オクニョ35話のあらすじと感想
あらすじ
チ・チョンドクはチン・スミョン殺害の濡れ衣を着せられ捕盗庁(ポドチョン)に連行されました。典獄署の署長チョン・デシクたちはユ・ジョンフェを除いて動揺していました。ユ・ジョンフェは取り調べが厳しくなればチ・チョンドクがチョン・デシクの指示でチン・スミョンを一時釈放したことが明らかになるのは時間の問題だと言いました。イ・ヒョソンとユグムはミン・ドンジュ商団の頼みでチン・スミョンを釈放したことを捕盗庁(ポドチョン)に知らせてはどうかと言いました。
「注簿(チュブ)ナウリ。まさかチ胥吏(ソリ)一人に罪を押し付けたりしませんよね?」
ユグムはチョン・デシクに言いました。
「お前さん何を言っておる。イ奉事(ボンサ)とユグムはもう行け。私のいう事が聞けぬのか!行くがよい!」
チョン・デシクは二人を部屋から追い出しました。チョン・デシクは部屋に残ったユ・ジョンフェに何か策はないか尋ねました。
「そちの望みは何でも聞いてやるから策を教えてくれ。」
チョン・デシクはいつもより優しくユ・ジョンフェに頼みました。
「捕盗庁(ポドチョン)のヤン・ドングは気ごころの知れた仲なので旦那様が助かる策を聞いてきましょう。待っていてくださいね。」
ユ・ジョンフェは部屋の外に行きました。
「あんな奴が頼みの綱とは。」
「チョン・デシクの鶏頭め。かかったな。あいつの身ぐるみ剥がして復讐する機会が巡って来た!」
ユ・ジョンフェはほくそ笑みました。
平市署(ピョンシソ)。
ユン・テウォンはオクニョがソン・ジホンと手を組み商団を取り込み勢力を拡大していることについて考えていました。そこに部下のファン・ミョンゴルとチョ・セホが部屋に現れソン・ジホンが商団を密かに運営して届け出を出していないと報告しました。ユン・テウォンは商団の動きを見張るように二人に命じました。
オクニョはゴロツキのチョンスとヨンベにチン・スミョンについて尋ねました。チョンスはチン・スミョンはチョン・ナンジョンの商団のひとつで以前雇われていたと言いました。ヨンベはかつて五、六ケ所開かれている賭博場で雇われていたと言いました。チョンスはチン・スミョンが殺されたと聞いて、チン・スミョンはチョン・ナンジョンの金庫番だったと報告しました。
ソン・ジホンの商家。
オクニョはソン・ジホンの商団に行くとチョン・ウチとコ・テギルとチャン・ソソンプンと会いました。チョン・ウチたちはチ・チョンドクが殺人するなんてありえないとオクニョに心配しないように言いました。そこにヨンジというオクニョの部下の娘が現れ昭格署(ソギョクソ)の提調(チェジョ)ソ・ジェウンが呼んでいると伝えました。
ミン・ドンジュの商団。
チョン・マッケは先ほど捕盗大将(ポドテジャン)に会い典獄署(チョノクソ)胥吏チ・チョンドクが殺人の嫌疑で取り調べを受けているとミン・ドンジュに言いました。ミン・ドンジュが安心すると、チョン・マッケは商団にも捜査が入ると教えました。ミン・ドンジュはトンチャンにチン・スミョンに関わる証拠を消すように命じました。
「だがここまでする必要が?チン・スミョンとお前はナンジョン様に隠れて蓄財などするからだ。お前が欲をかくからとんでもないことになった。」
「私の何がいけないのですか。奥様にこき使われて手を汚すのは私たちだけでたいした見返りもない。蓄財して何が悪いのです?息子はどうなるのですか?」
ミン・ドンジュは夫に不満を漏らしました。
「わかってる。だがナンジョン様に知らせたらどうなると思う。ただでは済まぬぞ。」
「今更後悔しても戻れません。覚悟を決めなければ。計画通りに行けば問題はないのです。」
ユン・ウォニョンの家。
チョン・ナンジョンは留守を娘のシネに頼みました。チョン・ナンジョンはチョングムを睨むと今度夫に手を出したらただでは済まぬと警告しました。シネはスングムを捕まえるとチョングムに不審な行動があれば報告するように命じました。
チョングムは市場で手に入れた香水を身に着けました。スングムはいい匂いなので自分も使わせてほしいとねだりました。チョングムは麝香の十倍もするからダメだと言いました。
「お姉さん。命が惜しくないの?」
「私はオ・ヂョングムよ。オ・ヂョングム。みなぎってきたわ!あはははは!」
チョングムはユン・ウォニョンの部屋に行くとせんじ薬と菓子を差し出しました。
「そなたまだ懲りぬのか。ナンジョンに見つかるぞ。」
「ナンジョン様は宮殿に行かれました。明国の茶です。どうぞ。」
チョングムが茶を淹れるとユン・ウォニョンはそれを飲みました。
「よい香りだな。」
「その香は茶から漂うのではなく私から漂っているのです。」
「そなたも懲りぬものだな。まだ私を好いておるのか?」
「ええ大監さま。わたしの大監さまへの想いはとても語り尽くせません。宮中の女官が主上殿下(チュサンチョナ)のご寵愛を切望するように、大監さまからいつか承恩(スンウン)を受けられるように私もお待ちしています。」
「承恩(スンウン)?おほほほほほ。お前にはかなわんな。よかろう。女人(にょにん)にそこまで言われるなら私も無視するわけにはいかぬ。私はチョングムと一緒に枕をともにしようではないか。あとのことは知らぬぞ。お前がナンジョンに何をされても知らぬからな。」
ユン・ウォニョンは笑いました。
「はい大監さま。アタシ死んでも構いません!オホホ。アィンッ。」
チョングムは喜びました。
昭格署(ソギョクソ)。
オクニョはなぜ提調が呼んでいるのだろうかとヨンジに尋ねました。ヨンジは醮祭(チョジェ、星を祭る儀式)のことではないかと言いました。
オクニョは提調ソ・ジェウンの部屋に行きました。
ソ・ジェウンは大妃がオクニョを呼んでいるので一緒に行こうと言いました。
ヂ
大妃の部屋。
チョン・ナンジョンは文定大妃(ムンジョンテビ)になぜ明宗が東宮殿のことを知っていたのか大妃の胸中を察すると胸が痛むと同情しました。
文定大妃(ムンジョンテビ)は夜も眠れぬと言いました。
「それで今回の儀式は重要です。盛大に行い媽媽のお心を慰めねば。」
「そうね。私もそう思っていた。」
そこにソ・ジェウンとオクニョが呼ばれて部屋に入って来ました。チョン・ナンジョンはオクニョの顔を見て驚き居ました。
文定大妃(ムンジョンテビ)は盛大に祭儀を行いたいと言うと、ソ・ジェウンは飢饉と北方の外敵のため国庫が厳しく明宗王に醮祭(チョジェ、星を祭る儀式)は質素に儀式を行うよう命じられたと答えました。ソ・ジェウンは前回の疫病で亡くなった人の霊をなぐさめる儀式も質素に行ったと言いました。
「だが、醮祭(チョジェ、星を祭る儀式)というのは太陽と月と星々を祭るもの。天変地異の無いように祈り外敵を防ぐよりもむしろ盛大に行うべきではないか。」
チョン・ナンジョンは厳しい口調で言いました。
「ですが主上殿下(チュサンチョナ)から強く言われてますので・・・。」
ソ・ジェウンは遠慮がちに言いました。
「醮祭(チョジェ、星を祭る儀式)は王でなく民のために行うもの。おそろかにすれば主上の体面にかかわる。」
文定大妃(ムンジョンテビ)はソ・ジェウンに言いました。
「はい大妃媽媽。私めは大妃さまのおっしゃる通りにいたします。」
「そちはもう下がれ。」
「はい大妃媽媽。」
ソ・ジェウンは部屋から出て行きました。
文定大妃(ムンジョンテビ)はチョン・ナンジョンにも部屋から出るように言いました。チョン・ナンジョンはオクニョを睨むと部屋から出て行きました。
「近う寄れ。例のことはわかったか?」
「髪飾りを最初に見つけたのは典獄署の茶母(タモ)でした。しかし典獄署(チョノクソ)執務室の片付けの最中に見つけたので誰の物かわかりません。申し訳ございません媽媽。媽媽。恐れながら、なぜあの髪飾りをお気になさるのか教えていただけませんか?わかれば真相を探る役に立つかもしれません。」
オクニョは大妃に報告しました。
「あれは中宗(チュンジョン)大王のご寵愛を受けた証だ。」
「ええ?」
「なぜ驚くのだ。」
「いいえ。なんでもありません。」
「その証が典獄署にあったのか解せぬのだ。待っているから調べなさい。」
「はい媽媽。」
オクニョは下がりました。
オクニョは大妃の話とハン尚宮(サングン)の話を思い出しました。
「待つのだ。大妃様と何を話した。こやつ。話さぬか!」
チョン・ナンジョンが現れオクニョを呼び止めて脅しました。
「なぜです?私を殺そうと知られるのが怖いですか?ご心配なく。大妃様を頼らず自分の力で復讐します。」
「何だと?」
「私を脅しても無駄です。脅せば脅すほど私は強くなります。奥様の裏金の金庫番が殺されさぞお困りでしょう。」
「何のことだ?今何と言った。」
「知りませんか?奥様の商団のチン・スミョンが殺されたのです。見ていてください。その事件の黒幕も私が必ず暴いてみせます。」
王の部屋。
尚膳はユ・ジンドンの家に不幸があったので香典を送ると明宗に報告しました。
ハン尚宮(サングン)は明宗に昭格署(ソギョクソ)主催の醮祭(チョジェ、星を祭る儀式)に出席するよう大妃から要請があったと報告しました。
明宗は尚膳と尚宮(サングン)を下がらせました。ハン・ジェソは明宗にオクニョは昭格署(ソギョクソ)の道流(トリュ)なので儀式に出席したら、オクニョに身分がバレると言いました。
「ちょっと待て。何もするな。私が何者かオクニョも知るべきだ。オクニョが昭格署(ソギョクソ)の道流(トリュ)である以上隠し続けるのは無理だ。母上は私を見張らせ宮殿の外で会う相手を捜している。これ以上オクニョと密に会い続けるとあの子の身が危うくなる。何とかせねば。」
捕盗庁。
捕盗大将(ポドテジャン)は部下たちにユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンも目を掛けているのでしっかり解決するように命じました。
ヤン・ドングは上司にチ・チョンドクは人を殺す度胸はないと言いました。上司は情に流されているとヤン・ドングを叱りました。ヤン・ドングは失言だったと謝りました。
「あ~!」
チ・チョンドクは拷問されていました。
「チン・スミョンは賭博場を開いていた。お前はそこに通っていたであろう。お前はチン・スミョンに借金をしていた。だから殺した!」
「いいえナウリ。確かに借金はしていましたが、親しい間柄でした。借金は典獄署から出た後に返すつもりで殺してなどいません。」
「お前が家の前でチン・スミョンを刺すところを見た者がいる!」
「ええ?」
オクニョはミン尚宮(サングン)に会うとカン・ソノに会いたいと連絡してほしいと頼みました。ミン尚宮(サングン)はカン・ソノは地方に出かけているが連絡してみると言いました。
チョン・ナンジョンはミン・ドンジュとチョン・マッケにチン・スミョンが殺されたことについて尋ねました。ミン・ドンジュとチョン・マッケはどうしてチン・スミョンが殺されたかわからないと言いました。
「あの者が死んだら私の金はどうなるのだ!」
チョン・ナンジョンが怒るとミン・ドンジュとチョン・マッケは資金は取り戻したと嘘をつきました。
ミン・ドンジュは捕盗庁(ポドチョン)の捜査の目がこちらに向くまでに捜査を終えさせるのだと心配するチョン・マッケに言いました。
オクニョとヤン・ドングとチョン・ウチ、コ・テギル、チャン・ソンプンは商団の部屋に集まりチン・スミョンの死について話し合っていました。ヤン・ドングはチ・チョンドクがチン・スミョンに賭博で借金を作っていて殺人が会った晩に二人は素素樓(ソソル)で一緒に飲んでいて殺人の目撃者もいると言いました。オクニョは困り果てました。
夜のチン・スミョンの屋敷。
屋敷の前を捕盗庁(ポドチョン)の兵士が見張っていました。
チョンドンとマンスは勇気を出してチン・スミョンの家に忍び込み裏帳簿を捜しました。マンスは隠し金庫を見つけ、チョンドンは錠を破って帳簿を手に入れました。チョンドンはマンスに帳簿を預けてテウォンのもとへ行きました。
素素樓(ソソル)。
「兄貴!オクニョが大変なんです。チ胥吏がチン・スミョン殺害の容疑で捕盗庁(ポドチョン)に捕らえられています!」
チョンドクはテウォンに知らせました。そこにイ・ソジョンも現れ素素樓(ソソル)に調べが入ると報告しました。テウォンは当時部屋に同席していたマノクを呼びつけると状況を訪ねました。マノクは二人は楽しく夜を過ごしていた言いました。
回想シーン。
「ところでチ胥吏。いつまでチョン・デシク注簿(チュブ)様の使い走りをやってるんだ?私がチ胥吏の運勢を変えてやろうか?オクニョだ。わたしが見たところ見た目も体つきも女らしい。オクニョを私にくれ。俺の女にすればオクニョも安泰・・・・・・オクニョが俺の息子を産んで・・・・。」
「その汚い口でオクニョを言うな!」
チ・チョンドクは膳をひっくり返してチン・スミョンにつかみかかりました。
ヤン・ドングはオクニョを連れてチ・チョンドクに引き合わせました。チ・チョンドクはチン・スミョンを殺していないとオクニョに泣きながら言いました。
オクニョはチ・チョンドクの無実を確信して捕盗庁(ポドチョン)を後にしました。
日中の王宮。
関係省庁への挨拶を終えた吏曹正郎(イジョチョンナン)ソン・ジホンは部下のチェジョンに大妃とユン・ウォニョンを筆頭とする小尹(ソユン)派の力を削ぐことについて話し合っていました。チェジョンは亡きチョ・ガンジョは昭格署(ソギョクソ)の廃止を訴えていたと教えました。ソン・ジホンはひらめきました。
王の部屋。
ソン・ジホンは明宗に小尹(ソユン)派の力を抑えるため昭格署(ソギョクソ)の廃止を訴えると言いました。
宮中の廊下。
ソ・ジェウンは大妃に例年の倍の規模で儀式の準備をしていると報告しました。
大妃の部屋。
明宗は大妃に会いました。
「先日のことは私が悪かったです。私は事の真偽を確かめてから伺うべきでした。お許しください。」
「まだあの件のことを調べているのか?」
「はい。たとえ出まかせであってもかようにあのような悲しい噂は調べるべきかと。」
「話はそれだけですか?茶を飲んだらお帰りください。」
「母上。私は、昭格署(ソギョクソ)を廃止しようと思います。」
「何だと?昭格署(ソギョクソ)を廃止する?」
「今準備中の祭儀も中止します。無駄を省きたいので。」
「なぜ昭格署(ソギョクソ)を廃止するのだ。」
「問題は山積みなので祭儀で国庫を浪費するのはどうかと思いまして。」
「浪費だと?国の安泰と民の平穏を天に祈ることが無意味というのですか?」
「国と民は私が別のやり方で守ります。」
「昭格署(ソギョクソ)による祭儀はほかでもない民のためのものです。凶作で疲弊した民は主上が天に救いを求めることをやめたと知ったら民はどうなりますか。どうして主上は民のことを思いやれないのです!」
「母上。ご心配ありません。民の心を察し民のために精進してまいります。」
「何だと?」
「私は国も民も私が守ると言いました。母上は心配しないでください。」
「私は民のために警告しているのです!」
「私は国王です。国王が直接民を守ります。母上。いつまで国と民について論じるつもりですか?政治は私の役目です。母上は国の心配は無用です。私はこれで失礼します。」
明宗が部屋を出ると文定大妃(ムンジョンテビ)は茶器を投げて暴れました。
オクニョはチョンスとヨンベを呼ぶとトンチャンがどれだけチン・スミョンの殺人に関わっているのか調べるように命じました。
オクニョはヨジュの酒場に行きました。ヨジュはチ・チョンドクの心配をして差し入れは任せてと言いました。オクニョはチョンドンとマンスに会いチン・スミョンの裏帳簿を手に入れました。オクニョはミン・ドンジュ、チョン・マッケ、トンチャンがどれだけ殺人に関わっているか調べるように頼みました。オクニョに惚れているマンスは胸を叩いて自分に任せるように言いました。
チン・スミョンの件でチ・チョンドクが捕らえられていることを知ったソン・ジホンはオクニョに力になりたいと言いました。オクニョはソン・ジホンに政治に専念するように言いました。
カン・ソノは旅をしながらある村に行き何かを調べました。
「ちょっと尋ねたい。イ・ミョンホンという人を知らぬか?今どこにいる?」
「数年前まで鍛冶場の近くに住んでいました。今はどこに住んでいるのか分かりません。」
ヤン・ドングのもとにユ・ジョンフェが尋ねて来て耳打ち何かを頼みました。
「礼はたっぷりはずませてもらう。」
「わははははは。俺たちはチングだ。」
ヤン・ドングは典獄署のチョン・デシクに会いました。
「なぜそなたが来たのだ?」
「おほう。私がなぜ来たか知っているくせに。ナウリ!悪いお方ですね。ナウリ!なんということを!」
「確かに私がチン・スミョンを出したが仕方なかった。チョン・ナンジョン様の商団の大行首(テヘンス)に嫌と言えるか?それにチン・スミョンがここを出る時すこぶる元気だった。」
チョン・デシクは聞かれていないことを話しはじめました。
「話すなら従事官殿にお願いします。」
「やめてくれ。言うな!今回だけ助けてくれ!裏金を手にしなければこの少ない俸禄ではやっていけぬのだ。私を巻き込むな。」
「わかってますとも。ナウリをお助けに来たんですよ。すぐに連行すべきところですがユ・ジョンフェ参奉(チャンボン)を大事にしてください。」
「ユ参奉(チャンボン)!ユ参奉(チャンボン)を大切にしよう!」
「私のチング、ユ参奉(チャンボン)!」
「もちろんです。あなた様のお友達のユ参奉(チャンボン)は大好きだ!愛してる。よし。危なかった。アイゴ~。」
チョン・デシクがユ・ジョンフェをおだてると、ヤン・ドングは帰って行きました。入れ替わりユ・ジョンフェが部屋に入って来ました。
「ユ参奉(チャンボン)!アイゴユ参奉(チャンボン)。私はそなた無しではやっていけぬ!」
チョン・デシクはユ・ジョンフェに抱き着きました。
「問題は解決しましたか?」
「もちろんだ。この恩は私が死んでも返すからな!ユ参奉(チャンボン)~恩に着る~。」
ユン・テウォンはコン・ジェミョンの商団に行きました。
「兄貴。外知部(ウェジブ、弁護士)を知ってますか?」
テウォンはコン・ジェミョンに尋ねました。
「外知部(ウェジブ)?裁きの時に罪人にかわって弁護する者のことだろう?それがどうした?」
「今、外知部(ウェジブ)が必要です。典獄署(チョノクソ)のチ胥吏(ソリ)が殺人の容疑で捕盗庁(ポドチョン)に捕まってます。そこで今いる外知部(ウェジブ)で有能な人はいませんか?」
「外知部(ウェジブ)という外知部(ウェジブ)は十数年前に都城(トソン)をおいだされた。それでも探すのか?」
「はい兄貴。」
テウォンは昭格署(ソギョクソ)に行きオクニョに会い状況を尋ねました。オクニョは無実を証明できないと死罪になると困り果てていました。テウォンはオクニョに外知部(ウェジブ)という罪人を弁護する職業について教えました。
オクニョは商団に戻るとチョン・ウチとコ・テギル、チャン・ソンプンに自分が外知部(ウェジブ)になりチ・チョンドクを助けると言いました。
「ちょっと待て。何もするな。私が何者かオクニョも知るべきだ。オクニョが昭格署(ソギョクソ)の道流(トリュ)である以上隠し続けるのは無理だ。母上は私を見張らせ宮殿の外で会う相手を捜している。これ以上オクニョと密に会い続けるとあの子の身が危うくなる。何とかせねば。」
捕盗庁。
捕盗大将(ポドテジャン)は部下たちにユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンも目を掛けているのでしっかり解決するように命じました。
ヤン・ドングは上司にチ・チョンドクは人を殺す度胸はないと言いました。上司は情に流されているとヤン・ドングを叱りました。ヤン・ドングは失言だったと謝りました。
「あ~!」
チ・チョンドクは拷問されていました。
「チン・スミョンは賭博場を開いていた。お前はそこに通っていたであろう。お前はチン・スミョンに借金をしていた。だから殺した!」
「いいえナウリ。確かに借金はしていましたが、親しい間柄でした。借金は典獄署から出た後に返すつもりで殺してなどいません。」
「お前が家の前でチン・スミョンを刺すところを見た者がいる!」
「ええ?」
オクニョはミン尚宮(サングン)に会うとカン・ソノに会いたいと連絡してほしいと頼みました。ミン尚宮(サングン)はカン・ソノは地方に出かけているが連絡してみると言いました。
チョン・ナンジョンはミン・ドンジュとチョン・マッケにチン・スミョンが殺されたことについて尋ねました。ミン・ドンジュとチョン・マッケはどうしてチン・スミョンが殺されたかわからないと言いました。
「あの者が死んだら私の金はどうなるのだ!」
チョン・ナンジョンが怒るとミン・ドンジュとチョン・マッケは資金は取り戻したと嘘をつきました。
ミン・ドンジュは捕盗庁(ポドチョン)の捜査の目がこちらに向くまでに捜査を終えさせるのだと心配するチョン・マッケに言いました。
オクニョとヤン・ドングとチョン・ウチ、コ・テギル、チャン・ソンプンは商団の部屋に集まりチン・スミョンの死について話し合っていました。ヤン・ドングはチ・チョンドクがチン・スミョンに賭博で借金を作っていて殺人が会った晩に二人は素素樓(ソソル)で一緒に飲んでいて殺人の目撃者もいると言いました。オクニョは困り果てました。
夜のチン・スミョンの屋敷。
屋敷の前を捕盗庁(ポドチョン)の兵士が見張っていました。
チョンドンとマンスは勇気を出してチン・スミョンの家に忍び込み裏帳簿を捜しました。マンスは隠し金庫を見つけ、チョンドンは錠を破って帳簿を手に入れました。チョンドンはマンスに帳簿を預けてテウォンのもとへ行きました。
素素樓(ソソル)。
「兄貴!オクニョが大変なんです。チ胥吏がチン・スミョン殺害の容疑で捕盗庁(ポドチョン)に捕らえられています!」
チョンドクはテウォンに知らせました。そこにイ・ソジョンも現れ素素樓(ソソル)に調べが入ると報告しました。テウォンは当時部屋に同席していたマノクを呼びつけると状況を訪ねました。マノクは二人は楽しく夜を過ごしていた言いました。
回想シーン。
「ところでチ胥吏。いつまでチョン・デシク注簿(チュブ)様の使い走りをやってるんだ?私がチ胥吏の運勢を変えてやろうか?オクニョだ。わたしが見たところ見た目も体つきも女らしい。オクニョを私にくれ。俺の女にすればオクニョも安泰・・・・・・オクニョが俺の息子を産んで・・・・。」
「その汚い口でオクニョを言うな!」
チ・チョンドクは膳をひっくり返してチン・スミョンにつかみかかりました。
ヤン・ドングはオクニョを連れてチ・チョンドクに引き合わせました。チ・チョンドクはチン・スミョンを殺していないとオクニョに泣きながら言いました。
オクニョはチ・チョンドクの無実を確信して捕盗庁(ポドチョン)を後にしました。
日中の王宮。
関係省庁への挨拶を終えた吏曹正郎(イジョチョンナン)ソン・ジホンは部下のチェジョンに大妃とユン・ウォニョンを筆頭とする小尹(ソユン)派の力を削ぐことについて話し合っていました。チェジョンは亡きチョ・ガンジョは昭格署(ソギョクソ)の廃止を訴えていたと教えました。ソン・ジホンはひらめきました。
王の部屋。
ソン・ジホンは明宗に小尹(ソユン)派の力を抑えるため昭格署(ソギョクソ)の廃止を訴えると言いました。
宮中の廊下。
ソ・ジェウンは大妃に例年の倍の規模で儀式の準備をしていると報告しました。
大妃の部屋。
明宗は大妃に会いました。
「先日のことは私が悪かったです。私は事の真偽を確かめてから伺うべきでした。お許しください。」
「まだあの件のことを調べているのか?」
「はい。たとえ出まかせであってもかようにあのような悲しい噂は調べるべきかと。」
「話はそれだけですか?茶を飲んだらお帰りください。」
「母上。私は、昭格署(ソギョクソ)を廃止しようと思います。」
「何だと?昭格署(ソギョクソ)を廃止する?」
「今準備中の祭儀も中止します。無駄を省きたいので。」
「なぜ昭格署(ソギョクソ)を廃止するのだ。」
「問題は山積みなので祭儀で国庫を浪費するのはどうかと思いまして。」
「浪費だと?国の安泰と民の平穏を天に祈ることが無意味というのですか?」
「国と民は私が別のやり方で守ります。」
「昭格署(ソギョクソ)による祭儀はほかでもない民のためのものです。凶作で疲弊した民は主上が天に救いを求めることをやめたと知ったら民はどうなりますか。どうして主上は民のことを思いやれないのです!」
「母上。ご心配ありません。民の心を察し民のために精進してまいります。」
「何だと?」
「私は国も民も私が守ると言いました。母上は心配しないでください。」
「私は民のために警告しているのです!」
「私は国王です。国王が直接民を守ります。母上。いつまで国と民について論じるつもりですか?政治は私の役目です。母上は国の心配は無用です。私はこれで失礼します。」
明宗が部屋を出ると文定大妃(ムンジョンテビ)は茶器を投げて暴れました。
オクニョはチョンスとヨンベを呼ぶとトンチャンがどれだけチン・スミョンの殺人に関わっているのか調べるように命じました。
オクニョはヨジュの酒場に行きました。ヨジュはチ・チョンドクの心配をして差し入れは任せてと言いました。オクニョはチョンドンとマンスに会いチン・スミョンの裏帳簿を手に入れました。オクニョはミン・ドンジュ、チョン・マッケ、トンチャンがどれだけ殺人に関わっているか調べるように頼みました。オクニョに惚れているマンスは胸を叩いて自分に任せるように言いました。
チン・スミョンの件でチ・チョンドクが捕らえられていることを知ったソン・ジホンはオクニョに力になりたいと言いました。オクニョはソン・ジホンに政治に専念するように言いました。
カン・ソノは旅をしながらある村に行き何かを調べました。
「ちょっと尋ねたい。イ・ミョンホンという人を知らぬか?今どこにいる?」
「数年前まで鍛冶場の近くに住んでいました。今はどこに住んでいるのか分かりません。」
ヤン・ドングのもとにユ・ジョンフェが尋ねて来て耳打ち何かを頼みました。
「礼はたっぷりはずませてもらう。」
「わははははは。俺たちはチングだ。」
ヤン・ドングは典獄署のチョン・デシクに会いました。
「なぜそなたが来たのだ?」
「おほう。私がなぜ来たか知っているくせに。ナウリ!悪いお方ですね。ナウリ!なんということを!」
「確かに私がチン・スミョンを出したが仕方なかった。チョン・ナンジョン様の商団の大行首(テヘンス)に嫌と言えるか?それにチン・スミョンがここを出る時すこぶる元気だった。」
チョン・デシクは聞かれていないことを話しはじめました。
「話すなら従事官殿にお願いします。」
「やめてくれ。言うな!今回だけ助けてくれ!裏金を手にしなければこの少ない俸禄ではやっていけぬのだ。私を巻き込むな。」
「わかってますとも。ナウリをお助けに来たんですよ。すぐに連行すべきところですがユ・ジョンフェ参奉(チャンボン)を大事にしてください。」
「ユ参奉(チャンボン)!ユ参奉(チャンボン)を大切にしよう!」
「私のチング、ユ参奉(チャンボン)!」
「もちろんです。あなた様のお友達のユ参奉(チャンボン)は大好きだ!愛してる。よし。危なかった。アイゴ~。」
チョン・デシクがユ・ジョンフェをおだてると、ヤン・ドングは帰って行きました。入れ替わりユ・ジョンフェが部屋に入って来ました。
「ユ参奉(チャンボン)!アイゴユ参奉(チャンボン)。私はそなた無しではやっていけぬ!」
チョン・デシクはユ・ジョンフェに抱き着きました。
「問題は解決しましたか?」
「もちろんだ。この恩は私が死んでも返すからな!ユ参奉(チャンボン)~恩に着る~。」
ユン・テウォンはコン・ジェミョンの商団に行きました。
「兄貴。外知部(ウェジブ、弁護士)を知ってますか?」
テウォンはコン・ジェミョンに尋ねました。
「外知部(ウェジブ)?裁きの時に罪人にかわって弁護する者のことだろう?それがどうした?」
「今、外知部(ウェジブ)が必要です。典獄署(チョノクソ)のチ胥吏(ソリ)が殺人の容疑で捕盗庁(ポドチョン)に捕まってます。そこで今いる外知部(ウェジブ)で有能な人はいませんか?」
「外知部(ウェジブ)という外知部(ウェジブ)は十数年前に都城(トソン)をおいだされた。それでも探すのか?」
「はい兄貴。」
テウォンは昭格署(ソギョクソ)に行きオクニョに会い状況を尋ねました。オクニョは無実を証明できないと死罪になると困り果てていました。テウォンはオクニョに外知部(ウェジブ)という罪人を弁護する職業について教えました。
オクニョは商団に戻るとチョン・ウチとコ・テギル、チャン・ソンプンに自分が外知部(ウェジブ)になりチ・チョンドクを助けると言いました。
感想
明宗がソン・ジホンの助言で昭格署(ソギョクソ)の廃止を決定しました。オクニョはチ・チョンドクを助けるために外知部(ウェジブ)という弁護士になる決意をしました。外知部(ウェジブ)とは一体どんな職業なのでしょうか。国の制度のひとつのようですが、都から外知部(ウェジブ)は追放され誰もいない状況です。外知部(ウェジブ)に俸禄は当たるのでしょうか?よくわからない肩書ですね。ソン・ジホンですが、オクニョと一緒に写ってるシーンは少ないですね。ソン・ジホンはテウォンの恋のライバルとなるような演出はどこにも見られません。
一方でユン・ウォニョンはチョングムを気に入ってるみたいで二人の場面は本当に何の黒さも無く楽しそうでした。
チョン・ナンジョンを陰で裏切っているミン・ドンジュとチョン・マッケとトンチャン。この三人のチョン・ナンジョンへの忠誠心は見かけだけということが明らかになりました。そんなことも知らないチョン・ナンジョンはミン・ドンジュとチョン・マッケのことをどれほど信じているのでしょうか?冷たい人間関係で結ばれていますね。
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