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チュノ推奴17話の詳しいあらすじネタバレ

チュノ17話 -推奴-処刑の日

チュノ 韓国ドラマ

目次

あらすじ詳細

拷問されるテギルとソン・テハ。そこにファン・チョルンがチョ先生を連行して現れました。尋問官と拷問官は席を外すとファン・チョルンはテギルに焼き鏝(ごて)を当てようとしました。テギルは自由に動く足を使い抵抗しました。
「旦那様。褒美をくださいよ。逃亡した奴婢を捕まえたのにこんな仕打ちはあんまりだ。」
「自分の置かれている状況がわからないようだな。」
「関係ないことに巻き込まれたくないだけです。放免してくださいよ。この御恩は必ずお返ししますから。ね?ナウリ。」
「人の急所はいくつあると思う?秘中(ピジュン)、檀中(タンジュン)、水月(スウォル)、そして電光(チョングァン)。」
ファン・チョルンはテギルの肝臓のあたりを二本の指で突きました。
「うっ・・・!」
「殴られると息をするたびに痺れが走りる。」
「あ・・・・ぐぁ・・・・。」
「貴様も貴様の仲間も目つきが気に入らぬ。」
「貴様だったのか・・・ぐぁ・・・・・・。」
「言葉に気を付けろ。」
「チェ将軍とワンソンは・・・・・どうした。」
「知らぬ。野垂れ死にしていないなら殺されているだろう。」
「俺の兄貴と弟をどこへやった!」
「ここは貴様のような奴が質問できる場所じゃない。」
「俺は・・・テギルだ。イ・テギルだーーー!覚えて置け。貴様が死ぬときは、俺がその場にいる。貴様が小細工しなければ・・・・あっ・・・。」
ファン・チョルンはテギルの頬を叩きました。
「覚えておこう。」
ソルファは雪が積もる山道を歩いていました。ソルファは泣かないように努めていました。

オンニョンは石堅(ソッキョン)を背負い雪の積もる街道を歩いていました。
「王子様。大丈夫ですか?」

拷問場。
「気概はあるが軟弱な奴だな。」
ファン・チョルンはテギルに水を浴びせました。テギルは手首を縛られ吊り下げられたまま意識を失っていました。ファン・チョルンはテハの方を向きました。
「私の番か。さあやってくれ(直訳すると"そなたやれ"と意味不明な日本語に)。」
テギルと同じ格好で吊り下げられているソン・テハはファン・チョルンに言いました。
「命令なら従おう。」
ファン・チョルンは皮肉を言うと焼き鏝をテハに当てました。
「ぐぁっ・・・・ぐぁっ・・・・・!」

清のヨンゴルテ将軍が滞在している宿。
「何だと!王孫がいないだと?」
ヨンゴルテ将軍は声を荒げて椅子から立ち上がりました。
「誰かが済州島から王孫を連れ出したようです。」
部下は答えました。
「誰かとは?」
「おそらくソン将軍かと。」
「つてを使って朝廷を調べて来い。」

拷問場。
「ソン将軍。大丈夫か?」
椅子に縛られているチョ先生はテハに声を掛けました。
「そちの番もすぐだ。黙っていろ。死んだ仲間がうらやましいだろ?」
「死んだ仲間・・・・・・?すべて・・・お前が殺したのか?」
「一人くらいは生き残りがいるかもしれん。」
「“我ら(テハとチョルン)”の部下だったのに!」
「一時たりともあの者たちが私の部下だったことはない。私はお前の命令に従っていただけだ。」
「もう・・・お前を友とは思わぬ。ともに歩んだ記憶もすべて・・・消し去る。」
テハは内面に怒りを溜めました。
「その言葉を待っていたぞ。」
「お前は、私がこの手で殺す。」
「礼を言うぞ。罪悪感がなくなった。連れの女が王孫といるようだな。」
「鉄が冷めるぞ。早くしたらどうだ。」
「女もじきに捕まる。雲住寺(ウンジュサ)に通じるすべての道で検問が行われる。」
ファン・チョルンは焼き鏝をテハに押し付けました。
「ぐっ・・・・!」

王宮の一室。
パク・ジョンスはイ・ギョンシクに水牛の角の値段が三倍になり仁祖(インジョ)が王孫を赦免して清との交易を続行することになったと慌てて言いました。
「王様の心を読むのだ。そちが左右賛成(チャウチャンソン)の座に就くためにもな。」
イ・ギョンシクは餌をちらつかせるとパク・ジョンスは従順な犬になりました。
「私はどうすればよいのですか?」
「王孫の赦免を認めることはできぬ。しかしそれで軍事力に問題が生じれば責任は免れん。」
「王孫の別の事件を持ち出してこの論争を終わらせてはどうですか?」
「そんな事件があるのか?」
「謀反なら十分ではありませんか。チョという学者がいます。王孫を捜す前にこの者を謀反の罪で・・・。」
「はっはっは。老い先短い私にはわからぬ。」
「私にお任せくださればうまくしてみせます。」
拷問場。
「私は刑曹の仕事をしに来たのだ。」
パク・ジョンスが意気揚々と部下を引き連れて現れました。
「私にお任せを。」
ファン・チョルンは言いました。
「そちは官職が無いだろ?」
「大監(テガム)。」
「そちは大監(テガム)の婿殿でも役人の仕事に割り込むな。連れていけ。」
パク・ジョンスが命じると部下は声を揃えてイェと言いました。
「行きません。」
ファン・チョルンは拒みました。
「つまみ出せ!」
「そちは覚悟があるのか!(死にたいのか)」
ファン・チョルンはパク・ジョンスの部下たちを脅しました。パク・ジョンスは部下に外に出るように命じました。
「頼むから従ってくれ。私も本意ではないが左相(チャサン、左議政)のご命令だ。さあ。少し外に出てくれぬか?早くここから行ってくれ。」
パク・ジョンスは下手に出るとファン・チョルンに頼み込みました。ファン・チョルンとパク・ジョンスは一緒に外に出ていきました。

「ソン将軍。ソン将軍よ。そなたと私は方法論は違っても志は同じだ。そして結果も同じだ。ならば口を閉じたまま死のう。歴史に刻まれなくとも忘れられはしまい。ソン将軍。」
チョ先生はテハに話かけました。
「王孫様は・・・どう・・・・・・なりましたか?」
「そなたの夫人と書院を出たからおそらく無事だ。」

「こやつを連れ出し二人を投獄しろ。」
パク・ジョンスが戻ってきました。

「花束を投げたら〜まさかこうなるとは〜私の愛する人よ〜。」
ソルファは河畔で歌いながら踊りました。

テハとテギルは牢屋に投げ入れられました。

オンニョンは石堅(ソッキョン)を背負い雪道を歩んでいました。
夜道。
チェ将軍とワンソンは荷車に並べられていました。
「ワンソン。動けるか?」
チェ将軍はワンソンに声をかけました。
「兄貴・・・片方の足が言うことをきかない。兄貴は?」
「左手の感覚がない。」
「どうする?」
「気力の回復を待っていられない。投獄されたら命はないぞ。」
「ぐぁ・・・。よっ・・・(=よっこらしょ)。」
ワンソンとチェ将軍は痛みをこらえて 起き上がると荷台から転げ落ちました。
「お前ら!助けてやったのに逃げる気か!」
武官は怒りました。チェ将軍とワンソンは武官を倒しました。
「早く逃げよう。どこへ行くんだ?」
チェ将軍とワンソンは肩を抱き合いながら支え合いました。
「あそこしかないだろう。」
「あそこって?」
「チャッキのところだ。養生しつつテギルに連絡するんだ。」
「あ〜チャッキは嫌いなのに。あ〜痛い。待ってくれ。一里も進まないうちにくたばっちまいそうだ。」
「もうすこしだけ頑張ってくれ。」
「兄貴。あれで行こう。」
ワンソンは荷台を引いていた牛を示しました。

牢屋。
テギルは目を覚ましました。隣の牢屋にはテハが座っていました。
「生きていたか。」
テハはテギルに言いました。
「残念だったな。」
「急所を殴られて気を失っただけかと。」
「お前のように(権力に)逆らう理由はない。」
「名分と名分の対決がお前にわかるのか?」
「無駄話は終わりだ。教えてくれ。」
「何をだ。」
「お前らの話は聞いたぞ。今オンニョンが王の孫を連れて逃げてるんだよな?」
「私はオンニョンなどという女は知らぬ。私の夫人(プイン、妻)は姓はキムで・・・名はヘウォンだ。」
「ふっ・・・一緒に済州島に行ってたんだろ?よくあんな危険な場所に女を連れて行ったな。」
「困難を分かち合うのも、愛だ。」
「はははははは。ははははは。」
テギルは格子越しにテハに拳を突き出しました。テハはテギルの拳を掴みました。
「今、役人どもが王孫を捜してる。つまり標的はオンニョンだ。」
「お前には関係ない。」
「革命や新しい世の中がそんなに重要か?女一人守れないで世の中を論じられようか。護る自信もないくせに、なぜだ!なぜ俺を殺さなかった!なぜだーーー!」
テギルはテハの襟首を掴みました。
深夜の両班の家の門。
「奥様に会わせてくだい。」
オンニョンは門を叩き出てきた使用人の女に言いました。
「どこのどなたですか?」
「直接伝えます。」

庭。
「初めて見る顔ね。」
両班の夫人はオンニョンに言いました。
「恥は承知です。一晩泊めてください。家の用で遠出したところ夫が病で倒れ療養中です。それを知らせるために家に戻る途中ですが日が暮れてしまいました。子を背負う母の気持ちをお察しください。」
「使用人を行かせればよいのになぜ女の身で無理をしたのですか?」
「使用人は二人おりましたが一人に薬を買いに行かせ、もう一人は官庁に向かわせたのです。」
「ご主人は官職に?」
「はい。位は低いのですが、一応知らせるべきと思ったのです。」
「そなた夕食は?」
「私はいいですが、この子には是非・・・。」
「どうぞおあがりください。」
両班の夫人の表情が和らぎました。

ソルファは林の中で焚火をして野宿していました。ソルファは野犬の声に怯えました。

牢屋。
テギルとテハは口々に気持ちをさらけ出しました。
「すべては過去の縁なのだ。哀れみも悔やみもすべて忘れる。・・・お前ではなく私のことだ。」
テハは自分について語りました。
「俺は絶対に生き延びてここから出る。生きて仲間を殺した奴に復讐しなければ。恩は返さずとも仇は必ず返す。俺たち(推奴師の)の生き方だ。」
「必死に生きて名誉ある最期を遂げられれば、それでよい。」
「クソみたいな考えは捨てて生き延びろ。生きて守るべき人を守り救うべき人を救え。窮すればどこかへ逃げて身を隠せばいい。」

両班の屋敷の外。
オッポクとクッポンは家の中を偵察していました。
「オッポクお前さんよ。いくらあのお方の命令でもこんなことしていいのか?これじゃ盗賊と同じだ。」

回想シーン。
「いいえ違います。目的は我々の勢力を拡げ、奴婢を開放することです。地位の高い両班から強奪します。金を奪い武器を買って奴婢証文を燃やします。」
あのお方はオッポクたちに言いました。チェボクは(女の身なので部屋に入れないのか)扉の外で盗み聞きしていました。
「あの・・・・・。手始めに俺の主人の家に入ってはどうですか?」
オッポクは言いました。
「“兄貴”の家は官職になく奪う物も少ないです。」
あのお方は言いました。
「俺を兄貴だなんて・・・。」
「朝廷では地位、地域では年功序列です。」
「え?」
「偉そうにすみません。明心宝鑑(めいしんほうかん、明の儒学の書物)に下の者は歳が重要と書かれていたもので・・・。うえにあなた方は私より年上です。敬語はやめてください。」
「いいや。大事を成すときは上下関係が重要です。」
オッポクはあのお方に言いました。

標的の家の外。
オッポクとクッポンは火縄銃を構えて狙いを定めました。

回想シーン。
「銃のうまい者が塀の向こうで援護する。残りは鎌や棒を使って庭で見張りをしてください。ピョンヤンでは棒を武器に三人もやりとげました。今回は銃もある。」
あのお方は皆に言いました。
「安心して行け。背後を襲われたら私が銃でぶち抜く。」
オッポクは仲間に言いました。
「今後両班どもは恐怖に支配され奴婢たちは世の中を覆せるという希望を抱くでしょう。」

標的の家の外。
チョボクは捕校(ポギョ)が来たら笛を長めに二回吹いて逃げる見張りを務めていました。あのお方は捕盗庁(ポドチョン)の厩の近くに逃げればよいと指示を与えていました。

オッポクとクッポンはいっそ王宮の近くに逃げようかと冗談を言いました。

標的の家の庭。
「出て来い!出て来い!」
あのお方は先頭に立ち仲間の奴婢とともに部屋の中に向かって呼びかけました。
「ここを誰の家だと思っている。出合え!ジョン。ウク。すぐ来い!」
両班の男は私兵を呼びました。すぐに何人もの私兵が庭に出て来ました。
「ここの食格か?」
あのお方は言うと剣を抜きました。
「官庁に引き渡せ。」
両班が命じると戦いがはじまりました。奴婢たちは怯えながら鎌で剣を受け止めました。オッポクとクッポンは一人ずつ狙いを定めて狙撃しました。

“あのお方”は仲間に両班の男を引きずり出すように促しました。奴婢たちは怯えながら両班に近づきました。
「何をするのだ!」
「やー!」
両班は倒され奴婢証文は燃やされました。
「燃えているのは奴婢証文ではなく奪われた人生です。奴婢証文も燃えたので逃げたい人は逃げなさい。この金ももともとはあなた方のものだ。だが両班と同じことをすれば必ず捜し出して処罰します。」
あのお方が言うとその家の奴婢たちは金を持って逃げました。
イ・ギョンシクの家の縁台。
「ご苦労だった。例の仕事は失敗したがともかく目的は果たした。」
イ・ギョンシクはファン・チョルンの苦労を労いました。
「お断りします。」
「ふっはっはっは。断るとはな。ではどうしてほしい?」
「任された仕事です。」
「未練が多いな。」
「失礼します。」
「待ちなさい。」
イ・ギョンシクはファン・チョルンに酒を注ごうとしました。ファン・チョルンは反応しませんでした。
「王孫を殺すことがそれほど重要か?」
「あなた様のご命令です。」
「ならば王孫の命と引き換えにそちの命を差し出せるか?」
「・・・・・・。」
「男が仕事をするにあたり命を懸ける覚悟はなかったのか?」
「命がけでした。」
「そちも王孫もまだ生きているではないか。」
「私の死をお望みですか?」
「ふっはっはっは。まさかあり得ぬ。そちは私の婿だぞ。」

チョン・ジホは左議政の大きな屋敷の家の門前にいました。

「さあ飲め。王孫を連れて逃げている女もじきに捕まるはずだ。検問があるから長くは逃げられまい。」
イ・ギョンシクはファン・チョルンに言いました。
「待てません。ソン・テハとイ・テギルという推奴(チュノ)師、それに儒学者もいます。」
「そちは私を超えたいと思わぬのか。超えなさい。」
「無理でしょう。」
「安心して娘を任せたいのだ。そちが済州島に行ったことは誰も知らぬ。ソン・テハもその推奴(チュノ)師も儒学者もいずれ消えるだろう。」
「ならば王孫はどうするのですか。」
「謀反の風が吹き朝廷は平穏を取り戻すだろう。野心を抱いた者は子々孫々ひどい目に遭うだろう。」
「計略を?」
「そちは見て学びなさい。」
「うまくいくかどうか・・・。」
「計画どおりに行かなければそちは意を貫けばよいのだ。明日から訓練院に行け。判官の地位が空いている。」

牢屋。
「どうだ。奴婢になって幸せか?」
テギルはテハに話しかけました。
「奴婢になったことはない。」
「はは、ははは。額に烙印を押されてもまだ両班のつもりか?」
「奴婢のように話し奴婢のように振舞ったが心は屈していない。」
「本音と建て前ってやつだな。お前が世の中を変えたら実現してくれよ。奴婢の苦しみから逃げる者も追う者もいない世の中を。俺みたいな推奴(チュノ)師がいない世の中を。愛さえも思い通りにいかない。世の中はクソだ。」
「・・・・・・明日、我々は死ぬ。」
「死ぬ?俺が死ぬ?はは。俺は死なない。」
「この世は気概だけで生きられるほど易しくはない。」
「気概がなければ俺はとっくに死んでたぞ。」
「人は誰でも死ぬ。だから悔しいとは思わない。ただ死ぬ時を自分で決められない。それが残念だ。」
「縁起でもねーぞ。死にたくても、死ねない理由が・・・誰でもひとつはあるもんだ。」
テギルが合図をすると隣の牢にいた囚人がテギルの肩をもみはじめました。

チョ・ジホは塀を乗り越えかけてファン・チョルンの姿を見つけてやめました。
「あいつ!」
チョ・ジホはファン・チョルンの後をつけると弓を構えて背中に狙いを定めました。
ファン・チョルンは矢をかわし剣を抜きました。
「クソォッ。」
「チョン・ジホか。竹の弓で私を殺すつもりか?音は矢より早く届く。」
ファン・チョルンはジホの矢を再びかわしました。
「ひっひっひっひ。きえーーーーーーっ!」
ジホは剣を抜きました。
ファン・チョルンはジホの剣を打ち落としました。チョン・ジホは奇声をあげながら走って逃げました。
「のたれ死にせずに生きろチョン・ジホ。本当の恐怖が何かを教えてやる。」
ファン・チョルンは官職に就くこともあり、チョン・ジホをあきらめました。
「虎の髭を抜き損ねた。」
チョン・ジホは(作戦があったのか)悔しがりました。

清のヨンゴルテ将軍は部下からソン将軍が投獄されたという報告を受けていました。
ヨンゴルテ将軍は朝廷が石堅(ソッキョン)王子の報告を受けていないので誰かが隠していると考えました。

牢屋。
「テギルー。兄貴だぞ。」
チョン・ジホはテギルに声を掛けました。
「こんな汚いところまで尋ねてくるとはな。」
テギルは呆れました。
「捕校(ポギョ)のやつらに酒を飲ませると簡単さ。」
チョン・ジホは牢の前でしゃがみました。
「見物か?」
「テギル。皆死んだぞ。俺がおぶって育てた奴はお前以外みんな死んだ。」
「俺はおぶってもらった覚えはないぞ。」
「ひっひっひ。お前に飲ませる乳のために物乞いをしたぞー。」
「無駄話はやめて本題に入れ。」
「ここだけの話だがお前を出してやる。」
「笑わせる。そんなことできるわけないだろ。」
「何を言う。俺はお前の兄貴チョン・ジホだぞ。教えてやっただろ。恩は返さずとも仇は返すと。ここから出してやるから一緒に仕事をはじめよう。テギル。俺たちの縄張りで皆死んだんだ。生きてるのはお前と俺だけさ。へっへっへっへっへ。へっへっへっへ。」
次の日。
オンニョンは検問に並んでしまい後に引き返せなくなりました。

牢屋。
テギルとテハは処刑台に連行されました。

処刑台。
ファン・チョルンは吊り下げられた絞首刑用の縄を見ながら待っていました。
テギルとテハが処刑台に乗せられました。街の人々が見守っていました。

関所。
子連れの両班の女が連行されました。オンニョンは指を口で噛むと石堅(ソッキョン)の唇に血を塗りました。

処刑台。
「処刑の前に罪人の身元確認を。一人目。イ・テギルか?」
パク・ジョンスはテギルに言いました。テギルは答えませんでしたパク・ジョンスが命じると処刑人はテギルを叩きのめしました。
「あの者はまだ覚悟ができていないようだ。私からやってくれ。」
ソン・テハはパク・ジョンスに言うとテハも鞭打たれました。
ファン・チョルンは打ちのめされるテハを見て満足すると立ち去りました。

関所。
「子が喀血して人のいない場所にと医員に言われました。ゴホッ。ゴホッ。野原で衣服を焼くようにと。」
オンニョンも口から血を流しながらせき込みました。
「行きなさい。」
オンニョンは関所を通されました。

処刑台。
テギルは民衆の中にクッポンを見つけました。オ捕校(ポギョ)もテギルを見守っていました。
「死刑になる理由は何ですかーー?俺は悪いことをしていません。どんな罪で俺の首を吊るのですかーー!」
テギルは大声で言いました。
「よく聞け。この罪人は個人的に推奴(チュノ)師を請け負い奴婢を生け捕りにせず乱暴に扱い死傷者を出すことも多く・・・。」
「奴婢が逃亡するのは犬が飼い主を噛むのと同じことです。ゆえに噛んだ犬を殺したら罪になるのですかー!数年前のことです。逃亡した奴婢を捕まえてやったらあんたは叩き殺しましたよね!」
「ネイノン!」
「また、この罪人は他の推奴(チュノ)師と衝突が多かった。チョン・ジホの仲間を殺し自殺に見せかけるなど数件の殺人に関わったゆえに厳罰に処する。最後に言いたいことはないかね?」
「罪とは・・・鬼が犯すもので雷は枯れ木に落ちるものでしょう。やーー!ははは。」
「貴様。最後まで生意気な奴め。執行しろ。」

テギルは涙をこぼし抵抗しました。
「やめろ!」
「アイゴー。」
人々はテギルを哀れに思いました。

関所の近く。
「待たれよーーー。まだ尋ねたいことがある。身元を答えなさい。」
役人はオンニョンに駆け寄りました。

処刑台。
テギルの首は縛り上げられました。テギルの体は持ち上がると首にかかった縄を取ろうともがき苦しみました。

「私は死んで花になりあなたは死んで蝶になる。青き山を訪ね千年万年生きるとも。ああ。私の愛する人よ。私の愛する人よ。(ソルファの歌声)」

「テギルだーー!」
テギルは叫びました。

感想

今回も面白かったです。なんとチェ将軍とワンソンが生きてたとは。ボーナスチャンス!?あの恐ろしいターミネーターのファン・チョルンが二人を、そしてチョン・ジホを生かしておくとはまったく理解できませんし特別な理由もありません。設定上あり得ないと思うのですが、死んだと見せかけて生きてるのはよくあるパターンですが。次回の予告を見てるとテギルとテハは無事らしいです。テギルを殺したがっていたチョン・ジホがテギルに歩み寄ってくるのもおかしな話です。ドラマを面白くするために登場人物の心の理論がめちゃくちゃになってしまいました。

テギルのテハへの誤解はファン・チョルンが正直にやったと言ったことで解けました。

テハは武人らしく潔く死にたいと思っててテギルはそんなテハに志があるならしぶとく生き抜いてやれと言いました。死にたくないと泣くテギルは死ぬ覚悟なんてクソくらえと思ってるのでしょうね。

そしてなぜか朝鮮にいるヨンゴルテ将軍。実在の人物としてあり得ない行動ですが、昭顕世子(ソヒョンセジャ)と親しかったのか石堅(ソッキョン)と世子の側近のテハに親しみを感じているようです。

テハを裏切ったチョ先生が「おいソン将軍、しっかりしろ!」と親しそうに声を掛けていたのも不思議ですねぇ。テハを利用するための道具として思ってたのにどうしてそんなに親しくできるのか。演技のための演技かと思ってしまいます。

オッポクたちは、まだどの程度の勢力になっているのかイマイチわかりません。「あのお方」もずいぶん若いようですし、彼一人で組織を大きくできたはずがありません。

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