オクニョ7話のあらすじと感想
あらすじ詳細
探体人(チェタミン)パク・テス指揮のもとカン・ソノとチュ・チョルギは明国(ミンナラ)の使節団の野営地を襲撃しました。カン・ソノとチュ・チョルギは野営地に侵入して火薬を仕掛けました。パク・テスは精確な弓を使って火矢を赤い目印に向けて放つと野営地のあちらこちらから爆音と炎が立ち上り辺りは混乱に陥りました。テウォンは気を失いオ・ジャンヒョンはたまらず天幕を飛び出しました。オクニョは明の使臣で朝鮮人のオ・ジャンヒョンの天幕に忍び込み皇帝への密書を捜しました。オクニョが宝箱に入っていた密書を見つけると兵士が現れオクニョに斬りかかりました。オクニョは逃げおおせ腕に傷を負ってしまいました。
ユン・テウォンは親友で部下のトチとともにオ・ジャンヒョンを守りました。そこにチュ・チョルギが現れテウォンは剣で互角に応戦しました。テウォンがチョルギと戦っている間トチはオ・ジャンヒョンを守りました。
「わーーっ!(兵士の声)」
オ・ジャンヒョンが命じると明の兵士がカン・ソノとチュ・チョルギを取り囲みました。テスが火矢を放つと火薬が爆発して二人は兵士を撒いて走り去って行きました。
オクニョは傷ついた左腕を抱えて逃げました。
傷ついた兵士たちは桶に汲んだ水で火を消し傷ついたお互いを支えながら片づけに追われていました。
「オクニョ。大丈夫か?」
テウォンはオクニョに声を掛けました。
「ええ。行首(ヘンス、テウォンのこと)は?」
オクニョは髪を一括りに後ろで束ね千草色の茶母の服に着替えていました。
「何とも無い。血が出てるぞ?怪我をしたのか?」
「いいえ。大丈夫です。」
「大丈夫なわけないだろ。見せてみろ。・・・刀で斬られたのか?どこでやられた?」
「覚えていません。逃げ回っていたから知らない間にやられたんだと思います。」
オクニョは嘘で答えるとテウォンは木箱を取り出してオクニョの白い腕に白い粉を掛けて包帯を巻きました。
オ・ジャンヒョンの天幕。
ユン・テウォンはオ・ジャンヒョンを訪ねました。オ・ジャンヒョンはテウォンに茶を出し迎えました。
「犯人に心当たりはありませんか?」
「今わかるのは二人だけだ。一人は明国での出世を快く思わない者。中でもチン・ピロという者はたびたび私に挑んできた。奴でなければユン・ウォニョンだ。」
「なぜユン・ウォニョン大監(テガム)があなた様を殺そうとするのですか?」
「ユン・ウォニョンが大妃(テビ)と小尹派(ソユンハ)とともに朝鮮の先の大王の毒殺に関わっている証拠を持っている。私が国に戻り皇帝に知られることをおそれているのだ。」
「大監(テガム、ユン・ウォニョンのこと)がそうだとしても、明国の使臣を襲うでしょうか?」
「そうだな。今は本当のことはわからないがじきにわかるだろう。」
野営地の近くの山。
「どうだった?オ・ジャンヒョンは?」
カン・ソノは駆け戻って来たチュ・チョルギに言いました。
「失敗しました。」
チョルギは伏し目がちに答えました。
「密書は手に入れました。」
カン・ソノはパク・テスに報告しました。
「オクニョは?」
テスが言いました。
「無事です。」
ソノは答えました。
「今すぐオクニョをこちらに戻すべきでは?」
チュ・チョルギはテスに言いました。
「今回の任務は誰が関わっているかオ・ジャンヒョンと明国に知られてはならぬ。オクニョが戻れば疑いを持たれるだろう。」
テスはオ・ジャンヒョンを暗殺する時期を探ることにしました。
朝鮮のどこかの都。
泥棒のチョンドンはカモを捜していました。ミン尚宮(サングン)は露店の品に見とれていました。チョンドンはミン尚宮の頭に籠をぶつけると尚宮が頭を押さえている間に金を盗みました。
典獄署(チョノクソ)の門前。
チ・チョンドクはチョンドンに呼ばれたので彼の頭を叩きました。
「おい。私に用か?」
「いてててて・・・ソンモを出してください。」
「そんなことしたら罰を受ける。」
「ああ、行かないでくださいよ。これを見たら気が変わります。デデデーン♪」
チョンドンは尚宮から盗んだ玉の指輪二つをチョンドクに見せました。
「貴様。こいつめ!気は確か!食えないからといってついにオクニョの物に手を出したな!」
チョンドクは怒ってチョンドンの襟首を掴みあげました。
「違いますって!!どうして俺がオクニョの物を盗むんだよ!」
「これはオクニョが持っている指輪と同じじゃないか。これはオクニョの形見だぞ!」
「今盗んできたところなんだって!」
チョンドンは泥棒したことを白状してしまいました。
「本当か?」
「本当ですよぉ。」
「これはどう見てもオクニョが持っている指輪と同じじゃないか。この指輪を持っていた人はどんな人だった?」
王宮の大妃の部屋。
文定大妃(ムンジョンテビ)は弟の側室のチョン・ナンジョンと茶を飲んでいました。
「かつての東宮殿の尚宮(サングン)が一人生き残っているようだ。」
大妃はナンジョンに言いました。
「マーマー。そのようなことはあるはずございません。東宮殿の尚宮は一人残らず始末しましたから。」
「火のないところに煙は立たぬ。調べておくれ。」
「はいマーマー。」
「ところで我が子シネが婚礼を挙げることになりました。」
「そうか?新郎は?」
「捕盗庁(ポドチョン)の従事官(チョンサガン)です。家が裕福でしかも美男子です。」
「それはよかったな。」
「ところで、気になることがあります。私が側室のままでは娘まで軽んじられるかと。」
「安国洞(アングクドン)にチョン夫人(ブイン)という正室がいるのにそなたを正室にすることはできまい。そなたは過ぎた欲を抱くでない。」
チョン・ナンジョンは安国洞(アングクドン)のチョン夫人を殺すことに決め、兄のチョン・マッケと部下のミン・ドンジュに命じまずは安国洞の使用人を懐柔するように言いました。
明国の宿場。
オ・ジャンヒョンはテウォンを部屋に呼び寄せ旅の苦労を労いました。オ・ジャンヒョンはテウォンに学識があることを尋ねると、テウォンは信じていた人に捨てられた自分と母の恨み(無念)を晴らすために大金を稼いで気を紛らわせてきたのだと答えました。オ・ジャンヒョンもまた恨みを晴らすために宦官になったのだと言いました。
「そなたのような生き方は不幸でしかない。復讐に一生を捧げるのは愚かやもしれぬ。」
「・・・・・・。」
オクニョはチュ・チョルギの指示で探体人(チェタミン)のパク・テスたちと路地裏で合流しました。オクニョは使節団が今滞在している宿で一泊してから明国の都に入城すると報告しました。パク・テスはこの機会を逃してはけないと決行を決めました。オクニョは見張りの兵の数と配置を報告するとテスは宿屋の間取りを調べるように命じました。
宿屋の露台(テラス)の客席。
パク・テスとカン・ソノとチュ・チョルギは宿屋に客を装って行き飯を注文しました。宿屋は見張りの兵が多く侵入は困難でした。
宿屋の縁側の廊下。
トチはいよいよ都入りだなと胸を躍らせていました。トチはテウォンに胡同(フートン)という通りの宿屋に明国の美女がたくさんいると下心を見せました。テウォンも笑いました。
「お?見ろよ。あの人がいるぞ?」
「どうした?」
「捕盗庁の武将(ブジャン)様がいらしゃるぞ。」
トチが露台を示すとテウォンはカン・ソノたちを見ました。
「こっちだこっち。旦那様(ナウリ)!だっ、旦那様!私です!覚えていませんか?トチですよー。」
トチはテウォンを連れて下の階に降りると嬉しそうにカン・ソノに声を掛けました。
「そなたか。どうしてここに?」
「明国で商売しに来たんです。旦那様方は?」
「任務で来たのだ。」
カン・ソノは立ち上がりました。ソノは部屋が一杯だと言うとトチは部下の部屋を譲ると言い行首のテウォンを紹介しました。チュ・チョルギは黙って酒を飲みながら警戒していました。
テウォンは両手を前で揃えてから両脇に伸ばしてカン・ソノにおじぎをしました。すると剣を交えたチュ・チョルギはこっそりテウォンを睨みました。オクニョは探体人(チェタミン)と商団が出会っている様子を見て焦りました。
路地裏の橋。
オクニョはなぜ商団と会ったのはどういうことかとカン・ソノに尋ねました。カン・ソノは「ただのゴロツキだ。心配するな。」とオクニョに指示があるまで待機するように命じました。
夜の宿屋。
「カン武将(ブジャン)とチョルギは見張りの明国の兵士を外におびき出すのだ。その隙に私が奴の部屋に忍び込みオ・ジャンヒョンを殺す。オクニョは明国の使臣団の部屋に忍び込み通訳を始末しろ。」
パク・テスは三人に指示を出しました。カン・ソノとチュ・チョルギは覆面をして廊下の見張りの兵士を斬り殺しました。パク・テスも見張りの兵を斬って階段を駆け上がりました。
オクニョが通訳の部屋に行こうとするとユン・テウォンに剣を突き付けられて制止されました。
「何者だ。」
「・・・・・・。」
オクニョが沈黙していると、兵士の断末魔が聞こえてきました。テウォンが油断した瞬間オクニョは剣を振り払って逃げました。
オ・ジャンヒョンの部屋。
パク・テスがオ・ジャンヒョンのいる部屋に入ると部屋は暗闇で布団をめくっても使臣はいませんでした。するとテスの背中目がけて寝間着姿のオ・ジャンヒョンは剣を振り下ろしました。テスは剣を避けて振り返り自身の剣をオ・ジャンヒョンの首に突き付けました。
「何者だ!どうせ死ぬなら名前を聞いて死にたい。」
「朝鮮は国を裏切ったお前を許さぬ。」
パク・テスは覆面を取りました。
「ユン・ウォニョンが私が裏切り者だと、そう言ったのか?ユン・ウォニョンこそが裏切り者だ!奴は真実が書かれた皇帝への密書を奪った!」
「言い訳などいらぬ。」
パク・テスは剣を振り下ろしました。
「朝鮮を裏切っているのは・・・ユン・ウォニョンあ奴(クノミ)だ・・・。」
床に倒れたオ・ジャンヒョンは事切れました。テスは冷酷な表情を浮かべ倒れた躯(むくろ)を見下ろしました。
オクニョは走って逃げました。すぐにユン・テウォンに追いつかれてしまいました。オクニョは剣を振り回して抵抗しましたが尻もちをついてしまい剣と覆面を取られました。
「何者だ。・・・オクニョか?どういうことだ。なぜ覆面をしている。今宿屋にいる捕盗庁の武将たちはお前の仲間なのか?使節様を狙っているのか?早く言え!」
「私は・・・何も言えません。殺してください。」
「オクニョや!」
テスが怒鳴るとアタイが背後からテスを殴りました。
「殺さないで。」
アタイはオクニョに宿屋に戻らず待ち合わせの場所に行くように指示しました。オクニョは見回りの兵士を避けて繁みに隠れました。
パク・テスは決行前に集合場所を二か所指定していました。行けない場合は各自生還するように指示を出していました。
待ち合わせ場所。
パク・テスとカン・ソノとチュ・チョルギは合流しました。テスはオ・ジャンヒョンを殺したと言いました。カン・ソノはチュ・チョルギに見張りに行くよう命じました。
カン・ソノはユン・ウォニョンに命じられたことを思い出していました。
「今回の任務を終えたらパク・テスを殺せ。これはオ・ジャンヒョンを殺すより重要な任務だ。大妃様にも知られてはならぬ。秘密はそなたが墓場まて持って行くのだ。」
「ええ?パク・テス旦那様(ナウリ)は私が尊敬しているお方です。なぜ殺さねばならぬのか理由を教えてください。」
カン・ソノは困惑しました。
「そちが知る必要はない。国と王室のために必要な任務だ!」
パク・テスはオ・ジャンヒョンの最後の言葉を思い出していました。
「国を裏切ったのは私ではない。ユン・ウォニョンあ奴だ。」
パク・テスは後ろを振り返りカン・ソノに尋ねました。
「そなたに任務を与えたのは誰なんだ?」
「旦那様。」
「オ・ジャンヒョンを暗殺する理由はなんだ?」
「任務の理由を問わぬのは探体人(チェタミン)の決まりです。お忘れですか?」
「ユン・ウォニョンか?」
「旦那様!」
動揺したカン・ソノの声が一瞬大きくなりました。
「オ・ジャンヒョンから奪った密書を持っているのはそなただな。見せてみろ。」
「旦那様。おやめください。これ以上の深入りはお命に関わります。」
「早くよこせ。」
「いいえなりません旦那様!」
「カン武将!」
「旦那様!」
すると戻って来たチュ・チョルギがパク・テスの背後からわき腹に短剣を突き刺しました。
「うおぉ。」
パク・テスは地面に崩れ落ちました。
「・・・・そなた!」
カン・ソノは驚きました。
「お許しください旦那様。ユン・ウォニョン様のご命令です。すぐに参りましょう。ここにいては危険です。」
チュ・チョルギはカン・ソノの腕を取り促しました。
夜の露地。
「どうなっている。」
逃亡しているカン・ソノはチョルギに尋ねました。
「パク・テスを尊敬している旦那様には殺せないだろうとユン・ウォニョン様がお考えです。ゆえに旦那様にできなければ私にやれと命じられたのです。」
「・・・・・・。」
「私たちは逆らうことはできません。お忘れなきように。」
オクニョが待ち合わせ場所に来るとパク・テスが苦しんでいました。
「ご主人様(オルシ)!しっかりしてくださいご主人様!」
オクニョは苦しむテスを抱えて倉庫に横たえました。
「う・・・う・・・。」
オクニョは薬剤を見つけました。
「もう少しお待ちくださいご主人様。」
オクニョは庭で大きな石と小さな石を手に持ち倉庫で薬剤を砕きました。
「うう・・・うう・・・。」
「ご主人様、しっかりしてくださいご主人様!」
「お・・・オクニョ。」
「ご主人様!」
「お前に会えぬまま死ぬのかと思った。ユン・ウォニョンの仕業だ。はじめから私を殺すつもりだった。」
「ユン・ウォニョン様がどうしてご主人様を?」
「・・・ユン・ウォニョン。奴と私は因縁がある。私は逆賊にされ地下牢に閉じ込められた・・・。ユン・ウォニョン・・・奴のせいで・・・。」
パク・テスはせき込みました。
「もう話さないでください。しっかりしてくださいご主人様!」
「もうよい。お前に頼みがある。朝鮮い帰ったら私の孫を捜して・・・これをそなたが渡してくれ。早く行け。早く行くのだ。」
「いけません旦那様!」
「朝鮮に帰ったら探体人(チェタミン)は辞めよ。早く・・・行け・・・。」
宿屋近くの繁み。
チュ・チョルギはカン・ソノに早く逃げるようせかしました。カン・ソノはオクニョを待っていました。
翌朝の宿屋。
ユン・テウォンは地面に倒れたままでした。テウォンが目覚めると兵士に囲まれ縄で縛られ連行されました。朝鮮の随行人は皆捕らえられました。オクニョだけがいませんでした。
「全員追い出せ!」
「どういうことですか?使節様から一緒に来るようにお許しいただきました。」
「あの方は亡くなられた。」
役人が言うと一同は唖然としました。
「使臣団を離れろ。さもなくば暗殺の罪に問われる。あのお方との因縁に免じ放して配慮した。これが最後だ。今すぐ去るのだ。」
ユン・テウォンは「国の仕事だ」と言ったカン・ソノ武将と覆面をして剣を操っていたオクニョのことを思い出していました。
「テウォンや。オクニョたちはどこに行ったんだ?大監が死んだのとオクニョたちはどんな関係あるのだろう?昨日会った捕盗庁の旦那様も・・・。」
トチはテウォンに言いました。
「都へ行こう。」
「え?都に行ってどうするってんだ。大監が亡くなられて後ろ盾もないのに?」
「闇取引だ。まともじゃやってけない。我々はこれから燕京(えんきょう、今の北京。ヨンギョン。)へ出発する!サンドや。お前は燕京まで商団を連れて来い。」
テウォンは商団に命じました。トチは明に捕まることを怖れました。テウォンはこの機会は絶対に逃せないと言いました。
砂岩のある砂漠。
オクニョは泣きべそをかきながらパク・テスと過ごした日々を思い出して歩いていました。
「カイバイポ!カイバイポ!(じゃんけんほい)先生~(日本語ではススニと聞こえる)。ずるいですよぉ。そっちも頭を出してくださいよー。」
燕京(えんきょう)。
行首のテウォンが率いるコン・ジェミョン商団は都に入りました。トチはテウォンにどうするか尋ねるとテウォンはチン・ピロを捜すと言いました。チン・ピロはオ・ジャンヒョンと敵対する者の一人でした。
朝鮮。
ユン・ウォニョンがそわそわしながら待っていると青色の官服を着たカン・ソノはオ・ジャンヒョンとパク・テスの始末に成功したと報告しました。ユン・ウォニョンはカン・ソノにパク・テスの死の秘密を守るように念押ししました。
大妃の部屋。
ユン・ウォニョンは文定大妃(ムンジョンテビ)にオ・ジャンヒョンの暗殺に成功したことを報告しました。
「パク・テスが死にました。」
「なんだと?」
「はぁ~。」
ユン・ウォニョンは大げさにがっかりしました。
「なぜ死んだのだ。なぜパク・テスが死んだのかと聞いておる!もしやそちの仕業か?私は信じられぬ。他の者が無事でなぜパク・テスが死んだのかすぐに調べて報告せよ!」
文定大妃(ムンジョンテビ)は怒りました。
「はぁ~。面倒なことになったぞ。」
ユン・ウォニョンはため息をつきました。
オクニョは朝鮮に帰りました。
文定大妃(ムンジョンテビ)はこめかみを押さえながら考えていました。
「キム尚宮はいるか。すぐに内禁衛のキ・チュンスを呼べ。」
大妃は尚宮に命じると最後にパク・テスに会った時のことを思い出していました。自分を生かしたのが大妃と知りむごい仕打ちに恨んだと言ったテス。大妃は涙を流して愛おしいパク・テスの死を悲しみました。
夜になりました。
文定大妃(ムンジョンテビ)はキ・チュンスにパク・テスが本当に死んだのか確かめユン・ウォニョンに内密に真相を調べるように命じました。
日中のコン・ジェミョンの商店。
コン・ジェミョンがうとうとしていると部下で弟分のチャクトがやって来て捕盗庁のヤン・ドングが来ていると報告しました。
「何だと?この間心づけ(賄賂)をたっぷりやっただろう。まだ五日しかたってないぞ。」
ヤン・ドングは商団の庭先で荷物を開けるよう命じて仕事を邪魔していました。
「見つけたぞ。カワウソだ!や~見つけたぞ。どうしょうかな~。カワウソの毛皮は国法で禁じられているだろう。」
ヤン・ドングは大きな声で言うとコン・ジェミョンは小さくなりました。チャクトはヤン・ドングを店の影に連れて行きお金を渡しました。
「はっはっは。じゃあな。チェミョンニ。」
ヤン・ドングは帰りました。
コン・ジェミョンが不快になっていると素素楼のファン・ギョハが訪ねて来ました。
大行首の部屋の中。
ファン・ギョハはコン・ジェミョンにオ・ジャンヒョンが殺されたとユン・ウォニョンから聞いたと聞いて驚きました。
「あ~。もう終わりだ。一文無しだー。」
チャクトは机を叩いて悔しがりました。コン・ジェミョンは口を開けたまま固まっていました。
漢陽の街。
オクニョは顔見知りの巾着売りの店主に知らせを告げました。
「魚を二匹。」
「サムゲの渡し場で連絡を待て。」
探体人(チェタミン)のアジト。
チュ・チョルギはオクニョが都に戻って来たことをカン・ソノに報告しました。
カン・ソノはユン・ウォニョンからオクニョをパク・テス殺しの犯人に仕立てるように命じられたことを思い出していました。
「大妃様は私を疑っておいでなのだ。そなたが身代わりいなるか?大業に犠牲はつきものだ。ずっとチェタミンのままでいるつもりか?おう、早く決めぬか。」
サムゲの渡し場。
「女を捕らえよ。」
オクニョは捕盗庁に捕らえられました。
「旦那様。お待ちください!どういうことですか?お待ちください旦那様!旦那様!あんまりです!」
ユン・ウォニョンの執務室。
カン・ソノはオクニョの罪状が掛かれた文書をユン・ウォニョンに渡しました。
「これで大妃様が納得してくれたらよいのだが。」
捕盗庁の取調室。
カン・ソノは捕盗庁の武将としてオクニョと面会しました。オクニョは縛られたまま椅子に座っていました。
「旦那様!一体どういうことですか?取り調べた役人はパク・テス様の死が私のせいだと言いました。」
「今すぐよく聞くのだ。すべてを受け入れ認めろ。探体人(チェタミン)となれば罪を着せられることもある。すべてを受け入れるのが探体人(チェタミン)の掟だ。」
「いいえできません!パク・テス様は私の師匠でした。身よりのない私にはパク・テス様はお父様同然でした!なのになぜ私のせいになるのですか!どうして罪を認めろとおっしゃるのですか!パク・テス様はおっしゃってました。ユン・ウォニョン大監ははじめから旦那様を殺す気だったと。あの方はなぜ旦那様を殺したのですか!」
「よいか。覚えておけ。そなたがユン・ウォニョン大監の名を出すと只ではすまぬ。何があろうとユン・ウォニョン大監の名は出してはならぬ。よいな?私が必ずそなたを救う。ゆえに今はすべてを認めて待っていろ。」
感想
あら~っ。パク・テス様がチュ・チョルギに殺されてしまいました!チョルギ~なんて悪い奴なんだ~。あの武人役の俳優さんが演じる役はいつも脳筋で思考力ゼロすね(笑)かつてパク・テスが自分の師を殺めたときと同じようにカン・ソノもまた自分の心の師匠を殺したことになりました。オクニョにとっては家族同然のおじさんが殺されて、韓ドラおなじみの「ますます恨みが積もる」心理状況になってきましたね。そしてテウォンは早くもオクニョが戦う女で怪しいことに気が付きました。テウォンにも何か秘密があるらしいですが来週の8話でその辺りが明らかになりそうです。パク・テス役のチョン・ガンリョルという大物俳優さんがこれで出演は終わりなのでしょうか?私にはどうもそうは思えませんし、息絶えたところは描写されていませんので、もしかしたら再登場もあり得るかもしれませんね。期待しています。
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