麗〈レイ〉18話 母への想い
目次
あらすじ
ファンボ・ヨナはヘ・スに向かって私がワン・ソの皇后になると強勢に出ました。ヘ・ス(コ・ハジン)は陛下の言葉しか信じないとヨナに言うと、ヨナは地方の豪族は自分が皇后にならないと光宗(クァンジョン)が廃位されると言いました。「それともう一つ。皇帝の妃は体に傷があってはならぬ。」
王旭(ワン・ウク)皇子は光宗(クァンジョン、ワン・ソ)に向かい、手首に傷のあるヘ・スと婚姻できないので廃位か皇位か選ぶように迫りました。
「傷があるくらいで私がヘ・スを捨てるとでも?私は顔に傷があっても皇帝に就いた。」
光宗(クァンジョン)は王旭に言い返し皇帝の座もヘ・スも両方得ると断言しました。
皇甫(ファンボ)氏は光宗(クァンジョン)に会うと、ヘ・スが見たこともない文字(ハングル)で日記を書いていると告げ口しました。
皇子たちの勉強部屋。
チェ・ジモンはヘ・スに皇子たちと遊びながら学んだ楽しい日々のことを話すと光宗(クァンジョン)との婚姻をやめるように迫りました。
夜祭りの会場。
ヘ・スは光宗(クァンジョン)と手を繋いで祭りを楽しみました。ヘ・スと光宗(クァンジョン)は石塔に手を合わせて祈りました。光宗(クァンジョン)は背後からヘ・スを抱きしめるとその頬に口づけをしました。
夜道。
光宗(クァンジョン)が道端に積み上げられた願い石を見ると、ヘ・スは本物の石塔に劣るけど願いをかけてみてはと言いました。光宗(クァンジョン)はヘ・スに「一緒に暮らそう。私と、婚姻してくれ」と言いました。ヘ・スは目を潤ませて哀しげな表情を浮かべました。
「できません。私はお慰めすることしかできません。婚姻することができません。」
「誰に何を言われた。傷ごときであきらめない。誰の指示も受けぬ。」
「皇后や婦人の掟に縛られたら自由を奪われます。私にはそんな暮らしはできません。わかっているでしょう?大丈夫です。陛下。私は、本当に、大丈夫です。」
「私は陛下のお傍にいるだけで十分です。私と婚姻できなくてもお前は逃げられぬ。私はお前を手放さぬ。お前は私の人だ。どこにも・・・行かせない。私には、お前だけだ。」
光宗(クァンジョン)はヘ・スを抱きしめました。
光宗(クァンジョン)は黄州ファンボ・ヨナを皇后に迎えました。皇甫(ファンボ)氏は満足な表情を浮かべ、王旭(ワン・ウク)は皇帝と皇后の長寿を願いました。
ヘ・スもまた妃の青と赤の衣を身に着け部屋でただ一人光宗(クァンジョン)と婚姻を結びました。
ある日の石塔の前。
ワン・ジョンはヘ・スにこのような扱いでもまだ耐えられるのかと求愛しました。
「いっそ私のところへ来い。幸せにしてやる。一緒に遠くへ行こう。そうだ。蝶のようにあちこちを見て回り自由に生きよう。」
ヘ・スとワン・ジョンは石塔に祈りました。
皇帝と重臣たちの政治の間。
光宗(クァンジョン)は年号を改め貞観政要を読み狩りに励み、ワン・ジョンを皇帝に逆らった罪で帰郷計(ききょうけい)に処し忠州(チュンジュ)に送ると追放を命じました。
皇太后の部屋。
「ジョンが刑に?ああっ・・・・・・。」
劉氏は倒れました。
ヘ・スはペガとウヒと集まり話し合いました。ペガはワン・ジョンが忠州(チュンジュ)の家に幽閉されると言いました。ヘ・スは陛下に懇願しようというと、ウヒはヘ・スにも類が及ぶのでやめるべきだと言いました。ペガも陛下の怒りがおさまってからにしようとヘ・スに言いました。
ファンボ・ヨナは寝込んでいる皇太后の劉氏を見舞いました。劉氏はジョンの名を呼び続けていました。そこに光宗(クァンジョン)が現れました。
「皇太后の看病は朕がする。朕の許しなく部屋に入ってはならぬ。早くご回復なさいませ。母上。」
光宗(クァンジョン)はヨナに命じました。
ワン・ジョンは母に会おうと兵に詰め寄りましたが門を通ることは許されませんでした。
夜になりヘ・スはジョンに母を看取らせてあげたいと食事をしている光宗(クァンジョン)に言いました。光宗(クァンジョン)はいくらヘ・スの頼みでも皇太后の部屋にジョンを入れたら無事では済まぬと言いました。
光宗(クァンジョン)は母の忠州(チュンジュ)劉氏の看病をしました。
「五日が過ぎても私が出す水を飲もうとなさらない。このまま死ぬおつもりですか?」
「ジョン・・・ジョン・・・。」
「見てください。今母上のお傍にいるのは誰ですか?完全無欠の兄上はもういない。愛したジョンにはもう会えない。母上は私がお守りします。母上のために寺を建てます。高麗で最も大きく派手な寺を。そして母と私の美談を作り上げる。母上は私を慈しみ、母上をお慕いする息子。互いに思いあう母と息子として世に知らしめます。そして私が母上にとって唯一無二の息子になります。これが、私を見捨てた母上への復讐です。」
光宗(クァンジョン)が言うと皇太后の劉氏は力尽きました。
「は・・・は・・・。」
光宗(クァンジョン)は顔を歪め涙を流しました。
ヘ・スは待っていたジョンを劉氏に引き合わせました。ジョンが母の死を悲しんでいると光宗(クァンジョン)が部屋に現れジョンに帰るよう命じました。
「帰りなさい。この日の罪は後ほど問う。」
「なぜお前までジョンの味方をする!哀れなのはジョンではなく私だ。亡くなる前にやっと母上のお顔に触れられた。25年間愛されなかった母を看取って何が悪い。お前は、理解すべきだ。」
光宗(クァンジョン)はヘ・スに苦しい胸の内を明かしました。
皇帝の部屋。
「ム兄上の湯に毒を入れたのはウクだな。ウクの屋敷にいたチェリョンはもともとお前の奴婢だろ。あの者を茶美園(タミウォン)に入れたのもお前だ。ム兄上とヨ兄上の毒殺もお前の仕業だな。白状しなければお前の仕業にする。」
光宗(クァンジョン)はワン・ウォンを呼ぶとチェ・ジモンとともに問い詰めました。ワン・ウォンはワン・ムの毒殺はすべて王旭(ワン・ウク)とワン・ヨの命令でやったと白状しました。
ある日。
チェ・ジモンやウヒ、女官たちが集められチェリョンが筵(むしろ)に巻かれて袋叩きにされていました。ヘ・スは誰が叩かれているのかジモンに尋ねると、ジモンはチェリョンだと答えました。
ヘ・スは血だらけのチェリョンの遺体を見てショックを受けて寝込んでしまいました。
夜。
光宗(クァンジョン)はヘ・スの病気を知らせなかった医員を叱りました。
「なぜあんなことを!殴り殺すなんて!」
ヘ・スは叫びました。
「チェリョンはお前を探っていた。ウォンに報告していた。あの文字のせいでお前は間者と疑われた。婚姻が阻まれたのもあの子のせいだ。ム兄上に水銀を使ったのもチェリョンだ。覚えているか?茶美園(タミウォン)の秘密通路を。チェリョンに教わっただろ。ウォンがチェリョンに教えたんだ。ウォンとウクはウンを匿っていると知って兵を送ったのだ。」
光宗(クァンジョン)は言いました。
「旭様が?」
ヘ・スは涙をこぼしました。
「仕えるふりをしてお前と私を陥れようとした。許す理由もなかった。」
「チェリョンは・・あの子の罪は・・・奴婢に生まれたことだけです。私の妹も同然でした。」
ヘ・スは心を痛めました。
「休め。もっと眠って、すべて忘れろ。」
光宗(クァンジョン)は優しく言うと、部屋から出て行きました。
皇帝の部屋。
光宗(クァンジョン)は怒りで膳をひっくり返して怒りました。
「ウク(旭)だった。すべて奴の仕業だった。皇位を餌に余を意のままに操るとは・・・。味方はお前とヘ・スだけなのに、私はヘ・スにとって怪物になってしまった。許さぬ!」
光宗(クァンジョン)はペガに言いました。
「陛下。もう少し調べてからでも・・・。」
ペガ(王郁)は光宗(クァンジョン)を諫めました。
ヘ・スの部屋。
「ヘ・スお嬢様。私の家族をお願いします。私は去る時が来たようです。正直にお話ししたかったのに言えませんでした。私はお慕いした方を裏切れなかった愚か者です。」
ヘ・スはチェリョンが書いた血文字の服を見ました。
「どこまで本当なの?」
ヘ・スは困惑しました。
回想シーン。
ワン・ウォンに物乞いをして恵まれるチェリョン。
そしてウォンの奴婢となり、ウォンの身の回りを世話をするチェリョン。
「お嬢様ならわかってくれます。私は後悔していませんし恨んでもいません。やる価値があるかどうかは私が決めますから。」
酔いつぶれた光宗(クァンジョン)が皇帝の部屋に戻ってくると部屋にお面をかぶった女性が待っていました。
「スや。」
光宗(クァンジョン)は女性を抱き仮面を外すとヨナを押しのけました。
「欲を出すなといったはずだ。」
「仮面ひとつで騙されるとは。」
「私は・・・。」
「皇后の役目を果たせというなら、陛下は皇室を守らねばなりません。陛下の嫡子を生まねばなりません。私と陛下の息子を皇帝にします。」
ヨナは光宗(クァンジョン)に抱き着きました。
「ウクと一族を捨てられるか?兄とファンボ一族を捨てて皇后として生きろ。それならお前と朕の息子を正胤(チョンユン)にしてやろう。さすればお前は皇后から皇太后になる。」
光宗(クァンジョン)は笑みを浮かべました。
ヘ・スは立ち尽くしていました。
「部屋にいないからここかと思った。」
ペガはヘ・スに言いました。
ペガはチェリョンがヘ・スへの探りをやめなかったから罰したと言いました。
「どうしよう。身内同然の子を殺すなんて。チェリョンは誰かを愛しただけです。」
ヘ・スは泣きました。
「苦しむな。そなたの悲しむ顔を見ると私まで哀しくなる。兄上ならなおさらだ。心配している。心から。」
ペガは言いました。
「お願いがあります。ジョン様に私の言葉を伝えてください。」
ヘ・スは髪飾りをペガに預けました。
「何をだ。」
「望みますと。」
「頼みを聞いたら、もう苦しまないよな?」
「はい。」
「望むだな?」
「へ・スが、切実に、望みます。」
感想
とうとう光宗(クァンジョン)こと王昭(ワン・ソ)に王旭(ワン・ウク)の陰謀がバレてしまいました。しかもチェリョンという奴婢は物乞いをしてワン・ウォンに拾われて飼い慣らされていた忠犬で実はヘ・スのことを見張ってファンボ氏側に情報提供していたようです!!!ワン・ムの湯に毒を盛ったのもチェリョンということになります。そしてワン・ウンとパク・スンドクの謀殺を手助けしていたのもチェリョン!ワン・ヨの毒殺にも、もしかしたらチェリョンが働かされていたのかもしれません!!!ドラマではチェリョンはヘ・スが所有する奴婢のごとく描かれていたので、まさかワン・ウォンの所有物とは気づきませんでした。なぜへ氏の家にチェリョンが使用人として奉公に上がっていたのか、そこが意味わかりませんね。物語を面白くするため急遽チェリョンがワン・ウォンの家の奴婢という設定に変えられてしまったのかもしれません。
そしてかわいいワン・ジョンがなんとここに来てヘ・スに求婚しているではありませんか(笑)そしてヘ・スがワン・ジョンの求愛を受け入れて、もはや筋道がおかしいです!!!いつからヘ・スはワン・ジョンのことを男として受け入れるようになったのでしょうか。
ファンボ・ヨナは王昭(ワン・ソ)に求愛して、それを受け入れたのかどうかわかりませんが、おそらくは夫婦の関係になるのでしょうね。
そういうことで、主要登場人物のほとんどがやられて残るは王旭(ワン・ウク)とペガ皇子しかやられ役が残っていません。
あと2話ほどだと思うのですが、物語がどうなるのか、続きが楽しみです。
そしてかわいいワン・ジョンがなんとここに来てヘ・スに求婚しているではありませんか(笑)そしてヘ・スがワン・ジョンの求愛を受け入れて、もはや筋道がおかしいです!!!いつからヘ・スはワン・ジョンのことを男として受け入れるようになったのでしょうか。
ファンボ・ヨナは王昭(ワン・ソ)に求愛して、それを受け入れたのかどうかわかりませんが、おそらくは夫婦の関係になるのでしょうね。
そういうことで、主要登場人物のほとんどがやられて残るは王旭(ワン・ウク)とペガ皇子しかやられ役が残っていません。
あと2話ほどだと思うのですが、物語がどうなるのか、続きが楽しみです。