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サイムダン34話のあらすじ 師任堂-Saimdang, Light's Diary Episode34


サイムダン(師任堂)色の日記 34話のあらすじと感想<完全版>

サイムダン(師任堂)34話のあらすじ 韓国ドラマ

目次

サイムダン34話のあらすじ

街の飲食店を営む男女が貧しい人に食事を振舞う師任堂(サイムダン)に因縁をつけて楊柳紙所(ヤンニュンジソ)で暴れました。申師任堂(サイムダン)はクッパ一杯すら買うお金のない人たちなので働いて返してもらっていると言い返しました。
「けどここで自立できればここよりおいしい皆さんの店に行くでしょう。」
「ほほう。お前たちは上に苦しむ人々を助けて何が悪い。人情のかけらもない奴らめ。こんなことでいちいち役人を呼ぶな!人捜しだけでも精いっぱいだ。行くぞ。」
駆け付けた役人は因縁をつけた男女を叱りました。
「だかれ俺は止めたんだ。どうもご苦労さまです。帰るぞ。」
男は妻を叱りつけて帰りました。
「今度店に行ってやるよ。」
貧しい人々は飲食店の男女を赦しました。

王宮。
「主上殿下(チュサンチョナ)。お体のお具合はどうですか。」
ナム貴人は寝間着姿の中宗(チュンジョン)に会いました。
「ご心配をおかけしてすみません。」
「王宮の内外は乱れる一方です。お早い語は衣服を。王座が空いたままでは日々騒動が絶えず風が吹き荒れそうです。君主が持つべき徳目の一つは近くにいる者を最も警戒すべきです。世子殿下のお目とお耳と惑わす不埒な輩が純真な世子邸下(チョハ)の周りを取り巻いています。」

楊柳紙所(ヤンニュンジソ)。
イ・ギョム(宜城君)はサイムダンのアトリエを天胤(チョンニュン)大君に案内しました。
「世子邸下(チョハ)をお連れになるとは思いませんでした。いつも突然お越しになるのですね。」
師任堂(サイムダン)はイ・ギョム(宜城君)に言いました。
「すまない。」
「都に戻られたと聞きました。」
「巡り巡ってまた朝鮮。祖国が一番よい。変わりないか?」
「宜城叔父上。これを見てください。草虫図(チョチュンド)には蝶と昆虫が息づき山水画は朝鮮の山河を映し出しています。なぜこれほどまでに多様な画法を使えるのですか?」
天胤(チョンニュン)大君は宜城君に言いました。
「そうですね。」
宜城君は答えました。
「ところで、この真っ赤な絵は何ですか?」
「・・・・・・。」
師任堂(サイムダン)は答えようとして空気を飲み込みました。
宜城君はサイムダンを見つめました。
「未完成の作品なんですね。これほどの名画を描きながら楊柳紙所(ヤンニュンジソ)。と流民の世話までしておられる。すばらしいではありませんあ。今日は多くのことを学びました。シン氏夫人こそ私が見習うべき手本です。」
「身に余るお言葉です。」
師任堂(サイムダン)は目を伏せながら言いました。
「いいえ。これは本心です。」

「(師任堂(サイムダン)。何があったのだ。何がそなたを苦しめている。)」
宜城君はサイムダンの心乱れた絵に気づいてサイムダンに心の中で話しかけました。

王宮の便殿。
「主上殿下のおな〜り〜。」
「世子はどこへ行った。世子は宜城君といつから行動をともにしておるのだ?」
中宗は苛立ちました。
「宜城君が外遊から戻られてからです。」
内禁衛将(ネグミジャン)は答えました。
「宜城君は何をしているのだ!次期国王を下の街で連れまわすとは!」
中宗は怒鳴りました。
「殿下。忠清道西海岸にまた倭寇が侵入し甚大な被害が出たとの知らせが入りました。」
領議政は中宗(チュンジョン)に言いました。
「今度は唐津浦(タンジンポ)などを襲い穀物を略奪し女人(にょにん)まで攫っているとか。」
左議政も発言しました。
「野蛮な者どもめ。水軍は何をしていた!」
中宗は怒りました。
「倭寇は水上戦に長けており防御が難しいそうです。」
右議政は言いました。
「倭寇の噂で民心は荒廃しています。ただちに対策を講じるべきです。」
左議政は大きな声で中宗に言いました。
「すぐに忠清の平馬使(ピョンマサ)に命じ海岸の守りを固めろ。」
中宗は命じました。
「はい。殿下。」
大臣たちは声を揃えました。
「殿下。貞順(チョンスン)翁主媽媽が行方知れずです!」
内官が便殿に走って来て王に報告しました。
「どういうことだ。行方不明だと?」
「翁主媽媽は数日前にお立ちになりました。山水と海の写生のために忠清道へお行きになり・・・。」
「何だって?すぐに全軍を投入し翁主を捜し出すのだ!」

夜の王宮。
中宗は庭で世子を待っていました。
「お呼びでしょうか殿下。」
世子の天胤(チョンニュン)大君が駆け付けました。
「国に倭寇が侵入し翁主まで行方知れずなのに世子はどこで何をしておった。」
中宗は低い声で息子を叱りました。
「・・・・・・。」
「私は宜城君に・・・。」
「宜城叔父上に罪はありません。私が民の暮らしを知りたいと宜城叔父上に頼んだのです。」
「父として忠告しておく。」
「何なりとどうぞ。」
「宜城君を遠ざけよ。お前の助けにはならぬ。」
「宜城叔父上はよいお方です。世の中をよくご存じで民を慈しみ・・・。」
天胤(チョンニュン)大君は言いかけましたが中宗は世子の頬を叩いて行きました。

忠清道の海岸。
貞順(チョンスン)翁主は海に向かって絵を描いていました。
「もうすぐ官軍が捜索をはじめるようです。」
ホンはフィウムダンに報告しました。
「翁主は見つかってはならぬ。翁主の命の恩人は私だ。翁主は私が王宮に連れて行く。」

山の中。
「このような事態になり申し訳ありません。官民総出で翁主様を捜しています。」
忠清道の長官は内禁衛将(ネグミジャン)に謝りました。

「なんだか難しい。違うわね。」
貞順(チョンスン)翁主はつぶやきました。
「そういうときは水をお使いください。」
「水を?」
「しばし筆をお貸しください。」
「どうぞ。」
フィウムダンは筆を受け取ると白い紙に水を塗りました。
「なんなの?」
「ぼかしという技法です。このように水を使ってにじませると多様な色の濃淡を自然に表現できます。」
「このような技法があったとは。そなたは絵をかじっただけでなく造詣が深いようだ。」
「恐れ入ります。試されますか?」
フィウムダンは翁主に筆を返しました。
「なんとも不思議な技法だ。そなた私の絵の師匠にならぬか?」
「めっそうもございません。私は翁主様にふさわしくありません。」
「そなたとは話も合うな。私の画風を理解してくれる、魂の同伴者とでもいおうか?そのような気がしてならぬ。ゆえに漢陽(ハニャン)に戻ったら私のために絵を教えてくれ。」
「身に余るお言葉です。」
「そういえばここから漢陽(ハニャン)へはどれくらいだ?お父さまが心配しているわ。」
「私が翁主様を漢陽(ハニャン)へお送りします。」
「そう。ありがとう。」

夜。
「母上。父上がいないのに官服だけあるのですね。」
イ・ウは言いました。
「そうね。」
師任堂(サイムダン)は服を畳んでいました。
「お父さまはお泊まりが多いですね。お父さまに会いたい。」
イ・メチャンは言いました。
「忙しいのよ。」
「昔が懐かしいです。あの頃はお父さまはかくれんぼやおままごともしてくれました。」
メチャンは言いました。
「司訳官(サヨグォン)は雑務が多く最も忙しいと聞いてます。」
ヒョルリョンは言いました。
「もしや問題でも起こしたのですか?」
イ・ソンは言いました。
「それはないわ。ソンや。どこかで話を聞いたの?」
師任堂(サイムダン)はソンに言いました。
「いいえ。父上は問題を起こすといつも帰りません。」
「そんな心配はせずに過ごしなさい。わかった?」
「はい。」

日中の楊柳紙所(ヤンニュンジソ)。
師任堂(サイムダン)が出勤して来ました。
「旦那様(イ・ウォンス)が絵をお運びになりました。」
大将がサイムダンに言いました。
「一体何の話?」
サイムダンは戸惑いました。
「絵が多すぎて邪魔だからとおっしゃったそうです。」
元流民の男が言いました。
「そうです。家に持って帰るとおっしゃいました。」
大将は言いました。
「家には帰ってませんよ。」
ヒャンは言いました。
サイムダンは慌ててアトリエに入ると絵がありませんでした。
「お嬢様。何か問題でも?」
大将はサイムダンに言いました。
「本当に話は聞いていたの?」
コン氏夫人もサイムダンを心配しました。
「大丈夫だから行きなさい。」
「はいお嬢様。
サイムダンが言うと大将は部屋から出て行きました。
「師任堂(サイムダン)。大丈夫?あの男、あなたを裏切ってる。そうでしょ?」
コン氏夫人は力なく座り込んだサイムダンに言いました。
「早くいかなきゃ。」
「そうね。ケリを付けるのよ。アイゴ。大切な絵を・・・。」

酒場。
「あはははは。絵を持っていけばいくらでも買ってもらえる。苦労続きの人生もこれでおしまいね〜!あははははは!運が開けてきたわ。まさに福の神ね。シン氏夫人は金の生る木よ。余計なことは考えさせず絵を描かせるのよ。」
イ・ウォンスの愛人クォン氏は弟と大金を手に持って喜びました。
イ・ウォンスは元気がない様子で縁台に座っていました。
「やあ!あんたら!小粒女あんたね!絵を盗ませたのはあんたね!」
コン氏夫人が木の棒を持って殴りこんできました。
「豚みたいな夫人のくせに!」
クォン氏は言い返しました。
「なんだって?そこをどきな!わーーーー!」
「人の家を荒らさないでよ!」
「他人の家は荒らすくせに!わーーー!」
コン氏夫人は酒の入った樽を叩き割りました。
「やめろー!頼む。やめてくれ。この女は身ごもってる!」
イ・ウォンスはクォン氏夫人の前に立ちはだかりました。
「身ごもってる?この泥棒猫!尻軽女!!」
クォン氏夫人はますます暴れました。
サイムダンは塀の外で話を聞いていました。
「プイン・・・。」
イ・ウォンスはサイムダンを見つけました。
「私の顔は商売道具なのによくもやったわね!」
クォン氏はコン氏に言いました。
「師任堂(サイムダン)の顔を見てから言いな!」
「チッ。私のどこが劣ってるというの。あんたこそぶくぶく太りやがって!」
「懲りてないの?」
「近寄らないで!なんで他人の家に・・・。」
「黙ってな!」

サイムダンは久しぶりにイ・ウォンスに会いました。
「これから、どうなさるつもりですか?」
「先のことまでどうしてわかろうか。」
「あの女人(にょにん)が身ごもったことは事実ですか?」
「・・・事実だ。」
「あの人と別れるつもりは?」
「別れられぬ。いや。別れない。運命の相手だ。」
「どこがいいですか?」
「何もかもだ。癒された。あなたの前では縮こまってばかりだった。常に品性を求められて息苦しく孤独だったのだ。」
「そうでしたか。」
「そうだ。だがあの女は違う。好きなだけ屁をこいてゲップもできる。風呂に入らず寝ててもよい。勉強も強要されず楽だった。あなたは教官のような妻だ。私に必要なのは優しく包んで誉めてくれる癒しの妻だ。答えよ。私と男として、男として愛していたか?」
「父親として、尊重し、尊敬していました。」
「尊敬などクソくらえだ。燃えるように熱く女として男を愛したことは?」
イ・ウォンスは涙を流しました。
「・・・・・・。」
「ほらみろ。賢く美しい名士の娘サイムダン。お前をめとり世の中のすべてを手に入れたほど幸せだった。だが暮らしてみるとそんな世の中はあまりに窮屈だった。私は残り短い人生を自分の思い通りに生きると決めた。」
「お詫びします。おつらかったでしょうね。妻としてのやさしさを持たず旦那様を苦しませてしまいました。心から、お詫びいたします。お願いがあります。便りは、送らないでください。そして子どもたちだけは傷つけないでください。旦那様は今まで優しくよい父親でした。くれぐれも、お願いします。」
サイムダンは涙を流して去りました。
コン氏はサイムダンと一緒に帰りました。
イ・ウォンスは座り込んでしまいました。

サイムダンは泣きながら通りを歩きました。コン氏夫人はサイムダンを支えました。

「叔父上。シン氏夫人の絵が売りに出されたそうです。一度に数十枚も。」
イ・フは宜城君に言いました。
「何だと?絵が?」
「ええ。どうしたんでしょう。変な話です。楊柳紙所(ヤンニュンジソ)は金に困ってるわけでもないのに。」

画廊。
「高名な画家ゆえ言い値が値段です。」
画商は来ていた客に説明しました。
「ワシの目には高価な絵に見えぬ。もっと大きな絵はないか?」
客の男は言いました。
「売らぬ!絵を見る目のない奴め。」これはいくらだ?」
画商は言いました。
「これはいくらだ?」
人々はサイムダンの絵を買い求めました。
「どけ。まったく。」
イ・フは宜城君の金が入った宝箱を運び入れました。
イ・ギョム(宜城君)が現れました。
イ・ギョム(宜城君)は梅の木にとまったシジュウカラの絵を手に取りました。
「ここにある絵をすべて買い取る。」
宜城君は言いました。
「だから言ったろ!触るなって!」
イ・フは皆に言いました。

夜になりました。
アトリエにはすべての絵が戻されました。
「あのお方がお見えになり絵を一つ残らず戻されました。」
大将は示した場所に宜城君からの手紙が置かれていました。
サイムダンは手紙を読みました。
師任堂(サイムダン)の心乱れた画面の上に芍薬を描く宜城君
「なぜ絵をもってきたのか。放っておいてくれとまた怒られそうだ。あなたの怒る姿が私は世の中で一番怖い。元の場所に戻しただけだ。気にするな。それでもすまないと思うならよき友の心遣いと思ってくれ。温かき春の気配が漂い始めた。あなたの絵にも一輪の花が咲くことを願い芍薬を一輪置いていく。」
宜城君はサイムダンの真っ赤な紙に白い絵具で芍薬の花を描き残していきました。
サイムダンは手紙を読み終えると芍薬の花を見ました。
「はあ・・・・・・。」
サイムダンは涙を流しました。

しばらくして、サイムダンは宜城君の絵に色を塗りました。

(素敵な場面でした!)

フィウムダンは貞順(チョンスン)翁主を王宮に連れ戻しました。
「心配したぞ。何があった。なぜ父を苦しめるのだ。」
中宗は翁主を抱きしめました。
「何があったのだ。」
天胤(チョンニュン)大君は翁主に尋ねました。
「山で山賊に襲われたのです。この者がいなければ生きて戻れませんでした。」
貞順(チョンスン)翁主はフィウムダンを示しました。
「フィウムダン!」
領議政は動揺しました。
宜城君と大臣らは衝撃を受けました。
「殿下。山へ祈願に向かう途中に偶然翁主媽媽を見つけました。高貴なお方と思い誠心誠意介抱しました。」
フィウムダンは言いました。
「お前は流罪になったミン・チヒョンの妻だな。」
「はい殿下。」
「礼を言う。心から礼を言うぞ。」
「気を失って介抱してくれたうえに王宮まで送ってくれたのよ。」
貞順(チョンスン)翁主は父に言いました。
「殿下。真偽を確かめるべきと思います。」
宜城君は言いました。
「静かにせよ。余を喜ばせてくれたそなたに褒美を与えたい。」
中宗はフィウムダンに言いました。
「殿下。その者は大罪人の妻ですよ!」
左議政は言いました。
「罪人の身内も罪人です。」
右議政は抗議しました。
「私の命を助けてくれたのだぞ!」
貞順(チョンスン)翁主は大臣に怒りました。
「そなたの望みはなんだ?余はそなたの望みを、かわりに言おうか?ミン・チヒョンの赦免であろう。」
「殿下!ミン・チヒョンは命があるだけでも感謝すべきなのです。」
領議政は言いました。
「黙れ。これ以上申すな。」

「猛犬が再び放たれた。」
宜城君は心に思いました。

「ここは・・・私の家だったか?」
ミン・チヒョンはフィウムダンと二人の息子と飯を囲んでいました。
「食べると気力が湧く人参海苔です。」
フィウムダンはミン・チヒョンに差し出しました。
「食え。」
ミン・チヒョンはジギュンに海苔を渡しました。
「汁物もおいしいですよ?」
フィウムダンが言うとミン・チヒョンは汁物には触れず白い飯を口に入れました。

「フィウムダンが翁主を救いミン・チヒョンが戻った。不思議な話だ。」
宜城君は両班の身なりになったイム・コッチョンに言いました。
「何が不思議なんです?」
イム・コッチョンは首をかしげました。
「あの者は流罪にされた夫を祈って待つような女ではない。翁主の騒動には裏がある。」
「あの女の裏を探れとおっしゃいますか?」
「翁主の輿を担いでいた者の中に生きている者がいれば真相はわかるはずだ。」
「はい兄貴。」

楊柳紙所(ヤンニュンジソ)に貞順(チョンスン)翁主が現れました。
「元気にしていたか?」
「はい媽媽。」
サイムダンは答えました。翁主の後ろにフィウムダンが侍っていました。
「ここにこもって暮らすのが好きか?絵の腕前は私と変わらぬな。有名だから来たのに。」
「先日はお供できず申し訳ありませんでした。」
「よいのだ。おかげでよい師匠に出合えた。」
「よかったですね。」
「知り合いか?」
「はい媽媽。昔から縁があります。」
フィウムダンは答えました。
「ふーん。あ。これ。それから、これも。あれも。早く外して。そなたの絵を貰うわ。描き方の参考にするから。この絵は何?」
貞順(チョンスン)翁主は芍薬の絵を見ました。
「その絵は斬新さと力強さが魅力かと。」
フィウムダンは言いました。
「赤いだけで面白くない。」
翁主は赤い絵の興味を失いサイムダンは安堵しました。

酒場。
「あの大金を賭けで全部すったって?あの世へ行きな!」
クォン氏は弟を叱りました。
「もう許してやりなさい。お腹の子に悪い。」
イ・ウォンスはクォン氏夫人をなだめました。
「絵を売った大金が消えたのよ!」
「また描いてもらえればいい。」
「本当?」
「いくらでも描けるさ。筆や絵もいっぱいあるんだから。」
「そうなの?がっかりだわ。」
クォン氏はイ・ウォンスに甘えました。

イ・メチャンは家で家事をしていました。
「お兄様。お父さまのせいでお母さまの心はボロボロよ。」
メチャンはソンに言いました。
「父上は恥さらしだ。」
ソンはつぶやきました。
「父上がどうして?」
ウが尋ねました。
「何でもない。」
ヒョルリョンはウに言いました。
「お父さまが仕事で遠くへ行かれたからお母さまは寂しいの。こういうときほど私たちががんばらないと。」
「うん!」
「ただいま〜。」
サイムダンが帰ってくると子どもたちが出迎えました。
「おかえりなさい。」
「お疲れでしょう。」
「私が庭の掃除をしました。」
ソンは言いました。
「すぐ夕飯の支度をするね。」
「お母さま。私が鱈を煮漬けました。」

サイムダンと子どもたちはメチャンが作った食卓を囲みました。
「母上の心はボロボロですか?」
ウは母に言いました。
「どうして?」
「父上のせいで。」
ウは言いました。
「お母さま。さあ召し上がって。」
メチャンはごまかそうとしました。
「・・・。ウや。話しなさい。早く。」
「父上が仕事で遠くに行かれたので母上は寂しいからこういうときほど私たちが頑張るべきと。」
ウは続きを言いました。
「誰が言ったの?」
「姉上たちです。」

感想

いったい宜城君がどれほどの金持ちなのでしょうか。あっさりと盗まれた絵を取り戻しました。イ・ウォンスも最低な男ですね。画家が絵を描くのはそう簡単にはできないもので、普通ならサイムダンが自殺するほどの酷い出来事です。絵というものはその人の心と時間のすべてが閉じ込められた、画家の人生そのものですから。宜城君はそんなサイムダンを理解していて赤で乱れた心を慰めてあげるシーンがまた今回のドラマの中では一番素敵な場面でした。そしてミン・チヒョンとフィウムダンの復権も近いのか、奔放で傲慢でバカな翁主を騙してなんと大罪が帳消しに!中宗もこのドラマの中では本当に最低でクズな王様ですね。宜城君を重用したと思えば、いらないとポイ捨て。こんなクズな王様に誰が忠誠を誓えるのでしょうか(笑)

このドラマには心が高貴なサイムダン、身も心も高貴な宜城君、優しいコン氏夫人。それ以外はほとんど人間のクズですね。バカばっかりで。

さて、このバカばっかりのドラマ、どう終わってくれるのでしょうか。続きが楽しみです。

サイムダン各話のあらすじと感想

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