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15話あらすじ-麗〈レイ〉恵宗死す!ワン・ヨ(王堯)が高麗皇帝定宗(チョンジョン)に即位!

麗〈レイ〉15話

麗〈レイ〉Ryeo

目次


あらすじ

「うおおおおお!スを離せ!早く!」
ワン・ソ(王昭)皇子は異母兄ワン・ヨ(王堯)に斬りかかりました。
「狼という獣は一匹の雌に執着する。選べ。ヘ・スか死んだ皇帝か。」
ワン・ヨ皇子は弟の刀を受け止めると異母弟のワン・ウォンにヘ・スの首に刀を突きつけるように命じました。
「新皇帝陛下にご挨拶します。万歳。万歳。万々歳。」
ワン・ソは刀を捨てヨの前に跪き頭を垂れました。

回想シーン。
正胤(チョンユン)のワン・ムは幼いワン・ソと星読みのチュ・ジモンとともに夜空を眺めていました。ワンムは忠州院(チュンジュウォン)ユ氏から兄弟のワン・テが死んでうれしいだろうといわれたとジモンに打ち明けました。ワン・ムはワン・テが正胤(チョンユン)になればよかったとテを懐かしく思いました。ジモンは正胤(チョンユン)になれるのはワン・ムだけだといいました。
「ムよ。もしも・・・長く(皇位が)続かないとしたら?」
ジモンはムに尋ねました。
「どういうことはない。誰と共にいるかが重要だ。」
ワン・ムは答えました。
「兄上。いつか私も皇帝になりたい。」
ワン・ソがいうと、ジモンはソ王子に必ず皇子も皇帝になれると言いました。ワン・ムとジモンはソを「皇帝陛下」と呼びかわいがりました。

ワン・ソとチュ・ジモンはワン・ムの死を悲しみました。

ワン・ヨは第十皇子ワン・ウンの実家を襲い、祖父のワン・ギュを捕らえました。ワン・ヨは逃げたワン・ウンと妃のパク・スンドクを捕らえるよう兵士に命じました。

皇帝の御座。
第八皇子のワン・ウクはワン・ヨに「パク・スリを逆賊ワン・ギュが謀反を起こした罪で討ったことにする」と言いました。
「ご苦労だった。兄上の(謀殺)のことも、お前がスを利用しソを黙らせるということも。お前が味方でよかった。旭(ウク)が加勢したのもワン・シンニョム(ワンゴンのいとこで佐平)のおかげです。」
ワン・ヨはワン・ウク(王旭)の肩に手を置きました。するとシンニョムはワン・ウクに「陛下にご挨拶を」と言いました。
「皇帝陛下。万歳。万歳。万々歳。」
ワン・ウク(王旭)はワン・ヨに土下座して言いました。
「ウンと妃が逃げた。ワン・ウンを見つけ出して殺せ。」
ワン・ヨはワン・ウクに命じました。
「ご心配なく。陛下の弟を追わせるのにうってつけの犬がいます。」

ある日。
ワン・ウンの祖父ワン・ギュと家にいた者は全員斬首されました。
その様子を見ていた忠州(チュンジュ)院ユ氏はヨを誉めました。その場にワン・ソが呼ばれました。
「ソは私を生かしたのだ。お前。急所を外しただろ。最後に情けをかけたな。」
ワン・ヨは崖上での出来事についてソに言いました。
「不満なら今すぐあの世へ送ってやるぞ。」
ワン・ソが言うと兵士は刀を抜きかけました。
ワン・ヨはワン・ウンを殺せと命じると、ワン・ソは断りました。ワン・ヨはソが大切に思っているぺガとへ・ス、チュ・ジモンを殺すと暗に脅しました。

ワン・ソは密かにヘ・スに会い恵宗(へジョン)は水銀中毒だったことを教え身の回りに気を付けるように言いました。
「しばらくここを離れる。皇帝や皇太后に近づくな。何かあればジモンに頼れ。皇帝が逆賊を捕らえろと。」
「また脅されたのですか?」
「私は大丈夫だ。」
ワン・ソはヘ・スを抱きしめました。

ヘ・スは使用人のチェリョンと水銀の謎について話し合っていました。チェリョンはウンの一家が大虐罪で皆殺しにされたと震えました。ヘ・スはワン・ソがワン・ウンを討伐に行ったことを悟りました。すると部屋に生き延びたワン・ウンがパク・スンドクを伴い現れました。パク・スンドクはヘ・スにウンを守らないと殺すと脅しました。ヘ・スは二人をかくまいました。

皇帝の謁見場。
定宗(ワン・ヨ)は後百済の姫ウヒを呼びました。ウヒは後百済の流民に公州の荘園の耕作と奴婢となった後百済の民を良民にて田畑を耕せるように頼みました。ウヒは民を救ってくれたら民とともに忠誠を誓うといいました。ワン・ヨは取引に応じる筋合いが無いといいました。

夜の酒場。
ウヒは教坊に入り舞を教える女官になるとワン・ソとぺガに言いました。その様子をワン・シンニョムが見ていました。

茶美園(タミウォン)。
タミウォンに戻ったワン・ソは出かけようとするワン・ウク(王旭)に会いました。
「新皇帝を助けているのはお前のように思えてな。また新皇帝に会いに行くのか?先の皇帝が水銀に侵されていたのはワン・ウォンの仕業かと思っていたが、それにしても緻密で陰湿だ。ウォンの仕業とは考えにくい。お前ならわかるがな。皇帝の態度もおかしい。なぜお前を先に始末しないのか。ワン・ギュを討ち豪族をけん制したのもお前のように賢くないと思いつかない策だ。お前、チョンユンを殺したのか?」
「そなたこそ皇帝の犬となりウンを殺すのか?私たちはあがくしかないのだ。それが、皇位を逃した皇子の運命だ。守るには服従しかない。」
「お前はどうしてそこまで変わった?」
「私は、先帝を毒殺していない。これでよいか?」

皇帝の部屋。
ヘ・スは定宗に茶を淹れました。
「なぜ皇帝の湯に水銀を入れたのだ?」
定宗(ワン・ヨ)はヘ・スに問いました。
「入れてません。」
「拷問すれば白状するか?」
「ならば、陛下のご命令だ。皇位を狙っていたと答えます。」
「したたかな女だ。昔から一筋縄ではいかなかった。面白い。お前は追い出さぬ。弟たちを使う餌だからな。」
「ならば犯人を教えてください。」
「俺が知っていると思うか?」
「口外しません。口外すれば私が殺されます。ゆえに誰にも言いません。誰ですか?」
「噂をすればなんとやら。」
定宗が言うと、部屋にワン・ウク(王旭)皇子が入ってきました。
「ヘ・スが知りたがっているそうだ。誰が先帝の湯に水銀を入れたのか。」
定宗は言いました。
「陛下は病死なさったのでは?」
ワン・ウクは答えました。
「そうだった。病死だったな。ふっ。」
定宗は笑いました。

皇宮の庭。
ワン・ソはヘ・スに会い心配しました。ヘ・スは皇帝に追い出されることはないといいました。
「お前が安全ならそれでよい。」
ヘ・スは答えました。
ワン・ソはワン・ウンを逃がしたいとヘ・スに言いました。ヘ・スはワン・ソがウンを斬るところを想像し口を閉ざしました。

ある日。
パク・スンドクは女官の振りをして茶を運んでいました。すうるとワン・ジョンがスンドクに気づきました。

部屋にヘ・スとワン・ウンとワン・ジョンとパク・スンドクが集まり船で逃げる方法を考えていました。ヘ・スは皇宮の外に出る方法を思いつきました。スンドクは最後にソ皇子と会いたいというと、危険だとヘ・スは止めました。
「私たちを助けようと捜しているのかもしれない。好きな人を信じるべきだ。」
スンドクはヘ・スに言いました。

皇子たちの勉強部屋。
「供報(コンボン)。供報(コンボン)。」
ヘ・スが呼びかけると誰もいませんでした。ヘ・スは書をしたためました。

夜。
ワン・ジョンとパク・スンドクはオ尚宮(サングン)が閉じた抜け道を開けていました。ワン・ジョンはスンドクに簪を贈りました。
「返してくださいよ?」
ワン・ジョンは言いました。
「想い人のものですか?武芸一筋と思っていたのに誰ですか?」
「私のために命を懸けてくださった人です。必死に助けてくれた。歌を歌うたびに気づきました。私のために歌ってくれたらと思うようになりました。それは好きってことですよね?」
ワン・ジョンはかつてヘ・スが自分のために刀を振り回したことを思い出しました。
「間違いありません。私も好きを経験しましたから。姉上が陛下の妃となったとき、皇宮で遊んだのです。私は鎧を着ているときのほが慣れているので輪の中に入れませんでした。」

回想シーン。
「戦場のほうがマシだ。」
パク・スンドクは拗ねていました。
「泣くな。花の指輪だぞ。おかしいな。かわいい娘は気に入るはず。ゆえにお前も(かわいいから)好きになるはずだ。」
ワン・ウン皇子はスンドクに花を差し出しました。

「誰かを思う気持ちは特別です。自信を持ってください。私の初恋は叶いました。ゆえに皇子様も自信持ってください。」
スンドクはワン・ジョンに言いました。
「ふぁい~てぃん!」
ワン・ジョンはやる気を出しました。

ある日。
ファンボ・ヨナは異母兄の定宗(ワン・ヨ)に挨拶しました。
定宗は契丹にヨナを嫁に出すと祝福しました。ファンボ・ヨナは脅されたと思い言い返しましたが、定宗は自分を裏切ったヨナは皇帝の妃になれぬと言い返しました。

ファンボ・ヨナは皇子が誰一人自分に見向きもしないことに悔し涙を流しました。ヨナはワン・ソに振られたことを思い出しました。

ある夜。
ワン・ウンはパク・スンドクとともに寝るところでした。ワン・ウンは部屋から出られず退屈していました。スンドクはウンに「入浴しますか?」といいました。

湯殿。
ワン・ウンは布で人形を作って見せました。パク・スンドクは生きているみたいと喜びました。ワン・ウンとスンドクは小舟を湯舟に浮かべて風で煽って遊びました。勝ったワン・ウンはスンドクの腕を二本の指で叩こうとすると、すでにスンドクの腕が赤くなっていたのであきらめました。スンドクは持ってきたと(かつて誕生日にウンに贈った)パチンコ玉遊びのおもちゃをウンに渡しました。ワン・ウンは松嶽一のおもちゃ店を開きたいとスンドクに言いました。ワン・ウンは浅黄色のノリゲをスンドクに贈りました。スンドクはウンに口づけをしました。
「かぼちゃの花も、花ですから。」
「子は男二人に女二人だ。」
「口づけすると子ができるのですか?」
「早くこうすればよかった。」
「戻るぞ。皇帝につかまる前にかぜひくぞ。さあ。」
ワン・ウンはスンドクに手を差し伸べました。湯殿にはワン・ウンとスンドクが遊んだおもちゃが置かれていました。

朝になり、ヘ・スはおもちゃを拾って片づけました。すると女官たちが出仕してきて誰が作ったのか尋ねました。ヘ・スは自分が作ったと答えました。そこにファンボ・ヨナが現れました。ヨナはおもちゃを見てウンがいることを知りました。

ファンボ・ヨナはワン・ソを部屋に呼ぶと湯殿にウンが作ったおもちゃがありヘ・スがウンを匿っていると教えました。

ヘ・スは洞窟の外でワン・ジョンが待っていると干し肉をスンドクに渡してワン・ウンと別れました。ヘ・スは父のパク・スギョンは道中で待っているといいました。二人が去ろうとすると洞窟の外に兵が来たとワン・ジョンが駆け付けました。スンドクはウンを連れて逃げヘ・スも行動を共にしました。

パク・スンドクはヘ・スにウン皇子を託して囮になるために駆け出しました。
「夫人を盾にできぬ。私はあいつの一番なんだ。私しかいない。」
ワン・ウンはパク・スンドクを追いました。

感想

麗15話の感想です。なんというシリアス展開!かわいいワン・ウン皇子とパク・スンドク夫人が危険な目に遭いました!ワン・ヨは第三代定宗(チョンジョン)皇帝となりワン・ウク(王旭)の知略を利用し、王旭は生き残るために定宗に味方し先王を暗殺してしまいました。ワン・ソ(王旭)はソに生かされたということで、いったんソを殺さずに弟たちを殺すための刺客として使っていますが・・・お払い箱となるのも時間の問題でしょうか。

しかしこの設定、まるで李氏朝鮮のイ・バンウォン(太宗)の生き方そのものであり、高麗王朝とは違うと思います。

でもドラマとしては、割と面白いです。

続きが気になります。

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