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サイムダン16話のあらすじ 師任堂-Saimdang, Light's Diary Episode16

サイムダン(師任堂)色の日記 16話のあらすじと感想<完全版>

サイムダン(師任堂)16話のあらすじ 韓国ドラマ

目次

サイムダン16話のあらすじ それぞれの息子の想い

イ・ギョム(宜城君)はミン家に行きフィウムダンに会い雲平寺(ウンピョンサ)を知っているか尋ねました。フィウムダンは思わず二十年前に傷を負った手を押さえました。
「美しい手に傷痕が。」
「幼い頃ゆえ覚えていません。」
「ずっと昔に同じ傷を負った娘と会いました。薬代を渡しましたがその後のことは知りません。」
「傷は、その時に直さねば一生治りません。薬代で終わらせずに、どれほどの痛みか一度でも聞くべきでした。そうすれば痛みが和らいだかもしれません。」
「理由はわからぬが、誰かを傷つけるつもりなら己の傷ばかり見て行動するのはすぐやめなさい。」
「どうでしょう。傷つけたいのは理由があるからでは?受けたら返すのが世の常です。」
「今あの子は、ヒョルリョンは健気な子だ。貧しくとも学問に励み母も一生懸命です。中部学堂(チュンブハクダン)の姉母会になじめるように助けることが人情では?ミン殿も野心家ですね。やりすぎはよくない。自重するのがよいかと。」
「なぜ長々と言わねばならぬのかわかりません。お茶が冷めます。」

イ・ギョム(宜城君)はミン家を後にして湖のほとりで考えました。
「旅籠の娘に違いない。面影が残っている。雲平寺の火事からサイムダンを助けたのに敵意ある表情をしていた。あの寺で何があった。なぜ旅籠の娘が吏曹参議(イジョチャミ)の夫人になれたのか。そして紙物店・・・雲寺・・・。」

サイムダンは山奥でソクスンを思い出しました。
「あの子だわ。あの子に違いない。」
夜になりました。サイムダンはひとり寿進坊(スジンバン)に戻りました。
「ヒョルリョン様は?」
ヒャンはサイムダンに言いました。
「ヒョルリョンが戻ってないの?」
サイムダンはすぐに比翼堂(ピイクダン)に行きヒョルリョンを探しました。イ・ギョムはサイムダンと出合いました。
「何をしているのですか?」
「・・・・・・。」

「ヒョルリョーン!」
イ・ギョム(宜城君)は大きな声を出して比翼堂(ピイクダン)の中を探しました。声を聞きつけて集まってきたイ・ギョムはイ・フたちにもヒョルリョンを捜すように言いました。

「こんなことにいたのか。ここでーす。ヒョルリョンがいました!叔父上!」
イ・フはヒョルリョンを見つけると手を引いて庭に出てきました。ヒョルリョンは悔しくて泣いていました。
「帰りましょう。」
「嫌です。帰りません。」
「皆に迷惑をかけたのよ。みなさんも比翼堂(ピイクダン)の中を探し回って・・・。」
「母上は私を置いて行ったでしょう!なのに母上は私のせいにするのですか。もう母上にはついて行きません。もう息子ではないしここで暮らします。母上はひとりで家に帰ればいい!」
「ヒョルリョンや・・・。」
サイムダンはヒョルリョンを連れて帰ろうとするとヒョルリョンは部屋に篭ってしまいました。
イ・ギョムは皆を去らせ二人きりになりました。
「頑固さはあなたに似ていますね。ヒョルリョンは私に任せて今日は帰ってください。」
イ・ギョムはサイムダンに言うと微笑みました。

イ・ギョムは書庫に籠っているヒョルリョンに話しかけました。
「こやつめ。相当腹を立てたようだな。私がお前くらいの頃、私は街で食べ物を恵んでもらった。帰る家もなかった。優しい母もいなかった。だがお前は食うに困らず帰る家もある。母もいるだろう。」
「私は拾われたに違いありません。母上には私なんていらないのです。」
「つまらぬことを言う出ないか。」
イ・ギョムはヒョルリョンの肩を抱きました。
「叱られてもいいから私にも母が欲しかった。どんな人かもう顔も覚えておらぬ。」
「宜城君大監はもうおとなでしょう?あまえるのは子どもです。」
「大人だって甘えたくもなる。長く生きていれば疲れる時もある。大人も子どもも関係ない。母のことが恋しくなる。そういうものだろう。」
「はい。母上に孝行します。わかってます。」
「ならばどうしてあんな真似を?」
「もどかしいのです。自分のためではありません。母上たちのためです。一生懸命学ぶつもりです。科挙に首席及第して堂上官(タンサングァン)になるのです。家族がそれぞれの部屋を持てる家を買って、木綿の服ばかり着る母上に絹を差し上げたいです。でも私の気持ちに母上は気づいてくれない。」
「ヒョルリョン。母上に気持ちを伝えたことは?」
「家族ならわかるべきです。」
「家族でもわからぬことはある。口にしないと伝わらないぞ。」
「ではどうすればいいですか?」
「気持ちを言葉にして表せばよいのだ。お前の本当の気持ちを話してみよ。ヒョルリョン。家に帰ろう。」
「はい。」
「ふふっ。」
イ・ギョムは優しくヒョルリョンを抱くと家まで送りました。
サイムダンは表で待っていました。
「中に入りなさい。挨拶を。」
「おやすみなさい。」
ヒョルリョンは家に入りました。
「ご迷惑をおかけしました。」
サイムダンはイ・ギョムとは目を合わせずに言いました。
「とても賢い子だ。感性も豊かだ。」
「うぬぼれぬよう気を付けています。」
「この国でも秀でた人物になるだろう。」
「ありがとうございます。」
「ヒョルリョンを私にも支えさせてほしい。」
「いけません。」
「昔のことを理由に申し出ているのではありません。支援を受ける資格を十分に満たしています。」
「お気持ちだけ受け取っておきます。今は金銭よりも正しい心に育てたいのです。学問はそのついでで十分です。」
「雲住寺。何があったのだ?雲住寺であれほど動揺するとはあなたが筆を折ったことと関係あるのか?昔のそなたなら絵を捨てるはずがない。絵を見るたびに恐れも知らず塀を飛び越えたではないか!」
「・・・・・・!お帰りください。」
サイムダンは家に入りました。
イ・ギョムはため息をつきました。

寝室。
「早く寝なさい。」
サイムダンはヒョルリョンに言いました。
「母上。今日はごめんなさい。」
「私こそすまないわ。あなたの手を離してしまって。ヒョルリョン。母さんはね。子どもたちみんなを大切に思ってるけどヒョルリョンにはすまないと思ってるわ。あなたは物知りでやりたいことも多いのに母として何もしてやれない。すまないわ。だからこれからもっと働くつもりよ。ヒョルリョンが羽ばたけるように。できること以上のことをするつもりよ。母さんの気持ちをわかってくれる?」
「うん。」
「今日は疲れたでしょう。眠りなさい。」
「母上。私が母上にぜいたくをさせてあげたいです。母上の自慢の息子になります。」
「ありがとう。おやすみなさい。」
サイムダンはヒョルリョンを抱いて眠りました。
現代。
ソ・ジユンは義母に朝食のお粥を作っていました。
「お母さん。おばあちゃんは病気なの?」
「準備したら学校に送るわ。」
ジユンはウンスに言いました。
キム・ジョンヒは部屋に閉じこもり横になっていました。

「お母さん。もうお母さんは教授じゃないの?」
ウンスはジユンに言うと泣き出しました。
「今日は学校を休んでママと一緒にいる?ママとアイスクリームを食べよう。ウンスや。行こう。」
ジユンはウンスを抱きしめました。

料理店。
「ラドが金剛山図に目をつけたらしい。有名美術館の作品を贋作と見抜いた美術界の影の審判者。一緒に来ないのは噂のせいだろう。」
食事に招かれた国法指定委員の男は隣の部下と思われる男に話しかけました。
「遅れてすみません。国宝指定の作業でお忙しい中よく来てくださいました。」
ミン・ジョンハク教授が席に着きました。
「妙な話がある。ラドが金剛山図に目をつけたようだ。噂が本当なら大騒ぎになる。国法指定委員の我々にも影響が及ぶ。」
「つまらぬ噂を流す者はどこにでもいます。」
「我々は巻き込まれたくない。」
委員は席を立ち帰りました。
「チャン委員!」

寝ていたキム・ジョンヒの携帯に電話がかかってきました。
「まあ先生・・・。え?」

「学校をさぼるなんて、この子ったら!」
キム・ジョンヒは帰ってきたウンスを何度も叩きました。
「この子に八つ当たりしないでください!」
ソ・ジユンはウンスをかばいました。
「かわいい孫があなたに似たら困るから私が育てる!」
「わーーっわーーーっわーーっ!」
ウンスは混乱して泣きました。
「まあおばあちゃんが悪かったわ。ごめんなさい。」

ミン・ジョンハクはソンギャラリーの理事長ソン・ミギョンに会いました。
ソン・ミギョンは金を使ってもみ消すようにミン・ジョンハクに言いました。
「何かあったら責任をとるのはあなたよ。優秀な学者はいくらでもいるわ。」
「速やかに対処します。」
「出て行って。」

ミン・ジョンハクは助教に車を運転させジユンの家に行きました。
「指導教授のミン・ジョンハクです。」
ミン・ジョンハクはキム・ジョンヒに言いました。
「狭い家だ。ソ先生の部屋?」
ミン・ジョンハクは勝手にジユンの部屋に入りました。

ジユンは階段を上がると助教が階段に座っていました。
「教授が家へ・・・。」

ミン・ジョンハクは勝手にジユンの部屋に座って本を見ていました。
「何の用ですか。」
ジユンは思わずクローゼットの扉を押さえました。
「座れ。」
ミン・ジョンハクはそれを見逃しませんでした。ミン・ジョンハクは国宝指定の嘆願書の背後にジユンがいると言いだしました。
「勝手に想像してください。」
「息子はまだ私立の学校に?授業料は高額だし塾にも金がかかる。今の状況で半年もつかな?夫は行方不明で家まで差し押さえられている。」
「何が目的で教え子の狭い家をたずねてくるの?負い目がないなら堂々とすればいい。金剛山図が本物ならね。」
「君は誤解しているようだ。戦いは平等な相手とするものだ。君のようなくずは踏みつぶすだけだ。」
「今の態度は何なの?うちの嫁が何をしたっていうのよ。」
キム・ジョンヒが割って入りました。
「今がどん底だと思ったらそれは甘い考えだ。」
ミン・ジョンハクはジユンを脅して出て行きました。

ハン・サンヒョンが帰ってきました。
「同棲しているというのは本当か?」
「罰を天に獲れば祈るところなきなり。よければ私の学び舎で一緒に学んでみませんか?」
「サンヒョン。我慢にも限度があるぞ。」
「最初は本当に間違えたと信じたい。アン・ギョンの金剛山図に目がくらんだのでしょうか。今ならまだ間に合います。恐れず真実を語ってください。ごまかさないでください!」
サンヒョンはミン・ジョンハクの背に向かって言いました。

ジユンはサイムダンの肖像画を大事そうに取り出しました。

ミン・ジョンハクはジユンが何かを隠していることに気が付き部屋を調べるように助教に命じました。

「破れちゃった。」
ジユン裏打ちを調べると何かに気が付きました。ジユンは肖像画を持って出かけて行きました。助教たちはジユンの後をつけました。

ミン・ジョンハクはホ・ヨンドに会い金剛山図を担保に大金を得たのでもう十分だろうと言いました。ホ・ヨンドはかわりの人材の名前を口にしました。
「一度やれば慣れるだろう。」
二人の様子をドローンが撮影していました。

ジユンは倶楽部に入りました。助教も中に入ろうとすると見張りのやくざの男に追い返されました。
「あ。ヘジョン先輩の車だ。」

ジユンはヘジョンとサンヒョンにサイムダンの肖像画を見せました。

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感想

きょうのサイムダン16話はちょっと面白かったです。サイムダンは理想的な母を演じ宜城君は理想的ないい男を演じていました。イ・ギョムはフィウムダンが宿屋のソクスンであることに不思議とすぐに気が付く勘のいい男。サイムダンの抑制的な演技が効いてます。現代でもジユンが裏打ちに何かが描かれた紙が貼ってあることに気が付いて、謎のラドとかいう人物(年齢から推測するとヘジョンが怪しいかな!)も出てきて面白くなってきました。

不思議に思うのがホ・ヨンドが国宝を担保に融資を受けていることです!!!そんな事あり得るのでしょうか!あり得るのが韓国なのでしょうね。もしかしたら日本でも・・・そういう事ってあるのかなぁ。

続きが楽しみです!

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