オクニョ28話のあらすじと感想
あらすじ
酒場の女将はやって来たヤン・ドングを手厚く出迎えました。
「アイゴ〜ヤン部将(ブジャン)様。ずいぶんお久しぶりです。お元気ですか?」
「ユ・ジョンフェはいるか?」
「部屋でお待ちですからいらっしゃいませ。ちょっといいですか?ヤン部将旦那様。夜は空いてますか?私が垣根の戸を開けておきますのでいらしてください。誰にも見られないようにお入りください。」
「夜分に二人きりでそなたに会えというのか?恐ろしい何を言うのだ。脅かすでない。」
ヤン・ドングは部屋に行きました。
「まったく。女ごころの分からない人ね。私だから許してあげるのよ。」
女将は自分を慰めました。
ユ・ジョンフェはヤン・ドングに科挙が行われることを教え、知り合いに受験生はいないか尋ねました。ヤン・ドングは自分と同い年の両班が何度と科挙を受けているが一度も通らないと言いました。ユ・ジョンフェは替え玉に受験させないかと四人を合格させた実績を言いました。ヤン・ドングは内禁衛(ネグミ)にバレないか心配しました。ユ・ジョンフェは不正をしなければカネが無くて困っていると覚悟のほどを言いました。ヤン・ドングは分かったと答えました。
典獄署に戻ったユ・ジョンフェはチ・チョンドクに替え玉受験をした囚人を出すように金を渡しました。
チョン・ナンジョンの商団。
チョンドンとマンスは荷降ろしを手伝っていました。
トンチャンは慌ててやって来ると大行首のミン・ドンジュに大変だと何かを報告しました。ミン・ドンジュはテウォンに報告に行きました。
平市署(ピョンシソ)。
ミン・ドンジュとトンチャン、チャクトとトチは科挙が中止になり買い集めた紙の在庫に困っているとテウォンを頼りました。
テウォンは少し待っているように言いました。
都城(トソン)の街角。
チョン・ウチとコ・テギルはヤン・ドングに科挙が中止になったと教えました。ヤン・ドングはまずいと動揺しました。
ソン・ジホンの商団。
オクニョとソン・ジホン、チョン・ウチとコ・テギル、ヤン・ドングとチャン・ソンプンは集まり成功を喜びました。
オクニョは漢陽(ハニャン)にある小さな商団をひとつにまとめると言いました。ソン・ジホンは力を合わせると説明しました。オクニョとソン・ジホンは皆に商団の一覧を渡してサムゲのホン・マンジョン商団は船の運営権と、チルペのムン・イクチュン商団の明国との絹の貿易権が必要で、各商団を詳しく調べるように言いました。
チョン・ウチはヤン・ドングを酒に誘いましたが焦っているヤン・ドングは先に帰りました。チャン・ソンプンはなぜ自分を誘ってくれないのかと漢陽(ハニャン)一の妓房に行きたいとチョン・ウチに言いました。チョン・ウチとコ・テギルとチャン・ソンプンは連れ立って素素樓(ソソル)に行きました。
ヤン・ドングはユ・ジョンフェにユン・テホという無職の同級生を紹介し替え玉を依頼しました。ヤン・ドングはユ・ジョンフェに紹介料を要求しました。ユ・ジョンフェは渋々100両をヤン・ドングに渡しました。ユ・ジョンフェはユン・テホを妓房に案内しました。
チョン・ナンジョンは部屋でチョン・マッケとミン・ドンジュと話し合っていました。チョン・ナンジョンはテウォンに落とし前を付けてもらうと憎しみを露にしました。するとチョングムが部屋に入って来てユン・ウォニョンが呼んでいると報告しました。
チョン・ナンジョンは夫のユン・ウォニョンの部屋に行きました。
ユン・ウォニョンは文定大妃(ムンジョンテビ)が呼んでいるので一緒に行こうと誘いました。チョン・ナンジョンは大妃の前でユン・テウォンをかばわないように脅しました。
ソン・ジホンの家の前。
ユン・シネは門前で暗い顔をしていました。門が開きソン・ジホンが出てきました。シネが会釈をしてもソン・ジホンは無視して出かけて行きました。
「お嬢様。いつまでここにいらっしゃるのですか?」
「お嬢様が何をなさっても無理ですよ。」
チョングムとスングムはシネを心配しました。
「旦那様のお許しを得るまでよ。お母さまに言いつけたら私は自害するわ。」
オクニョの後をトンチャンの子分が尾行していました。尾行に気づいたオクニョは駆けだしました。オクニョは二階から飛び降りると子分の顔を蹴り刃物を持った腕をねじふせ地面に踏みつけました。
「何者だ。誰に命じられた。」
待ち合わせ場所。
「私は監視されている。場所を変えて会いましょう。また連絡するわ。チョンドンお兄様に夜に商団で会おうと伝えてちょうだい。」
オクニョはマンスに言いました。
酒場。
オクニョはイ・ジハムに会いました。イ・ジハムはオクニョと手を組むことに決めました。
「私はオクニョの力が必要なのだ。貧しい民を救う方法を模索してきた。民に生きるすべとして商売を教えたい。土地がなくとも物を作り売ることで生きられる方法を教えたい。計画には莫大な金がいる。責任は持てるか?」
「大丈夫です。心配しないでください。」
王宮。
文定大妃(ムンジョンテビ)は明宗に避けられため息をつきました。ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンは大妃に謁見しました。
「媽媽。どうなさいましたか。報恩寺(ポウンサ)のことならお任せください。」
「そなたらを呼んだのはそのことではない。主上はの言動は過ぎるものがある。主上がなぜ変わられたかそなたらに心当たりはないか?」
大妃が言うとユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンはイ・ジョンミョンのせいなので警戒しているので安心するように言いました。
文定大妃(ムンジョンテビ)は二人に明宗に実権を握られないようにと言いました。
ユン・ウォニョンが下がると、大妃は昭格署(ソギョクソ)の件を始めるようにチョン・ナンジョンに命じました。
ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンは自宅に帰りました。チョン・ナンジョンは大妃に報恩寺(ポウンサ)の資金をテウォンに代わり捻出することを約束したと言いました。
王宮。
明宗はオクニョが昭格署(ソギョクソ)にチョン・ナンジョンが現れて民心を操ろうとしているという話を思い出していました。明宗は内禁衛将(ネグミジャン)のハン・ジェソを呼び大妃が昭格署(ソギョクソ)で何を企んでいるか調べるように命じました。
徳興宮(トックングン)は明宗に謁見しました。徳興宮は弟の明宗の力になると言いました。明宗は大妃の影響力を抑える計画について話し始めました。
夜の素素樓(ソソル)。
ファン・ギョハはイ・ソジョンに独り酒を飲んでいるテウォンを慰めるように命じました。
「まさか主上殿下(チュサンチョナ)に反対されるとは。それで金を集めようと思ったのに頓挫してしまった。俺は追い込まれてしまった。」
酔ったテウォンはイ・ソジョンに言いました。イ・ソジョンは平市署(ピョンシソ)の注簿(チュブ)は商団を競わせ納入権を釣り上げ、税を上げて一気にカネを集めればいいとささやきました。
マノクはテウォンとイ・ソジョンの話を盗み聞きしていました。先輩の妓生はマノクを部屋に呼びメヒャンとシンビに棒を持ってくるように命じました。
「あんた妓生の上下関係を知らないようね。しっかり叩き込んでやる。足だしな。」
「やめなよ。ここに来る前あたしが何者だったか知ってるの?あたしはスリよ。怒らせるときれいな顔に傷がつくわよ。あたしは静かに過ごしたいだけ。わかった?あ?」
マノクは小刀を取り出し意地悪な妓女(キニョ、妓生の女)に向けました。
妓生たちは怯えました。
オクニョの家。
オクニョはチョンドンがテウォンについて誤解していると言っていたことを思いだしていました。オクニョは優しかった頃のテウォンを思い出しました・・・。
オクニョが思いふけっている様子を垣根の外からテウォンが見ていました・・・。テウォンはオクニョに会いたい気持ちを我慢して帰りました。
翌日の捕盗庁(ポドチョン)。
ユ・ジョンフェは捕盗庁(ポドチョン)の押しかけ科挙が中止になったので渡した金を返すように詰め寄りました。
「お前カネを返さないとばらすからな!」
「やってみろ。牢にいる囚人を外に出したお前とはした金を使い込んだ俺とどっちが悪いと思う?」
「天罰が下るぞヤン部将!」
典獄署。
ユ・ジョンフェが典獄署に戻るとユグムが刑曹が来ていると言いました。
「勤務中に外出か。典獄署参奉チョン・デシクを注簿(チュブ)首長に任命する。ユ・ジョンフェは参奉(チャンボン)のもとの職に降格。私は刑判大監(ヒョンパンテガム)の命令を伝えに来ただけだ。」
刑曹の官僚が刑曹判書(ヒョンジョパンソ)の命令を読みました。
「感謝しますナウリ!感謝します!よっしゃ〜!お気をつけて〜!」
チョン・デシクは太い声で言い官僚を門の外まで見送りました。
「ああどうしよう!どうして私がこんな目に・・・・!」
ユ・ジョンフェはひとり部屋で泣きました。
「ナウリ。生きてるのが嫌になりますね。」
チ・チョンドクはイ・ジョンヒョンにつぶやきました。
「はっはっは。いやはや。いや〜。ご苦労。いつの日かこうなると思ってた。臥薪嘗胆、万事塞翁が馬とはこのことだ。な、ユ参奉(チャンボン)。」
チョン・デシクが言うとユ・ジョンフェ以外の三人は祝意を表明しました。
「おめでとうございますナウリ。」
「今後は私が典獄署の毒を一掃してやる。わかったな?」
チョン・デシクは意欲を見せました。
「おい。天の神よ。そこにいるのか!私が何をした!」
ユ・ジョンフェは建物の裏に腰掛けると叫びました。ユ・ジョンフェはキ・チュンスに髪飾りの件で捕まったことを思いだしました。ユ・ジョンフェは通りがかったチ・チョンドクを呼び止めあの髪飾りのせいで自分はこうなったのだと怒りました。チ・チョンドクは知らないふりをしました。
平市署(ピョンシソ)。
ユン・テウォンはチョ・セホとファン・ミョンゴルを呼び商団の行首会議をするため行首を集めるように命じました。
テウォンは集まった行首たちに税を見直すと言いました。行首たちはざわめきました。行首たちは反発しました。テウォンは増税で行き詰まるなら運営権を返却するように言いました。コン・ジェミョンもテウォンに苦言を呈しました。
テウォンはミン・ドンジュに紙を平市署(ピョンシソ)ですべて買い取り書物に使うと言い税は不要だと言いました。ミン・ドンジュは納得したとテウォンに言いました。
コン・ジェミョンは商団に変えると苦悶の表情を浮かべチャクトとトチと話し合いました。
「テウォンは変わっちまった。すっかり別人だ。トチ。テウォンに連絡しろ。」
コン・ジェミョンは歯を食いしばりました。
素素樓(ソソル)。
コン・ジェミョンはテウォンに会いました。
「兄貴の商団に損はさせません。」
「お前何を考えてる。反発は避けられんぞ。」
「大妃様に取り入るのが先です。資金の調達に応じなければ。」
「愚かだとは思わぬか。ユン・ウォニョン大監やチョン・ナンジョンの真似か。テウォンや。考え直せ。きっと後悔する。俺はお前のために言ってるんだぞ。」
カン・ソノはミン尚宮(サングン)に水刺間で働いていたと相手先には伝えたと言い、イ・ジョンミョンの指示を待つように言いました。
ユン家の厨房。
水刺間にいたというスオク(ミン尚宮)はチョングムに挨拶をしました。
「ここを取り仕切ってるのは私だからね。私の怒りを買えばすぐ追い出されると思いなさい。奥様の料理を作りなさい。」
「はい・・・。」
チョン・ウチとコ・テギルはやくざのホン・マンジョン大行首に本名を名乗り取引を持ちかけました。
ソン・ジホンの商団。
ソン・ジホンはオクニョにテウォンが税を上げて紙の損失を補ったと言いました。すると怪我だらけのチョン・ウチとコ・テギルが現れホン・マンジョンにやられたと言いました。オクニョは自分が話に行くと言いましたがソン・ジホンとチョン・ウチたちは反対しました。
ミン・ドンジュはテウォンが紙の損失を解決したとチョン・ナンジョンに報告しました。チョン・ナンジョンはミン・ドンジュに大妃の件の計画をはじめると命じました。
テウォンは文定大妃(ムンジョンテビ)に資金を渡しました。
「科挙がなくなり紙の売り上げはなくなった。なのにこの大金はどうした。」
大妃がテウォンに言うと、テウォンは事情を説明しました。大妃は満足しました。
夜。
トンチャンは手下を集めてどこかへ向かいました。チョンドンはマンスに後をつけるように命じました。
チョン・マッケとミン・ドンジュとトンチャンたちは合流しました。その様子をマンスは見ていました。
ミン・ドンジュとチョン・マッケは手下たちに発覚したら命を絶つ覚悟でやれと命じました。トンチャンは子分を率いて屋敷に忍び込み池や井戸、甕や家畜の餌に粉をまきました。
日中の王宮。
ユン・ウォニョンと礼曹判書チョン・サンホは明宗に謁見すると都のあちこちで疫病が流行っていると大げさに言いました。
大妃の部屋。
キ・チュンスも大妃に疫病が流行していると報告しました。
昭格署(ソギョクソ)。
ソ・ジェウンはオクニョを呼び疫病で民が不安になっているので儀式を行うと言いました。オクニョはもしかしたらチョン・ナンジョンも関わっているかもしれないと言いました。ソ・ジェウンはそうだとしても口にしないようにオクニョに言いました。
王宮。
明宗は焦っていました。ハン・ジェソは明宗に本当に疫病が出ているがチョン・ナンジョンがやった証拠が見つからないと言いました。
酒場。
ヨジュはオクニョに疫病で客がいないと言いました。オクニョは個室に入るとチョンドンはミン・ドンジュとチョン・マッケがトンチャンと商団の手下に命じて何かをさせたらしいと言いました。
夜。
オクニョと明宗は会いました。明宗は大妃の一派が仕組んだのか尋ねました。オクニョは疑わしいが証拠はないと答えました。明宗は万一大妃が犯人だとして何の目的があるのかオクニョに尋ねました。オクニョは調べないとわからないと言いました。二人はそれぞれ調べることを約束しました。
オクニョが通りを歩いているとまたトンチャンの手下が後を付けてきました。
明宗はハン・ジェソにチョン・ナンジョンがどう関わっているか調べるように命じました。明宗が王宮の門をくぐる様子をトンチャンの手下は見張っていました。
橋。
「オクニョや。」
テウォンはオクニョに声を掛けました。
「御用、でしょうか。」
「少し話がしたい。」
「すみません。旦那様とお話することはありません。」
オクニョが行こうとするとテウォンはオクニョの手を掴みました。
感想
う〜ん。なんだオクニョは面白くない!そうかといってつまらないわけでもないんだけど、問題→奮闘→解決の繰り替えしが単調すぎて、そのスパイラルを繰り返しつつオクニョの正体が明らかになっていくパターンはつまらないのです。見ていて慌ただしいし、場面がすぐに切り替わって情感の演出もほとんどなくて、はい次、次、次!という感じで結局何を見せたいのかわからない。駄作といえば駄作だけど・・・。
早い話、リアルさが無いです。
オクニョが男に勝つのもあり得ないし、テウォンが引き立てられるのもあり得ないし、明宗がオクニョと親しくなるなんてありえないし、テウォンがあっさり裏返ってしまうのも、もともとの性格からはありえないし。
だったら何が楽しくて見てるの?ということになりませんか。その目的がよければ中身はどうでもいいのか?ということなんですよ。
そもそもこんなにサクサク困難をさわやかに乗り越える女性なんているはずありません。
ある意味羨ましいです。この程度の酷いドラマでもお金儲けができるのですから。
本当につまらないドラマです(←あとで評価変わります)。
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