麗〈レイ〉19話 告白
目次
あらすじ
ヘ・スは光宗(クァンジョン)に皇宮を出たいと申し出ました。「皇宮を出たいんです。ここから出たいんです。もう耐えられません。」
「私がそなたを離すと思うか?お前は決してここを出られぬ。」
光宗(クァンジョン)は言いました。
王旭(ワン・ウク)は皇帝が貞観政要(唐の太宗の政治問答を記録した書)を読むことが気に入りませんでした。ウクはジョンに狩りの鷹を用意するよう命じました。ワン・ウォンはウクに皇帝の側近ペガ(王郁)を教坊の妓女(キニョ、妓生の女)を利用して排除することを持ちかけました。
街。
ペガは塞ぎ込んでいるウヒに皇帝に後百済の民のこを頼むので安心するように言いました。ペガとウヒが街を歩いていると逃奴婢として処刑された後百済の民が晒されていました。
皇宮。
チュ・ジモンは後百済の民が蜂起して数十名の豪族が殺された事件を議題に持ち出しました。光宗(クァンジョン)は民が混乱するため軍を投入せずに反乱を鎮めるように言いました。王旭(ワン・ウク)は豪族が私兵を募っているので民より豪族の心配を先にすべきだと皇帝に言いました。王旭の隣にいた貴族もウクに賛同しました。
光宗(クァンジョン、ワン・ソ)は兵士に木製の槍と刀の携帯を許し血を流すことを禁じました。王旭(ワン・ウク)はペガに兵を率いさせることを提案し、ペガが百済系の女と結婚することについて問題提起ました。光宗(クァンジョン)はペガの婚姻は自分が許したというと、ウク(旭)は皇帝の側近に百済が入り込んでいると噂が立つと(自分が噂を広めてやると)脅しました。
皇帝とジモンとペガの会談。
王郁(ワン・ウク)はウヒが疑われるのは嫌だと先鋒を買って出ました。
光宗(クァンジョン)は武芸ができないペガが行くくらいなら皇帝自ら出向くと言いました。
「私は死にません。これでは皇位が危うくなります。大丈夫です。」
ペガは言いました。
暴徒となった後百済の民は触書を目にしました。
「高麗の皇帝が後百済(フベクチェ)の流民に約束する。奴婢を開放し元の身分に回復するために次の事柄を明らかにする。一つ。戦争で奴婢となった後百済(フベクチェ)人を開放する。一つ。今後良民を奴婢とすることは身分を問わず禁止する。一つ。解放された奴婢は出身地に戻し一定期間税を免除する。一つ。出身地(=全羅道(チョルラド)など)による差別を禁じ官職に登用して完全な高麗人とする。」
「嘘つきやがって。騙されるな。俺たちを動物扱いした。行くぞーーー!」
農具などで奴婢たちは皇宮に向かいました。
王郁(ワン・ウク)は着慣れない鎧を着ていると、刀を落としてしましました。謹慎の身でありながら駆け付けたワン・ジョンはペガを励ましに現れました。兵士たちはワン・ジョンに敬意を表しました。
「兄上も殺されかねぬと言ったでしょう。生きてください。生き延びるのです。見てられません。」
ワン・ジョンはペガに立派な鎧を着せてあげました。
「私がヘ・スから預かった物は受け取ったか?」
「はい。ですがどんな意味かまではわかりません。」
「言付けもある。望む。」
「望むとは?へ・スが本当に言ったのですか?」
「そうだ。ヘ・スが切実に望むと。そう伝えろと。意味はわからぬが、助けてやれ。私も先がわからぬ。そなたも友として残れ。」
「ご自分の心配をしてください。教坊の尚宮(サングン)は?」
「ウヒには、来るなと言った。」
「お気をつけなさいませ兄上。」
ワン・ジョンは立ち去りました。
ペガは落ち着かない様子の兵士を見まわしました。すると「三韓統一」と書かれた垂れ幕が城壁に掛けられ、その上に白い服を着たウヒが立っていました。攻め入ってきた奴婢たちはウヒ王女を見つけて動揺しました。
「ウヒや!」
ペガがウヒのもとに駆け付けました。
「来ないで。」
ウヒは今にも飛び降りそうでした。
「だめだ。やめてくれ。」
「来ないで。行って!見たら、忘れられなくなる。」
ウヒが言うと、ペガはウヒに背を向けました。
「ウヒや!」
ペガが振り返るとウヒは城壁から飛び降りました。
「知らぬ振りができるかと、私の親も否定しようと思った。でも私を母を慕う民を捨てられぬ。ゆえに見捨てたらつらい人生になる。高麗と百済、キョン・フォンとワン・ゴン。皆の罪をこの命で償う。私はこのために生まれたのかもしれぬ。ペガ。あなたを愛してる。私の夫は、あなただけよ。」
後百済の民たちは悲しみました。
ペガはウヒを抱いて泣き叫びました。
王郁(ワン・ウク)は光宗(クァンジョン)に謁見しました。やつれたなという皇帝に、ペガは心を閉ざし、こう言いました。
「ウヒの部屋に陛下の教示書がありました。ウヒと取引をしましたか?」
「まさか死ぬとは。お前を救うためだといわれ、その時後百済の公主と知った。お前を救うため、藁にもすがる思いで書いた。死を選択するとわかっていても書いただろう。お前のほうが、大事だから。」
「わかります。わかっていても受け入れられません。陛下のお傍にいたくありません。」
ペガは泣きながら別れの挨拶をしました。
「やめてくれ。私が悪かった。」
「私こそ、陛下にお仕えできぬ者ですみません。お元気でいてください。兄上。」
ペガは去りました。
「ペガや!ペガや!」
光宗(クァンジョン)もまた傷つきました。
夜の皇后の寝所。
ファンボ・ヨナは光宗(クァンジョン)の来訪を待ちわびていました。そこに光宗(クァンジョン)が現れました。
「(皇甫(ファンボ)氏一族を皆殺しにする)決意は変わらぬか?」
「もちろんです。」
夜が明けました。
皇帝の政治の間。
「海東青(ヘドンチョン)を用意しました。」
王郁(ワン・ウク)は海東青(ヘドンチョン、狩猟用の鷹)を皇帝に献上しました。
「ああ。鷹狩りは朕も好きだ。」
光宗(クァンジョン)は言いました。
「孝弟(ヒョジェ)なる者は其れ仁の本(もと)為るか。これは国の根本です。や~麗しき兄弟愛ですね。一族の平和が国の平和に通じます。」
ワン・ジョンは用意していた言葉を述べて兄弟愛を称えました。
「はっはっは。」
光宗(クァンジョン)は笑いました。しかし鷹を覆っていた布が外されると、そこには死んだ鷹が籠の中にいました。王旭(ワン・ウク)は驚きました。
「これは死んだ鷹ではないか。」
光宗(クァンジョン)は言いました。
「死んだ鷹を皇帝に例えて呪ったのです!」
臣下の一人は言いました。
「これは運搬中に死んでしまい・・・。」
王旭(ワン・ウク)は釈明しました。
「皇帝を呪う。ならば、謀反か?」
光宗(クァンジョン)は言いました。
「謀反でございます。陛下。」
臣下たちは声を揃えました。
「陛下。これは陰謀です陛下。」
王旭(ワン・ウク)はすぐに土下座をして釈明しました。
「謀反の罪なら死に値するな?」
光宗(クァンジョン)は微笑しました。
「!」
王旭(ワン・ウク)は皇帝を見上げると、光宗(クァンジョン)は笑っていました。
皇后の部屋。
光宗(クァンジョン)と夜を明かしたファンボ・ヨナは皇后の服に着替えていました。そこに実母の皇甫(ファンボ)皇太后が現れウク(旭)が殺されるかもしれないと言いました。
「挽回不能な大失態と聞きました。」
「お前が兄を助けてやれ。」
「断ります。」
「皇后(ファンフ)!」
「たかが兄のために政務に口出しできません。罪が重すぎます。一族も私と同じ意見です。期待しないでください。」
「たかが?兄の命をたかがと言ったな?」
「私も今や皇后です。一族や兄上よりも大事な大志があるのです。あきらめてくださいお母さま。」
ヨナが去ると、母の皇甫(ファンボ)氏は怒りで唇を震わせました。
夜のヘ・スの部屋。
「罠です。どうかお慈悲を。陛下。」
ヘ・スは部屋に来た光宗(クァンジョン)に土下座しました。
「膝をついてはならん。歩けなくなるぞ。」
光宗(クァンジョン)はヘ・スの腕に触れ心配しました。
「兄弟を討たぬと約束したはずです。」
「いくら兄弟が大事でも奴のために土下座するな。立ってくれ。」
「これは陛下の陰謀ですね。鷹を殺してウク様を陥れた。」
「なぜ。悪いか?ウクは兄弟たちを陥れた張本人だ。私の命を狙いお前との仲を裂いた。」
「これ以上人を殺したら陛下は罪を背負うことになります。極端な方法で裁きを下せば皆を敵に回ります。歴史に血の君主として名を残すのが嫌なのです。」
「わかった。助けてやろう。ウクを帰郷刑に処そう。家から一歩も出るなと。皇位を欲したが狭い家が奴の天下となるのだ。その中で自由を奪われたまま生きる。確かに、ひと思いに殺すより、奴にふさわしい。ふっ・・・。はっはっは。」
光宗(クァンジョン)は笑いました。ヘ・スは唖然と陛下を見つめていました。
茶美園(タミウォン)。
ヘ・スは傷心したまま菊の花びらをちぎっていました。そこに皇后のヨナが現れました。
「のんきなものだな。憎たらしい女だ。」
「皇后さま。ウクお兄様のことは聞きました。皇后さまもご心配かと。」
ヘ・スは立ち上がり礼をしました。
「お兄様は昔から私の頼みを何でも聞いた。私が兄を破滅させたのではと悩んだ。ともに皇宮の主になるとお兄様にせがんだのだ。だがな。お兄様を変わらせたのは、お前だ。」
「え?」
「お兄様から聞いた。お前がソ皇子にご注意を。対立を避けてと言ったそうだな。」
「私が、ソ皇子様にご注意をと言ったせいなんですね。」
「お兄さまがそれを聞き。ソお兄様が皇帝になると考えた。お前が他の者を皇帝と認めるのが嫌だったのだ。兄に求めたのは私だったが決め手となったのはお前だ。お前がソ兄上が皇帝になると兄上にほのめかさねば、お兄様はあそこまで変わらなかった。皆の人生を壊してのうのうと生きている。」
ヘ・スは定宗(チョンジョン)にもワン・ウクにも光宗(クァンジョン)が皇帝になることを暗示していました。
「私のせいなの?
ヘ・スはヨナの言葉が図星で兄弟の仲を裂いたことに衝撃を受けました。
ある日。
絵師はジモンが見守る中光宗(クァンジョン)の肖像画を描いていました。
光宗(クァンジョン)は御真影ではなく贈り物だとジモンに言いました。
ワン・ジョンが部屋に入ってきました。
「まだ幽閉中の身だぞ!」
光宗(クァンジョン)は怒りました。
「陛下のお許しを得るためにやって来ました。先帝の勅書です。ワン・ジョン(王貞興)とヘ・ス(解樹)の婚姻を許可する。私には長年の夢があります。」
回想シーン。
定宗(チョンジョン)は国境が平定したのでワン・ジョンに何でも聞いてやると言いました。
「偽物だ。そうだろ。」
光宗(クァンジョン)は勅書を投げ捨てました。ジモンは勅書を拾いました。
「さすが遺言書もなく禅位された陛下だ。勅書を軽んじるとは。私が持つ命令書と他の書をお比べになさってください。紛れもなく先帝の書体です。」
「本物でも認めぬ。ヘ・スをお前にはやらぬ。」
「先帝の許可を得たのになぜですか。」
「私とヘ・スの仲は周知の事実。それがお前と婚姻だと?許さぬ。」
「ヘ・スは皇后でも側室でも夫人ですらありません。法律上婚姻できぬ理由はありません。他の臣下にもこの事実を伝えました。私が陛下の婚姻の許可を待つと。」
「ジモン。皇弟ワン・ジョンを、極刑に・・・。」
光宗(クァンジョン)はこぶしを握り締めました。
「スの望みです。」
「何?」
「ご確認ください。ヘ・スは私との婚姻を望んでいます。」
ヘ・スは女官に石鹸の作り方を指導していました。そこに光宗(クァンジョン)が現れジョンとの婚姻を確かめに現れました。ヘ・スは命令書の日付はいつかと光宗(クァンジョン)に尋ねました。
「戊辰(ぼしん)年9月だ。契丹に大勝利した時だ。」
「・・・・・・。」
「お前も婚姻を望んでいるなんて嘘だろう?勅書は偽物と・・・。」
「望みます。遺言に背けば重罪に問われ、陛下の正当性にも因縁をつけられます。離れている時は、恋しかったです。考えるだけで胸がいっぱいになりました。でも今は、毎日会っているけど、憎いときもあります。」
「憎いだと?」
「このままだと憎しみは嫌悪感が残ります。それは嫌です。なら今すぐに発ちます。」
「決して許さぬ。」
光宗(クァンジョン)はそう言うと去りました。
皇帝の部屋。
光宗(クァンジョン)の隣にヨナが侍っていました。そこに許しを得て王旭(ワン・ウク)が部屋に現れました。皇后ファンボ・ヨナは兄の話を最後まで聞いてほしいと光宗(クァンジョン)に言うと部屋から出ていきました。
「陛下。ヘ・スの仲について告白します。陛下は、まだあの女人(にょにん)についてご存じないかと思いまして。私たちは、婚姻の約束をしていました。」
「お前は死にたいようだな・・・。」
「陛下の女人(にょにん)になる前は、スは・・・私の人でした。」
「・・・・・・!」
夜。
「お前がなぜ奴の身を案じたかわかった。なぜウクのために土下座をしたのか。ようやくわかった。お前がしていた腕輪。洞窟での密会。事実か?お前がウクと婚姻の約束を?」
光宗(クァンジョン)はヘ・スに詰め寄りました。
「はい。」
「では好きな人とは、ウクなのか?」
「はい。そうです。」
回想シーン。
ヘ・スは好きな人がいるとワン・ソに言いました。
「嘘でもいい。すべて誤解だとウクの企みだと言え。それで元に戻れる。」
光宗(クァンジョン)はヘ・スに怒鳴りました。
「お互いに、約束していました。」
「お前がどうして。ウクのことで私を傷つけるとは!私を愛してなかったのだな。」
「陛下。」
ヘ・スは光宗(クァンジョン)に触れようとしました。
「朕に触れるな!もう二度と、お前には会わぬ。」
光宗(クァンジョン)はヘ・スのもとを去りました。
(えっ?)
ある日の茶美園(タミウォン)。
ヘ・スは身支度をして女官と別れました。女官たちはヘ・スとの別れを惜しんで泣きました。
皇帝の部屋。
光宗(クァンジョン)は書物を読んでいました。
「お嬢様を捨ててはなりません。皇位を守るためと言え、お嬢様を見捨てれば自分を見失います。」
ジモンは貞観政要を呼んでいる皇帝に言いました。
「スが、私を捨てたのだ。」
光宗(クァンジョン)は書を閉じました。
城門。
ペガはヘ・スに別れの杯を渡しました。ヘ・スは皇宮を出られるなら別れても構わないと言いました。
「兄上を忘れられないのになで出ていく?」
「血が流れすぎました。私には無理でした。もう見守る自身がありません。」
「私の知らぬ溝があるのだろう。お前と親友になれてうれしかった。ミョン姉上が残してくれた大切な縁だ。」
「ウヒを恋しがってお体を壊さないようにしてください。」
ペガとヘ・スが離していると、王旭(ワン・ウク)が現れました。ペガは王旭(ワン・ウク)を追い払おうとするとヘ・スは制止しました。ペガが離れると王旭(ワン・ウク)はヘ・スに歩み寄りました。
「感謝しています。」
「私も愉快ではない。」
「私を皇宮から出すために陛下に打ち明けてくださったのでしょう?」
「ジョンは、いい奴だ。どうか、体に気を付けて。覚悟したなら潔く断ち切れ。過去は忘れて、未来だけを考えよ。・・・・・・。スや。私の心は、知っているだろう。もう行け。今の生は・・・終わった。」
王旭(ワン・ウク)はヘ・スに触れると抱き寄せ優しく微笑みました。ヘ・スもまた微笑みを返しました。王旭(ワン・ウク)はヘ・スのもとから去りました。
ヘ・スは皇宮を見つめ、光宗(クァンジョン)を想いました。
光宗(クァンジョン)はヘ・スの部屋で妃の着物を見つけました。
「出会わなければ恋しがらずに済んだ。知らなければ、思い出さずに済んだ。一緒にいなければ去らずに済んだ。愛していなければ互いに捨てずに済んだ。出会わなければ、共にいることもなかった。いっそ、あなたと出会わなければよかった。」
光宗(クァンジョン)はヘ・スの衣を手に取り涙しました。
感想
ここ19話に来てなんだかストーリーがおかしな展開になりました!なんとワン・ジョンがヘ・スのことがずーーーーーーっと大好きで、ワン・ヨ皇帝に結婚の許可を貰っていたなんて!ワン・ヨも許可を出しているのにヘ・スにお茶くみさせて、なんだか意味不明なあらすじです。そしてついに王旭(ワン・ウク)が皇帝への反逆罪でワン・ソとワン・ウォンに陥れられてしまいます。ヘ・スは一度好きになったウク(旭)の助命を懇願します。
それで、ペガの王郁(ワン・ウク)のほうなんですが、なぜウヒが身を投げてしまったのか、まったくもって理解できません。朝鮮の法則によるとウヒが死んだら後百済の国民はいっそう怒ったり復讐心に燃えるのではありませんかね?一般的には旗頭が死に王統が絶えることで、勢力を抑えることにもなりますけど、歴史では百済の姫を高麗王は妃に迎えたりもしています。しかもそうなってしまったのは王旭(ワン・ウク)がペガに反乱の鎮圧を任せたからなんですね。
これだけ悪党役をこなした王旭(ワン・ウク)。しかしここに来て、すべては「私の人(=愛する人)」だったからあんなことやこんなことをしてライバルを殺してでも排除したかったのに、自分が皇帝になってでもヘ・スを得たかったのに、ここに来てワン・ジョンのことだけはヘ・スと一緒になってもいいと態度を変えます。これだけ燃える男になっていた王旭(ワン・ウク)ならヘ・スを自分が身請けしたいと言わないのはかなり変ですね。
しかもワン・ジョンは大将(テジャン)軍でしたから、自力で反乱を起こして皇位を奪える立場にあると考えるのが普通でしょう。そんなワン・ジョンを生かしておく光宗(クァンジョン)もまったくもって不思議です。
つまりはもうストーリーが支離滅裂なんですね。
どうでもいいけどw
それで、ペガの王郁(ワン・ウク)のほうなんですが、なぜウヒが身を投げてしまったのか、まったくもって理解できません。朝鮮の法則によるとウヒが死んだら後百済の国民はいっそう怒ったり復讐心に燃えるのではありませんかね?一般的には旗頭が死に王統が絶えることで、勢力を抑えることにもなりますけど、歴史では百済の姫を高麗王は妃に迎えたりもしています。しかもそうなってしまったのは王旭(ワン・ウク)がペガに反乱の鎮圧を任せたからなんですね。
これだけ悪党役をこなした王旭(ワン・ウク)。しかしここに来て、すべては「私の人(=愛する人)」だったからあんなことやこんなことをしてライバルを殺してでも排除したかったのに、自分が皇帝になってでもヘ・スを得たかったのに、ここに来てワン・ジョンのことだけはヘ・スと一緒になってもいいと態度を変えます。これだけ燃える男になっていた王旭(ワン・ウク)ならヘ・スを自分が身請けしたいと言わないのはかなり変ですね。
しかもワン・ジョンは大将(テジャン)軍でしたから、自力で反乱を起こして皇位を奪える立場にあると考えるのが普通でしょう。そんなワン・ジョンを生かしておく光宗(クァンジョン)もまったくもって不思議です。
つまりはもうストーリーが支離滅裂なんですね。
どうでもいいけどw