麗〈レイ〉13話
目次
あらすじ
ペガがウヒに刺されると、ワン・ヨは王旭(ワン・ウク)を捜すよう部下に命じます。ペガはウヒに逃げるように言いました。
太祖(テジョ)ワンゴンはショックで寝込んでしまいました。王建は正胤(チョンユン)ワン・ムと第四皇子ワン・ソを側近のパク・スギョンとチェ・ジモンに託しました。
ワン・ヨは事態を正胤(チョンユン)のワン・ムに知られてはならぬと城門を閉じました。するとパク・スギョンが兵を率いて「遺言をすり替えられないように」王の寝所を皇子たちから守りました。
王建(ワンゴン)の世話をするヘ・ス。茶の香りがオ・スヨンと同じだとヘ・スに言いました。王建はヘ・スにワン・ムを連れてくるよう内密に命じました。
「正胤(チョンユン)が戻るまで余の死を知られてはならぬ。(中略)お前に高麗の命運がかかっている。」
王建はヘ・スに王の容態を尋ねる者には茶を所望していると答え、生死を尋ねる者は皇位を狙っているので警戒しろと命じました。
ワン・ソは馬を駆りどこかへ行こうとしましたが異母妹ファンボ・ヨナが行く手を阻み松獄から出てはならぬと言いました。ワン・ソは昨晩王旭(ワン・ウク)が衣の中に鎧を着ていたことを妹に指摘し皇帝陛下を討つつもりだったのか?と異母妹のファンボ・ヨナに問いました。
皇宮では王旭(ワン・ウク)が正胤(チョンユン)を連れ戻しに行こうとするヘ・スを呼び止めました。ヘ・スは茶を取りに茶美園に行くと言いました。ワン・ソと婚姻する仲だったのかと王旭(ワン・ウク)はヘ・スに言うと、ヘ・スは釈明しようとしました。
「もしや、陛下は逝去されたのか?」
王旭(ワン・ウク)はヘ・スに言いました。ヘ・スは王建に教えられた言葉を思い出し、王旭(ワン・ウク)に皇帝になりたいのか尋ねました。
ファンボ・ヨナはワン・ソに皇帝になりたいのか問い、なるなら自分とファンボ氏が支援すると言います。ワン・ソは皇帝になれば人の心も得られるならなりたいと答えました。
王旭(ワン・ウク)はヘ・スを守れない無力な自分に気づいたので皇帝になりたいと答えます。
「そなたのために、皇帝になる。明日の夜ヨ兄上と御殿を討つ。」
皇后のユ氏とファンボ氏は皇帝の寝所に同時に乗り込み王建に声を掛けました。
「スヨン(オ尚宮)・・・。」
王建は愛する人の名を呼び崩御しました。ユ氏は王建を乱暴に叩いて揺すり起こそうとしました。
王旭(ワン・ウク)はヘ・スに兄のワン・ヨを討つことを黙っているように言いました。驚いたヘ・スは謀反だからやめるように王旭(ワン・ウク)に言うと、足を引きずりながら駆けだしました。
ファンボ・ヨナは松獄(ソンアク)に入ると謀反となるのでワン・ソに帰るよう言いました。
ワン・ヨはワン・ジョンとワン・ウォンと茶美園(タミウォン)の部屋で待っていました。ワン・ウォンは部屋に来たワン・ジョンに父が死んだのか尋ねました。ワン・ジョンは茶美園の女官ヘ・スが淹れた茶を飲んで陛下の気力が戻ったと答えました。ワン・ヨは二人が皇帝とヘ・スの噂をしているのを聞いてワン・ヨはヘ・スが正胤(チョンユン)に連絡する前に捕らえろとワン・ウォンとワン・ジョンに命じました。
ヘ・スはチュ・ジモンのいた皇子の勉強部屋に行きましたがそこには正胤(チョンユン)はいませんでした。城門ではワン・ウォンが兵士にヘ・スがいないか尋ねていました。ヘ・スを守るようにワン・ソは彼女の手を引き隠します。ヘ・スはワン・ソに陛下が息も絶え絶えのでワン・ヨが明日御殿を襲撃する前にワン・ムを連れ戻さねばならないと言いました。ワン・ソは正胤(チョンユン)は元後百済の地にいて松獄に入れないので手を打たないといけないとヘ・スに言いました。
ペガはウヒに自分と一緒にいてほしいと願います。そこにヘ・スとワン・ソが現れました。ペガもウヒを大丈夫だとワン・ソに言うと、ワン・ソは陛下が亡くなられたと言いました。ワン・ソはもうじきワン・ヨと王旭(ワン・ウク)がそれぞれ御殿を襲撃するので正胤(チョンユン)を連れ戻さねばならないが既に王旭(ワン・ウク)が御殿への出入りを制限したとペガに言いました。ウヒは後百済へ行く道は自分だけが知っていると言いました。
王旭(ワン・ウク)はファンボ・ヨナに陛下が崩御したのかどうかはわからず母とも連絡がつかないと話しました。ファンボ・ヨナは王旭(ワン・ウク)にすぐに御殿を襲撃すればいい(皇帝の嫁になれる)と言いました。王旭(ワン・ウク)は逆賊の汚名を着たまま皇帝になりたくないと言いました。
「お兄様のお考えがわかりません。ヨ兄上と手を組んだから鎧を着て皇宮に向かったはず。なのになぜ正胤(チョンユン)を討たぬのです?」
「優先順位を考えている。誰を先に討てば有利になるか。正胤(チョンユン)か、ヨ兄上か、それとも・・・。皇帝になるまで失敗は許されぬ。」
「変わりましたねお兄様。」
「生きるためには変わる。だが懸念すべきは一人の裏切りだ。」
ヘ・スは明日の戦いでワン・ソに誰も傷つけないか尋ね正胤(チョンユン)の支持を示しました。ワン・ソはヘ・スの気持ちを受け入れました。
夜になりワン・ソは御殿に行き二人の母に王に会いたいと言い御簾をくぐりました。
「最期のお言葉は浮生(プセン)。人生は本当に儚くて、虚しいです。」
チュ・ジモンはワン・ソに言いました。ユ氏はワン・ソに憎しみの目を向けていました。
二年前。
「陛下は毎年仮面を私に贈れば親子の絆を保てると思ってるのか?」
ワン・ソはチュ・ジモンから仮面の入った箱を受け取りました。
輿から王建はワン・ソを眺め、ワン・ソもそんな父を嬉しく思っていました。
ワン・ソは父の顔に龍の刺繍が入った絹を掛け、ジモンに今動かせる兵を確認するよう命じ、第三皇子と第八皇子の反乱を明かし正胤(チョンユン)を皇帝に就けるよう命じました。ユ氏はヨが自分を迎えに来ただけで会って反乱を起こすのではないと言いました。ユ氏もまた王旭(ワン・ウク)が謀反を企てていることを聞いて驚きを隠せませんでした。
ウヒは傷を負ったままの王郁(ワン・ウク)を気遣い焚火を起こしました。王郁(ワン・ウク)はただの楽師と踊り子だったなら私たちの関係はどうなっていただろうとウヒに言いました。ウヒは明日になったらもう会うことはないと王郁(ワン・ウク)に言いました。王郁(ワン・ウク)もまた別れを受け入れました。
「どうせもう二度と会えないなら、今宵は意のままに・・・・・・。」
王郁(ワン・ウク)はウヒに口づけをしました。
夜が明けました。
ワン・ヨと王旭(ワン・ウク)が御殿の前に兵を率いて現れると、御殿は静まり返っていました。王旭(ワン・ウク)はワン・ヨにソを必ず仕留めるように言いました。ワン・ヨは頼まれなくてもワン・ソを殺すと言いました。
ワン・ヨと王旭(ワン・ウク)が御殿の中に入るとワン・ソはパク・スギョンと兵を従え皇子と対峙しました。王旭(ワン・ウク)は刀を抜いてワン・ソに斬りかかりました。ヘ・スは尋常ならない王旭(ワン・ウク)を見て驚きました。城壁から弓兵が矢を射り反乱軍の兵士を討ちました。そこに正胤(チョンユン)のワン・ムが王郁(ワン・ウク)を伴い兵を率いて戻って来ました。ワン・ヨは王旭(ワン・ウク)に早く御殿の中に入るよう命じましたが王旭(ワン・ウク)はワン・ヨの首に刀を突きつけました。
「裏切るのか?」
「手を組んでいないから裏切りではない。」
正胤(チョンユン)はワン・ヨの氾濫を王旭(ワン・ウク)から聞いていたと言いました。ワン・ソは王旭(ワン・ウク)に先を越されて手柄を立てられたことに嫉妬しました。ワン・ヨ皇子はその場で拘束されました。
「陛下が、ご崩御なさいました。正胤(チョンユン)を継ぎの皇帝にろ仰せになりました。」
チュ・ジモンは皆に言いました。
「新陛下にご挨拶します。万歳。万歳。万々歳。」
王旭(ワン・ウク)はいち早くワン・ヨに挨拶しました。ワン・ソも同じようにワン・ヨに挨拶しました。パク・スギョンは兵士に命じると、皆はワン・ムを称えました。ヘ・スは唖然としながらその場を守っていました。ユ氏は髪を振り乱して現れワン・ヨの失脚を目の当たりにしました。
ヘ・スは王旭(ワン・ウク)に会い、なぜ自分に嘘をついたのか尋ねました。
「私を試したのですね。」
「そなたはソに話した。」
「まさかソ皇子を殺す気だったのですか?」
「偽りは言っていない。邪魔者を消そうとしただけだ。」
「変わりましたね。別人のようです。」
「そなたこそなぜ陛下がご逝去なされたことを黙っていた。私が、死んでもよいと思っていたのか?」
「陛下は正胤(チョンユン)様が皇帝になることをお望みでした。手伝ってくれと頼まれました。ソ皇子が皇子様を傷つけないようにと約束してくれました。」
「ソに・・・お前が頼んだのか?」
「言いましたよね。松獄を出て暮らそうと。行きましょう。新皇帝に頼むんです。」
「ここからでても苦しむだけだ。無駄なあがきだ。」
「私のために皇帝になる。あれは嘘ですね。前のように、皇子様に接することはできません。距離を置きたい。」
「ソのためか?」
「本当に、私を愛していましたか?私のことを信じてくれましたか?」
「そなたを取り戻す。」
「たやすくないはずです。」
ヘ・スの心は王旭(ワン・ウク)から離れました。
ワン・ソは王旭(ワン・ウク)と兵を率いて逃げるワン・ヨを追いかけました。ワン・ヨは崖に追い詰められました。王旭(ワン・ウク)はワン・ヨを殺そうと矢を射ろうとしましたが「獣のように扱うな」とワン・ソは制します。ワン・ジョンが現れ自分が説得すると言いましたがワン・ソは弟には無理だと自らワン・ヨと戦いました。ワン・ソはワン・ヨにあきらめるように言いました。ワン・ヨが断ると、ワン・ソはワン・ヨの胸に刀を突き立てました。ワン・ソはワン・ヨにとどめを刺しました。ワン・ソは兄を殺した自分自身に驚きました。王旭(ワン・ウク)は冷たい表情のまま固まっていました。
茶美園に帰ったワン・ソは兄を殺してしまったとヘ・スに苦しい胸の内を明かして泣きました。ヘ・スは泣きじゃくるワン・ソの背中をさすって抱きました。
感想
麗(レイ)13話の感想です。面白い!はじめはバカみたいなノリの話かなと思っていたのですが、10話を越えたあたりから急にシリアスになってきてワン・ソの中二病も治ってマジメになってきて、ヘ・スに恋慕の情を抱いていた王旭(ワン・ウク)の心に嫉妬と憎しみの感情が現れます。そしてワン・ヨはあっさり殺されちゃったのですが、ワン・ヨって実のところ史実ではワン・ヨ(王尭)は定宗という三代目の国王ですからここで死ぬはずがありません!!!多分生きてるんじゃないかと思うのですが。
話が面白くなってきたので続きが楽しみです。
話が面白くなってきたので続きが楽しみです。