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チュノ推奴チュノ12話の詳しいあらすじネタバレ

チュノ12話 -推奴-求婚のあらすじ

チュノ 韓国ドラマ

あらすじ詳細

ソン・テハと十数名の部下はオンニョンが抱いている王孫(ワンソン)石堅(ソッキョン)に片膝を突いて傅(かしず)きました。テギルはオンニョンとテハを目指して短刀を構えながら山を駆けのぼりました。

仁祖(インジョ、王様)は左議政イ・ギョンシクから清の大将軍ヨンゴルテをもてなす宴を開くと報告を受けました。仁祖はかつてホンタイジとヨンゴルテに地面に何度も頭を打ち付けて従属を誓った屈辱を思い出しました。仁祖は済州島はどうなったか尋ねるとイ・ギョンシクは内密に医員を遣わしたと報告しました。

テギルは山の尾根の臥仏という石仏のある場所に着きましたがそこには誰もいませんでした。

テハは部下たちとともに寺院の庭にいました。オンニョンは金色の仏像に向かって何度も拝礼していました。

ワンソンはテギルを呼び男が数人と女が一人の足跡が散らばっていると言いました。チェ将軍が戻ってきました。テギルは寺を指し示すと三人まとまって向かいました。
オンニョンは将来が穏やかであるように願ったとテハに語りました。
「行先を聞かないのですか?」
「行先は重要ではありません。大事なのは誰と行くかです。」
オンニョンが答えるとテハは頷いて微笑みました。

テギルは短剣を構えて寺のお堂の扉を開けました。チェ将軍は槍を、ワンソンも剣を構えていました。すると小僧が出て来たので三人は剣を降ろしました。テギルは小僧にテハの人相書きを見せました。
「私を小僧というのですか?あなたはなんと無学なのです。出家した僧侶と尼、そして仏を信じる男女。この四衆を僧というのです。つまり僧とは仏のみもとの一切の衆生を意味します。私のように三百四十八戒を修行する者を僧侶と呼ぶべきです。」
三人は大人を諭す小さな僧侶に驚きました。
「こりゃ驚いた。今まで会った中でこいつが一番僧侶らしい。」
ワンソンは三人の意見を代表しました。
テギルは寺に火をつけるぞと小僧を脅迫しました。小僧はテハたちの行先を教えてしまいました。小僧はオンニョン(女性)を石と見なしすぐに目をそらしたと言いました。

テギルたちは小さな僧侶が教えた方角の山を降りました。馬の蹄が四方に散らばっていたので足跡からは行先がわかりませんでした。テギルは少し考えて輿(こし、両班の乗り物)だと言うとまた走り出しました。

ソルファは山門で数人の男たちが担いだ輿とすれ違いました。ソルファは輿の中に乗っているオンニョンと目が合いました。

ソルファは寺院に着きました。ソルファは輿を見たというとテギルたちはまた駆け出しました。

テギルは山の斜面で乗り捨てられた輿を見つけました。テギルが座布団に触れてみると冷たくなっていました。

石堅(ソッキョン)を抱きながら移動中のテハとクァク・ハンソムともう一人の武官は枯れ野で馬を捨てました。

慕華館ではイ・ギョンシクが清の使臣(大将軍)をごちそうでもてなしていました。使臣は今の朝鮮は従属国らしくないと朝鮮が大量に買い付けた牛角の使い道を問いました。イ・ギョンシクは薬剤に使うのだと答えると使臣は朝鮮の角弓(かくきゅう)に水牛の角が使われていると軍用への転用を疑いました。
「主上に言伝を。私の親友でもある昭顕世子(ソヒョンセジャ)の息子(石堅)は私にも息子同然だ。今は三番目の息子だけが生きていると聞く。主上の許しがあれば私がその息子を育てたい。義兄弟が育てれば両国の友好も深まるだろう。」
大将軍はイ・ギョンシクに仁祖への伝言頼みました。
夜になりました。
王孫を抱いたソン・テハたちは「先生」と呼ぶ男と会いました。先生はテハの手を握って再会を喜びました。
「すみません。師匠を守れませんでした。」
テハは謝りました。
「王孫様か。」
「はい。部屋で挨拶なさってください。」
テハが先生と呼ぶ男に言うと、先生は石堅を部屋に通すよう部下に命じました。

夜の宿屋。テギルは短剣を磨いでいました。オンニョンが人の夫となることを信じたくないテギルはテハとオンニョンの結婚は逃亡するために嘘をついていると思っていました。
「婚礼が事実で幸せに暮らしてたらどうする?」
チェ将軍は縁台に腰掛けながらテギルに言いました。
「だめだ。俺はこんな人生なのに・・・。幸せになどさせるものか。」
「どんなことがあっても冷静になれ。俺たちの目的は五百両のソン・テハだ。オンニョンのことで(賞金を)台無しにするなよ。」
「逃亡した奴婢を二人捕まえるだけだ。」
「今夜は冷えるな。」
「話を聞いてないのか?先に寝ろ。」
「こう言うのも変だが私たち三人は家族だ。つらい時には私に頼れ。」
「男三人で何が家族だよ。一緒に仕事をしているだけさ。」

同じころ。オンニョンとテハの部下たちが階段を登ると、その先には武官の服に正装したテハが待っていました。みんなはテハに頭を下げました。
「お待ちしていました。」
テハは部下たちの先頭に立っているオンニョンに言いました。
「見違えました(注釈:一応意味の分からない方へ。見違えるほど素敵だという意味です)。」
オンニョンはテハに言いました。
「私も他人の服を着ているようです。」
「尊い方のように見えます。」
「中に入りましょう。部屋を用意しました。」
テハが言うと部下がオンニョンを部屋に案内しようとするとテハはそれを遮り時分でオンニョンを部屋に案内しました。

その頃・・・イ・ギョンシクの家。イ・ギョンシクは娘のソンヨンに薬について少しは良くなると話していました。ソニョンは震える声で夫のファン・チョルンはどこにいるのか父に尋ねました。
「済州に行っている。」
「いつ帰りますか?」
「もう仕事が終わったから今は漢陽あたりだろう。戻ったらさらなる官職を与えてやろう。お前の夫は大仕事をやり遂げた。ふっふっふ。薬はしっかり飲みなさい。」

ファン・チョルンは自分の実家に戻っていました。障子に映った縫い物をする女性の姿を見て「母上・・・」と心の中で思い、母には会わずに立ち去りました。

オ捕校はソン・テハの馬を売った者を捕まえました(手柄のために罪をなすりつけたかも)が行方がわかりませんでした。オ捕校が仲の良い同僚とともに誰もいない通りを歩いていました。

「はあ。帰るところがない・・・。」
ファン・チョルンは通りで倒れてしまいました。通りがかったオ捕校は倒れたファン・チョルンを見て怯えました。オ捕校は同僚にファン・チョルンの体を調べさせました。
「広通橋ファン・チョルンだ。」
「号牌(ホペ)を調べてどうする!捕盗庁まで背負わんか。何?ファン・チョルンだと?左議政の婿ではないか。」
オ捕校は左議政に恩を売ろうとファン・チョルンを背負いました。

ファン・チョルンはイ・ギョンシクの家に帰され手当を受けました。
イ・ギョンシクは意識の無い婿を見てもしや事をしくじったのではないかと焦りました。ソニョンはファン・チョルンを揺すり起そうとする父を泣いて止めました。

両班の家。正装したテハたちは「馳せ参じることが遅れましたことをお許しください王孫様」とまだ物心もついていない石堅に挨拶し昭顕世子(ソヒョンセジャ)を忍んで泣きました。

石堅は王子の服を着せられていました。

テギルとソルファたちはテハが宿泊している宿屋の近くにいることを感じていました。チェ将軍は味方が増えたテハにさらに慎重になりました。テギルは男たちが必ず食べるであろう肉屋を当たろうと言いました。ソルファは市場で大量に買い物をした者を探すことになりました。

夜が明けファン・チョルンは目覚めました。イ・ギョンシクはファン・チョルンの体の心配よりも石堅の暗殺がどうなったか知りたがりました。ファン・チョルンがあと一息でしくじったと言うとイ・ギョンシクはファン・チョルンに再びしくじれば戻る場所はないと脅しました。

ファン・チョルンは自らの剣を少し抜いて確めました。妻のソニョンは不自由な声で「旦那様」と言いかけると「お前の声は聴きたくない。よく聞け。私はお前の父親を踏み台にしてやる」と冷たく言いました。ファン・チョルンが部屋を出ていくとソニョンは泣きました。

王宮の庭。イ・ギョンシクは「済州の件を遂行できなかった」と仁祖に言いました。仁祖はイ・ギョンシクに失望しました。

清の大将軍ヨンゴルテは仁祖に石堅を渡すように要求しました。仁祖は清の皇帝のように朝鮮の王は山や海を動かす力は無いと答えました。ヨンゴルテは個人的な願いだと食い下がりました。

両班の家。テハと同志の両班たちは集まっていました。テハが先生と呼ばれた男はこう言いました。
「我らは今の世子の鳳林大君(ポンニムテグン)を廃し新たな世子邸下(セジャチョハ)石堅(ソッキョン)様のもと朝鮮を取り戻すのだ。師匠なき今そなた(テハ)と私が先導しなければ。」
すると両班の男たちはソン・テハ将軍に先頭に立つよう希望しました。
先生と呼ばれた男は時期を見て全国から同志を集め挙兵すると言いました。
テハは上奏しないのかと尋ねると先生は左議政イ・ギョンシクが権力を握っているせいで昭顕世子(ソヒョンセジャ)の罪を取り消す上疏(じょうそ)では解決できないと言いました。
「多くの血が流れます。」
テハは先生に言いました。
「流血なくして成功した革命はない。支持者はいたるところにいる。そなたは私を信じなさい。そなたには革命軍の首長になってもらう。」
先生は覚悟を決めていました。

オンニョンは石堅をあやしていました。

先生はオンニョンという部外者を仲間に引き入れるのは良くないと言いました。テハは妻だと答えましたが先生は懸念を示しました。

テギルは街の人々に武器を持った男を見たことが無いか尋ねまわっていました。テギルは輿を男たちが運んでいる様子を見て、輿が乗り捨てられていた山の斜面に戻りました。
「牛山村 儒者 カン・ミンギュ」

両班の家。テハは「私と結婚しませんか。婚礼をあげる必要があるのです。王孫様をお世話する人が必要です。部下の目もある。このままでは落ち着かない者(自分)もいます。」とオンニョンに求婚しました。オンニョンは部外者がいることで迷惑なら去ると答えました。テハはそうではないと言いました。

捕校だと偽ったテギルはカン・ミンギュの家を訪ね誰に籠を貸したか尋ねました。カン・ミンギュは「夫人(妻)の籠の行先は知らない」と答えました。テギルがしつこく誰に貸したか尋ねると「刑曹判書チェ・ジボン大監はお元気ですか」と話題を変えました。テギルはそれには答えませんでした。「刑曹判書はパク・ジョンスだ。(テギルを捕まえて)役所に引き渡せ」と部下に命じました。部下たちはテギルを捕まえようとしました。

「男の人はおかしいですね。愛している一緒にいようと言ってくれたらいいのに。」
オンニョンは石堅をあやしました。

テハは石堅とオンニョンのいる部屋に入ってきました。
「私は今、逃亡した奴婢の身です。あなたは両班の女性です。奴婢があなたのような女性に婚礼を申し込んでもいいでしょうか。」
「どんな身分かよりも、どんな人かが大事です。奴婢であることに意味はありません。」
「あなたは何が必要で婚礼を挙げたいか言いましたね。・・・・・・。私は、あなたが必要です。恩を返すためでも責任感でもありません。苦楽を共にした義理でもなく、あなたが私の胸にいるからです。」
「・・・・・。」
「ずっと、大切にします。私と結婚してくれませんか。」

テギルはカン・ミンギュの屋敷の庭で闘っていました。テギルは男たちをすべて倒しカン・ミンギュに向き合いました。
「俺は捕校ではない。もっと汚くて酷い奴だ。」
テギルはカン・ミンギュの家族を殺すと暗に脅しました。カン・ミンギュは向かいの村で書院の場所を聞けば誰でもわかると答えました。

「永遠にあなたを愛し続ける男になります。」
テハは求婚していました。オンニョンは微笑をたたえながら静かに涙を流しました。
「私に望むことはありませんか?いい妻になってほしいとか、部下によくしてくれと。」

「ソン将軍にも困ったものだ。」
先生はテハの女性問題について呟きました。部下の両班の男たちも困っていました。

テハは両班の服に正装していました。オンニョンも良い服に着替えていました。

テハは先生たちのいる部屋に入りました。
「ソン将軍は・・・もはや家族も顧みず戦った昔の将軍ではない。今の婚礼に平穏はない。革命に男女の情などいらぬ。」
先生はソン・テハに失望しました。

テギルは先生と呼ばれている男の屋敷に着き塀を乗り越えて忍び込みました。

庭では男たちが婚礼の準備をしていました。

テギルは庭で佇むソン・テハの後ろ姿を見て剣を抜きかけました。するとオンニョンがテハのもとに微笑みながらやって来て手を取り合い見つめ合いました。
「新婦を迎えに来ました。」
テハとオンニョンは幸せそうに見えました。

テギルは脱力し思わず尻もちをついてしまいました。
「(俺はこんな人生なのに・・・・俺は・・・幸せになどさせるか。)」
テギルは再び剣を構えました。

感想

なんと主人公のテギルにとって自分の人生を否定するような出来事が起きてしまいました。純情にもオンニョンを愛し続けて探し続けて来たテギルがかわいそうですね。ちょっと悲しい気持ちになりました。片思いならまだあきらめがつくかもしれませんが、かつて引き裂かれたロミオとジュリエットの恋人同士ですから。テハもいつの間にか自分の人生の中にオンニョンがいるようになって困ったものですね(笑)もと奴婢とわかっていても両班の女性らしく控え目で伏し目がちで、口に出てくる言葉は意味の深いものばかり、聡明で見た目が美しく心に深い傷を抱えていながらも心を失わずに落ち着き払っているとなると同じく地獄を何度も見たテハがずっと一緒に支え合って暮らしたいと思えてくるのは当然といった感じの設定なのでしょう。そして強敵ファン・チョルンの復活!あの障がい者の妻に対する演出は日本じゃ絶対に許されない表現方法ですが・・・出世のために望まない女性と結婚していくつもの汚い仕事をこなせばもう後には戻れません。次回はチョン・ジホも自分の意思で動き始めるので物語がまた大きく動き始めそうですね。それにしても無難な選択をいつも望むチェ将軍がなぜこんな大ごとに加わっているのか。チェ将軍も帰ろうと思えば帰る家があるのに冒険してますね!チェ将軍は無難そうに見えてスリル溢れる人生のほうが好きなんですよね。

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