チュノ4話のあらすじ-推奴
あらすじ詳細「密命」
猟師で奴婢のオッポクは火縄銃でテギルを狙撃しました。テギルは額に銃弾がかすり馬から落ちて仰向けに倒れました。倒れたテギルに駆け寄るチェ将軍とワンソンとソルファ。
「北の屋根だ。ワンソンとチェ将軍で挟み撃ちにしろ。急げ。」
テギルはチェ将軍とワンソンに言うと二人はすぐに駆け出しました。
オッポクは薪を背負って農民の振りをして逃げました。
テギルのアジト(宿屋)。
馬医はテギルの額の傷の治療をしました。
「おかしいな。馬にはすぐに巻けるのに。」
馬医のおじいさんはテギルに治療費を求めるとテギルは馬医が人を治療するのは法に反すると支払いを拒否しました。治療費を踏み倒された馬医の老人は腹を立てながら帰りました。宿屋の若女将はチェ将軍の隣に座るとテギルの落馬に胸を痛めたふりをしつつチェ将軍に鶏の煮物を食べさせてあげると言うと仕事に戻りました。
テギルは狙撃はチョン・ジホが犯人ではなくセドルという鍛冶師が銃を作っていると言いました。ワンソンは兄貴たちが生きている間に今まで稼いだ金がほしいと言いました。チェ将軍はソン・テハ捕縛の仕事を引き受けてから目をつけられていると心当たりを調べることにしました。
絵師の家。
絵師のパン画伯はテギルが撃たれただろうと聞いた噂をワンソンに言いました。
山中。
オッポクとクッポンともう一人の奴婢、チョボクという女奴婢は襲撃のことについて話していました。オッポクはテギルの頭に命中しなかったことを仲間に謝りました。ケノムが通りがかりました。三人は仕事をしてる振りをしました。
ソン・テハは自宅の邸宅で清の兵士と戦いました。テハが敵兵を倒して部屋の中を見ると妻が子供を抱えたまま殺されていました。テハは震えながら涙を流し赤ん坊を背負うとさらに襲い掛かってくる兵士と戦いました。テハは赤子の頭巾をめくると赤ん坊は息絶えていました。テハは声を出して泣きました。
「坊や・・・。」
洞窟の中。
オンニョンはテハの傷の手当をしました。テハが夢にうなされて手を天井に伸ばすとオンニョンは手に触れようとしました。その瞬間テハは反射的にオンニョンを捕まえて刀を首に突き付けました。我に返ったテハはオンニョンに謝りました。
ミョンアン法師が洞窟の中にいるテハに食事を持ってきました。礼を言ってすぐに去ろうとするテハは衰弱して腰が抜けてしまいました。
夕暮れの洞くつの外。
オンニョンは寺であの方の冥福を祈りたいとミョンアン法師に言いました。
「どんな立派な供物も真心にはかないません。」
「なにか私がお供えしないと・・・。」
夜の左議政イ・ギョンシクの家。
訓練院の判官ファン・チョルンは自宅に帰りました。小児麻痺で病気の妻は書を読みながら武官ファン・チョルンにおかえりなさいと言葉にならぬ言葉で言いました。
イ・ギョンシクは婿のファン・チョルンにソン・テハは逃げたのではなく時期を狙ったのだとテハの先回りをして暗殺を命じました。
「奴は忠州(チョンジュ)のイム・ヨンホと済州島の王孫(ワンソン)石堅(ソッキョン)に会うだろう。どうだ?やってみないか?ソン・テハが野心を抱いてイム・ヨンホらを訪ねると既に彼らは世を去っている。どうだ?愉快だろう。」
「彼らを殺せと?わかりました。口の堅い者を送ります。」
「お前自ら行くのだ。」
「お許しください。」
ファン・チョルンは公務を理由に元上司で恩人であるテハの暗殺を断りました。
回想シーン。
ソン・テハは丙子の乱(1637年以前の戦乱)でファン・チョルンの命を清国の兵士から救いました。深手を負ったチョルンはテハに守られ命をもって恩を返すと言いました。
日中の朝廷の一室。
左議政イ・ギョンシクは部下に訓練院から何人逃げ出したか尋ねました。部下は7人逃げたと答えました。イ・ギョンシクは娘婿のファン・チョルンを罷免して投獄するように命じました。
訓練院。
判官ファン・チョルンに命令が下りました。
「待て。誰の命令だ。」
「騒ぎが収まれば判官さまは放免されます。」
「奴婢の逃亡など珍しくないのになぜ重罪になるのだ。」
「もう命令は下されたのだ。あの方の命令だ。左相(チャサン、左議政)大監のご命令だ。」
牢屋。
ファン・チョルンはみすぼらしい姿となり投獄されました。
「貴様が頭目か?」
ファン・チョルンは寝そべっている親分に言いました。
「ああん?やっちまえ!!!」
親分が子分に命じるとファン・チョルンは子分たちを殴って倒しました。
左議政イ・ギョンシクは部下に使えそうなチュノ師を見つけておくように命じました。
アジト。
テギルが地図を眺めているとソルファはオンニョンの人相書きを見つけました。
「これは何?美人ね。恋人?」
ソルファが逃げるとテギルは人相書きを取り返そうとしてソルファを押し倒してしまいました。そこに捕盗庁の役人のオ捕校が現れました。オ捕校は上の方に会うようにテギルに言いました。
川のほとり。
楼閣の上で佇むイ・ギョンシク。テギルはそのはるか下で無理やり土下座させられ挨拶を強要させられました。
「お元気ですか~?奴婢探しですか?」
テギルは粗雑に振る舞いました。
「訓練院の厩にいたソン・テハだ。生け捕りでもいいし首だけでもいい。成功すれば大金をあげよう。」
「すみませんが大監。お役人の言葉は信じられないです。」
「へっへっへ。500両でどうだ?」
「これは昨日撃たれた傷です。本当は仕事を探すより犯人を捜したい。」
テギルは額に血が滲んでいる包帯を示しました。
「さらに千両出すといったらどうだ?人生が変わるほどの金だ。」
「金より命の方が大事です。」
「さすが街の者だ。駆け引きに慣れている。お前の命はいくらだ?」
「街での相場は五千両といわれてますが酒の席での冗談なので・・・。」
「五千両だ。」
イ・ギョンシクは金を投げました。
「感謝します大監。必ず捕まえてみせます。」
テギルは表情を変えずに言いました。
「一か月やろう。それが過ぎたら命を貰おう。任務に失敗した場合もだ。」
「名高いチュノ師にお任せください。」
アジト。
テギルとチェ将軍とワンソンとソルファは集まりました。ワンソンは鍛冶師に銃を注文したリストをテギルに見せました。テギルはソン・テハを捕まえることが先だと言いました。テギルは手を広げて引き受けた金額を示しました。ワンソンは「500両で?」と喜びました。チェ将軍は役人を信じてはいけないとテギルに忠告しました。
洞窟。
ソン・テハは起き上がりました。
寺。
オンニョンは白い服を着て一日中仏に拝礼していました。テハは祈るオンニョンの様子をお堂の外から眺めていました。
山の上。
テギルたちは昭顕世子(ソヒョンセジャ)の墓に来ていました。墓前の状態からソン・テハが墓参りに来たのは一日半前だとチェ将軍は言いました。ワンソンはなぜテギルが気が付いたのか不思議に思いました。
「考えてみろ。八年間清で昭顕世子(ソヒョンセジャ)と暮らしたんだ。情が深いはずだ。両班が大事にするのは命より名分だ。チェ将軍。忍草だ。」
「傷が深いらしいな。」
「やはりあの日の勝負は俺の勝ちだ。奴は近くにいる。ここだ。」
テギルは地図を示しました。
「今夜どうだ?何もかも脱ぎ捨てて楽しくなろうぜ?」
ワンソンはソルファを口説いていました。
「あっちの馬に乗ると触られるの。」
ソルファはテギルの馬に乗ろうとしました。
「あの野郎・・・。」
テギルは剣を抜くとワンソンは「俺がいつ触った!」と慌てました。
寺。
「世話になった礼はいつか返す。」
ソン・テハはオンニョンとミョンアン法師に言いました。
「南無観世音菩薩。」
ミョンアン法師は手を合わせました。
「傷が深いのでお気をつけなさいませ。」
オンニョンが言うとテハは慎み深く礼をしました。テハは少し歩くとオンニョンを振り返りました。そして法師の名を尋ねました。法師は名をミョンアンと名乗りました。テハは「漢陽のソン・テハだ」と言いました。
「将来大きな船を浮かべる相です。気を付けてください。大きな船ほど奪おうとする者も多い。」
ミョンアン法師はテハに言いました。テハはオンニョンにゆっくり会釈をするとオンニョンも会釈で返しました。
村。
テハは村に行き貧しい者の身なりに扮しました。オンニョンの兄キム・ソンファンについている私兵のペッコはテハにオンニョンの人相書きを見せるとテハは知らないと言いました。私兵が寺に行くぞと部下に命じているところをテハは聞きました。
チェ司果の放った私兵のユンジは、オンニョンの兄キム・ソンファンの私兵ペッコの子分が見せた人相書きを見て「知っている」と答えて私兵を誘い出しました。ユンジは衣を脱いで身軽になると私兵二人を殺しました。
テギルはチェ将軍とワンソンと三方向から寺を攻めることにしました。
寺。
オンニョンは短刀を出して髪を切り法師に差し出しました。
「昨日が彼の命日です。毎年法事をお願いします。果物もお持ちのお供えして・・・。供物はこれ(髪)しかありません。ご精進ください。」
「南無観世音菩薩。」
「お嬢様!」
オンニョンの兄の護衛武士のペッコが部下を率いて駆け付けました。ペッコは兄のキム・ソンファンが待っているとチェ司果(サグァ、軍の官職)が武人を雇ってオンニョンを追っていることを知らせました。
「貴様が私に指一本でも触れたらここで自害する。」
「お連れしろ。」
ペッコは部下に命じると部下はオンニョンの腕を引っ張りました。
「女に乱暴するとはそなたはそれでも男か?」
奴婢の身なりをしたソン・テハが戻ってきました。
「家の問題だ。構わないでくれ。」
ペッコは再び部下にオンニョンを連れて行くよう指示を出しました。
「嫌よ。」
オンニョンは拒むとテハは剣を抜こうとするペッコと部下をすぐに倒しました。
「お嬢様・・・・。」
ペッコは気を失い地面に倒れました。
山。
テギルとチェ将軍とワンソンは寺に向かいました。
寺。
ミョンアン法師は西の崖下から船に乗れば忠州(チュンジュ)に三日で行けると人目につかない道をテハに教えました。
「そなたは男に追われている。ではこれにて。・・・・・・。一緒に行きますか?」
テハはオンニョンに言いました。
テギルたち三人は合流して寺に着きました。ミョンアン法師はお灸をペッコたちに据えていました。
「偽物の法師よ。久しぶりだな。」
テギルは抜いた刀を床に突き刺しミョンアン法師に話しかけました。
「お元気でしたか?」
「俗世は危険だらけだ。気を抜けない。」
「欲をかけばこの世は地獄です。」
法師は笑いながら手を合わせました。
「悟ったな。急いでいるから答えろ。この男を知ってるか?」
「とっくに行きました。」
「嘘ついたら寺を燃やすからな。」
「どうぞお好きに。」
ワンソンとチェ将軍とソルファが現れました。ソルファは「女の臭いがする」と法師が偽物であると言いました。テギルは北と東と南から登って来たが女とはすれ違わなかったと言うと・・・。
「なんだよこの野郎!南大門のケペッチョンの正体を見せてやろう。ただじゃおかないぞ。僧侶なんかすぐにやめてやる!」
法師は啖呵を切りました。
「西だな!行くぞ。・・・この女人を知ってるか?」
「まだ追ってるのか?不吉な相がするから厄払いをしたほうがいい。」
「善人ぶってろ。月岳山(ウォラクサン)のチャッキによろしくな。」
西の崖。
テハはオンニョンの手を引いて崖を降りました。
草原。
テギルは馬の後ろにソルファを乗せてワンソンとチェ将軍とともにテハを負いました。
川。
テハは船で川を下りました。テギルはテハの乗った船を見つけると馬から降りて「矢じりのついていない」矢をつがえて弓を引きました。気が付いたテハは立ち上がるとオンニョンの前に庇うように立ち大剣を構えました。
感想
ソン・テハは紳士で助けてくれたオンニョンを守るために戦う男、騎士道を地で行きカッコイイですね!推奴(チュノ)が面白くなってきました。テギルはふざけたゴロツキの仮面をかぶっていて両班の男子である誇りや武士道を隠しながら生きています。チェ将軍の正体がまだ謎でわかりませんね。チェ将軍も知性があるし、ワンソンも文字が読めますから只者じゃありません。まだまだ子供っぽいソルファは感覚が鋭敏なことが今回わかりました。ミョンアン法師は偽坊主だったんですね(笑)廃寺に住み着いたのでしょうか。そしてラストの矢は、矢じりがついていないのです!これはなぜなんでしょうね。テギルは本気じゃないということなのでしょうか。
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