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韓国ドラマチャン・ヨンシル~伝説の科学者~23話のあらすじ詳細とネタバレ感想

チャン・ヨンシル~伝説の科学者~23話「仕組まれた謀反」のあらすじ詳細とネタバレ感想

チャンヨンシル 韓国ドラマ

あらすじ

チャン・ヨンシルは工房で木製の歯車を組み合わせて秒針のある新たな時計を考えていましたがなかなか思いつかずに頭を抱えていました。

世子(のちの文宗)はハ・ヨンとチェ・ボクとともにユン・ボンたち明の使臣に玉漏を披露しました。ユン・ボンは玉漏を剥がして中を見せろと言いました。世子は中身を見せるように命じました。使臣は「時計を装った恐ろしい気候術で脅威だ」と世子を侮辱しヨンシルの首をはねるよう要求しました。

世宗は商人が栄える世の中は好ましくないという上奏文を見て怒りました。

使臣はヨンシルを慕華楼(モファロウ)に召喚しました。
「そちが必要だ。明国に連れて帰らねばならぬ。皇帝陛下もそちの才能をお喜びになるだろう。そちは天が遣わした人材だ。これほどの匠が朝鮮で死ぬのはもったいない。そちがもし明に来れば莫大な権力と財産を得て格物に打ち込める。」
ユン・ボンはヨンシルに言いました。
「私はこの国で死にます。」
「助けてくれ。そちを明国の皇帝のもとに連れて帰り朝鮮は使える国だと言えば私の面目も保たれる。」
「朝鮮では多くの人が大義のために死にました。それを見てきた私が我が身かわいさに国を離れることはできません。私はこの国を愛している。」
ヨンシルは断りました。
「そちの死を見届けてやる。」
ユン・ボンはヨンシルを死に追いやるのは士大夫ではなく王かもしれないと捨て台詞を吐きました。

ソヒョン王女はチュ・ブリョンとともにヨンシルを呼び出しました。王女はヨンシルに身を守るために明国に行きチュ・テガンの保護を求めるように言いました。
「チャン・ヨンシルは朝鮮への愛が深すぎて朝鮮では生きていけないと言ってください。」

チェ・マルリはファン・ヒとイ・チョンの部屋にいました。チェ・マルリはチョ・グァンが王様の命を狙っていると告白しました。

ヨンシルは完成した安輿(アニョ)を見ていると異変に気が付きました。ヨンシルは車輪を点検し輪金を誰かが取り替えておかしくなったので交換する修理をはじめました。官僚は誰も輪金には触れていないから後日にすればよいと言いました。輪金に細工をしたユルは冷や冷やしていました。

チョ・グァンは護衛節からこのことを聞きつけました。

イ・チョンはチョ・グァンの行動を分析して繕工監(ソンゴンガム)で何か起きると予測しました。

ファン・ヒは世宗に温泉療養を取りやめるように助言しました。
世宗は自分の病気に配慮して今は明の使臣が糾弾を控えているのでヨンシルのためにも温泉に行かなければならないと言いました。

イ・チョンはチェ・マルリから安輿(アニョ)はチャン・ヨンシルが直接届けたという報告を受け安堵しました。
「私の考えすぎだ・・・。」

チョ・グァンはまだ罠を仕掛けていました。
「大きな輪金に気を取られて小さなこと(釘)を見逃してしまう。」

ユルは道に釘を捨てて握り飯を食べながら歩いていました。

イ・チョンは釘にヒビがあることに気づき走りだしました。
「殿下ぁああーーーー!」

世宗は安輿(アニョ)に乗り込みました。輿は十メートルほど進んだところで釘が壊れて抜け落ち車輪が壊れて馬がいななきました。
「殿下!縄を切り離せーーー!」
イ・チョンは叫びました。
車輪が外れて輿が傾きました。何と輿の中には釘が世宗に刺さるように仕組まれていました!世宗は間一髪のところで無事でした。

夜になりチャン・ヨンシルと職人たちは投獄されました。
「ユルがいない・・・。あいつ・・・!」
イ・チョンはまた走りました。
ヨンシルは免賤(ミョンチョン、身分を開放)されずに不満を持っているユルの犯行だと気が付き泣き笑い出しました。

次の日。
「仲間を売って楽しいか?お前は犬以下だ!」
イ・チョンはユルの頬を叩きました。
「貴様など殺さぬ。黒幕のチョ・グァンはどこだ?」
「教えたら助けてくれますか?」

チョ・グァンはこれで国から格物が消えると最後の仕事を護衛武士に命じました。
「・・・後悔はございませんか?」
護衛武士はいつになく真剣に尋ねました。
「もう帰るところもない。私に続く者たちに後のことは任せる。一瞬で終わらせてくれ。朝鮮のため長きにわたりこの身を捧げてきた。さいごくらい褒美があってもよかろう。」
チョ・グァンが言うと護衛武士は刀を抜きました。

「チョ・グァンネイノーン!この悪党めが!地獄に落ちたいのか!何のためにこんなことをするのだ!」
イ・チョンは門を開けてチョ・グァンの部屋に乗り込みました。チョ・グァンはすでに息絶えていました。

ヨンシルは世宗と語り合りともに苦難を乗り越えると誓った夜のことを思い出しました。イ・チョンとソックが面会に来ました。イ・チョン(李蕆)はチョ・グァンが黒幕でユルが犯人だと言いました。ヨンシルはユルを放免するように頼みました。
「あの子には未練も期待も残っていません。夢を見させたのは私です。自業自得です。義禁府(ウィグムブ)でユルと会いたくないのです。」

「逆徒チャン・ヨンシルに死刑をお命じくださーーーい!」
官僚たちは門の外で座り込みを行いました。

世宗は安輿(アニョ)から凶器が出たという報告を受けました。

王宮の一室。
ファン・ヒは王様はこの先文字頒布というもっと大きな大業があると焦るイ・チョンを説得しました。イ・チョンは涙をこぼしました。ハ・ヨンは心を強く持つようにとイ・チョンを慰めました。イ・チョンは声を上げて泣きました。三人は世宗にヨンシルを死刑にするという結論を下しました。

世宗はファン・ヒとイ・チョンとハ・ヨンがヨンシルを死刑にするとの助言を受けて驚愕しました。
「殿下。私はヨンシルのぬれぎぬを晴らそうとしましたが失敗しました。もはや手詰まりです。」
イ・チョンは世宗に言いました。
「殿下。ヨンシルを助けることはもはや不可能です。側近を処刑なさり掟を重んじる姿勢をお見せください。」
ハ・ヨンも言いました。
「余は自白なしに罪を下すことはできぬ。」
世宗が言うと、内官がヨンシルが罪を認めたと報告しました。
「玉漏を献上しても出世できずに恨んだと。」

「言葉とは恐ろしいものだ。(嘘でも)皆が本当に真実だと思い込む。殿下。私はもはや引き返せぬところまで来ました。前に進むしかありません。」
ヨンシルは適当に反対派にとって都合の良い嘘をつきました。

夜になり世宗はヨンシルを玉漏の部屋に呼び出しました。
「縄を解け。」
「殿下。どうかお許しくださいませ。」
世宗が武官に言うと武官は断りました。世宗は自らヨンシルの縄を解きました。
「ようやくお前の課題が解けた。あの欹器(キギ)の謎はお前を余にあの水のように打ち捨てろという意味だ。」

感想

案の定といいますか、王の輿が壊れる事件が起きました。今では時計という誰でも一家に数台はあるような代物ですが、それを作ったくらいで殺される朝鮮とは実に恐ろしい国ですね(苦笑)それに対し、日本はどうだったのでしょうね。ヨンシルはユルに将来が無いことを哀れに思っている場面がありました。世宗はまだ文字の発表を控えているということで、士大夫が政治を牛耳ることを企む世の中なのに、よく暗殺されませんでしたね。世宗は往生を遂げても、文宗とその次の代に不幸が起きましたね。世祖の暗躍です。世祖は世宗やヨンシルが格物をだしに士大夫に苦しめられている様子を見てきましたから、世祖は父の苦労を見て何を思ったでしょうね。今でも冤罪だらけで「私がやりました」と言わされるまで何度も合法的な拷問を受けるのはどの国でも同じなのでしょうか。どんなに高い地位にいても欲望が罪をねつ造して悪くもない他人を悪者に仕立て上げることは日常茶飯事ですね。一説によればある国では殺人事件の10%以上が冤罪だというデータもあります。そういうことを今回のドラマではヨンシルのセリフに込められていましたね。韓ドラでは冤罪と復讐を主題とするドラマがたくさんありますから、冤罪に対する理解は早いかもしれません。さてラスト1話です。ヨンシルは自由になれるのでしょうか。続きが楽しみです。

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