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韓国ドラマチャン・ヨンシル~伝説の科学者~16話のあらすじ詳細とネタバレ感想

チャン・ヨンシル~伝説の科学者~16話「人文の才」のあらすじ詳細とネタバレ感想

チャンヨンシル 韓国ドラマ

あらすじ

ソヒョン王女とチャン・ヒジェとイ・スンジは(ヒジェがヨンシルの図面を盗み見て作った)水時計の渾像(ホンサン)が回るのを見て喜びました。ヒジェは北京にいた五年前に同じ物を作ったこで自らが命拾いしたことと嫉妬心をソヒョン王女に話しました。ヒジェはヨンシルを葬ったことを後悔していました。ソヒョン王女はヒジェの清らかな心を認め邪心を払うように言いました。ヒジェは渾天儀を作れば邪心がなくなるかもしれないと念じて作ったと言いました。ソヒョン王女はそうしなくてもヒジェは邪心に勝てると慰めました。チャン・ヒジェはソヒョン王女を慕って彼女のために水運渾天儀を作ったのだと心の中で思いました。

世宗はヨンシルが作った編磬(へんけい)とヨンシルが生きている報告を青い服の官僚(見た目は若いが髭に白髪がある)から受けてとても喜びました。地方長官のチョ・ドゥシクは世捨て人となったヨンシルを初めて見た時に世界と調和している並々ならぬ雰囲気が印象的だったと語っていました。

世宗はソヒョン王女に吉報を告げました。

南陽にはチュ・テガンと娘のブリョンがヨンシルを訪ねて来ました。テガンとブリョンはヨンシルと再会してたいへん喜びました。

ヨンシルはテガンとブリョンを村の中心地の時計台に案内しました。村は活気づいており農産物の取引が盛んにおこなわれていました。南陽都護府長のチョ・ドゥシクはチュ・テガンに挨拶しました。チョ・ドゥシクは正午になると市が立ち村人や隣村の人々が集まってくると言いました。チュ・テガンは時計が人々の生活を豊かに変えたことを理解しました。ヨンシルは民は牛や馬と違い自ら豊かになるために自発的に動くと言いました。
「まさに人文だ。ヨンシルはまさに人文に目覚めたのだ。」
チュ・テガンは言いました。
「天だけでなく人の心にも夜と朝があり夏と冬があると私は最近気が付きました。人は天に似ています。」
ヨンシルはテガンに言いました。
「そうだ。私もヨンシルと同じ考えだ。人を中心に据えた世の中になれば王など必要となくなるかもしれぬ。」
チュ・テガンが言うとイ・チョンは穏やかに発言を忠告しました。ヨンシルは王のいない世の中は想像できないと言いました。
「太陽は皇帝でも王でもなくただの天体で天文現象は災いではなく自然現象だ。天は皇帝や王のものではないと民が悟った時、天の威を借りて権を握っていた者が力を失うのは当然だ。」
チュ・テガンは結論づけました。
夜になり南陽の村では民が節気の歌を歌って踊りました。ヨンシルとテガン親子も一緒になって踊りました。

♪星が見える。高く見える。星を迎えに行こう。日が沈むとき危宿(うみやめぼし)。日が昇る時氏宿(ともぼし)。東風(こち)が吹く立春。氷が溶ける。星が見る。高く見える。星を迎えに行こう。日が沈む時 井宿(ちりぼし)。日が昇る時 尾宿(たれぼし)。♪

イ・チョンは民の輪から離れ星を眺めていました。
「天文は人文だ。天文により人の暮らしを変えるといつから考えていた。」
イ・チョンはヨンシルに尋ねました。
ヨンシルは剣を取り連中を殺して自分も死のう、あるいはイ・チョンにそれを、あるいは王様に頼もうと思っていたと語りました。

ヨンシルはイム氏とパク氏を亡くして全国をさまよううちに、自分が嫌になって、ある時山の中で空を見ていたら柿がヨンシルの額に収穫されずに落ちて来た熟した柿を見て思いつきました。
「柿だ。いや力だ。この力を何かに使えないか。たったひとつの柿が私を変えたのです。」
ヨンシルは再び星を見る気持ちが湧いて毎日異なる輝きを見せる星々の美しさに気づいて星を何かに見立てているうちにイ・チョンや王様や王女様たちの姿が浮かんできました。ヨンシルはそれ以来、人を天体の中に見出すようになり人々の役に立ちたいと考えるようになりました。

イ・チョンはヨンシルの素晴らしい発見に感心しました。チュ・テガンとブリョンとソックもヨンシルの話を聴いていました。

「長く生きると死が近づきます。旦那様(イ・チョン)にもいずれ会えなくなる。だから私が慕っている人を大事にしようと。生きなければと思いました。」

イ・チョンは泣きそうになり自分を大事に思っているならどうして早く会いに来なかったとヨンシルを責めました。ソックも涙ぐみました。

漢陽の景福宮ではヨンシルが作った編磬(へんけい)も含めて儀式でチュ・テガンをもてなす邦楽が演奏されていました。パク・ヨンは笛の音と一致している編磬(へんけい)の音に満足しました。メン・サソンとハ・ヨンは礼と楽が一致したのは生涯で初めてだと喜びました。ファン・ヒも編磬(へんけい)を基準としこれを作った者に褒美を与えてほしいと言いました。ハ・ヨンまでもがファン・ヒの意見に同意しました。

世宗は編磬(へんけい)を作った職人(ヨンシル)を儀式の場に呼びました。
ヨンシルは青い官服を着て門をくぐり世宗に拝礼しました。官僚たちは死んだはずのヨンシルを見て驚きました。
「殿下。私チャン・ヨンシル、殿下にご連絡せず不忠をおかしました。」

宴は夜も続きファン・ヒはヨンシルを誘い一緒に踊りました。ソヒョン王女とヨンシルは見つめ合いました。

中宗実録(チュンジョンシロク)ではこう記されています。世宗大王の雅楽をパク・ヨンが学律をつとめ工匠チャン・ヨンシルが極めて精巧な編磬(へんけい)を作ったと。

ソックの店は繁盛していました。ソックはウルソンと結婚したとヨンシルに言いました。

ソヒョン王女は供も連れずにソックの店にいるヨンシルのもとに急ぐ途中にヒジェがキム・ハクチュに連れて行かれるところを目撃して二人の後をつけました。

チャン・ヒジェはキム・ハクチュに脅されて呼び出されました。ヒジェはキム・ハクチュの部下に棒で殴られて暴行されました。ソヒョン王女は殴られるヒジェと目が合いましたがヒジェは顔を横に振り王女に来ないように合図を送りました。キム・ハクチュはヒジェを蹴ると子分たちもヒジェを蹴りました。たまらずソヒョン王女が出てきてヒジェをかばいました。キム・ハクチュは「チャン・ヨンシルを生かした罪だ」とヒジェの腕を斬って足で蹴りました。

意識を失ったヒジェをソヒョン王女は使用人に自宅に運ばせました。

ヨンシルはソックの店の前で待っていましたが王女は来ませんでした。するとウンシルが来てソヒョン王女の居所がわかったと教えました。

ヒジェは苦しみながら王女の手を握りました。
「公主様。お逃げください・・・。」

ヨンシルは王女の部屋で傷だらけのヒジェと対面しました。

夜になり庭でソヒョン王女は空を見上げながらヒジェが簡儀を一生懸命作っているうちに彼の心が清らかになったのではないかと言いました。ヨンシルは水運渾天儀はヒジェにしか作れなかっただろうと言いました。王女はヨンシルがこれと同じものを五年前に聞いて自分の知らないところもあるヨンシルを待ち続けたと言いました。ヨンシルは生きていることを知らせなかったことを謝りました。

「曇っているわ。」
「ええ公主様。雨が降りそうです。しばらく星が見られそうにありません。(金星も、しばらく見えぬでしょう。)」

翌日の便殿。
イ・チョンは雨が五日連続で降り日時計が仕えず水時計が壊れて直す者がいないと世宗に言いました。
世宗はチャン・ヒジェとヨンシルを呼んだのは実用的な水時計を作りたいからだと臣下たちに言いました。大臣たちは新たな格物の発明に反対しました。イ・チョンはもう明国から格物を作る許しを得たと力説しまいましたが大臣たちはヨンシルの登用に反対していました。ハ・ヨンは水運渾天儀をヒジェが作ったと世宗に言いました。ヒジェはヨンシルのことには触れず自分で水運儀象台を作ったと世宗に言いました。ヨンシルの表情が苦々しいものに変わりました。ハ・ヨンは納得したように頷きました。世宗はすぐにそれを王宮に運んで設置しようと言うとヒジェはまだ渾天儀が最上階に設置できていないと言いました。ヒジェはこの水時計を「海東禁漏(ヘドンクムヌ)と名付けました」と言ってしまいました。世宗はたいへん喜びました。重臣たちはチャン・ヒジェに褒美を与えるように上奏しました。世宗は海東禁漏(ヘドンクムヌ)を王宮内に設置するように命じました。

「殿下。海東禁漏(ヘドンクムヌ)を設置なさってはいけませぬ。水運儀象台は基準の時計に適していません。他の方法で新たしい時計を作らねばいけません。」
ヨンシルは水を差すように世宗に言ってしまいました。

感想

ソヒョン王女がヒジェの心は清らかだと言ったのに、チャン・ヒジェはまたまた王様の前でヨンシルの手柄を横取りしてしまいました。ヨンシルはそんなヒジェのことをどう思ったのでしょうか。ソヒョン王女も、ヨンシルの保護者のイ・チョンも、親友のソックも、そしてチュ・テガンとブリョンもヨンシルと再会できて幸せそうでしたね!今回のチャン・ヨンシル16話で重要な場面は、ヨンシルが天文から人文に目覚めたことでした。「人文」といえば日本では文学のことかなぁとそれくらいしか意味を知りませんが、朝鮮の人文は人々(民衆)を中心に据えるという意味あいがあるのでしょうか???私はその辺のことについては詳しくないのでさっぱりわかりません。少なくとも日本語の人文とは意味が違うみたいですね。

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