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客主-객주ケクチュ17話の詳しいあらすじ

韓国ドラマ客主-ケクチュ-商売の神17話のあらすじと感想

韓国ドラマ客主-ケクチュ-商売の神

目次


あらすじ

「六牟塵(ユギジョン)大行首(テヘンス)シン・ソクチュは王命を受けよ。六牟塵(ユギジョン)大行首(テヘンス)を税穀船(センゴクソン、年貢米運搬船)の船主に任命する。周知のとおり年貢米は民の血と汗である。国の民の血と汗が奪われることを憂慮する。余の心情を理解し税穀船主であるシン・ソクチュはその任務を全うせよ。」
閔妃一族のミン・ギョムホはシン・ソクチュの前で王命を読み上げました。
チョン・ボンサムとチェ・ドリとソンドルは噂を聞きつけ辛家大客主(シンガテケクチュ)に現れました。行首のメン・グボムは追い出したボンサムたちが戻ってきているのを見て怒りを覚えました。ボンサムはソリンと目が合い目を伏せました。ソリンはボンサムが目をそらしている間に隠れました。
「知っていたのね。」
ソリンは侍女のウォルに尋ねました。
「実は・・・昨日も来ました。旦那様に用があるとのことで、お嬢様に言おうと思っていたのですが・・・・・・。」

シン・ソクチュは安東金氏のキム・ボヒョンとミン・ギョムホを招いて食事でもてなしていました。
「税穀船の役目は宣恵庁(ソネチョン)だぞ。」
宣恵庁(ソネチョン)堂上官のキム・ボヒョンは隣で食事しているミン・ギョムホに言いました。
「それで、気分を害したか?主上殿下(チュサンチョナ)の宣恵庁(ソネチョン)への政(まつりごと)に不満があると?」
ミン・ギョムホは乱暴に箸を置くとキム・ボヒョンを挑発しました。
「そうではない。国のことは私に任せてほしいだけだ。なぜお忙しい主上殿下が口出しなさるのだ。」
「先ほどご命令があったばかりだろ。民の血と汗を盗賊に奪われてはならぬのだ。盗賊にな。そうだろ大行首(テヘンス)。」
「主上殿下(チュサンチョナ)は私のようなシン・ソクチュに貴重な任務を与えてくださいました。命がけで任務を全うします。はっはっはっは。」
シン・ソクチュは言いました。
キム・ボヒョンは必死に怒りを抑えました。

夕刻の辛家大客主(シンガテケクチュ)。
面会に並んでいるチョン・ボンサムたちは飯を配られました。
ウォルはソリンからの手紙をこっそりボンサムに渡しました。
メン・グボムは来客の対応をしながらボンサムの様子を伺っていました。

ソリンは裏庭でボンサムに会うとなぜここに来たのかと尋ねました。
「忘れましょう。」
「忘れられるとでも?」
「ここで二人で会う事すら旦那様への裏切りです。帰ってください。」
「待てよ。俺が好きで来たと思うのか?」
「・・・・・・。」
二人が会っている場所の近くにメン・グボムが現れ様子を監視していました。
「大行首(テヘンス)が俺の馬房(マバン)を差し押さえたんだ。まな板に乗った鯉のような気分だ。あなたの、あなたの夫である大行首(テヘンス)に頭を下げて、助けてくださいと頼むために来たんだ。」
「客主様に差し押さえられたならもう終わりです。馬房(マバン)はあきらめてください。」
「仲間たちの生活が関わらなければ客主に来なかった。」
「あなたの仲間より、私たちの命は軽いのですか?旦那様に知られたら私たちは殺されます。今の自分の命が大事なのです。殺されてもいいの?」
「俺は自分の命より馬房(マバン)の仲間の命が大事だ。お互いに、他人のふりをしましょう。大事なのは生きること。ただの一度も、契りなどささいなことだ。心配するな。あなたの命の心配はさせない。幸せに暮らせ。俺もやっと、あなたを忘れられる。」
ボンサムが言うとソリンは切なそうな表情を浮かべて去りました。

部屋に戻ったソリンは座布団の上に崩れ落ちて泣きました。
「お嬢様(アッシ)。チョン・ボンサムは馬房(マバン)の客主でお金を借りに来たんです。」
ウォルはソリンに言いました。
「そうね。私はあの人に冷たくしたけど、仕方がないの。」
「悲しければ泣いてください。」
「私は大丈夫。死んでも構わない。だけどあの人が旦那様に命を狙われないか心配で。ウォル。」
「お嬢様。かわいそうなお嬢様。」
ウォルはソリンを抱きしめました。
ソリンは泣きました。

シン・ソクチュの執務室。
「今度こそ私は宣恵庁(ソネチョン)の堂上を追われるかもしれん。」
キム・ボヒョンは困った様子でシン・ソクチュに言いました。
「もともと店の金庫は身内にしか任せないのです。宣恵庁(ソネチョン)は朝鮮の金庫ですから後任はミン・ギョムホ大監では?」
シン・ソクチュはキム・ボヒョンに言いました。
「そこで相談だが、私は退任の土産を貰っておきたい。」
「年貢米をかすめ取るおつもりですか?」
「百万両でいいから私にくれ。今の日本は凶作だから。」
「元山(ウォンサン)は日本と交易で栄えています。日本の商人が十倍の値で米を買うため、元山の役所が困っていると。」
メン・グボムはシン・ソクチュに説明しました。
「その通りだ。十万両分だけくれないか。それを日本に売れば百万両が手に入る。はっはっはっは。」
キム・ボヒョンは言いました。
「今回の年貢米は横流しできません。私シン・ソクチュが運ぶ税穀船の米は一粒たりともあなたにはあげません。」
「こいつ!大商人だからと偉そうにしやがって!わー!」
キム・ボヒョンは茶器を割って立ち上がりました。
「国の命令に背き米を横領しようとする大監。傍若無人なのは大監も同じではないか。」
「はっ!六牟塵(ユギジョン)の王とおだてられやがって!王になったつもりか!糞が味噌になるつもりか!味噌になろうと糞になろうとお前の勝手だが、混ぜたら使い物にならぬぞ!私かミン・ギョムホ、どっちか選べ!」
「私は堂上大監にも、ミン・ギョムホにも付かぬ。私は主上殿下(チュサンチョナ)のご意向に従う。」
「この店をどうやって大きくした!米の横流しや売買の独占、朝廷の大物との癒着で大きくしたのでは?」
「大監も同じでしょう!」
「人は急に変わると死を招く。若い妻も娶ったのだ。長生きしたいだろう。大行首(テヘンス)!!!」
「ええ。長生きしなければ。このシン・ソクチュにはやるべきことがたくさんあるのです。」
「いえーーーー!」
キム・ボヒョンは机の物をひっくり返して去りました。
「大監様。」
メン・グボムはキム・ボヒョンを見送りに行きました。

部屋に戻ったメン・グボムはなぜキム・ボヒョンを手を切ったかシン・ソクチュに尋ねました。
「私の時代は終わったようだ。私の息子には尊敬される商人になってほしい。私はともかく、息子は六牟塵(ユギジョン)で世の中のすべての商人に尊敬される豪商に育てたい。そのためには腐った木の枝を取り除かねばならぬのだ。」
シン・ソクチュが言うとメン・グボムは笑いました。
「その通りです。辛家大客主(シンガテケクチュ)の後継者に相応しい息子にお育てください。」
メン・グボムは言いました。

夜になりました。
家に帰ったキム・ボヒョンは怒りが収まりませんでした。キル・ソゲはボヒョンの話を聴いてやりました。すると女物の輿が庭に入りメウォル(ケトン)という妓生のごとき身なりをした女が現れました。キル・ソゲは派手な女を見て口を丸く開けて唖然としました。メウォル(ケトン)は勝手にキム・ボヒョンの席に座りました。
「巫女よ。両班の家は初めてだな。」
キム・ボヒョンは態度がデカい女にタジタジとなりました。
「マーマニム(마마님、媽媽任)とお呼びください大監。」
メウォルはキム・ボヒョンに微笑みました。
「マーマニム?ムーダンごときがマーマニムだと?」
「オホウ。太祖(テジョ)大王が都を守護するため国師堂(ククサダン)をご建立なさり私は国師堂(ククサダン)で太祖(テジョ)大王と無学大師(ムハクだいし)を祀っているのだぞ!」
メウォルはキム・ボヒョンを叱りました。
「マーマニム。わかった。その席で構わぬ。実は松坡でそなたに奇跡が起きるのを見た。マーマニムの頭上で雷が落ちて・・・。私は最近悩みを抱えている。信じていた者に背かれ頭が痛いのだ。」
キム・ボヒョンとキル・ソゲはメウォル(ケトン)の脇に座りました。
「二頭の竜(ボヒョンとミン・ギョムホか?)がどうして同じ川に住めますか?」
「え?」
「未練を捨て手を切ってください。」
「どういうことかわかるように言ってください。シン・ソクチュ、大行首(テヘンス)のことだな?」
「今日は挨拶だけにします。」
「いえお待ちください。どうか話の続きをしてください。」
キム・ボヒョンは帰ろうとするメウォル(ケトン)を引き留めました。
「蛇を捕らえるのは鷹です。大行首(テヘンス)のあだ名は蛇でしょ?」
「その通りだ。六牟塵(ユギジョン)の蛇。」
「そこに控える者の目。獲物を狙う鷹の目をしています。」
メウォル(ケトン)はキル・ソゲを顎で指しました。

日中の松坡馬房(ソンパマバン)。
ボンサムは牛の世話をしながら考えていました。
「ためらってる暇はないぞ。大行首(テヘンス)に会って来いよ。昨日何があったんだ?」
ソンドルはボンサムに言いました。
「たいへんだ!たいへんだ!辛家大客主(シンガテケクチュ)のメン行首が松坡に来ているぞ!」
チェ・ドリが走って来て二人に言いました。
「ここに?」
ボンサムは首をかしげました。

「待ちやがれーーーー!」
ならず者たちは石を頭上に掲げながらメン・グボムを殺そうと追いかけていました。
「やめぬかーー!」
メン・グボムは逃げました。
「ぶっ殺してやる。」
男は石を投げました。
「なんて奴だ。税穀船に乗れと言っただけだ。ならず者のお前たちに大金を稼がせてやろうと言ってるのに!なぜ暴力を振るうのだ!」
「お前たちをソンパに入れるなと兄貴がおしゃった!また税穀船の話をしたらタダじゃおかねえからな!」
力持ちの男はメン・グボムに怒鳴りました。
「お前たちこそ気を付けろ!都に来たら牢にぶちこむからな!」
メン・グボムは言い返しました。
「ぶっ殺してやる!」
男たちはメン・グボムを追い返すと笑いました。
ボンサムとソンドルとドリはその様子を見ていました。

辛家大客主(シンガテケクチュ)。
「オホウ。ならず者も説得できぬとは。」
シン・ソクチュはメン・グボムに言いました。
「商人であれば利を説くことで交渉できるのですが・・・。奴らは話が通じません。」
「そうか。話が通じないからと諦めたら税穀船は出せぬ。誰が船員の統率や海賊の対応をするのだ。」
「麻浦や往十里(ワンシムニ)の者どもを使いましょう。」
「奴らは盗賊の集まりだ。使い物にならぬ。松坡の奴らは気が荒いがまじめに働く。行け。松坡の者どもを集めて来い。」
「大行首(テヘンス)様。宣恵庁(ソネチョン)キム・ボヒョン様からのお伝えです。税穀船のことでお話があるから来てほしいと。」
執事の男が部屋に現れシン・ソクチュに言いました。
「ふん。」
シン・ソクチュは舌打ちしました。

シン・ソクチュとメン・グボムはキム・ボヒョンの家に行きました。キム・ボヒョンは紹介したい者がいると税穀船に乗せる宣恵庁(ソネチョン)の監察官に任命したキル・ソゲを呼びました。シン・ソクチュとメン・グボムはキル・ソゲを見て驚きました。キル・ソゲは両班の身なりをして笑みを称えてシン・ソクチュに会釈しました。
「塩辛商人をしていたと聞いていたが大行首(テヘンス)様の前で両班の身なりで現れるとは何事だ!」
メン・グボムはキル・ソゲに言いました。
「私はキム大監の後ろ盾を得て昨日、両班の端くれになりました。」
キル・ソゲは言いました。
「はははは!両班など金次第だ。キル・ソゲは三千両で身分を買い両班となったのだ。大した出世だろう。おい大行首(テヘンス)どこへ行く。酒も用意したのに酒を飲みながら税穀船の話をしよう。」
キム・ボヒョンは説明しました。
「またにしましょう。そのときは私からお話しましょう。久しぶりだな。懸命に働けよ。」
シン・ソクチュは帰りました。
キム・ボヒョンはシン・ソクチュが逃げ帰ったと思い喜びました。
「大行首(テヘンス)様。ご結婚なさいましたね。私からささやかな贈り物です。この二両がなかったらキル・ソゲは生きられませんでした。」
キル・ソゲは二両の入った螺鈿(らでん)の小箱をシン・ソクチュに差し出しました。
「よくやったな。よくやったな。これからも期待しているぞ。」
シン・ソクチュは精いっぱい笑うと悔しい表情を浮かべてキム・ボヒョンの家を後にしました。
キル・ソゲは痛快だと笑いました。

夜になり家に戻ったシン・ソクチュは考えていました。
「は~。虎も・・・油断すれば幼子に討たれて捕まることもある。私は高慢になりすぎた。思いあがってキル・ソゲを甘く見ていたのだ。とんだ過ちを犯してしまった。」
「お気になさいますな。まだ若造です。ご心配には及びません。」
メン・グボムはシン・ソクチュを慰めようとしました。
「大行首(テヘンス)様。松坡馬房(ソンパマバン)のチョン・ボンサムが戻ってきました。」
執事が現れシン・ソクチュに伝えました。

メン・グボムはチョン・ボンサムを追い返そうとしました。
「担保になる物を見つけた。大行首(テヘンス)様に言ってくれ。」
ボンサムは追い出されながら言いました。
「そうか。担保になる物とは何なのだ。して私に何を持ってきた。」
シン・ソクチュが庭に出てきました。
「松坡のならず者。松坡のならず者たちを私が、必ず税穀船に乗せて見せます。」
「何だと?」

シン・ソクチュは執務室にチョン・ボンサムを呼びました。
「奴らとは親交があります。必ずやります。大行首(テヘンス)様。どうか二十万両お貸しください。」
チョン・ボンサムはシン・ソクチュに土下座しました。
「船に乗せるだけでは対価として高すぎる。年貢米を一粒も盗まれずに運び終えたら、その時に十万両を貸してやろう。」
「ならば私を税穀船に乗せろとおっしゃるのですか?」
「税穀船にはならず者を統率する者が必要ではないか?奴らを連れてきたら、お前を船団長に任命する。」
「大行首(テヘンス)様!」
メン・グボムは驚きました。
「二日やる。松坡のならず者を連れて来い。」
「感謝します。大行首(テヘンス)様感謝します!」
チョン・ボンサムはソンドルたちと合流してならず者を説得することにしました。ボンサムはチェ・ドリにソンパのならず者の頭目と会えるように交渉を任せました。

メン・グボムはシン・ソクチュに苦言を呈しました。
「相手はキル・ソゲですよ。私が税穀船に乗ります。」
「この世で最も恐ろしい者は何だと思う?私を知る者だ。私を憎んでいて私を殺すために刃を研いでいる者だ。そんな奴に勝てるわけがない。戦う前から勝敗は決まっている。」
「心配無用です。」
「わかっておらぬ。だからそちはキル・ソゲに勝てぬのだ。」
「どうして!どうしてそのようなことを。」
「奴がここにいた時もお前はキル・ソゲに負けていた。あいつは商才の魂で、そちとは器が違うのだ。」
メン・グボムは部屋から出て行きました。
「大行首(テヘンス)様!大行首(テヘンス)貴様!」
メン・グボムはシン・ソクチュを恨みました。

メン・グボムはシン・ソクチュと寄り添うソリンを茂みから見ていました。
「人選を見誤ったな。キル・ソゲだけでなくこの私も、よくも、私の心を踏みにじったな。絶対に許さん。何倍にもして奴に返してやる!」

日中の家。
チョン・ボンサムは馬房(マバン)の仲間が護衛する中でゴロツキの頭目に会いに来ました。
「松坡馬房(ソンパマバン)の跡継ぎチョン・ボンサムだ。」
「チョン・ボンサム。よく来たな。ここがお前の墓場だ!
頭目は斧をボンサムの顔に向かって投げました。
「お前何をする!兄貴!マンチ兄貴!」
チョン・ボンサムは斧を避けました。
「ふざけるな。誰がお前の兄貴だ!」
ソン・マンチはボンサムに襲い掛かりました。
「ちょっと待ってくれ。俺の話を聞いてくれ。」
「話をするような仲か。さっさと首を差し出せ。うりゃ~!」
ソン・マンチはボンサムに襲い掛かりました。パングム夫人はボンサムに背を向けて横になっていました。
「待ってくれ。チョ客主が亡くなられ、そのせいで馬房(マバン)が潰れそうなんだ。」
ボンサムが言うとパングムは飛び起きました。
「そうか。俺の知ったことじゃない。ええい!」
マンチは斧を振り上げました。
そこにパングムが間に割って入りました。
「どけ!」
「姉さん!兄貴。馬房(マバン)を、松坡馬房(ソンパマバン)を助けてくれ。兄貴と仲間たちの力を借りたい。」
「勝手なことを言うな。俺がなぜ松坡に戻って来たと思う?貴様の、首を、斬り落とすためだーーー!!!死ねーーー!」
マンチはボンサムを襲いました。
パングムはマンチの頬を叩きました。
「お前も奴と一緒に死にたいのか?」
「あう(アンデ、だめ)・・・あう(だめ)・・・・。」
パングムは口がきけなくなっていました。
「兄貴。姉さんは話せないのか?なぜ?」
「どいてろ。お前たちのしたことを見ろ。これでも、俺に、頼み事ができるか?ずうずうしい奴め。今度何か言ってみろ。俺がその生意気な舌を切ってやる!」
マンチは下履きを脱いでボンサムに見せました。
「兄貴とは争いたくない。座って話そう。兄貴はなぜ馬房(マバン)の権利書を盗んだ。そのせいで客主様は・・・。亡くなられた。」
ボンサムは床に座りました。
「嘘を言うな。チョ・ソンジュンが死んだなど信じるものか。松坡馬房(ソンパマバン)がこうなったのもお前のせいだ!」
「頼むから馬房(マバン)を取り戻すのに力を貸してくれ。兄貴がどっちが悪いか決めるのはその後にしてくれ。」
「何?」
「あ・・・あ・・・。」
パングムはマンチが持っているトンカチを取りました。
「わかったから離してくれ!」
マンチはパングムに怒ると床に座りました。
「馬房(マバン)を取り戻したらどうするつもりだ。」
「兄貴と俺で決着がつくまで戦う。」
「俺が勝ったら、馬房(マバン)から出ていけ。行商人の身分証も捨てろ。商売をやめて漢陽(ハニャン)と松坡には近づくな。そう約束すれば、俺の手下を貸してやる。」
マンチは言いました。ボンサムはパングムを見るとパングムは頷きました。
「わかった。約束する。」
「いいだろう。自信に満ちた言い方は相変わらずだな。」

夜の国師堂(ククサダン)。
キル・ソゲはメウォル(ケトン)に会いに来ました。
「イボゲ。話がある。」
キル・ソゲは言いました。
「無礼な。それが巫女様に向かって言う言葉?」
侍女の女は怒りました。
「もしやケトンを知らないか?」
「私がどうして知ると思うの?ケトンなんて変な名前の人。」
メウォルはソゲに言いました。
「似てるんだ。男の兄弟はいないのか?」
「ケトンという人をなぜ捜すの?」
「ケトンは、ケトンはこの世で一人の弟分だ。」
「縁には逆らえない。うぉ。おめかししたソゲ兄貴ってかっこいいな。塩辛商人だったとは思えないぞ!」
「わ・・・・もしかしてケトンか?」
「八年も一緒にいたんだ。気づけよ!」
「ケトン!」
「ヒョン!」
「ケトンだーーー!わーケトン!ケトンケトン、ケトン!」
キル・ソゲはケトンを抱きしめました。
「男前よねーー!」
ケトンはソゲを笑いました。
キル・ソゲは喜んで舞い上がりました。
「わはは。ケトーン!」

メウォル(ケトン)とソゲは部屋で一緒に酒を飲みました。
「そんな目で見ないで。ケトンだろうとメウォルだろうと私は私ではないか。」
「ああ。ケトンはケトンだ。礼を言う。助言のおかげで出世できたし両班になれた。」
「まだまだだ。私が兄貴を大行首(テヘンス)にする。私のためにも兄貴は権力を手に入れろ。」
「ああ。かわりに俺は何をしてやろうかな~。」
「チョン・ボンサム。チョン・ボンサムに勝て。」
「ボン・・・なんだって?ボンサムはソンパ馬房(マバン)を追われるしもう会う事はない。」
「人の縁は簡単には終わらない。また会うだろう。チョン・ボンサムを再起できないように打ちのめすのだ。それが私への恩返しだ。」
「わかった。もし会ったら必ずチョン・ボンサムを叩きのめしてやる。」

感想

客主17話の感想です。また大きく話が動きました。ソリンはボンサムがお金を借りに辛家大客主(シンガテケクチュ)に現れたことを知り驚きます。キム・ボヒョンはキル・ソゲを雇い頼るようになりメウォル(ケトン)の知恵を得て力を付けようとしています。キル・ソゲとケトンは再会して再び手を組みました。シン・ソクチュはソリンと結婚したことで行首のメン・グボムから後釜をめぐって恨みを買いミン・ギョムホの後ろ盾になろうとしています。シン・ソクチュはいずれ生まれてくる息子(といってもあそこが不能なのでどうやって息子を産ませる)のために汚い商売から手を引こうとしていました。そしてボンサムはシン・ソクチュが税穀船を守るゴロツキを雇いたいことを知ってソクチュに約束をこぎつけ・・・何とその松坡のゴロツキの頭がソン・マンチであることを知って、しかもあそこが無いことを知り驚きます。パングムはどうして離せなくなってしまったのでしょうか。まさかチョ・ソンジュンに舌を引っこ抜かれたとでもいうのでしょうか。なんともお下劣なお話ですね。

もしかしたらソリンはボンサムの子を宿しているのではないかと思っています。

かなり過激なストーリーなので視聴者の自分の心とはかなり距離が開いてる感じです。みなさんは熱中して楽しめていますでしょうか?続きが楽しみです。

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