八つのチョン・ナンジョンの別荘の中からミン尚宮(サングン)が囚われている家を見つけ出すよう命じました。
「万一母の事を知られたらたいへんなことになる。」
夜。
屋敷の中からミン尚宮(サングン)のうめき声が聞こえてきました。ミン尚宮(サングン)が気を失うとチョン・マッケは手下に水をかけさせ首謀者は誰かと問い詰めました。
明宗の執務室。
明宗は胸のあたりを押さえて意識を失いました。ハン尚宮(サングン)すぐに尚膳を呼びました。
チョンスとヨンベは斎洞の別荘を突き止めオクニョに報告しました。
オクニョは黒装束に着替えてチョヒとその部下とチョンスとヨンベで屋敷に侵入しました。
ミン尚宮(サングン)は拷問に耐え切れずにカン・ソノに助けられカビは死んだとチョン・ナンジョンとチョン・マッケに話しました。
オクニョは屋敷を奇襲しました。
感想
オクニョ43話の感想です。ミン尚宮(サングン)が市場に行きたいと言ったのはどんな意味があったのでしょうか。あの口が堅いミン尚宮が軽率な行動をするとは思えません。オクニョはテウォンの外知部(ウェジブ)の仕事を手伝う一方で、チョン・ナンジョンの財布であるミン・ドンジュ商団を潰しにかかっています。今回はユン・ウォニョンの出番はなかったですね。ソン・ジホンも何かと影が薄いです。ソン・ジホンにはもっと活躍してほしかったのに残念です。国王の明宗(ミョンジョン)はオクニョに求愛を断られてショックを受けたのでしょうか。心痛で倒れてしいまいました(*_*;オクニョが王様に大事なお話を断るシーン。女ぶりっこして断るのではなく、本当に「なりません王様~!」と言わんばかりの時代劇特有の演技でしたね。オクニョにはそんな演技は似合わない!明宗ももう二度とやるなと言うくらい不格好なお演技でした( ^^)
さて、もうちょっとでオクニョも終わりそう。
明宗(ミョンジョン)は元気なうちにオクニョの正体を知ることができるのでしょうか?続きが気になります。
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