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「大王世宗(テワンセジョン)」(全86話) 第62話 報復か正義か あらすじとネタバレ感想

「大王世宗(テワンセジョン)」(全86話) 第62話 報復か正義か あらすじとネタバレ感想

62話 報復か正義か あらすじ

キム・ジョンソたち集賢殿の学士はチョ・マルセンの罪が不問にされそれと引き換えにマルセンにヨンシルを認めさせたことを不満に思いました。チェ・マルリは笑い、キム・ムンを殴りました。マルリは「いい人そうだ、感動した、話しやすい人だ」と言っていた自分を恥じてムンに怒りを向けました。シン・ジャンも「いったいまともな奴はどこにいるのだ!と」怒りました。内官のオグンは目に涙をためて彼らの前に現れました。

宮殿の公主の寝所ではたくさんの泣き声が聞こえてきました。心優しいジョンソ公主はなくなりました。世宗はジョンソ公主を抱いて泣いていました。世宗は「"後"が"今度"があるものだと思っていた」とジョンソをかわいがれなかったことを後悔しました。

チェ・マルリはチョ・マルセンを弾劾しようと言いました。隠し財産を守るためにシム・オンを殺した罪でも。ユ・ジョンヒョンもだとシン・ジャンは言いました。ホ・ジョ、ピョン・ゲリャンも、私も同罪だとキム・ジョンソは言いました。チョン・インジはやめろと言いました。
チョン・インジ「必要な臣下だったからだ。たとえ義父を逆徒にした臣下でも必要だったからだ。彼らは今の我々よりも有能だろ?」
チェ・マルリ「シム様は密室政治の犠牲者だ。逆徒に仕立て上げられて殺された。このままでいいのか?誤った過去が放置されてきた結果、不正をした者をかばい取引するような政治になった。」

ホ・ジョ「何をしているのだ?」
キム・ジョンソ「歴史を正している」

(カットされているのか意味がわからず)

マルセンやユ・ジョンヒョン、ユン・フェたちは集まって政治をしていました。そこにホ・ジョが表れ報告しました。
ホ・ジョ「王様の裁可があっても、もう出勤できません。歴史を正すそうです。逆徒として殺されたシム・オンを復権させると。当時かかわった者たちの名簿があります。司憲府と司諫院が上奏するそうです。ここに書かれている者は解決するまで国政に携わることができません。」

都の民たちはジョンソ公主の喪に服して白装束でおいおいと泣いていました。昭憲王后は父の復権などできるはずがないと父を殺した世宗を信じませんでした。

ファン・ヒは諫言を拒否する拒諫をするべきですと世宗に言いました。ユン・フェは拒諫は暴君のすることですと言いました。
世宗「府院君シム・オンは逆徒か?」
ファン・ヒ「逆徒では、ございません。」
世宗「では余に拒諫するのは間違っておろう。」
ファン・ヒ「明国へ派遣するホ・ジョとピョン・ゲリャン、北方への出動が急がれるチョ・マルセン、彼らが都で足止めされていることも正しくありません。」
世宗「同副代言、余には上奏を拒絶する理由が見つからぬ。派遣する役人を選びなおして名簿を出せ。」

ファン・ヒ「ほかに人材がいるか?」
ユン・フェ「探してみます。」
ファン・ヒ「我々には時間がない。」
ユン・フェ「承知しております。」

(カットされているのか意味不明な会話)

ユン・フェ「このままでは状況が悪化します。」
ユ・ジョンヒョン「先に始めたのは王様のほうだ。」
ユン・フェ「殿下には拒諫する理由がないのです。」
ユ・ジョンヒョン「その意思がないのだろう。こうして政治的報復をする気ではないか。」
ユン・フェ「報復などとんでもない。シム様は逆徒ではありません。」
ユ・ジョンヒョン「逆徒にしたものたちが逆徒になる。それが報復でなくて何だ。この戦いを受けて立つと王様につたえよ。王様の命令はたしかにわかった。」
ユン・フェ「それなら、また密室政治ですか。ならば大司憲と大司諫を呼んできましょうか。権力のある二人です。懐柔するには金が要りますね。」
ユ・ジョンヒョン「忠告、感謝しよう。」
ユン・フェ「大監。かつて鏡城で同じ夢を見たはずです。覚えておいでですか。」

ファン・ヒは世宗に拒諫するように説得しに来ました。
世宗「拒諫とは、王が使用できる最も大きな権道だ。そなたは権道を行使してはならぬと言った。」
ファン・ヒ「恥知らずな罪を犯しても有能なら捨てないと殿下はおっしゃいました。」
世宗「権力は刀だともそなたは言った。」
ファン・ヒ「彼らを処分するのですか?」
世宗「義父上は逆徒ではない。義母上が苦しめられる理由などない。幼い娘でもわかる単純な真実から余は長い間目を背けて避けてきた。理由はわかるな?」
ファン・ヒ「彼らは今でも殿下に必要な臣下です。」
世宗「必要だから我慢してきたわけではない。怖かったのだ。」
ファン・ヒ「殿下。」
世宗「経験豊富で老獪な奴らが結束したらどうなるか。そして反旗を翻せばどうなるか。果たして余に制圧する力はあるのか。いつも恐れを感じて避けてきたのだ。だからあれほど娘に頼まれても決断することもできず悩むだけだった。結局は、何もできなかった。そして娘に先立たれた。余はもう真実から目を背けぬ。前領議政シム・オンの復権を認めるつもりだ。」

ユ・ジョンヒョンはファン・ヒ、ユン・フェ、チェ・ユンドクを代わりの使臣として世宗に報告しました。マルセンたちは王権に挑みました。「今回はしっかりと勝たせてもらうぞ。政務の優先順位もわからぬ青二才にこの国を任せることはできぬ。」集賢殿の学士たちは王手だと悔しがられました。チェ・マルリは命を懸けてでも退くことはできないと言いました。

ファン・ヒは昭憲王后に頼みに行きました。

昭憲王后はユ・ヒョンジョンを呼びました。
昭憲王后「6年前、父を冷たい土の中に葬りました。そして今日、幼い娘が旅立つのを私は見送りました。そんな哀れな私を見て夫が恨みを晴らしてくれると言っているのです。ありがたいことです。そなたにとって私の父は何ですか?単なる逆徒ですか?だから王様の意に逆らい復権に反対なのですか?王様は矢を放つでしょう。私は止めないつもりです。よく考えなさい。どうこたえるかでそなたひとりくらい守ることはできます。答えなさい。そなたにとって私の父は、今でも逆徒ですか?父は言っていました。そなたは慎重な人だとよく話していました。だからこの未熟な娘とは違った答えをそなたに伝えたい。そう父は願っているような気がするのです。これは慶昌府(キョンチャンブ、王后の公務を遂行していた部署)が採択した公式見解です。父の思いでもあります。司憲府司諫院、集賢殿にも送りました。すべての者に従うように申し付けます。私は政治を知りません。それでも決心したのは家族のためです。家長が逆徒になれば家族も同罪です。その苦痛がどれほどかわかっています。私もまた犠牲者だからです。大監と家族のことは私が守ります。だからそなたはその手で選んだ賢者に王様に仕えることだけを考えてください。」

朝鮮の国母である王后の意見を述べる。父であり前領議政であったシム・オンの復権は望まぬ。当時の責任者への処罰も道理に合わぬと考える。速やかにすべての論争をやめよ。国母の願いである。臣下たちはこれを軽んじてはならぬ。

ユ・ジョンヒョンが集賢殿に来ました。「探られたいなら取引はどうだ?取引の条件が私の辞職でも断るのか?シムを逆徒にした主犯は私だ。私が責任を取って退くことでこの問題を終えたい。」
ユ・ジョンヒョンはシム・オンの夫人の復権は私が命に代えても訴えると約束しシム・オンは逆徒ではなかったと認めました。
ユ・ジョンヒョン「歴史を正すこと、いや違う、われらの世代の過ちを繰り返さぬことを課題に残させてほしい。ここを密室政治の場にしてくれるな。朝鮮のすべての知恵が集結する真の集賢殿にしたい。すまない。大きな宿題を残して去っていく無能な上官を許してほしい。」

(雄大な音楽♪がどばーんと流れる)

(ユ・ジョンヒョンなぜいきなり善人になってしまったのでしょう!?)

昭憲王后は父の墓をなでながら涙を流していました。
世宗「夫人にとってつらい決断だっただろう。」
昭憲王后「私ではありません。亡き父の決断です。国王とは後ろを振り返る者ではないとそう言っていました。時に泣く場所が必要な場合は中宮殿にお越しください。これからは子供に涙を拭かせないでください。そんなことだから娘に泣き虫などと言われるのですよ。ずっとひとりでおつらかったでしょう。王様は国母が一番に心を寄せるべき民なのに、長い間ひとりにしてしまいつらい思いをさせてしまいました。もう、無理はしないでください。あなたの苦しみや痛みを分かち合うこと。それを私の役目として受け止めます。」
世宗は王妃の手を取り抱き合いました。

感想

今回の話はあまり面白くありませんでした。無理やり感動につなげようとしているところが・・・かえって不自然であり、臭いセリフを当時の朝鮮の貴族が吐いていたとは考えにくいという私の偏見もあってか、朝鮮というものは「王と妃」や「龍の涙」「武人時代」に近かったのではないかと思っているのできれいな歴史ドラマはかえってドン引きしなくもないですw昔の朝鮮の王様や王妃様って今の西欧の王室みたいに常時笑顔でいるというものではなく、もっと恐ろしい形相を常日頃からしているんじゃないかなーと思うのです。だってあれだけ外敵や内部の肉親の脅威が常にあれば自然と厳しい顔つきになって緊張していて本来の寿命よりも短命になったのは無理もないと思うのですwユ・ジョンヒョンや後に彼らを裏切るチョン・インジの立派なセリフなんてあり得なさすぎでしょう♪ここでいう密室政治はある意味、側近による密室政治を行った世祖(首陽大君)への批判とも思えますね。

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