サイムダン(師任堂)色の日記 13話のあらすじと感想<完全版>
目次
サイムダン13話のあらすじ 知の対決
高官の夫人たちはペク・インゴルにヒョルリョンの入学について家柄が悪いと因縁を付けました。
「アイゴー。どうしたのですか。私が聞きましょう。」
現れたイ・ギョムは紳士に優しく夫人のソ氏に言いました。
「勉強ができれば(我々の)中部学堂(チュンブハクダン)に入れるわけではありません。家柄のよさが大事ですわ。」
ソ氏はイ・ギョムに目を輝かせて答えました。
「ええ。先生の基準とは開きがあるようです。」
「やはり宜城君はお話がわかるお方です。」
夫人たちは安堵しました。
「ではこうしてはどうですか?」
「どうとは?」
「知の対決です。」
「ああ・・・対決・・・。」
「ええ・・・対決。いいですね?どうですか?」
「ああ・・・・ええ。対決・・・・・・・。ところで宜城君は中部学堂(チュンブハクダン)に何の御用でこちらへ?」
ソ氏はイ・ギョムに恍惚としてもはや何も考えていませんでした。
「まだご存知ないのですか?ここで生徒たちに講義をしに来ました。」
イ・ギョムが言うと夫人たちはざわめきました。
「中部学堂(チュンブハクダン)で?」
「姉母会(チャモエ)が反対するならやめます。」
「めっそうもございません。私たちのお茶会にも是非・・・。」
「ああ、ええ。いずれ比翼堂(ピイクダン)にもお招きします。」
イ・ギョムが微笑むと夫人たちは黄色い嬌声をあげました。
「みなさんご覧になったでしょう。宜城君様が私に笑顔を。次の会合は比翼堂(ピイクダン)で開きます?」
夫人のソ氏は他の夫人たちに言いました。
「フィウムダン様にはどう報告を?」
「私?」
ソ氏は夫人たちに見つめられました。
「あ〜姑様のお世話に帰らなくちゃ〜。」
「旦那様がお帰りになる時刻なのでゆえに・・・・。」
夫人たちはフィウムダンを恐れてソ氏を置いて逃げるように帰りました。
「ところでフィウムダン様が推薦されている方がおられるとか。」
最後に残った夫人がソ氏に言いました。
「あなたも帰りなさい。」
ソ氏は友人の夫人に促しました。
王宮前の市場。
太っちょの両班の夫人コン氏(全羅道の大富豪の妻)は同じく太っちょの息子を連れて歩いていました。コン氏夫人は息子のチャン・テリョンとともに食堂で麺をすすりました。
「これはメミル麺というの。病のときや消化不良のときに食べると食欲が出て気力が湧いてくるの。テリョンや。咸鏡道(ハムギョンド)では何で出汁をとると思う?答えはヒヨコだ。おいしい料理には犠牲は必要ヨ。」
「それはおいしそうです。メミル粉で水餃子を作っては?香りが強いから雉の肉が合うかと。」
「やっぱりお前は神童ね。食の神童だわ。」
ソ氏夫人は学堂での出来事をフィウムダンに話しながら宜城君にうっとりしました。
紙問屋。
サイムダン(師任堂)はヒョルリョンを連れて科紙(クァシ、科挙の答案に用いる紙)の値段を店の主人に尋ねました。男は1枚1両だと答えました。
中部学堂(チュンブハクダン)。
イ・ギョムはペク・インゴルにそれとなくヒョルリョンの家は貧しいのか尋ねました。ペク・インゴルは四部学堂(サブハクダン)は裕福な者しか通えないので進学の道をあきらめる両班の息子も多くいると言いました。イ・ギョムはペク・インゴルに内密に貧しい子どもの勉学を支援するので選抜を任せると言いました。
サイムダンはヒョルリョンの手をつないで家路に向かっていました。ヒョルリョンは紙がなくても空に描けばいいし学べるだけで十分だと母に言いました。
寿進坊(スジンバン)のイ家。
サイムダンとヒョルリョンが家に帰るとペク・インゴル先生が待っていました。礼曹の特別な計らいにより家計が苦しい子どもたちの費用を免除するとペク・インゴル先生は言いました。ヒョルリョンはもう一人の志願者と対決して勝てば入学を許されることになりました。
比翼堂(ピイクダン)。
中宗(チュンジョン)がイ・ギョムに会いに来ました。領議政の左右議政も一緒に来ていました。イ・ギョムは中部学堂(チュンブハクダン)で教鞭をとろうかと言うと領議政たちは越権行為だと反発しました。イ・ギョムは生徒の負担が大きいことと姉母会(チャモエ)の反発が大きいことを中宗(チュンジョン)に言いました。
ミン家。
ミン・チヒョンはフィウムダンに宜城君が中部学堂(チュンブハクダン)で好き放題していると管理を咎めました。フィウムダンは任せてほしいと言いました。
フィウムダンは中部学堂(チュンブハクダン)への入学を希望して大金を積んだ太っちょのコン氏夫人とチャン・テリョンを呼びました。フィウムダンはチャン・テリョンの学が無いことを知りました。コン氏夫人は金ならいくらでも積めるが知の勝負となるとテリョンが負けるに決まっていると言いました。フィウムダンは漢陽の有名な先生を集めるように執事のホンに命じました。コン氏夫人はフィウムダンに感謝しました。
数日後の夜のミン家。
フィウムダンは何人もの学者を招いて母の見守りとともに勉学に励んでいるチャン・テリョンの覚えの悪さを叱りました。
「何日も徹夜してこの程度か!」
するとホンが部屋に入ってきてフィウムダンに入手した試験問題を渡しました。
「項羽が窮地に陥り戦死した場面と最後の姿を司馬遷はどう評したか。出題は史記からです。」
「志は果たせなかったが項羽ほどの者は二度と現れまい。」
学者の一人は言いました。
寿進坊(スジンバン)のイ家。
ヒョルリョン興奮して眠れないと明るく母に言いました。サイムダンは夜なべして布を叩いて仕事をしていました。サイムダンは中部学堂(チュンブハクダン)の教官は何人か尋ねるとヒョルリョンは三人だと答えました。
ミン家。
フィウムダンは試験問題をテリョンに暗唱させました。テリョンは物覚えが悪く母のコン氏夫人はテリョンよりも先に覚えてしまいました。
翌日の中部学堂(チュンブハクダン)。
コン氏夫人は扉に紙を貼って御祈りしました。
ペク・インゴル先生とイ・ギョムと二人の教官はイ・ヒョルリョンとチャン・テリョンを席に着かせました。チャン・テリョンは試験前に思わず答えを発言してしまいました。
「事前に問題を知ったのか?」
イ・ギョムは二人の教官を見ました。
試験は中断されチャン・テリョンとヒョルリョンは休憩していました。ヒョルリョンはどうしても入りたかったんだなとテリョンに言うと、テリョンはそうではなく母が強く望んだことだと言いました。ヒョルリョンはお母さんに入学をなかなか許されなかったとテリョンに話しました。二人の様子をイ・ギョムは障子の外で聞いていました。
試験。
イ・ギョムとペク・インゴルをはじめ、姉母会(チャモエ)は二人の試験を見守りました。生徒たちも同席していました。
「そこに箱がある。目の前にある取っ手を引っ張れば扉が開く。中を見たいだろう?先に扉を開けた者を及第とする。どちらも開けられねば二人は落第だ。勝負はこの線香が燃え尽きるまでだ。」
イ・ギョムは二人の間に箱を置いて言いました。夫人たちも問題の意味がわかりませんでした。
ヒョルリョンとテリョンはおそるおそる箱に手を伸ばしました。
寿進坊(スジンバン)のイ家ではサイムダンが家事をしていました。
「合格したらヒョルリョンのよもぎの味噌汁で祝いましょう。」
サイムダンはヒャンに言いました。
中部学堂(チュンブハクダン)。
ヒョルリョンはテリョンの気持ちを考えると箱を開けられませんでした。テリョンもヒョルリョンの気い餅を想うと箱を開けられませんでした。二人は手を箱から離してしまいました。線香が燃え尽きました。
「そこまでだ。二人は落第だ。なぜ開けなかった。」
イ・ギョムは言いました。するとヒョルリョンもテリョンも泣きました。
「ううっ・・・・・・。」
「入学したかったから泣いているんだろ?開ければ勝てたんだぞ?ん?」
「及第できなければその子は死ぬかもしれないのです。」
ヒョルリョンは言いました。」
「その子はご飯よりも中部学堂(チュンブハクダン)のほうが好きなようです。だから・・・。」
「同じ結論で引き分けか?二人とも及第か落第か。お母さま方。逆に大人が答えを出す番です。姉母会のご意見は?」
イ・ギョムは言いました。
「ふつうの試験でなければ合否は決められません。」
フィウムダンは言いました。
「再試験を行った理由は王命により作成した問題の流出です。教授方。定員を増やして二人を合格に。」
イ・ギョムは言いました。ヒョルリョンとテリョンとコン氏の表情が明るくなりました。
姉母会の夫人たちは口々に悪口を言いフィウムダンにヒョルリョンを放っておくのかと問いました。
「許せません。教授官ごときに姉母会(チャモエ)が乱されたのよ。」
「子どもたちに学を授けてくださる方です。言葉を慎みなさい。」
フィウムダンはコン氏夫人たちに言いました。
「だからです。教授官なら公平にすべきなのにひとりを支援するなんて。」
コン氏夫人の怒りは収まりませんでした。
「妙な噂を聞きました。」
フィウムダンは言いました。
寿進坊(スジンバン)のイ家。
ヒョルリョンは学生の服に着替え、家族から祝ってもらいました。イ・ソンは手作りの筆入れを贈りました。メヒャンは手ぬぐいを贈りました。サイムダンは子どもたちの友愛を誉めました。
「ヒョルリョンの合格も素晴らしいけど皆の優しい心のほうがずっと素晴らしいわ。」
サイムダンは言いました。
するとコン氏夫人が他の夫人たちを率いて庭に現れました。
コン氏夫人は姉母会(チャモエ)に必ず挨拶に来るようにと言いました。
「宜城君様の支援を取り付けたそうね。ああ。絹の服はお持ちで?中部学堂(チュンブハクダン)の伝統ですもの。必ず着て来てくださいね。」
コン氏夫人はサイムダンの悪口を言いながら帰りました。
中部学堂(チュンブハクダン)。
ペク・インゴルはイ・ギョムの労を労い一緒に茶を飲みました。イ・ギョムは授業の準備があると言いました。
「陰で努力してこそ何もしない講義ができるのだ。」
イ・ギョムは冗談を言いました。すると部屋に正装したサイムダンが現れました。イ・ギョムは思わず立ち上がりました。
サイムダンはイ・ギョムに援助をしないように断りました。
「真意はどうであり宜城君の行動は周囲に誤解されます。」
「惜しい人材がいると聞き力を貸しただけだ。」
「本当ですか?私の子とは知らずにしたのですか?」
「・・・・・・。私は四部学堂全体を支援するつもりだ。あなたの子だけ支援をやめろと?息子の身になって考えてみろ。賢い子なのだろう?師匠がいなくても勉学に励み博識を身に着けた。私たちの悪縁を理由にそのような子の前途を阻むのか?」
「親の不徳のせいです。ゆえに一生かけて償います。私の子には、私が。失礼します。宜城君は他人の子どもよりご自分の身を心配してください。」
サイムダンは部屋を出て行きました。
「さすがだな。何も変わってない。昔のままだ。」
イ・ギョムはため息をつきました。
「ん?身辺に気を付けろ?」
イ・ギョムは以前受け取った手紙のことを思い出しました。
イ・ウォンスは幸せそうに科挙の勉強をしていました。
「妻下太平。妻の下にいれば安泰だ。苦尽妻来。苦しい時期が過ぎれば妻がやってくる。夫人。ぷいーん。」
イ・ウォンスは窓を開けましたが誰もいませんでした。イ・ウォンスはひっくり返って休みました。
「俺の子たちは元気かな〜すぐ会いたい。」
イ・ウォンスは自分が子どもたちに軽く見られていることを思い出しました。
サイムダンはかまどの火を見ながらどうすべきか考えていました。ウが木の音の物真似をしているとサイムダンは楮の木を使い生計を立てることを思いつきました。
サイムダンは父の土地まで走りました。すると山には楮の木がたくさん生えていました。
「これだわ。紙を作るの。紙をつくって売るの。やったわ。」
サイムダンとヒョルリョンが家に帰るとペク・インゴル先生が待っていました。礼曹の特別な計らいにより家計が苦しい子どもたちの費用を免除するとペク・インゴル先生は言いました。ヒョルリョンはもう一人の志願者と対決して勝てば入学を許されることになりました。
比翼堂(ピイクダン)。
中宗(チュンジョン)がイ・ギョムに会いに来ました。領議政の左右議政も一緒に来ていました。イ・ギョムは中部学堂(チュンブハクダン)で教鞭をとろうかと言うと領議政たちは越権行為だと反発しました。イ・ギョムは生徒の負担が大きいことと姉母会(チャモエ)の反発が大きいことを中宗(チュンジョン)に言いました。
ミン家。
ミン・チヒョンはフィウムダンに宜城君が中部学堂(チュンブハクダン)で好き放題していると管理を咎めました。フィウムダンは任せてほしいと言いました。
フィウムダンは中部学堂(チュンブハクダン)への入学を希望して大金を積んだ太っちょのコン氏夫人とチャン・テリョンを呼びました。フィウムダンはチャン・テリョンの学が無いことを知りました。コン氏夫人は金ならいくらでも積めるが知の勝負となるとテリョンが負けるに決まっていると言いました。フィウムダンは漢陽の有名な先生を集めるように執事のホンに命じました。コン氏夫人はフィウムダンに感謝しました。
数日後の夜のミン家。
フィウムダンは何人もの学者を招いて母の見守りとともに勉学に励んでいるチャン・テリョンの覚えの悪さを叱りました。
「何日も徹夜してこの程度か!」
するとホンが部屋に入ってきてフィウムダンに入手した試験問題を渡しました。
「項羽が窮地に陥り戦死した場面と最後の姿を司馬遷はどう評したか。出題は史記からです。」
「志は果たせなかったが項羽ほどの者は二度と現れまい。」
学者の一人は言いました。
寿進坊(スジンバン)のイ家。
ヒョルリョン興奮して眠れないと明るく母に言いました。サイムダンは夜なべして布を叩いて仕事をしていました。サイムダンは中部学堂(チュンブハクダン)の教官は何人か尋ねるとヒョルリョンは三人だと答えました。
ミン家。
フィウムダンは試験問題をテリョンに暗唱させました。テリョンは物覚えが悪く母のコン氏夫人はテリョンよりも先に覚えてしまいました。
翌日の中部学堂(チュンブハクダン)。
コン氏夫人は扉に紙を貼って御祈りしました。
ペク・インゴル先生とイ・ギョムと二人の教官はイ・ヒョルリョンとチャン・テリョンを席に着かせました。チャン・テリョンは試験前に思わず答えを発言してしまいました。
「事前に問題を知ったのか?」
イ・ギョムは二人の教官を見ました。
試験は中断されチャン・テリョンとヒョルリョンは休憩していました。ヒョルリョンはどうしても入りたかったんだなとテリョンに言うと、テリョンはそうではなく母が強く望んだことだと言いました。ヒョルリョンはお母さんに入学をなかなか許されなかったとテリョンに話しました。二人の様子をイ・ギョムは障子の外で聞いていました。
試験。
イ・ギョムとペク・インゴルをはじめ、姉母会(チャモエ)は二人の試験を見守りました。生徒たちも同席していました。
「そこに箱がある。目の前にある取っ手を引っ張れば扉が開く。中を見たいだろう?先に扉を開けた者を及第とする。どちらも開けられねば二人は落第だ。勝負はこの線香が燃え尽きるまでだ。」
イ・ギョムは二人の間に箱を置いて言いました。夫人たちも問題の意味がわかりませんでした。
ヒョルリョンとテリョンはおそるおそる箱に手を伸ばしました。
寿進坊(スジンバン)のイ家ではサイムダンが家事をしていました。
「合格したらヒョルリョンのよもぎの味噌汁で祝いましょう。」
サイムダンはヒャンに言いました。
中部学堂(チュンブハクダン)。
ヒョルリョンはテリョンの気持ちを考えると箱を開けられませんでした。テリョンもヒョルリョンの気い餅を想うと箱を開けられませんでした。二人は手を箱から離してしまいました。線香が燃え尽きました。
「そこまでだ。二人は落第だ。なぜ開けなかった。」
イ・ギョムは言いました。するとヒョルリョンもテリョンも泣きました。
「ううっ・・・・・・。」
「入学したかったから泣いているんだろ?開ければ勝てたんだぞ?ん?」
「及第できなければその子は死ぬかもしれないのです。」
ヒョルリョンは言いました。」
「その子はご飯よりも中部学堂(チュンブハクダン)のほうが好きなようです。だから・・・。」
「同じ結論で引き分けか?二人とも及第か落第か。お母さま方。逆に大人が答えを出す番です。姉母会のご意見は?」
イ・ギョムは言いました。
「ふつうの試験でなければ合否は決められません。」
フィウムダンは言いました。
「再試験を行った理由は王命により作成した問題の流出です。教授方。定員を増やして二人を合格に。」
イ・ギョムは言いました。ヒョルリョンとテリョンとコン氏の表情が明るくなりました。
姉母会の夫人たちは口々に悪口を言いフィウムダンにヒョルリョンを放っておくのかと問いました。
「許せません。教授官ごときに姉母会(チャモエ)が乱されたのよ。」
「子どもたちに学を授けてくださる方です。言葉を慎みなさい。」
フィウムダンはコン氏夫人たちに言いました。
「だからです。教授官なら公平にすべきなのにひとりを支援するなんて。」
コン氏夫人の怒りは収まりませんでした。
「妙な噂を聞きました。」
フィウムダンは言いました。
寿進坊(スジンバン)のイ家。
ヒョルリョンは学生の服に着替え、家族から祝ってもらいました。イ・ソンは手作りの筆入れを贈りました。メヒャンは手ぬぐいを贈りました。サイムダンは子どもたちの友愛を誉めました。
「ヒョルリョンの合格も素晴らしいけど皆の優しい心のほうがずっと素晴らしいわ。」
サイムダンは言いました。
するとコン氏夫人が他の夫人たちを率いて庭に現れました。
コン氏夫人は姉母会(チャモエ)に必ず挨拶に来るようにと言いました。
「宜城君様の支援を取り付けたそうね。ああ。絹の服はお持ちで?中部学堂(チュンブハクダン)の伝統ですもの。必ず着て来てくださいね。」
コン氏夫人はサイムダンの悪口を言いながら帰りました。
中部学堂(チュンブハクダン)。
ペク・インゴルはイ・ギョムの労を労い一緒に茶を飲みました。イ・ギョムは授業の準備があると言いました。
「陰で努力してこそ何もしない講義ができるのだ。」
イ・ギョムは冗談を言いました。すると部屋に正装したサイムダンが現れました。イ・ギョムは思わず立ち上がりました。
サイムダンはイ・ギョムに援助をしないように断りました。
「真意はどうであり宜城君の行動は周囲に誤解されます。」
「惜しい人材がいると聞き力を貸しただけだ。」
「本当ですか?私の子とは知らずにしたのですか?」
「・・・・・・。私は四部学堂全体を支援するつもりだ。あなたの子だけ支援をやめろと?息子の身になって考えてみろ。賢い子なのだろう?師匠がいなくても勉学に励み博識を身に着けた。私たちの悪縁を理由にそのような子の前途を阻むのか?」
「親の不徳のせいです。ゆえに一生かけて償います。私の子には、私が。失礼します。宜城君は他人の子どもよりご自分の身を心配してください。」
サイムダンは部屋を出て行きました。
「さすがだな。何も変わってない。昔のままだ。」
イ・ギョムはため息をつきました。
「ん?身辺に気を付けろ?」
イ・ギョムは以前受け取った手紙のことを思い出しました。
イ・ウォンスは幸せそうに科挙の勉強をしていました。
「妻下太平。妻の下にいれば安泰だ。苦尽妻来。苦しい時期が過ぎれば妻がやってくる。夫人。ぷいーん。」
イ・ウォンスは窓を開けましたが誰もいませんでした。イ・ウォンスはひっくり返って休みました。
「俺の子たちは元気かな〜すぐ会いたい。」
イ・ウォンスは自分が子どもたちに軽く見られていることを思い出しました。
サイムダンはかまどの火を見ながらどうすべきか考えていました。ウが木の音の物真似をしているとサイムダンは楮の木を使い生計を立てることを思いつきました。
サイムダンは父の土地まで走りました。すると山には楮の木がたくさん生えていました。
「これだわ。紙を作るの。紙をつくって売るの。やったわ。」
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感想
いわゆるPTAの富裕層版というのでしょうか。有力者の夫人が学校を操縦し先生を下に抑え付ける構図。韓ドラではその親玉は実は私立の理事長で財閥の妻をしているとかそんなパターンでしたが・・・意地悪な夫人が働き者の夫人とその子どもをいじめるのはたまにニュースになる日本のPTAの場合と一緒ですね。今回からサイムダンとヒョルリョンがいじめのターゲットとなるようです。嫌な感じですね。見るのが嫌になってきました。どうしてなんでしょうね、意地悪をすることが悪いという価値観が韓国や日本にはないのでしょうか。お下品なドラマです。イ・ギョムとサイムダンの会話も同盟みたいな感じでロマンスのかけらもありません。恋愛が美しいのは初恋までということでしょうか(笑)その歳(39歳)ではどうしても生活もしなければいけないので現実路線になりますからいつまでもぼーっと生きることはできませんものね。サイムダンの演技はイ・ギョムを恐れているように見えます。イ・ギョムだけじゃなくて、サイムダンは何かを恐れたような演技ですね。イ・ヨンエのサイムダンの演技はまさに深く傷ついた女性がやっとのことで傷を抱えながら現実に適応する姿そのものといえましょう。貧しいと堂々と生きられないということもあるのでしょう。
今回はサイムダンの息子イ・ヒョルリョンと優しく太っちょのチャン・テリョンが互いを思いやりめそめそと泣き出した場面が感動的でした。二人はこれからお友達になれるのでしょうか。やさしさは子どものうちに決まるのでしょうかね。意地悪な子どもはずっと意地悪で子々孫々繰り返されるのか。そうとは限りませんが、なんで意地悪な人間が出来上がってしまうのか不思議です。
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