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サイムダン11話のあらすじ 師任堂-宜城君(ウイソングン)は愛の記憶が蘇り...Saimdang, Light's Diary Episode11

サイムダン(師任堂)色の日記 11話のあらすじと感想<完全版>

サイムダン(師任堂)11話のあらすじ 韓国ドラマ

目次

サイムダン11話のあらすじ  甦る記憶

宜城君(ウイソングン)は吏曹参議(イジョチャミ)ミン・チヒョンの孔雀の贈り物を断りました。
「高価な贈り物はお断りします。」
「私は宜城君大監に贈るのではなく朝鮮の芸術に贈るのです。」
ミン・チヒョンは宜城君(ウイソングン)を懐柔しようとしていました。
「あなたは芸術を両班のものとお考えのようですね。」
「失礼をしましたか?」
「いえ。なんでも構いません。芸術に貴賎はなく比翼堂(ピイクダン)は皆のものですから。」
「その花は何ですか?」
「芍薬です。」
「芍薬・・・士大夫にはなじみのない花です。」
「士大夫にはそうでも民にはなじみ深い花です。」
「宜城君殿の考える芸術は民家の庭にあるのですか?」
「どこにでもあるものです。高価な孔雀のお礼に芍薬の絵はいかがですか?花と鳥。花鳥図です。」
宜城君(ウイソングン)ははぐらかしました。

寿進坊(スジンバン)の李家。
師任堂(サイムダン)は息子のヒョルリョンとウがいないことに気が付きました。師任堂(サイムダン)はヒョルリョンが学校に行かせてくれないので家出をしたのではないかと心配になりました。

師任堂(サイムダン)と夫の李元秀(イ・ウォンス)、長男のイ・ソン、長女のメチャンと使用人のヒャンは一家総出で二人を捜しに行きました。

師任堂(サイムダン)は中部学堂(チュンブハクダン)の前に行きました。

比翼堂(ピイクダン)の門前。
「またお越しください。」
イ・ギョム(李岒)はミン・チヒョンを門まで見送りました。
「本心ですか?冗談は苦手なので本気にしますよ?」
ミン・チヒョンは言いました。
「もちろんです。はっはっは。飲んで遊びながら詩を詠むのが芸術です。心からお越しを歓迎しています。」
イ・ギョムが言うとミン・チヒョンは礼をして帰りました。

ミン・チヒョンは自分の輿にウ触れているのを見つけて抱き上げました。
「なんと可愛らしい顔をしておる。」
ヒョルリョンは比翼堂(ピイクダン)前に設置された触書を読んでいました。
「ヒョルリョンや。」
師任堂(サイムダン)は息子たちを見つけました。
「母上。」
ヒョルリョンは母を振り返りました。
「ウや。ありがとうございます・・・・!」
師任堂(サイムダン)はミン・チヒョンに駆け寄った瞬間、背筋が凍り付きました。
「可愛い子だな。さあ。母上のもとへ。」
ミン・チヒョンはウを降ろしました。
「ちょっと。これをあなたの子が落としました。」
ミン・チヒョンはウの鉢巻きを師任堂(サイムダン)に渡すと輿に乗って出発しました。
「どうしたのですか母上?」
ヒョルリョンは怯えている母を見ると尋ねました。
「行きましょう。」
師任堂(サイムダン)は息子たちを連れて家に帰りました。
イ・ギョムは師任堂(サイムダン)には気づかずミン・チヒョンの背中を見送っていました。

寿進坊(スジンバン)の李家。
「ヒョルリョンや。二度と行ってはならぬ。二度と。部屋で課題をしなさい。」
師任堂(サイムダン)はヒョルリョンに厳しく言いました。

ミン家。
「芍薬・・・。花鳥図とは。芍薬。芍薬・・・だと?」
ミン・チヒョンは宜城君(ウイソングン)から貰った芍薬の絵を眺めると何かを思い出しかけました。ミン・チヒョンは掛け軸を外して壁の隠し扉から二十年前の髪帯(宜城君が師任堂に贈った物)を取り出しました。
「大監様。宜城君の絵の才能は率居(ソルゴ)の再来といわれておりコムンゴの腕前は百結(ペッキョル)の生まれ変わりとささやかれています。ほかにも踊りと歌が・・・。」
執事のホンが現れてイ・ギョムについてわかった情報を報告しました。
「行方のわからなかった二十年間については?」
ミン・チヒョンは低い声で尋ねました。
「江原道(カンウォンド)の江陵(カンヌン)で大伯母に育てられたと・・・。」
ホンは答えました。
「江陵(カンヌン)?今江陵(カンヌン)と言ったか?続きを申せ。」
ミン・チヒョンは言いました。
「はい。婚姻が破談になったあと出家して金剛山(クムガンサン)で修業したようです。その後は人の少ない島を転々として・・・。五年ほど前に還俗したようです。」
ホンは報告しました。
「江陵(カンヌン)の婚姻が破談になった・・・すぐに江陵(カンヌン)へ行き相手の家と娘について調べるのだ。詳細をだぞ。」
ミン・チヒョンはホンに命じました。

夜のミン家のフィウムダンの部屋(派手な牡丹の屏風が置かれている)。
フィウムダンは箱から二十年前にイ・ギョムに貰った筆を取り出すと握りしめました。
「侮辱された旅籠の娘。もう昔とは違うのよ。比翼堂(ピイクダン)。比翼堂・・・。」
フィウムダンは悲し気に呟きました。

宜城君(ウイソングン)の家。
イ・ギョム(李岒)は池のほとりで師任堂(サイムダン)を想って優雅にコムンゴを弾いていました。

師任堂(サイムダン)はいびきをかいている李元秀(イ・ウォンス)の隣で眠りながらミン・チヒョンが雲平寺(ウンピョンサ)の人たちを殺している夢を見ました。
「やめて・・・・私のせいで・・・あの人たちを殺さないで!やめて!」
師任堂(サイムダン)は目を覚ましました。

イ・ギョム(李岒)のコムンゴの弦が切れました。

「汗びっしょりじゃないか。また怖い夢を見たのか?しばらく大丈夫だったのに。アイゴ夫人・・・。」
李元秀(イ・ウォンス)は師任堂(サイムダン)の汗を拭ってやりました。

翌日。
師任堂(サイムダン)は上着を頭から被ってミン・チヒョンの家の前まで行き輿に乗って出仕するミン・チヒョンがあの男であることを確かめました。

師任堂(サイムダン)は家に帰ると筆を取り手紙をしたためました。
「宜城君前上書(様へ)。不明吾名(私は名を明かせない身で)あなた様の身の安全を憂いてこの文をお送りします。ミン・チヒョン。あの者には近づかないほうが身のためです。墨に近づけば黒くなる。あの者はいつか悪で周囲をかき乱しあなた様に危害を及ぼします。どうかあなた様はあの者を警戒なさり遠ざけてください。案折れぬ私の立場を察しのうえ、念には念を押してご注意ください。」

イ・ギョムは物乞いの子どもを通じて送られたサイムダンの手紙を受け取りました。
「名乗れる者か。ミン・チヒョン。奴の四方は敵だらけだな。」

寿進坊(スジンバン)の李家。
「これはもう三度も読んだ。もう読むものがないのに中部学堂(チュンブハクダン)にも行けないなんて。は~。」
ヒョルリョンは読んだことのない本がないか山積みになった本の中をまさぐっていました。すると書物の中から中宗が贈った詩が出てきました。
「お?詩?此の下民を哀しむ天の彝(い)を喪う。己卯の逐客 心 断絶す?」
ヒョルリョンは首をかしげました。

調理場。
「母上。おじい様の書物から文が出てきました。これはおじいさまの字ですか?文はすべて燃やしたのではありませんか?悲しいものだ民よ・・・。」
ヒョルリョンは危険な詩を暗唱しようとしました。
「どこにあったの?」
師任堂(サイムダン)の表情に緊張が走りました。
「書の間(ま)です。」
ヒョルリョンは答えました。
「ヒョルリョン。この文のことは誰にも言ってはならぬ。当分の間は書の間にも入らぬように。」
師任堂(サイムダン)は真剣にヒョルリョンに言うと書の間に入り中宗(チュンジョン)の詩の内容を確かめました。
「お父さま・・・。」
詩の末尾にはイ・ヨク(李懌)という中宗の本名が記されていました。
師任堂(サイムダン)は二十年前に父の部屋で盗み見た王の詩をミン・チヒョンと領議政の息子への批判に使ってそのせいで父が殺されたことを初めて知り衝撃を受けました。
「お父さまが書き写された殿下の詩。お父さまが殺され一日で私の人生を変えたあの詩が残っていた。これを絵に描かなければ大勢の人が殺されずに済んだのに・・・。」
師任堂(サイムダン)は声を押し殺して泣きました。
その詩は国王が粛清した臣下で王に味方して生き残った者への情を詠んだものでした。
「お父さま。お父さまが遺された唯一の詩・・・お父さま・・・。」
師任堂(サイムダン)は涙を流しながら中宗の詩をかまどの火にくべようとしてやめました。

現代の国立中央博物館。
キム・ミンソクは偽物の金剛山図の前に立っていました。ミンソクは妻が言っていた金剛山図の筆遣いの弱さなどの違和感とホン・ヨンドとソン・ミギョンが話していた言葉を思い出しました。

ソ・ジユンはチラシの投函の仕事をしていました。
背後から夫のミンソクが現れました。
「ジユン。二組に尾行されている。」
ミンソクは言いました。
「尾行?」
ジユンは怯えながら壁からこっそり顔を出しました。
「助教授たちよ。ミン教授。あの最低男・・・。」
茂みの向こう側に二人の男がうろついていました。
「あっちにいる奴らはソンギャラリーの者だ。」
ミンソクは言いました。
「ギャラリーソン?」
ジユンは驚きました。
「こっちへ。」
ミンソクはジユンに自分が務めていた投資ファンドが株価を不正に操作して会社が倒産し、ソンギャラリーは偽の金剛山図を担保に資金を得てそれで株価を操縦したと話しました。ジユンは金剛山図が偽物であることを夫に教えました。
「あとは判を押すだけだ。」
ミンソクはジユンに記入済みの離婚届を渡しました。
「これは何なの?どうしてこんな仕打ちができるの!どうして!」
ジユンはますます不安になって怒りました。
「奴らは負債を回収するためにお前の身ぐるみを剥がすまで追いかけるだろう。ここは俺が一人で解決する。別れればあなたは抜け出せる。あなたは生きろ、家族のために。ジユン。これは感情で決める問題じゃない。冷静に考えろ。何がいいかを。」
ミンソクは言いました。
「嫌よ。嫌。」
ジユンは泣きました。

朝鮮時代。
イ・ギョム(李岒)は甥のイ・フとともに郊外の街を訪れていました。
「これから始めるか。」
イ・ギョムは中宗がミン・チヒョンの悪事を疑っていることを思い出しました。

壮元(チャンウォン)紙店。
イ・ギョムは紙の値段を尋ねました。
「五分です。」
男は答えました。
「この質で五分とは。ぼったくりだな。」
「何をおっしゃるのですか。地方ではもっと高いですよ。うちは良心的です。」
「さすが紙を独占している大店だ。どこが紙を納入している?工房は、何か所あるのだ?」
「戸曹かどこかのお役所の方ですか?」
「ええい。鈍いな。見てわからんのか。」
イ・フは店番の男に言いました。
「これはこれは失礼いたしました。持ちつもたれつです。お国の仕事も大変でしょう。これで酒でもどうぞ。」
男は賄賂をイ・フの手に包みました。イ・フは嬉しそうにイ・ギョムを見ましたが、イ・ギョムの表情を見て態度を変えました。
「ええい無礼者!私をみくびるな!これだけか!」
イ・フは怒りました。
「この店を調べろ。つべこべ言うな。出入りする者と売上げを調べるのだ。」
イ・ギョムはそう言うと店を後にしました。

「宜城君(ウイソングン)が、なぜここに?」
紙店の敬遠に関わっているフィウムダンは紙店の階段に隠れて見ていました。

比翼堂(ピイクダン)では人々が芸の稽古に励んでいました。
宜城君(ウイソングン)優雅に絵を描き、詩を添えて見せました。
イ・フや門下生はイ・ギョムの紙をのぞき込んでいました。
「観海難水?海を見れば水なしがたし?」
派手な服を着た男は首をかしげました。
「海を見た私はもう何も言うことがありません。」
イ・ギョムは言うと優雅に扇を広げ場を離れました。
「分からなかったのか?海だそうだ。海。」
イ・フは二人の男に言いました。
「大事をなす者は小言を口にすることが難しいのだ。あん・・・。はあ・・・。宜城君大監は芸の神髄を分かっておられますね。」
門下生となり薄緑色の衣を着ているイ・モンニョンは真意を理解していました。
イ・フたちは不思議そうにイ・モンニョンを見ました。

中部学堂(チュンブハクダン)の姉母の夫人たちの集まり。
女性たちはやんごとなき色男、宜城君の噂をしていました。
「はぁ。容姿端麗でも実力がなければ、実力があっても家柄がなければ、どんな女人(にょにん)に奪われるかと思うと心が切なくて。この色も足りぬ。あのりりしい眉に触れてみたい。」
領議政の妻は言いました。
「心配いりません。婚姻されることはありません。以前婚礼を破談にしたとか。」
夫人の一人が言いました。
フィウムダンが部屋に入ってきました。
夫人たちは話をやめると立ち上がりフィウムダンを迎えました。
「お座りください。今日の議題は中部学堂(チュンブハクダン)の議論です。中部学堂(チュンブハクダン)の欠員だが。新規生徒をどう選びましょうか?」
フィウムダンは言いました。

中部学堂(チュンブハクダン)の門前。
ヒョルリョンはウを向かいの商店に待たせると勝手に門をくぐりました。
「孔子曰く善人と交われば薫り高い芝蘭の部屋にいるようだ。芳香を感じなくなる頃には同化して善人になっている。」
生徒は暗唱しました。
「不善の者と交われば生臭い魚の店にいるようだ。悪臭を感じなく頃には不善の者と化している。丹を含む所は赤くなり漆を含むところは黒くなる。」
ヒョルリョンは学堂の礎に腰掛けながらひとり続きをそらんじていました。
「明心宝鑑か。」
学者のペク・インゴル先生(※サリム派)はヒョルリョンに声を掛けました。ヒョルリョンは立ち上がりました。
「学友篇です。」
ヒョルリョンは答えました。
「見ぬ顔だな。」
「北坪村(プクピョンチョン)から参りました。」
「北坪村(プクピョンチョン)といえば江陵(カンヌン)かな?」
「はい。江陵(カンヌン)の祖母の家から寿進坊(スジンバン)に越してきました。ここに通いたかったのですが、家の事情で叶わなくなりました。」
「もしや、おじい様のお名前は?」
「シン・ミョンファ様です。早くに亡くなりお顔は知りません。」
「そなたは申命和(シン・ミョンファ)殿の孫か?」
「ご存知なのですか?」
「よく知っている。ここで少し待っててくれ。」
ペク・インゴルは部屋に戻りました。
「これをもって君子は必ずともにいる所の者を慎む。」
ヒョルリョンは授業に合わせて暗唱を続けました。
「お前は何者だ。ここで一体何をしている。見ない顔だが。」
フィウムダンは中部学堂(チュンブハクダン)に現れヒョルリョンを見かけて声を掛けました。
「通りすがりに聞いていただけです。」
ヒョルリョンは立ちあがり答えました。
「出て行きなさい。誰もが聞ける講義ではない。高貴な家柄の子弟のみ入学が許されるのだ。」
フィウムダンは意地悪く言いました。
「教えありて類なし。孔子は教えに貧富や貴賎はないと言いました。」
ヒョルリョンは攻撃的に言いました。
「文字を学んだようだが年長者への礼儀は無いようだな。」
フィウムダンは言いました。
「来る言葉に美はない。去る言葉に美などないではありませんか?」
ヒョルリョンは言い返しました。
「私は・・・。」
フィウムダンは子どもに批判され頭に血が上りました。
「私も忙しいのです。失礼。」
ヒョルリョンは怒りながら走り去りました。

ヒョルリョンが門の外に出るとウがいませんでした。
「お?どこいった?いつもじっとしてられない!ウや!ウや!」
ヒョルリョンは駆け出しました。

比翼堂(ピイクダン)の門前。
李家の末っ子イ・ウは正面の階段に隠れて比翼堂(ピイクダン)の中をのぞき込んでいました。背後からイ・ギョムとイ・フが現れて一緒に何かをのぞき込みました。
「あそこに何があるのだ?」
イ・ギョムはイ・ウに尋ねました。
「しっ。」
イ・ウは人差し指を立てる仕草でイ・ギョムに言いました。
「それで、何を見ておるのだ?ハハハ。お前さん。アイゴ。可愛い子だなぁ。ハッハッハッハ。お前さんは誰だ?」
イ・ギョムはイ・フを抱いて中に入りました。

学堂。
フィウムダンはペク・インゴル先生に姉母会(チャモフェ)で欠員の補充方法について話し合ったと言いました。
「心配をおかけしましたが新入生の選抜は我々教官が行います。」
ペク・インゴルは微笑みながらフィウムダンを牽制しました。
「どうでしょうか。姉母会(チャモエ)としてはみさかいの無い選抜を放置するわけにはいきません。」
フィウムダンは言いました。
「それは誤解です。中部学堂(チュンブハクダン)では選抜の基準を設けております。」
ペク・インゴルは穏やかに言いました。
「赴任なさってどのくらいですか?いずれ他の任地に赴かれるでしょう。渡り鳥のような教官が中部学堂(チュンブハクダン)の綿々たる伝統をご存知のはずがない。また、中部学堂にふさわしい人材を選べるだけの審眼をお持ちなのか?姉母会(チャモエ)としては確信がありません。」
フィウムダンは意地悪く言いました。
「信頼が持てぬ教官でお詫びします。」
ペク・インゴルは穏やかに言いました。
「そのようなつもりではありません。学識は信頼しております。だが中部学堂(チュンブハクダン)の運営は姉母会(チャモエ)が決定しておりそれは今後も続きます。姉母会(チャモエ)に干渉されたくなければ物乞いの盗み聞きをした者を決して放置なさらぬように。」
フィウムダンは立ちあがりました。

比翼堂(ピイクダン)。
「ハッハッハ。上手だな。」
イ・ウはかわいい絵を描いて愛嬌を振りまいていました。
おじさんたちは楽しそうにウを見守っていました。
「どこの子か知らぬが可愛いな。」
宜城君(ウイソングン)は甥のイ・フに言いました。
「子が可愛く見えるなら今度こそ婚姻なさるべきです。ジャン。どんな女人(にょにん)がお好みか分からなかったので、おなごを種類別にまとめてみました。どうですか?」
イ・フは高貴な未婚の女性の一覧をイ・ギョムに見せました。
「お粗末だな。清純ながら時に妖艶。そういうおなごはおらぬのか?お前は頭が足りぬ。」
イ・ギョムは呆れました。
「神童だ神童!」
おじさんたちはウを褒めました。

しばらくしてヒョルリョンがウを迎えに来ました。
「また遊びにおいで。」
優しい男たちはウにを見送りました。

イ・フは大叔母様の言いつけなんですと、宜城君(ウイソングン)を焚きつけました。

寿進坊(スジンバン)。
師任堂(サイムダン)の兄弟たちは集まり隣家の柿を盗もうとしました。ウは落ちた柿を食べてみました。
「おいしい。」
その様子を廃妃(ペビ)シン氏(端敬王后、元中宗の妃で父が王宮を追われた)が見ていました。


長男のイ・ソンは市場の干し柿を盗もうと言いだしました。長女のメチャンと次男ヒョルリョンはダメだと説得しました。ソンは善人のヒョルリョンに仲間から抜けるように言いました。兄弟たちは店番の男が小便に立った隙に干し柿を盗みました。ウはまだ何もわかっていませんでした。

寿進坊(スジンバン)のイ家。
「奥様。来てください。」
ヒャンはサイムダンを呼びました。
サイムダンは本の中に詩を隠していました。
「お宅の奥さんはいるのか?」
男の声がしました。

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感想

うむむ。今回はちょっと面白くなかった。というのもサイムダンはまだ絵に励んでいません。その演出にはおそらくはまだ恋の炎が燃えていないという意味を持たせているのかもしれませんが・・・このドラマはやることが低俗なので、サイムダンが史実とは異なり韓国風の復讐めいた醜い考えを持つ女性として11話中に描かれていることが残念です。どうしてか、悪党をやっつけるために復讐心が動機になっていることもこのドラマにはふさわしくない設定です。そこはいつもの低俗な韓国ドラマとして割り切って見るしかないでしょう。

いたるところにサイムダンの行動ですら稚拙な表現があって、どうもイマイチです。昔の朝鮮は両班ですら卑しい考えを持っていたことは想像に難くないとしても。一番不自然過ぎて納得がいかないのがフィウムダンがミン・チヒョンの正妻になっていることです。フィウムダンの元の身分は常民だったのかもしれませんが・・・身分が釣り合いませんし両班の系譜を買ったことは割と明らかだと思います。私のその時の気分も関係しているかもしれませんが、今回は★★☆☆☆くらいの評価としたいです。でも言葉遣いは他のドラマと比べて割と丁寧なので好感が持てます。

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