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チュノ推奴16話の詳しいあらすじネタバレ

チュノ16話 -推奴-妻の想い人のあらすじ

チュノ 韓国ドラマ

目次

あらすじ詳細

テギルはテハがワンソンとチェ将軍を殺したと思い怒りに狂っていました。
「私が狙いか。」
テハはテギルの首に剣を突きつけました。
「だから幸せだなどと言うな。生きていることが幸せとは限らない。」
テギルはオンニョンに言いました。
「刀を収めるんだ。」
テハが言うとテギルは短刀を下げました。
「久しぶりだな。俺の仲間は?」
「お前が私の部下を殺したのか?」
「チェ将軍とワンソンはどうした?」
「答えろ。貴様は殺したのか?」

テギルはテハに襲い掛かりました。すぐにオンニョンはテギルの前に立ちました。
「何のつもりだ夫人。」
テハは言いました。テギルはオンニョンの背中に触れるとオンニョンを押しやってテハに襲い掛かりました。オンニョンはテハの前に立ちはだかりました。
「何をしている。どくんだーー!」
テギルは叫びました。
「私を殺せばいいじゃない!私だけを殺せばいいでしょう?」
オンニョンが言うとテギルは目に涙を溜めて震えました。テギルはオンニョンから目をそらしました。
「この方を・・・お慕いしていました。心からお慕いしていた方です。やっとの思いで想いを断ち切って・・・旦那様に想いを寄せました。」
オンニョンは振り返ると涙をこぼしました。
「死んだのではなかったのですか。」
「そう思ってました。それなのに・・・・・・私は命を捨てられませんでした。私のせいで・・・この方は命を落としかけました。そして私はこの方の家の・・・・・・。」
「慕っていたと・・・言わないでくれ。あなたが慕うのは・・・私です。」
テハはオンニョンの方に手を置きました。
「お前、名前は何という。」
「奴婢ごときに名乗るつもりはない。」
「ここでは戦えない。場所を変えよう。」
「死に場所を選びたいのなら望みを聞いてやる。皆が死ねば・・・・・・楽になるだろう。」
テギルはテハを誘いました。テハもテギルの後に続こうとするとオンニョンはテハの腕をつかんで引き留めました。
「旦那様(ナウリ)・・・。」
「いつかは戦う相手です。ですがあなたを悲しませません。待っていてください。行ってきます。王孫様を願いします。王孫様(ワンソンママ)を、お願いします。あのお方は、私たちの息子です。」
テギルとテハは門の外に出ていきました。
「お兄様・・・。」
ソルファは街の中を彷徨っていました。

オンニョンは自分を愛する二人の男を想って泣きました。

どこかの河原。
ファン・チョルンはテハの部下の首に剣を突きつけていました。チョ先生の部下は尻もちをついて怯えていました。
「どこへ行くつもりだ。」
「刀で決着を付けましょう。やーーー!」
テハの部下は最後の力を振り絞るとファン・チョルンの凶刃に倒れました。
「同志は皆死んだぞ。お前が白状すれば命は助かるかもしれん。」

書院の部屋。
オンニョンは石堅(ソッキョン)王子がいないことに気が付き驚きました。

チョ先生は石堅(ソッキョン)を抱いて側近とともに水原(スウォン)へ向かっていました。

雪の降り積もる河原。
「全力でやれ。」
広刃の刀を構えたテハはテギルに言うと走り出しました。
テギルはチェ将軍の折れた槍を使って戦いました。
「追う相手を間違えたな。私は本来、奴婢ではない。」
テハはテギルに言いました。
「俺も本当は推奴(チュノ)師ではない。」
テギルはテハの刀を両手で掴みました。
テハはテギルの首に刀を突きつけテギルは手のひらでそれを辛うじて白羽取りする格好になりました。テギルの穂先はテハの首には届きませんでした。

オンニョンは街を走り必死で石堅(ソッキョン)を捜しまわりました。

ソルファは深い悲しみの中、途方に暮れていました。
「お前を殺さぬと約束した。」
テハはテギルに言いました。
「俺はお前を殺すと誓った。」
テギルが言うとテハは刀を収めました。
「そなたには私を殺せる力はない。一時慕ったという過去に免じて助けてやる。」
「誰が誰を慕ったというのだーー!あんな卑しい家の使用人に俺が心を許したとでも?」
「今、使用人と・・・一体誰の事だ。」
テハが動揺するとテギルは再び襲い掛かりテハの髷を切りました。
「誰が使用人だと言った!まさか夫人が使用人だと言うのか!」
テハはオンニョンが自分のことをナウリと言っていたことや奴婢制度の廃止を望んでいたことを思い出しました。
「奴婢だと・・・・・・?」
テハはさらに心を乱しました。

テギルとテハは素手で戦いました。

「先生!お待ちください。書院が危険だから避難を?もう安全ですから帰りましょう。」
オンニョンはチョ先生と石堅(ソッキョン)を見つけ駆け寄りました。
「帰りなさい。書院は捨てた。邸下は私が守る。」
チョ先生はオンニョンの手を振り払いました。
「まさか黙って王孫様を連れ出すつもりだったのですか?返してください。」
「そこをどきなさい。」
「返さないとここで叫びますよ?」
「国の大義がかかっている。どきなさい。」
「私がお世話します。」
「口を挟むでない。」
「王孫様を返さないと人さらいだと叫びます。捕校(ポギョ)をよびますよ。」

ファン・チョルンはチョ先生の部下から水原へ行くと聞きだすと彼を斬りました。

「先生が子どもを抱いているので人目を引いています。こうしましょう。市場の通りが終わるところまで私が抱きます。そこからは旅費をください。別れます。」
オンニョンはチョ先生に言いました。
「旅費を渡せば去るというのか。」
「無論です。」
オンニョンが言うとチョ先生は石堅(ソッキョン)を引き渡しました。オンニョンは大事そうに石堅(ソッキョン)を抱きました。
「前を歩け。」
先生の部下が言いました。
「女は男の前を歩くものではありません。私が後ろにつきます。」
テギルとテハはまだ素手で戦っていました。テギルもテハも疲れ果てていました。テギルとテハは同時に倒れました。テギルはテハを殴りましたが力が出ませんでした。
「言え・・・あの者は奴婢でないと。」
「過去のことは言うな。すべて燃え去ったんだ。ははははははははは。チェ将軍ーーー!」
テギルは自分の髷からチェ将軍の髷留めを取り出すとテハに振り下ろしました。

水原の市場。
チョ先生と部下が先を歩いているとファン・チョルンが待ち構えていました。
「王孫はどこだ。」
ファン・チョルンはチョ先生の部下の腹に刀を突きさしました。
「知らぬ。答えると思うか。志を立てた儒者は死んでも信念を守る。」

オンニョンは石堅(ソッキョン)を抱いて逃げました。

河原。
「ワンソーン!」
テギルは髷留めテハの顔の横の地面に突き刺しました。
「オンニョン・・・・・・。あーーーーーー!!!」
テハは大声で泣くと髷留めを捨ててテハの隣にひっくり返りました。

雪山の中。
「兄貴にご挨拶します。」
剣術に長けた若者はオッポクに言いました。
「俺に弟はいないが・・・。」
クッポンはオッポクに視線を送りました。
「俺もだ。」
オッポクはきょとんとしていました。
「私が密旨(みっし)の送り主です。」
「ええ!?」
「ご挨拶が遅れました。」
「あなたがあのお方ですか?」
オッポクは驚きました。クッポンが若者にひれ伏すとクッポンも同じようにしました。
「やめてください。」
若者は恥ずかしそうに言いました。
「おじさん!」
そこにチョボクが駆け寄ってきました。
「チョボク!」
チョボクは鎌を構えていました。
「同じ奴婢なのにやめてください。」
若者は言いました。
「いいえ。身分は同じでも上下の区別はあります。」
オッポクは言いました。
「俺たちは礼儀をわきまえていますから。」
クッポンも言いました。
「いくつなの?」
チョボクは言いました。
「おい。失礼だろ。」
オッポクとクッポンはチョボクをつつきました。
「私にもわかりません。家族と離れ離れになり自分でもわかりません。」
若者は微笑みました。
「お偉い方が女に丁寧に話すなんて。」
クッポンは戸惑いました。
「大事をなす仲間に男か女であるかは問題ではありません。奴らは抜け目がないので後をつけました。死体から手形を金を抜いてください。ケノムの家で会いましょう。」
「もう行くんですか?」
「やることがありますので。」
若者が頭を下げると三人も深くおじぎをしました。
捕盗庁(ポドチョン)の牢獄。
「あーーーー痛いよーーー!」
チョン・ジホは拷問されていました。
「貴様どういうことだよ。左議政大監(テガム)の婿殿がお前の仲間を殺したと言っただろ?」
オ捕校(ポギョ)はチョン・ジホに尋問していました。
「違うって言ったでしょう?」
「ここで否定されたら私の立場がない。」
「はっはっはっは。左議政大監(テガム)が誰かも知らないのに婿を知るはずがないですよーー。」
「えい貴様!痛めつけられたいのか!」
「言葉遣いは悪くても俺は嘘をつきません。」
「何だと貴様。お前が噂を流したんだろ!焼きを入れられたいのか!」
「そんなに怒鳴らないで仲良くやりましょうよー。」
「嘘の噂を流したと認めても私が許さぬと思うのか?」
「そう思ってます。」
「そなた信じてくれ。」
「信じられる人なんていません。このまま罰に耐えたらオ捕校(ポギョ)より偉い人が尋問(拷問)するんでしょ。その偉い人にオ捕校(ポギョ)に指示されたと正直に話しますよぉー?オ捕校(ポギョ)が俺の機嫌をとって左議政大監(テガム)の婿殿の罪を自白しろーと。」
「なんて奴だ。」
「他人の面目など気にしてられるかよ!捕まってるのに他人のことに構ってられるかっての。」
「貴様!」
「やめろよ。オ捕校(ポギョ)。尋問はそれくらいにして酒を飲みましょう。今日は兄貴だと思ってお仕えします。」
「お前におごってもらいたくなどない!」
オ捕校(ポギョ)は思い通りにならず焦っていました。
「兄貴。俺はチョン・ジホですよ。え?チョン・ジホだよ!へっへっへ。はっはっは。末永くお付き合いしましょうぜ。」

水原。
ファン・チョルンはチョ先生を縄で縛り馬で連行しました。

河原。
テギルはテハの両手を縛り連行しました。

書院。
オンニョンは石堅(ソッキョン)を抱いて待っていました。

日が暮れようとしていました。

夜になりました。テギルはテハを小屋の中に入れました。
「なぜ私をしつこく追っているのだ。」
テハはテギルに尋ねました。
「推奴(チュノ)に理由などない。逃亡した奴婢を捕まえるだけだ。」
「誰の指示だ。」
「指示など受けてない。受けるのは金だ。」
「私を殺せばいい。」
「その前に俺の仲間の居場所を教えろ。」
「知らなぬ。」
「言わないなら殺す。」

左議政イ・ギョンシクの家。
「ここへ運ぶように言われました。」
兵士はファン・チョルンからの手紙をイ・ギョンシクに渡しました。チェ将軍とワンソンの死体もありました。
「私に任せたなら信じてください大監(テガム)。刺客(テギルたちのこと)を使って私を試したのならこの死体が私からの答えです。」
「覚悟を決めたようだな。死んでるのか?」
「はい旦那様。どういたしましょう?」
「なぜ私に聞くのだ。法にのっとれ。」

賊のアジト。
「昔の主人の家が没落して私はある家に売られたのですが、その家の若様を背負い遠方の書堂(ソダン)を何年か往復するうちに自然と字を覚えました。」
若者はオッポクらに言いました。
「では今は漢陽にお住まいですか?」
オッポクは若者に言いました。
「今は全国をまわりながら同志を集めています。」
「ということは、別のところにも撃てる奴婢がいるのか?」
クッポンが言いました。
「漢陽だけで100人の奴婢が、全国では二千人を超えます。」
「なんと!」
「でも国を変えるにはまだ足りません。精鋭の奴婢が1万いれば王宮を掌握できます。」
「ありがとうございます。ありがとうございます。」
クッポンは喜びました。
「礼は仲間に言ってください。そのうち奴婢の我々が両班を従える日が来ます。」
「もしもそんな世の中になるならこのワシもお役に立ちたいです。」
老人は言いました。
「大業を目指せば我々が世の中の王になれる日も来るでしょう。」

どこかの小屋。
「教えてくれ。お前の家の使用人だったというのはどういうことだ?」
テハはテギルに言いました。
「自分が両班だったから身分が気になるのか?」
「私の夫人は・・・奴婢なのか?」
「両班か奴婢かどうかこだわる必要はないだろう。心が通じ合えばいい。」
「だとしても人の根本を覆すことはできない。」
「お前みたいな奴が官職に就くからクソみたいな世の中になって推奴(チュノ)師が生まれるんだ。」
賊のアジト。
「皆が王様になるとは言いすぎでは?王座はひとつしかありません。」
クッポンは若者に言いました。
「この国の民全員が王様になるべきです。」
若者は答えました。
「俺は字も読めねぇし。」
「俺は地方官でいいや。」
「人間として扱われるだけで十分だ。」
仲間たちは口々に言いました。
「そうするためにも大義を成し遂げましょう。さきほどの採掘業者たちは清国の使臣団です。我々の敵は両班と朝鮮から略奪する清国です。」

どこかの小屋。
「済州島に行った理由は知らないが、結局貴様は元の身分に戻りたいのだろ?そうに違いない。昔の威勢を取り戻すんだ。」
テギルはテハに言いました。
「お前は国の秩序を正すために推奴(チュノ)をやっていると言うが罪のない民を苦しめるだけでは?」
「そうしなければ生きていけないからだ。そんな世の中にしたのはお前らのような役人だ。」
「ならば世の中を変えようと思ったことはないのか?」
「はははは。はははは。おい奴婢。いや奴婢の両班よ。ホン・ギルドンは術を使ったが世の中は変えられなかった。」
「術で変えるのではない。人が世の中を変えるのだ。」
「こんな汚れた世の中は誰が何をしても変わらない。」
「そのような言葉をむやみに口にするな。それを最も恐れている・・・人(オンニョンのような奴婢)がいる。」

会合が終わりオッポクとチョボクは夜道を歩いていました。
「あの方にやっと会えたのに嬉しくないの?」
「両班と奴婢が逆になれば俺たちが両班をこき使うのか?」
「そうでしょ。」
「民が王様扱いされるなら奴隷になった両班も王様扱いか?」
「それはないわ。」
「なら両班も奴婢も身分の違いがない世の中を作ったほうがよいのでは?お前は賢いからわかるだろ?」
「そうね。でも私のお父さんは氷を採りに行って死んだの。お母さんは同じ家の奴婢と再婚して出て行ったわ。私は逃げて捕まった。だから思うの。身分がないのもいいけど今の両班には復讐したい。おぶってくれる?」
「脚を怪我したのか?」
「大丈夫よ。」
「腰を痛めたのか?」
「・・・・・・。」
「どこを怪我した?」
オッポクは前に出て屈みました。チョボクは心の機微に鈍いオッポクを無視して歩きました。
次の日になりました。
テギルはテハを役人に引き渡そうとしていました。
「こんな大物を連れてくるとはな。すぐに連行しろ。」
オ捕校(ポギョ)は部下に銘じました。
「触るな。これは俺の獲物だ。早く呼んできてくれよ。狎鴎亭(アプクジョン)で会ったお偉い両班様を。」
テギルはオ捕校(ポギョ)に言いました。
「私に任せてくれたらうまく処理してやる。わははははは。」
「ははははは。悪知恵働かせずに早く呼んで来い。」
「そうすれば折半にしてくれるか?」

「お前の名はイ・テギルか?その名前、忘れぬぞ。」
テハはテギルに言いました。
「無礼な奴だな。早く目を伏せろ。」
オ捕校(ポギョ)はテハに言いました。

狎鴎亭(アプクジョン)。
「はっはっはっは。お前は生まれながらの推奴(チュノ)師だな。」
イ・ギョンシクは楼閣の上からテハを連れてきたテギルを誉めました。
「お達者で。」
テギルは去ろうとすると両班の手下に剣を突きつけられました。
「ひと月と言ったはずだ。」
イ・ギョンシクはテギルに言いました。
「それがどうも思い出せないんですよ。」
「期限を過ぎたらお前の首を斬ると言った。はっはっはっは。お前の首は五千両に値すると言ったな。」
「その金ならこっちからお返ししますよ。」
テギルは立ち去りました。
「我々に反旗を翻した代償は重いぞ。」
イ・ギョンシクはテハに言いました。

妓楼。
イ・ギョンシクは二人の妓生を囲い食事と酒を愉しんでいました。
「これで安心ですね。」
妓楼の女将はギョンシクの機嫌を取りました。
「私が、逃亡した奴婢一人に頭を悩ませると思うのか?」
「聞くところによると普通の奴婢ではないので大変なことになるかと。」
女将は言いました。
「噂は弱者のたわごとにすぎません。」
若い妓生は言いました。
「噂が広まれば民心は動揺します。泣く民は治められても踊る民は治められないと言いますわ。ふっふっふ。興奮をそがねば。」
女将はギョンシクに酒を注ぎました。
「なるほどな。」
「簡単ですわ。芽を摘むのです。」
「恐ろしい女だ。」
「いいえ。生かすのです。殺さずに苦しめて代々怖さを伝えるのです。」
若い妓生は言いました。
「へっへっへ。お前より上手(うわて)だな。」
「苦労して選んだのでお気に召すはずです。この子をかわいがってください。」
女将は席を立ちました。

漢陽の酒場。
「来たぞ。」
テギルは二人の女将に言いました。
「チェ将軍は?」
「皆が腹を空かせている。早く飯をくれ。」

テハは吊り下げられて拷問を受けていました。

酒場。
テギルはチェ将軍の飯とワンソンの飯に(髪留めと腕を巻く革の)形見を置いて飯を食べ始めました。テギルはチェ将軍とワンソンと一緒に飯を食べていた時のことを思い出し虚しくなりました。テギルがチェ将軍の飯の中をほじくると茹で卵が出てきました。
「ははははは。クソッ。・・・・・・。」
テギルは茹で卵を口からこぼして声を詰まらせて泣きました。

拷問場。
「今後は脚の骨が折れてもくっつかないぞ。」
武官はテハに意地悪く言いました。
「早くしろ・・・。これで終わりではないので苦痛と思わぬ。」
テハは言いました。テハは拷問されました。

酒場。
「ワンソン。ほら。チェ将軍。うっ・・・!」
テギルの首に縄がかけられました。
「いったん連行する。上からの命令だ。」
オ捕校(ポギョ)はテギルに言いました。

拷問場。
テギルはテハの隣で拷問されていました。
「自白したら放免してやる。お前が奴を捕まえたのか?」
武官はテギルに尋ねました。
「待ってください。すべて見たでしょう。聞く必要がありますか?」
テギルは(狎鴎亭(アプクジョン)にいたと思われる)武官に言いました。
「貴様!」
拷問官はテギルを叩きました。
「奴を捕らえたときに四歳ほどの子どもがいたはずだ。その子を見たか?」
「逃亡した奴婢を捕まえたら褒美をくれてもいいはずなのにガキを見たかだと?知るかーーー!」
「やれ!」
「うわーーーっ。あーー!」

宿屋。
ソルファはテギルに縫ってあげた衣を抱えて旅立ちました。

書院。
オンニョンは石堅(ソッキョン)を背中に隠して頭から上衣を羽織り旅立ちました。

拷問場。
「ガキのことですが・・・あのガキのことですが・・・見てません。はっはっはっは。」
「貴様!」
「やめなさい。」
ファン・チョルンが現れました。ファン・チョルンはチョ先生を連行していました。
テハはファン・チョルンを睨みました。
「左相(チャサン、左議政)には黙ってやる。行くぞ。」
尋問官と拷問官は席を外しました。
「友と再会したかのごとく嬉しいぞ。世の中を恐れぬお前からはじめる。これで痛めつけてやる。尋問はそのあとだ。」
ファン・チョルンは焼きごてを手にするとテギルの方に向きました。

感想

テギルとテハ、そしてチョ先生が同じ拷問場に揃いました。テハの部下とチョ先生の同志がどれほどやられたのかはわかりませんが・・・少なくともクァク・ハンソムは生きているかもしれませんね。石堅(ソッキョン)王子とオンニョンも命が危ないです。テギルはテハを左議政に引き渡しても一文ももらえませんでした。テギルは自分に賭けられたと思われる賞金五千両と、テハの捕縛の賞金を帳消しにするといったん交渉しましたが、やっぱりイ・ギョンシクに捕らえられてしまいました。テギルはなぜ捕まったのか、逃げようと思えば雑魚を蹴散らせるほどの力はあったのに、よくわかりませんね。家族を亡くして意気消沈してどうでもよくなったのでしょうか。テハもオンニョンが奴婢(両班の身分を買ったことは知らないみたいです)だと思いショックを受けていました。テハはつまりそういう人、両班と奴婢を区別する人だということを演出していました。テハはこの時点では奴婢なのに自分は奴婢だと思ってない。

ファン・チョルンは頭目のチョ先生だけはなぜか殺しませんでしたね。出世のためにチョ先生は王宮で大逆罪で裁かれ自分は功臣として認めてもらう必要があったのでしょう。イ・ギョンシクもそんなファン・チョルンを「あやつめ。とうとう本気を出しおったか」くらいに思っているのでしょう。

そして奴婢の賊というか、世の中をひっくり返すための集まりが意外と大きいといいますか、二千百人程度の鉄砲隊を養成していることがわかりました。この集団の「あのお方」は両班を奴隷にするみたいなことを言っていたような気がしますが・・・オッポクはそうは考えていないようでした。

早くもテギルは味方を失ってしまいましたが・・・これからどうなるのでしょう。続きが楽しみです。

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