名もなき英雄<ヒーロー>(街の英雄)最終回
これまでのあらすじ
名もなき英雄<ヒーロー>1話~21話のあらすじです。
韓国の中央情報局という国の諜報局のペク・シユン(演:パク・シフ)は三年前のマカオ作戦に参加していました。ペク・シユンとジヌと恋人のソアン、そしてチョン・スヒョク室長らはベイスター香港のCEOカーティス・ブリマー(演:加藤雅也)を監視し、韓国から資金が海外に流出する計画を阻止するために活動していました。作戦の途中で突然チョン室長がシユンたちに作戦の中止を命じるも、シユンは命令を無視して作戦を続行しました。シユンとジヌとソアンは何者かに捕らえられ、ジヌは殺し屋に殺されました。
ペク・シユンは命令違反の罪で三年間刑務所で服役し、獄中で詐欺師のヨンジンという若者と知り合い同じ日に出所しジヌのために復讐を誓いました。
出所したペク・シユンは新たな生活のために高級車を購入し、次にマンションを買う予定でした。しかしふと文化通りの「バー隣人」に立ち寄ると、そこは洗練された魅力的な場となっていました。シユンは「バー隣人」のファン社長とアルバイトで脚本家死亡のペ・ジョンヨン、バーに通う常連客の男(ソ・ジュン)や手品の練習をしている男(ミン氏)、絶望したようにだらけている女(カン氏)がいわゆる普通の人よりも洗練されていることを見極め、シユンはこれまで貯めた資金で「バー隣人」をファン社長から譲り受けました。
しかしシユンの周りで元諜報局員が殺されていき、シユンもまた事件に巻き込まれていきます。
警察官志望の受験生チェ・チャンギュ(演:イ・スヒョク)は今年も試験を受けるためバスに乗っていました。しかしチャンギュは今年も運悪く通りで車に轢かれそうになった子どもを庇うと試験に遅刻してしまいました。
試験会場を警備していた刑事のイム・テホ(演:チョ・ソンハ)とその部下ハン・ジュニ(演:イ・スンホン)は門を乗り越えたチェ・チャンギュを追いかけて捕まえました。イム・テホはチャンギュを見逃し試験を受けさせました。
妻と才能を伸ばすためにやたらレッスン代がかかる娘を養うために金が必要なイム・テホは学校の先輩で龍門企画パク・ソヌ(演:アン・ソクファン)から密かに会社を営む誘いをひと月300万ウォンで退社した中央情報局の元局員の監視業務を引き受けました。
イム・テホは会社の名前を清渓企画と名付け、チェ・チャンギュとメガネの若い青年と事務担当の若い娘を雇いました。
イム・テホはパク・ソヌに指示された通りにチェ・チャンギュにソ・ジュンソクを監視させ逐一報告させ、自らは報告書を書いてパク・ソヌに提出していました。
バー隣人のファン社長は温厚な人柄で常連客からも慕われていました。ファン社長はバーを譲った後もちょくちょく顔を出してはシユンを見守っていました。
脚本家志望のペ・ジョンヨンはスパイ物の脚本を書きつつも、文化通りにある同室の友人ソミの店がKJ産業というチョ・ボンチョル率いる地上げ屋の脅迫を受けていることを心配していました。
元中央情報局の局員ソ・ジュンソクは「バー隣人」の常連でファン社長とも懇意でした。ソ・ジュンソクは素人監視員のチェ・チャンギュの監視に気づくもチャンギュに飲み物を用意してあげるほど温厚な人でした。ある日、ソ・ジュンソクが何者かに殺されてしまいます。
イム・テホもチェ・チャンギュも監視対象が殺されたことに戸惑いながらも次の監視対象であるファン社長を監視しはじめました。
文化通りにコアモールを建設するというスタディーグループが企む計画を遂行するため、地上げの元締めであるニュースターインベスト代表のユン・サンミンはKJ産業のやくざを使ってジヌの母の経営する食堂店やソミのカフェ店に何度も嫌がらせをしていました。
ある日、ペク・シユンはチェ・チャンギュがバー隣人に忘れて行った「H」と書かれた帽子と黒いマスクを身に着け文化通りの店に現れたやくざを追い払いました。
噂はたちまち文化通りに広まりジョンヨンは彼のことを「影(クリンジャ―)」と名付けました。
清渓企画の監視業務のためバーの常連となったチェ・チャンギュは「影(クリンジャ―)」にあこがれ自らも「影(クリンジャ―)」に扮しつつも監視業務を続けます。チャンギュの監視はバー隣人のシユンをはじめとする元情報局員の目には明らかでしたがそれを止めようとする者はいませんでした。
ユン・サンミンは元局員のチュ氏が営む寿司屋で警察署長とチーム長のソン・ジョンミンにクレジットカードとダイヤモンドの腕時計を渡して「大業のため」と言って懐柔し手下の地上げをもみ消します。
そしてとうとうファン社長までもが殺されてしまいます。ファン社長はシユンに「回顧録」という中央情報局の不正を記した記録を託しました。
回顧録を受け取ったペク・シユンとバー隣人の常連で元中央情報局のミン氏とカン氏、すし屋のチュ氏はそれぞれ報復のため立ち上がりました。
チョン室長はソアンを使い、回顧録の隠し場所を探らせます。ソアンはシユンと一夜を共にし、回顧録を捜しましたが見つかりませんでした。ソアンはチョン室長にシユンのためだと騙されて何も知らずに計画に加担していました。
イム・テホはパク・ソヌから引き受けた監視対象が次々と殺されていくことに疑問を持ちつつも金銭が必要なため葛藤しながら、パク・ソヌに頭を下げて仕事を貰おうとしましたがテホの正義感が強すぎるためパク・ソヌに見放されてしまいます。パク・ソヌは別の手下に監視活動を継続させ、チェ・チャンギュに清渓企画を任せます。
影として活躍していたシユンは警察に捕まってしまいました。
ユン・サンミンは再びすし屋に署長とチーム長とテホを呼びやくざの釈放を求めました。テホはユン・サンミンと中央情報局の関係を探るとユン・サンミンに宣戦布告します。署長はテホの頬を叩いてテホの不正を探って追い詰めてやると怒りました。
シユンが一時捕まったことで、テホとチェ・チャンギュは生活のために監視業務に加担したことを後悔しました。
ファン社長の復讐のために寿司屋のチュ氏は単独行動でイム・テホを連れ去り清渓企画で尋問しました。テホは雇われただけでファン社長を殺していない、むしろ犯人を捜していると後悔の念を示しました。
ユン・サンミンは文化通りの店主の団結を乱すためにソミにだけ保証金を返しさらに契約を取り付けたごとに報酬を与えるという条件を飲ませました。
ユン・サンミンを尾行していたチュ氏は元アルバイトの男から清渓企画におびき出され、殺されてテホに罪が着せられました。テホは部下たちの助けでいったん逃走し、パク・ソヌに指示された犯人を捕まえました。
チュ氏が殺されて犯人の手がかりを掴んだシユンと二人の元局員はチョン室長と接触します。
パク・ソヌが逮捕されチョン室長は総理への野心を抱いている中央情報局顧問のホン・ギュマンと会いパク・ソヌに銃を与えて自殺させました。
チョン室長は直接チェ・チャンギュの父に店を出す話を持ち掛けチャンギュにもシユンの監視業務を委託しました。
ユン・サンミンは香港の出資予定者を文化通りに案内すると、シユンと元局員が店主を煽って出資を見送らせます。
焦ったユン・サンミンはホン・ギュマンと会い殺し屋のJJを引き渡さなければ裏を暴くとペク・シユンに脅されたことを報告しました。ホン・ギュマンはユン・サンミンにたった一人の親友のJJを捨てるよう命じました。決断を渋るユン・サンミンをスタディーグループの御曹司チョン氏とカン氏が代表を降ろすと脅します。
ユン・サンミンはJJらにペク・シユンの殺害を命じます。テホはチャンギュとジョンヨンを外に連れ出し元局員とともに文化通りをKJ産業のやくざから守ります。シユンはJJと手下の男女の三人と戦いました。JJはジヌを殺したことを認めましたがシユンはJJを殺すことをためらい「生きて世の中に罪を明らかにしろと」言いました。JJらは逃走する際に女から何かを注射され倒れて病院に運ばれました。
ユン・サンミンはJJの逃亡を手助けするふりをして殺し、スタディーグループの側についたチョン室長が犯行の証拠を握ります。ユン・サンミンはスタディーグループの御曹司たちの前で土下座し何としても地上を成功して見せると頼みました。
病院に入院したシユンは病室を一時抜け出し政府の中央情報局局長と会うと、ホン・ギュマンの不正が記されたファン社長の回顧録4冊のうち2冊のコピーを渡し残りは信頼してからだと言いました。
文化通りの強制撤去が一週間後に迫った時、病室のシユンを監視している男がいることにチェ・チャンギュは知人から教えられました。チェ・チャンギュは男がい者の服に着替えるところを目撃しました。チャンギュはチョン室長に「シユンは意識不明」と報告しました。チャンギュが怪しい男の後をつけていると、元情報局員のミン氏はチャンギュを止めました。男がシユンの部屋に入るとテホがベッドから起き上がり男を追いかけました。男は元局員とジュニたちの連携で殺人未遂で逮捕されました。
ユン・サンミンはスタディーグループの御曹司たちとチョン室長にJJ殺害の証拠を見せられ回顧録を回収するように脅迫されました。
後がないユン・サンミンはペク・シユンの病室を直接訪ねて回顧録を渡すように要求します。シユンは文化通りの店主たちに保証金の返済と移転先の確保という条件を提示しましたがサンミンは断ります。
そんな時、テホの娘スビンがチョン室長に誘拐されました。
シユンはユン・サンミンに会い拳で対決し、途中でジョンヨンからスビン誘拐の話を聞いて戦いを中断しました。
シユンはテホとチャンギュとジョンヨン、二人の元局員の助けを得てスビンを救出し誘拐犯を逮捕するも回顧録はホン・ギュマンの手に渡りました。ホン・ギュマンは警官に尾行されているためチョン室長に回顧録を渡します。
シユンはこれ以上動くと神経や筋肉がマヒするところまで来ており再び入院しました。
21話のあらすじ
夜、「バー隣人」でジョンヨンとチェ・チャンギュはKJ産業のやくざ二人とシユン殺人未遂とスビン誘拐の黒幕がユン・サンミンだと白状しないことについて話し合っていました。やくざはKJ産業の代表チョ・ボンチョル兄貴に犯人の説得を頼もうとジョンヨンに言いました。
チョ・ボンチョルは一人で代行タクシーの仕事をしていました。
ジヌのお母さんの営む食堂にジョンヨンとチャンギュはボンチョルと子分二人を呼びました。ジヌのお母さんはボンチョルに食事を用意すると、ボンチョルは素直に礼を言い、もう悪いことはしないと約束し野菜の肉炒めを注文ました。ジヌのお母さんはボンチョルを赦しました。ボンチョルは食事を一口食べると(逮捕された)子分の一人は母が65歳のときに認知症になりサンジンは妻と子どもと地下の一間に住んでいるとすすり泣きました。
警察。
ボンチョルはシユンのお母さんと子分と一緒に捕まっているサンジンらに会いました。シユンのお母さんはサンジンに二階に部屋があるので家に来るように言いました。シユンのお母さんは子分の一人に老人病院に認知症の母を入院させると治療費の90%が戻ってくると言いました。二人の子分はシユンのお母さんの説得で白状することに決めました。ジョンヨンとチャンギュとテホは彼らの話を見守っていました。
夜道。
「ジョンヨン。俺は思ったんだけど、世の中の人で影でない人はいないかも。」
チェ・チャンギュはペ・ジョンヨンに言いました。
「そうね。自分が影だということを忘れているだけよ。」
ジョンヨンはチェ・チャンギュに言いました。
チャンギュは急にうずくまり、走り過ぎて足が急に痛くなったとジョンヨンに手を伸ばしました。ジョンヨンは一回だけだとチャンギュの手を取り腕を組んで仲良く帰りました。
テホのマンション。
イム・テホは久しぶりに家に帰り子どもの寝顔を見守りました。テホは妻に自分はいい父親かと問いました。妻はテホの頑張りを認めていました。
「今までの人生で、何度も選択を誤ったが一つだけよかったことがある。家族だ。」
スタディーグループの密会場。
ユン・サンミンが現れるとチョン室長が部屋の外で待っていました。ユン・サンミンは回顧録を御曹司の前に差し出すとチョン室長を信じないように忠告しました。ユン・サンミンはキャリーカートを開けると中には何も入っていませんでした。御曹司はチョン室長に説明を求めました。チョン室長はカートに追跡装置が入っていたので回顧録は(預かっている)と答えました。同席していたホン・ギュマンは回顧録には我々が窮地に陥る内容が書かれていたが、原本を持っていれば書かれていることはすべてねつ造だと主張できると言いました。スタディーグループの御曹司(この場のナンバー2)のカンはユン・サンミンに暗にペク・シユンを殺すように言いました。
「我々が人を殺せと言いましたか?君は自ら言いだしたことを果たさなかった。」
スタディーグループの御曹司チョン(この場のナンバー1)はユン・サンミンに言いました。チョン室長の隣にいた男はユン・サンミンに紙を渡しました。御曹司のチョンはコアモールの事業権をジェニトン・ファンドに譲ると言いました。
「ははははははは。私のコアモールは、私の人生を賭けた事業だ。忘れましたか?」
ユン・サンミンは紙を破り捨て暴れようとしました。チョン室長はすぐにユン・サンミンの腕を掴みました。
「ペク・シユンを殺すために送った者と刑事の娘を誘拐した者は逮捕された。あなたはもう終わりだ。出国禁止になる前に海外へ逃げろ。」
チョン室長はユン・サンミンに言いました。
「は・・・二十年前、ニューヨークでお前たちと出合い守ってやっていた頃から俺の考えは変わらない。お前らは俺に勝てない。俺に勝てるのは・・・父だ。権力者の父を持つ連中には勝てないと。だがお前らには負けてない。」
ユン・サンミンはチョン室長を睨むと去りました。
JJが殺された現場。
「すまないJJ。一番高くて輝く建物を、まだ立てられない。すまない。だけど、このままでは終わらせない。そうだろJJ。まだ終わらない。」
ユン・サンミンはつぶやきました。
翌日のニュースターインベスト。
ユン・サンミンは自室の机にある物を叩き壊しました。
イム・テホはジュニと部下を伴って現れました。ジュニは被疑者二名が自白したと殺人未遂と誘拐の被疑でユン・サンミンに手錠をかけました。ユン・サンミンは他にも経済犯罪と殺人に加担しているとイム・テホに言いました。
警察。
チーム長のもとにユン・サンミンが連れて来られました。ユン・サンミンは手錠を外して個室を用意すれば協力するとチーム長に言いました。
「私の言葉を署長に伝えてください。私とは縁が深いので拒めないはずです。」
ユン・サンミンがチーム長に言うと、チーム長は咳払いをしました。
車の中。
チョン室長は「反撃を開始するそうです」と誰かに電話をしていました。
警察。
「大勢の人が面会に来るはずですが、私は先に会いたい人がいます。ペク・シユン。ペク・シユンを呼んでください。」
ユン・サンミンはチーム長に言いました。
病室。
イム・テホはペク・シユンを迎えに行きました。心配するテホに、シユンは大丈夫だと言いました。
警察。
チョン室長がチーム長の前に現れユン・サンミンに電話をかけ話をしようと言いました。
「一つ悟ったよ。ここにいれば、私はむしろ強者になれる。私が少しずつ口を開けば一人ずつとどめを刺せる。チョン室長。私は形勢を正確に読めると思いますか?」
ユン・サンミンは痛快そうに言いました。
面会室。
シユンはユン・サンミンに会いました。
「お前の言う通り、俺は死なずに警察にいる。自主的に。」
「俺を呼んだのは真実を話すということだろう?」
「俺を助けてくれたらな。」
「なぜ俺がお前を?」
「影(クリンジャー)なら人を助けるのが当然だろ?」
「俺に守ってほしいのか?」
「お前は強い。俺のネットワークを恐れず街を守るために体を張った。」
「お前を捨てた連中に復讐したいだけだろ。」
「生きるために戦う。それが俺の本能だ。そうしてここまでのし上がった。」
「俺の力を借りたいなら、お前が知っている真実をすべて話せ。お前の発言は記録され法廷で証拠とおなる。いいな?」
「そういっても一度にすべては話せない。俺がお前の様子を見させてもらう。どうやって俺を救ってくれるか。どうだ?」
ミラールーム。
「重罪を犯しながら刑を逃れたいのだろう。」
話を聞いていたチーム長はイム・テホに言いました。
「そうはさせるものか。俺がいる限り。俺たちがいる限り。」
テホは部下を見回して言葉を訂正しました。
面会室。
ペク・シユンはユン・サンミンに質問を始めました。ユン・サンミンはJJを使って三年前にチャン・ジヌを殺したと自白しました。シユンはさらに質問をしました。
「お前に指示した者がいるだろう。ベイスター香港の背後にいる韓国の実力者やニューヨークスタディーグループ。」
シユンが言うとユン・サンミンは手を叩きました。シユンはJJの居場所を尋ねました。ユン・サンミンは話をはぐらかしてニューヨークスタディーグループの秘密の伝番号を教えようと言いました。
ミラールーム。
シユンはいったんテホと打ち合わせを行い証言が事実か確かめようと言いました。
スタディーグループの密会場。
グループの御曹司と部下が集まりました。部下はユン・サンミンの裏切りについて指示を仰ぐために来たと言うと御曹司のチョンは首をかしげました。そこにペク・シユンがテホとともに現れました。
「若様は有名な方なので覚えています。カン・ムンス代表。マ・ジンソク毎日韓国社長。イ・ヒョンジュンサナ電子常務。それから・・・。」
シユンは言いました。
「大人しくしていると思っていたのに、なぜですか。チョンさん。」
テホはチョンに言いました。
「政治・経済・金融・マスコミ。そしてホン・ギュマンの情報力を駆使して国民の金を懐に入れただろ。そして庶民の生活まで脅かした。三年前に会いたかった。作戦が中止されなければ大韓産業銀行の買収を阻止できた。」
シユンは言いました。イム・テホは血税で再生できる銀行の労働者をリストラし資産を売却して高額で売り逃げたと言いました。シユンはコアモールで荒稼ぎしホン・ギュマンを総理にすることは許さないと言いました。テホは御曹司たちにペク・シユンに手を出さないように言いました。
シユンはテホの運転する車え帰る途中、テホになぜ後輩や真相をしる者が殺されたかやっと理由がわかったと話しました。
「殺人をしても罪を問われないのはネットワークに守られているからです。」
密会場。
四人の御曹司は話し合っていました。男の一人はカン代表が責任を問うべきだと言いました。御曹司が仲間割れをしそうになるとリーダー格のチョンは「君たちの父親ならどう対処すると思う?賄賂を贈った検察官。奨学金を出してやった記者や公務員。すべて動員してもみ消すはずだ。分かったな?」と暗に命令を出しました。
警察。
ユン・サンミンはチョン室長を連れてくるようにチーム長に言いました。そこに署長がチョン室長を連れて現れました。署長は録画装置を消してチーム長に「私を助けてくれないか。弱みをたくさん握られているんだ」とユン・サンミンとチョン室長を二人きりにしました。
中央情報局。
シユンがソアンと局長の働きかけで大統領府が動くか打ち合わせをしながら歩いていると、シユンは急に胸を押さえて苦しみだしました。シユンは犯人に罪を償わせられるのは自分たちだけだと言いました。
「まずは局長が俺たちの味方かどうか確かめよう。」
局長室。
シユンはソアンとともに局長に会い、ユン・サンミンが誰と手を組めば有利か考えているのでうまくいけばニューヨークスタディーグループを摘発できると局長に言いました。
「イ・ヒョンジュン、マ・ジンソク、カン・ムンス。そしてチョン・ユンチャン氏・・・。」
局長はつぶやきました。側近の男は危険だと局長に言いました。
「このままではユン・サンミンは殺されます。必ず法廷に立たせるべきです。」
「三年前お前の後輩が殺されたそうだな。それを見過ごすのは局長として恥ずかしい。ユン・サンミンを守りそいつらと勝負しよう。」
局長は言いました。
警察署。
ユン・サンミンはチョン室長と話していました。
「チョン室長に害を与えるつもりはない。俺はホン・ギュマンとスタディーグループに復讐したい。すべてホン・ギュマンがニューヨークスタディーグループに指示したことにすれば、チョン室長は関与していないと証言してやる。」
「俺にどうしろと?」
「俺の罪をもみ消してほしい。ホン・ギュマンがニューヨークスタディーグループの支持で被疑者が偽装したと言えばいい。嘘は得意だろ?ホン・ギュマンとニューヨークスタディーグループを始末したい。力を貸してくれチョン室長。俺が必ずチョン室長を守る。」
密会場。
チョン・ユンチャンは仲間を呼び寄せました。チョン・ユンチャンは「大統領府にいる父(つまり大統領)」に会ったかとホン・ギュマンに尋ねました。ホン・ギュマンは何の問題もなさそうだと人事首席室で回顧録を見せて釈明したと答えました。チョン・ユンチャンはチョン室長にユン・サンミンの様子を尋ねました。チョン室長はユン・サンミンがスタディーグループに復讐するために自分を懐柔しようとしたと答えました。
「終わらせましょう。チョン室長。沈黙させるのです。一番確実な方法で。」
チョン・ユンチャンはチョン室長にユン・サンミンの暗殺を命じました。
車の中。
チョン室長は運転手の部下にどちらの味方につくべきか尋ねました。部下は室長の務めはこの国を守ることだと答えました。
「カン君。ユン・サンミンが始末されたら次に殺されるのは俺だろうな。結果は見えている。最後まで命令に従うべきか、奴の提案を受け入れるべきだろうか。」
「室長の使命はこの国を守ることでは?」
「笑えるな。どちらを選んでも悪党に手を貸したことになる。」
「たとえ手を汚したとしても誇らしいと思います。」
中央情報局局長。
局長と側近は同じ部屋でそれぞれ電話で問い合わせに答えていました。そこに二人の男が部屋に入って来ました。
警察署。
ユン・サンミンは法定に出廷するため身なりを整えていました。ユン・サンミンはスタディーグループの奴らは恐ろしいぞとジェニたちに言いました。シユンは証言すれば証人は名前を変えて犯人たちは接近することすら許されないとユン・サンミンに言いました。そこに局長からシユンに電話がかかり、証人保護はできなかったと上から圧力があったという連絡がありました。
「だから甘くないと言っただろ。恐ろしい連中だ。」
ユン・サンミンはシユンに言いました。
「俺たちが何としてでも奴らを倒す。そのためにはお前に法廷に立ってもらう。」
シユンはサンミンに言いました。
「ちょっと待て。俺は返事を待っている。順序を守れ。チョン室長から連絡が来るはず。」
「お前が主導権を握ったと思うな。協力してもらっていえるが、お前は犯罪者に過ぎない。」
「真実をお前に教えてやっただろ。行こう。」
ジヌのお母さんの食堂。
ジョンヨンとチャンギュはジヌのお母さんに会いコアモールは建たないのでコアモールのポスターを剝がしていると言いました。元諜報局員の二人(シユンの仲間)が現れコアモールの権利はアメリカに売却され事業は引き継がれると言いました。
食堂の前。
シユンは苦しみに堪えながら局長に連絡をとりホン・ギュマンを罰するための力添えを頼みました。シユンは倒れて病院に運ばれました。
病院。
医者は血清病の症状が出ていると、蜂の五百倍の毒素が体中にまわっているとジョンヨンとチャンギュと二人の元局員に説明しました。
「社長の命が一番大事よ。」
ジョンヨンは言いました。
「そういっても一度にすべては話せない。俺がお前の様子を見させてもらう。どうやって俺を救ってくれるか。どうだ?」
ミラールーム。
「重罪を犯しながら刑を逃れたいのだろう。」
話を聞いていたチーム長はイム・テホに言いました。
「そうはさせるものか。俺がいる限り。俺たちがいる限り。」
テホは部下を見回して言葉を訂正しました。
面会室。
ペク・シユンはユン・サンミンに質問を始めました。ユン・サンミンはJJを使って三年前にチャン・ジヌを殺したと自白しました。シユンはさらに質問をしました。
「お前に指示した者がいるだろう。ベイスター香港の背後にいる韓国の実力者やニューヨークスタディーグループ。」
シユンが言うとユン・サンミンは手を叩きました。シユンはJJの居場所を尋ねました。ユン・サンミンは話をはぐらかしてニューヨークスタディーグループの秘密の伝番号を教えようと言いました。
ミラールーム。
シユンはいったんテホと打ち合わせを行い証言が事実か確かめようと言いました。
スタディーグループの密会場。
グループの御曹司と部下が集まりました。部下はユン・サンミンの裏切りについて指示を仰ぐために来たと言うと御曹司のチョンは首をかしげました。そこにペク・シユンがテホとともに現れました。
「若様は有名な方なので覚えています。カン・ムンス代表。マ・ジンソク毎日韓国社長。イ・ヒョンジュンサナ電子常務。それから・・・。」
シユンは言いました。
「大人しくしていると思っていたのに、なぜですか。チョンさん。」
テホはチョンに言いました。
「政治・経済・金融・マスコミ。そしてホン・ギュマンの情報力を駆使して国民の金を懐に入れただろ。そして庶民の生活まで脅かした。三年前に会いたかった。作戦が中止されなければ大韓産業銀行の買収を阻止できた。」
シユンは言いました。イム・テホは血税で再生できる銀行の労働者をリストラし資産を売却して高額で売り逃げたと言いました。シユンはコアモールで荒稼ぎしホン・ギュマンを総理にすることは許さないと言いました。テホは御曹司たちにペク・シユンに手を出さないように言いました。
シユンはテホの運転する車え帰る途中、テホになぜ後輩や真相をしる者が殺されたかやっと理由がわかったと話しました。
「殺人をしても罪を問われないのはネットワークに守られているからです。」
密会場。
四人の御曹司は話し合っていました。男の一人はカン代表が責任を問うべきだと言いました。御曹司が仲間割れをしそうになるとリーダー格のチョンは「君たちの父親ならどう対処すると思う?賄賂を贈った検察官。奨学金を出してやった記者や公務員。すべて動員してもみ消すはずだ。分かったな?」と暗に命令を出しました。
警察。
ユン・サンミンはチョン室長を連れてくるようにチーム長に言いました。そこに署長がチョン室長を連れて現れました。署長は録画装置を消してチーム長に「私を助けてくれないか。弱みをたくさん握られているんだ」とユン・サンミンとチョン室長を二人きりにしました。
中央情報局。
シユンがソアンと局長の働きかけで大統領府が動くか打ち合わせをしながら歩いていると、シユンは急に胸を押さえて苦しみだしました。シユンは犯人に罪を償わせられるのは自分たちだけだと言いました。
「まずは局長が俺たちの味方かどうか確かめよう。」
局長室。
シユンはソアンとともに局長に会い、ユン・サンミンが誰と手を組めば有利か考えているのでうまくいけばニューヨークスタディーグループを摘発できると局長に言いました。
「イ・ヒョンジュン、マ・ジンソク、カン・ムンス。そしてチョン・ユンチャン氏・・・。」
局長はつぶやきました。側近の男は危険だと局長に言いました。
「このままではユン・サンミンは殺されます。必ず法廷に立たせるべきです。」
「三年前お前の後輩が殺されたそうだな。それを見過ごすのは局長として恥ずかしい。ユン・サンミンを守りそいつらと勝負しよう。」
局長は言いました。
警察署。
ユン・サンミンはチョン室長と話していました。
「チョン室長に害を与えるつもりはない。俺はホン・ギュマンとスタディーグループに復讐したい。すべてホン・ギュマンがニューヨークスタディーグループに指示したことにすれば、チョン室長は関与していないと証言してやる。」
「俺にどうしろと?」
「俺の罪をもみ消してほしい。ホン・ギュマンがニューヨークスタディーグループの支持で被疑者が偽装したと言えばいい。嘘は得意だろ?ホン・ギュマンとニューヨークスタディーグループを始末したい。力を貸してくれチョン室長。俺が必ずチョン室長を守る。」
密会場。
チョン・ユンチャンは仲間を呼び寄せました。チョン・ユンチャンは「大統領府にいる父(つまり大統領)」に会ったかとホン・ギュマンに尋ねました。ホン・ギュマンは何の問題もなさそうだと人事首席室で回顧録を見せて釈明したと答えました。チョン・ユンチャンはチョン室長にユン・サンミンの様子を尋ねました。チョン室長はユン・サンミンがスタディーグループに復讐するために自分を懐柔しようとしたと答えました。
「終わらせましょう。チョン室長。沈黙させるのです。一番確実な方法で。」
チョン・ユンチャンはチョン室長にユン・サンミンの暗殺を命じました。
車の中。
チョン室長は運転手の部下にどちらの味方につくべきか尋ねました。部下は室長の務めはこの国を守ることだと答えました。
「カン君。ユン・サンミンが始末されたら次に殺されるのは俺だろうな。結果は見えている。最後まで命令に従うべきか、奴の提案を受け入れるべきだろうか。」
「室長の使命はこの国を守ることでは?」
「笑えるな。どちらを選んでも悪党に手を貸したことになる。」
「たとえ手を汚したとしても誇らしいと思います。」
中央情報局局長。
局長と側近は同じ部屋でそれぞれ電話で問い合わせに答えていました。そこに二人の男が部屋に入って来ました。
警察署。
ユン・サンミンは法定に出廷するため身なりを整えていました。ユン・サンミンはスタディーグループの奴らは恐ろしいぞとジェニたちに言いました。シユンは証言すれば証人は名前を変えて犯人たちは接近することすら許されないとユン・サンミンに言いました。そこに局長からシユンに電話がかかり、証人保護はできなかったと上から圧力があったという連絡がありました。
「だから甘くないと言っただろ。恐ろしい連中だ。」
ユン・サンミンはシユンに言いました。
「俺たちが何としてでも奴らを倒す。そのためにはお前に法廷に立ってもらう。」
シユンはサンミンに言いました。
「ちょっと待て。俺は返事を待っている。順序を守れ。チョン室長から連絡が来るはず。」
「お前が主導権を握ったと思うな。協力してもらっていえるが、お前は犯罪者に過ぎない。」
「真実をお前に教えてやっただろ。行こう。」
ジヌのお母さんの食堂。
ジョンヨンとチャンギュはジヌのお母さんに会いコアモールは建たないのでコアモールのポスターを剝がしていると言いました。元諜報局員の二人(シユンの仲間)が現れコアモールの権利はアメリカに売却され事業は引き継がれると言いました。
食堂の前。
シユンは苦しみに堪えながら局長に連絡をとりホン・ギュマンを罰するための力添えを頼みました。シユンは倒れて病院に運ばれました。
病院。
医者は血清病の症状が出ていると、蜂の五百倍の毒素が体中にまわっているとジョンヨンとチャンギュと二人の元局員に説明しました。
「社長の命が一番大事よ。」
ジョンヨンは言いました。
最終回あらすじ
中央情報局の駐車場。
中央情報局員のソアンはシユン危篤の連絡を受けジョンヨンに電話で病院に行くと話しました。すると後輩でチョン室長の最側近の男(運転手をしていたカン)がもう悪事を働くのをやめたいとソアンにい言いました。ソアンは局長に会うと、カン後輩から聞いたチョン室長がユン・サンミンの次は自分が消される番が来ることを恐れている話を報告しました。後輩はチョン室長にユン・サンミンを暗殺する命令を受けていたことを白状しチョン室長の悪事の証拠を渡すと約束しました。
チョン室長はソアンの後輩が運転する車に乗り込みました。
警察署。
ユン・サンミンはチョン室長を待っていました。イム・テホは自分のスマホに届いたJJの遺体写真をユン・サンミンに見せました。イム・テホはユン・サンミンに「お前がチョン室長にした提案が拒まれたんだ。次はお前を殺すためにここに誰かを送るかもしれない」と言いました。ユン・サンミンはイム・テホにペク・シユンを呼ぶように頼みました。
病院。
シユンはソアンの見守りの中、目覚めました。ジョンヨンとチェ・チャンギュは外出しようとするシユンを止めようとしましたが、シユンは「与えられた時間を有効に使いたい」と体を起こし街の人々を守るために警察署に行きました。
警察署。
ペク・シユンはユン・サンミンからJJを殺した動機がスタディーグループへ忠誠を誓うためだったという話を聞きました。シユンはユン・サンミンに記者会見を開くことを提案しました。ユン・サンミンはシユンに「俺を守ってくれ」と身の安全を求めました。
「覚えておけ。これはお前のためでなく、お前が知る真実のためだ。」
シユンがサンミンに言うと、サンミンは了承しました。
駐車場。
ソアンのカン後輩は、ソアンにチョン室長がしていたバー隣人を監視していた証拠を渡しました。二人の話をシユンは陰から聞いていました。
局長室。
局長は明日の総理候補選考委員会に委員として参加するとシユンとソアンに話しました。シユンはホン・ギュマンが総理になったらスタディーグループの悪事が永遠に葬られることを懸念しました。局長の側近はシユンに局長の立場も考えてほしいと言いました。シユンは選考会が始まる明日の二時からユン・サンミンの暴露会見を行うと局長に言いました。シユンとソアンが部屋の外に出るとチョン室長と入れ替わりになりました。チョン室長もまた局長を揺さぶりに現れたのでした。
シユンはチェ・チャンギュが運転するシユンの車に乗り込み苦しそうにしました。
ジヌのお母さんの店。
店主の夫人たちは強制立ち退きの張り紙を見て困り果てました。
病院。
病室に戻ったシユンは苦しみだしました。シユンはチャンギュとジョンヨンに部屋から出るように頼みました。すぐに医者が駆け付けジョンヨンは泣き出しました。
江中署(カンジュンソ)。
イム・テホはユン・サンミンを留置所に入れ、明日の予定を教えました。ユン・サンミンは重要な資料は会社の金庫にあるとイム・テホに教えました。
中央情報局。
ソアンはカン後輩に江中署(カンジュンソ)にユン・サンミンを殺しに行く必要がないことを伝えました。
「明日記者会見が開かれるわ。それが終われば会社の証人として保護され姿を消すわ。」
駐車場。
カン後輩はチョン室長にユン・サンミンが明日外出すると報告しました。チョン室長はシユンに会いたいと電話しました。
夜の病院の庭。
シユンはチョン室長に会いました。チョン室長はユン・サンミンに関わるなとシユンに言いました。
「チーム長は選択を間違っただけで悪人じゃない。正しい選択をすればいいんです。なぜニューヨークスタディーグループとホン・ギュマンの指示に従うんです?チーム長。一緒にユン・サンミンを守りましょう。そしてユン・サンミンに真実を話させれば今までの過ちを正せます。」
「奴らは諦めない。何も変わらない。わかっている。勝利するのはあいつらだ。」
「チーム長。我々は勝てます。ユン・サンミンを守りましょう。ユ―ヨークスタディーグループとホン・ギュマンとの関係を絶ってください。」
「三年前と変わらんな。お前が余計なことをしなければ、何も起こらない。」
「ユン・サンミンの記者会見を開きます。ユン・サンミンは私が運転する車で会場に行きます。」
「最後の警告だ。ユン・サンミンの傍から離れろ。危険だ。シユンよ。体を大事にしろよ。」
チーム長は去りました。
病室。
ジョンヨンはシユンに会見が終われば街を去るのか尋ねました。
「正直に言いますね。バー隣人で社長と働けて光栄でした。社長のことは忘れません。」
密会の場。
スタディーグループの御曹司とホン・ギュマンは打ち合わせをしました。チョン室長は記者会見を阻止すると言いました。チョン・ユンチャンは必ずペク・シユンを抑えるよう直接命令せずに忖度させるように言いました。
病室。
チェ・チャンギュはシユンに話しかけました。
「例えば、兄貴と出合わなかったら俺はどうなってたと思いますか?」
「今と同じだ。身近な人を助けて悪人を懲らしめる。
「俺はこんな奴だったかな?兄貴と出合って変わったのかも。」
「違う。私は元スパイだ。一目で性格がわかる。」
「そう言ってくれると嬉しい。俺は、これだけはわかります。もう簡単に信念を曲げたりしない。」
「そうか。チャンギュや。文化通りの影はファン社長だった。そこに私が来て影を引き継いだ。もし私に何かあれば・・・。」
「兄貴。縁起でもないこと言わないでください。もしもだなんて。」
「チャンギュが私の代わりに影になってくれるか?」
「はい。だから兄貴。心配しないでください。兄貴。抱き着いてもいいですか?何の心配もいりません。大丈夫です。」
チャンギュはシユンを抱擁しました。
チョン室長の側近のカンは車に時限爆弾を仕掛けました。
会見当日。
ユン・サンミンは着替えると車に乗り込みました。
チョン室長はカンが運転する車でシユンたちの後をつけていました。
バスの中。会見場に向かうジョンヨンは震えていました。チャンギュはジョンヨンの手に手を重ねました。
イム・テホも後輩とともに会見場に向かいました。
総理選考委員会。
局長はホン・ギュマンと握手しました。
残り3分37秒。
シユンが運転する車の中。
ユン・サンミンはペク・シユンに話しかけチャン・ジヌの墓に酒を供えたいと謝りました。
残り1分16秒。
シユンはチョン室長に電話しました。
「あなたはいい先輩でした。ですが心配でなりません。考え直してください。すぐにもニューヨークスタディーグループとホン・ギュマンと縁を切りしかるべき処罰を受けるべきです。それがチーム長の誇りを守る道では?ご自分を守ってください。チーム長。今なら戻れます。正しいと思っていた選択が誤りだっただけです。」
29秒。
「戻れまますチーム長。選択を間違えただけです。」
「・・・・・・。」
1秒。
チョン室長は爆弾のスイッチを切りました。
「チーム長。感謝しますチーム長。トランクを開けてください。」
シユンはチョン室長に言いました。
「何をした?」
ユン・サンミンはシユンに尋ねました。
「過ちを訂正した。」
シユンは答えました。
会見場。
ペク・シユンはユン・サンミンの身柄をイム・テホに渡しました。
車の中。
「爆発しません。」
カンはチョン室長に言いました。
「止めろ。」
チョン室長はトランクを開けました。
すると中には自分たちが仕掛けたはずの爆弾が入っていました。
回想シーン。
シユンが自分の車のトランクを開けると爆弾が入っていました。チョン室長の手下はシユンに襲い掛かり、シユンは男を倒しました。
チョン室長は息子に電話しました。
「父さんだ。何してた。父さんは長い休みをとろうと思う。一緒にヨーロッパを旅行しないか?嫌か?分かった。じゃあ父さんは一人で遠い所に行ってるよ。じゃあな。」
チョン室長が電話を終えるとカンは拳銃でチョン室長を殺しました。カンはチョン室長の手に銃を握らせて車で逃げました。
記者会見の場。
署長はマスコミの記者にコアモール不正疑惑の一次捜査の結果の公表を伝えました。ユン・サンミンは署長と握手し壇上に上がりました。
「こんにちは。ユン・サンミンです・・・。」
総理選考会。
ホン・ギュマンが清廉潔白で金銭問題は無く質素だと委員の一人が誉めました。
局長はホン・ギュマンの情報を提供してくれる者(元情報局員のシユンと二人の仲間)を部屋に呼びました。
「こんにちは。中央情報局の元局員ペク・シユンです。この場はホン・ギュマン候補の公聴会であると認識しています。今からホン・ギュマン候補にいくつか質問します。候補を後押しする組織、ニューヨークスタディーグループとは何ですか?」
シユンが言うと委員たちは首をかしげました。
記者会見場。
「コアモールの主導権を握るのは、ニューヨークスタディーグループです。ニューヨークスタディーは四人からなる組織です。イ・ヒョンジュンサナ電子常務。マ・ジンソク毎日韓国社長。カン・ムンス、ロック・フィールド社長。そしてみなさんご存知のチョン・ユンチャン。」
ユン・サンミンが言うと記者たちはサンミンに詰め寄りました。
総理選考会。
「ホン・ギュマン候補は三年前。ニューヨークスタディーグループのために中央情報局香港ステーションの要員チャン・ジヌの殺害を容認しましたか?」
シユンはホン・ギュマンに言いました。
記者会見場。
「チョン・ユンチャン以外のニューヨークスタディーグループのメンバーは私に連絡してきて要員の殺人を命令しました。またニューヨークスタディーグループの彼らが命令するたびにホン・ギュマン候補が圧力や情報操作により事実をもみ消しました。」
ユン・サンミンは言いました。
総理選考会。
「三年前の真相を知る者を殺害するよう龍門企画に指示しましたか?」
シユンは言いました。
記者会見場。
「コアモール以外にも、ホン・ギュマン候補と中央情報局のチョン室長から殺害の指示を受けました。心から恥じています。」
総理選考会。
「ホン・ギュマン候補はコアモール建設のため犯した違法行為をニューヨークスタディーグループのためにもみ消しましたか?」
「・・・・・・。」
ホン・ギュマンは沈黙し立ち上がると部屋から出て行こうとしました。
「ホン・ギュマン。あなたを殺人教唆の被疑で逮捕します。弁護士を選任できます。」
イム・テホはホン・ギュマンを捕まえるとシユンと見つめ合いました。
記者会見場。
「これが証拠です。異常です。」
ユン・サンミンはコアモール関連議事録を記者に見せました。ユン・サンミンは署長と握手すると記者に微笑み会見場を去りました。
総理選考会。
「ご苦労だった。」
局長はシユンと握手しました。シユンは二人の要員仲間とソアンを見つめると、倒れました。シユンはソアンの頬に手を当て涙を流して目を閉じました。ソアンは何度も先輩と呼びかけて泣きました。
街。
ジョンヨンはチェ・チャンギュと四人の子分で道を遮り重機の侵入を阻止しました。元やくざや街の人たちも「H」と書かれた帽子をかぶって集まりました。
「今日、何があろうと、今私たちが力を合わせていたことを忘れずにいよう。」
ジョンヨンは言いました。
街を壊そうとしていた重機は回れ右をして帰りました。
「シユン兄貴がやり遂げたか。俺たちも。」
チャンギュはスマホでニュースを見ると、皆は喜びました。
1年後のある日のバス。
警察官の礼服を来たチェ・チャンギュはバスの中で目覚めました。
「おお。おじさんおじさんおじさん!」
チェ・チャンギュはバスから降り損ねました。
公園。
「ジョンヨン!ジョンヨン!」
チェ・チャンギュはベンチで本を読んでいたジョンヨンと会いました。
「何するのよ。私たちの仲は?」
「友達だ。友達のままだ。ドラマが終わるのに。最終回まで進展がないとは。」
「お~。かっこいいわ。」
「ついに夢が叶って警官になれた。」
「プレゼントがあるの。じゃん。」
ジョンヨンは「あなたというスパイ」という冊子を渡しました。
「とうとう脚本家になれたのか。脚本ペ・ジョンヨン。劇場公開。シユン兄貴に会いたい。」
チャンギュがページをめくると「これは実話です」と書かれていました。
するとひったくりとそれを追いかける人がチャンギュの前を通り過ぎました。ジョンヨンはチャンギュに早く行くように言いました。チャンギュはジョンヨンに警官の帽子をかぶせて犯人を追いかけました。すると、イム・テホが捕まえた男を連れて来てチャンギュの前に現れました。
「チャンギュや。俺が捕まえた。昇給のためには成績が必要だ。」
イム・テホは行きました。
バー。
女(よく現代ドラマに出ている若い女性)がバーテンダーに社長と警察はグルで捜査をしてくれないと愚痴をこぼしていました。隣にいた男(シユン)は帽子を被って立ち上がりました。
感想
あ~面白かった。エンディングは撮影風景の写真集となっていて楽しい風景が見られました。パク・シフは温厚で強くて笑顔も素敵で気品があってかっこいいですね。目が細長いけど、韓国ドラマでは温かな人柄の俳優さんが少ないので貴重な存在です。ひとつ間違えばパク・シフもブサメンになるのに、不思議とかっこいい。にじみでるかっこよさというのはやっぱり内面なんじゃないかと思います。例えばチョン・ジュノの顔の造形は整っていても、かっこよさという点ではパク・シフより劣ります。それって内面の違いによるものなんじゃないかと思います。チョン・ジュノはどちらかというと中国人イケメンに近い顔の造りでも洗練されてないじゃないですか。チョ・ソンハも温厚な人柄で我が家でも人気のある俳優さんです。やっぱり人の魅力って内面での努力の賜物なんだなと思います。
結局のところペク・シユンは恋人のソアンとどうなったかについては描かれていませんでした。シユンもソアンも最終回まで愛し合っているけど、シユンのほうが感情を抑えて演出していました。他の韓ドラでは男の恋慕の情も激しく描かれているのですが、スパイということで全体的にシユンの感情は控えめに演出されていました。
そしてジヌとソ・ジュンソクとファン社長ですが、彼らはJJに殺されていました。JJはユン・サンミンの親友で殺し屋です。JJはユン・サンミンの命令しか聞かないような設定になっていましたのでおそらくはユン・サンミンがJJに要員を殺すように頼んだのだと思います。そうなると、誰かがユン・サンミンに殺しを命じたことになりますが、それはチョン・ユンチャンが忖度するようユン・サンミンに命じていたからではないかと思います。だとするとチョン・ユンチャンが殺しを命ずるに至った情報源はホン・ギュマンが龍門企画を通じてチョンに情報を与えたというルートになると思います。
ならばチョン室長はどのような役目を果たしていたかというと、チョン室長は出世のためホン・ギュマンと手を組み三年前に作戦を中断する命令をシユンに伝えました。バー隣人の監視は、もとはファン社長の回顧録を回収するためにホン・ギュマンの指示でチョン室長は作戦に異議を唱えたソ・ジュンソクや回顧録を持ってるファン社長、シユンを監視していました。
龍門企画はいつ頃から存在していたのかわかりませんが、社長のパク・ソヌはドラマの中でユン・サンミンにかつてイム・テホのような仕事をさせていたことを話していましたね。しかしユン・サンミンはニューヨークでJJと一緒にマフィアをやっていてスタディーグループと知り合ったと自慢していたので、話に矛盾が生じます。パク・ソヌは随分とホン・ギュマンの指示で前から龍門企画をやっていたのでしょう。パク・ソヌは雇ったゴロツキにチュ氏の腹を刺させ、要員にとどめを刺させました。
チョン室長がドラマの中で犯した罪は、出世のために国富流出を阻止する作戦を中断して海外に金が流出したこと、そのせいで部下が殺されたこと。バー隣人を監視して立ち退きに加担して最後にユン・サンミンとシユンを殺そうとしたこと。チョン室長がチュ氏の殺しに関わってるかどうかはわかりませんが、たぶん関わっているのかもしれません。チョン室長はイム・テホの冤罪がバレそうになるとパク・ソヌに銃を渡して自害を手助けしました。パク・ソヌはあれこれと暴露せずに秘密を保持したまま銃で自殺しました。
ラストでチョン室長の側近がスタディーグループからなのか、誰からかわかりませんが命令を受けてチョン室長を殺し自殺に偽装していました。この犯人は捕まらないかもしれませんね。チョン・ユンチャンも命令せずに「忖度」させていましたから、捕まることはないかもしれません。御曹司がどうなったかはドラマの結末で描かれていませんでしたので、そこは視聴していてすっきりしませんでした。
最初のほうでペ・ジョンヨンが上半身裸のペク・シユンに接近していて視聴者騙しのシーンがありましたけど、ジョンヨンはチャンギュと親しくなっていきました。ジョンヨンとチャンギュの関係は未完結ということですが、悪くはない雰囲気でしたね。
結局のところペク・シユンは恋人のソアンとどうなったかについては描かれていませんでした。シユンもソアンも最終回まで愛し合っているけど、シユンのほうが感情を抑えて演出していました。他の韓ドラでは男の恋慕の情も激しく描かれているのですが、スパイということで全体的にシユンの感情は控えめに演出されていました。
そしてジヌとソ・ジュンソクとファン社長ですが、彼らはJJに殺されていました。JJはユン・サンミンの親友で殺し屋です。JJはユン・サンミンの命令しか聞かないような設定になっていましたのでおそらくはユン・サンミンがJJに要員を殺すように頼んだのだと思います。そうなると、誰かがユン・サンミンに殺しを命じたことになりますが、それはチョン・ユンチャンが忖度するようユン・サンミンに命じていたからではないかと思います。だとするとチョン・ユンチャンが殺しを命ずるに至った情報源はホン・ギュマンが龍門企画を通じてチョンに情報を与えたというルートになると思います。
ならばチョン室長はどのような役目を果たしていたかというと、チョン室長は出世のためホン・ギュマンと手を組み三年前に作戦を中断する命令をシユンに伝えました。バー隣人の監視は、もとはファン社長の回顧録を回収するためにホン・ギュマンの指示でチョン室長は作戦に異議を唱えたソ・ジュンソクや回顧録を持ってるファン社長、シユンを監視していました。
龍門企画はいつ頃から存在していたのかわかりませんが、社長のパク・ソヌはドラマの中でユン・サンミンにかつてイム・テホのような仕事をさせていたことを話していましたね。しかしユン・サンミンはニューヨークでJJと一緒にマフィアをやっていてスタディーグループと知り合ったと自慢していたので、話に矛盾が生じます。パク・ソヌは随分とホン・ギュマンの指示で前から龍門企画をやっていたのでしょう。パク・ソヌは雇ったゴロツキにチュ氏の腹を刺させ、要員にとどめを刺させました。
チョン室長がドラマの中で犯した罪は、出世のために国富流出を阻止する作戦を中断して海外に金が流出したこと、そのせいで部下が殺されたこと。バー隣人を監視して立ち退きに加担して最後にユン・サンミンとシユンを殺そうとしたこと。チョン室長がチュ氏の殺しに関わってるかどうかはわかりませんが、たぶん関わっているのかもしれません。チョン室長はイム・テホの冤罪がバレそうになるとパク・ソヌに銃を渡して自害を手助けしました。パク・ソヌはあれこれと暴露せずに秘密を保持したまま銃で自殺しました。
ラストでチョン室長の側近がスタディーグループからなのか、誰からかわかりませんが命令を受けてチョン室長を殺し自殺に偽装していました。この犯人は捕まらないかもしれませんね。チョン・ユンチャンも命令せずに「忖度」させていましたから、捕まることはないかもしれません。御曹司がどうなったかはドラマの結末で描かれていませんでしたので、そこは視聴していてすっきりしませんでした。
最初のほうでペ・ジョンヨンが上半身裸のペク・シユンに接近していて視聴者騙しのシーンがありましたけど、ジョンヨンはチャンギュと親しくなっていきました。ジョンヨンとチャンギュの関係は未完結ということですが、悪くはない雰囲気でしたね。