韓国ドラマチョン・ドジョン鄭道伝41話のあらすじネタバレ感想
あらすじ
李成桂「ちゅぐんちゅぐんちゅぐん・・・その言い方はやめてくれ。東北面で静かに余生を過ごそうと思っている。三峯はもうあきらめなさい。都城が嫌なら一緒に東北面に来ればよい。酒を飲んだり狩りをしたり時々謎ときをしたり、そのほうが大業で血を流すよりよっぽど人間らしく生きられる。」
鄭道伝は禅位に失敗したが君子の国を作るという約束は守ると言いました。李成桂は大業も玉座にもこれっぽっちも未練はない、その話はもうやめようと言いました。
李成桂「私が王として政務を務められるのはせいぜい10年か20年だ。王になりたくて忠臣を流罪や死刑にして鄭夢周の命を奪わせた野蛮な李成桂の時代は長く続くと思うか?100年1000年私の国が永遠に続くと?私は愚かではない。まともな者なら王になるはずがない。」
鄭道伝「私は主君を聖君と呼ばせて見せます。」
李成桂「私が王になったら真っ先にすべきことは何だ?私を盗賊だと思っている者は?王だと認めない王氏や貴族イ・セクの弟子たちは?みな捕まえて殺すことになる。そんなことでは聖君になれない。」
鄭道伝「私の名で、私の手で殺します。この旅でそう決心して帰ってきたのです。主君は日の当たるところでお過ごしください。私は日の当たらないところで新たな敵と戦います。主君、国璽を受け取ってください。」
李成桂「お前の気持ちにこたえられない。圃隱先生が死んだ瞬間に大業も何もかも終わってしまった。」
鄭道伝「圃隱は死にましたが戦いはまだ終わっていません。私たちは間違っていましたか?民を守れない国を滅ぼして民本の国を建国しようとしたのは間違いでしたか?」
李成桂「私の正当性を証明する圃隱先生は死んだ。圃隱先生がいない今、私イ・ソンゲは王になれない。」
鄭道伝「生きている人たちは?明日への希望に生きる哀れな民を見捨てるのですか?」
李成桂「私が王にならなくても民は生きられる。生きている者たちはどうにかして生きる。」
鄭道伝「息をしているだけです。人間らしく生きるべきです。それこそ我々が目指していた大業です。この国に苦しんでいる民がひとりでもいる限り大業は続きます。私が生きてここから出ることはないでしょう。主君、どうかお願いします。玉座に就いてください。」
夜になりました。部屋にはあかりがつけられないままチョン・ドジョンはイ・ソンゲのもとで侍った姿のまま動きませんでした。
イ・ソンゲ「三峯よ。玉座に就いたら三峯が言っていたように民が人として生きられるそんな国を建国できるか?」
鄭道伝「必ず、そうしてみせます。」
李成桂「私があの世に逝ったら圃隱先生と出会うことになる。圃隱先生に恥ずかしくない国を作れるか?」
鄭道伝「私が必ず誇れるような国を、全力で作ります。」
李成桂「その言葉に、三峯お前の命を賭けられるか?」
鄭道伝は李成桂の部屋から出てきました。
鄭道伝「先ほど、この国の新しい王が誕生されました。」
李芳遠たちは大業が果たされたことをとても喜びました。
ペ・グンニョム「新王の誕生を祝って千歳ー!」皆はチョンセーと合唱しました。
李成桂は「玉座はお前の地獄となるだろう」という李仁任の言葉を思い出していました。
李成桂の即位式が盛大に行われました。
1392年7月17日に李成桂が玉座に就く。高麗は475年の歴史に幕を下ろした。翌年李成桂は国号を挑戦と名付けて性理学を国家理念とした農本主義国家、518年の朝鮮の歴史はこうしてはじまりました。
鄭道伝「殿下は即位の儀で17の便民事目(ピョンミンサモク、民生の安定をはかるための方針)を発表されました。その後、国の治安は改善したそうです。」
ペ・グンニョム門下左待中「しかし王氏を追従する勢力が残っているのですが、問題です。」
ナム・ウン判中枢院事(パンジュンチュウォンサ)「規律を定着させるために王氏を地方に移住させればよいでしょう。」
桐亭ユン・ソジョン兵曹典書(ピョンジョチョンソ)「旧勢力の精神的な基盤である寺の特権を廃し八関会などを禁止に。」
吁斎チョ・ジュン門下右待中「それより国の役人になることを拒み杜門洞(トゥムンドン)に逃げ込んだ儒者が厄介です。家族も合わせると数役人になります。」
イ・ジラン参賛門下府事(チャムチャンムナブサ)「そんなに大勢だったか。どうりで官吏が足りないはずだ。ふざけた野郎どもめ。トゥムンドンに火をつけてやりたいところだが。」
チョ・ジュン「今日から始まる科挙で官吏は補充できますが問題は民心です。杜門不出(トゥムンプルチュル)という言葉ができたそうです。民は高麗への望郷の念に駆られるかもしれません。」
ナム・ウン「高麗派の残党たちへの処罰が軽すぎるからです。イ・セクたちは流刑されただけで庶民に降格されただけです。」
ペ・グンニョム「ですが殿下は極刑に反対されています。」
ユン・ソジョン「対策を講じなければ政変が起きるでしょう。」
三峯チョン・ドジョン門下待郎賛成事(ムナシランチャンソンサ)「道理に従い解決するのです。まずは科挙を行い役人を増やすことが急務です。」
李芳遠(靖安君)は李成桂に会わせてもらえませんでした。李成桂は李芳遠が鄭夢周を殺したことを許していませんでした。李芳遠は鄭道伝に父に会わせてほしいと頼みましたが「あなたは一国の王子ですよ。昔の呼び方で呼ばれると身がすくみます」と冷たく断りました。「まだそんな態度を?圃隱先生のことはやむを得なかったのです。私が手を下さなければ高麗のままでした。罪人扱いはやめてくださいませんか?私がいなければ三峯様は生きていけなかったでしょう。内政と軍事権を握った鄭道伝はいなかった。もう過去のことは流して心を開いてください。」李芳遠の泣き落としに鄭道伝は反応しませんでした。
チョン・ドジョンはイ・ソンゲにバンウォンを許すようにお願いしました。王の身なりをした李成桂はうまい料理に舌鼓を打っていました。「どうだ、うまいか?」「ええ、おいしいです」「全部たべてくれ」「いえ、結構です」
李成桂「宮殿で暮らし始めてから楽しいことは何もないしまったく自由がきかない。間食が癖になってしまった。」
鄭道伝「すぐに適応できるでしょう。まずは玉座に座る習慣をつけてください。」
李成桂は玉座に座る練習を始めていましたら「ねいのーん、ねいのーん」という高麗王の恨みの声が聞こえてきたのでした。
内官が李成桂のところに大変だとやって来て科場には誰一人としていませんでした。「100年間科挙を受けられないようにしろ」と怒る李成桂に「何かの間違いでしょう、私が見てきます」と鄭道伝は言いました。李成桂は食卓を蹴りました。
ユン・ヒョジョンは厳しく処罰しなければいけないという声を抑えて鄭道伝はもう一度科挙を行うといいました。鄭道伝はナム・ウンに刑が執行されていない者がまだいるかききました。ドジョンはファン・ゴジャンに情け容赦のない刑の執行を任せました。ファン・ゴジャンに開国功臣にしてやるという条件を出しました。ナム・ウンは三峯が(かつての師兄を処罰して)つらくないか、恨まれることを心配しました。「死刑になる者は誰だ?冥福を祝ってやる。」ナム・ウンはイ・セクの息子とイ・スンインも死刑のリストにあると言いました。
陶隠イ・スンインは棒でたたかれました。
カン夫人(神徳王后)との息子バンソク(宜安君)とバンボンが李成桂に会いに来ました。バンソクは小学は学び終えて四書三経を学んでいるといいました。バンソクは孔子の教えをすらすらと言いました。「お前は兄弟のなかで一番優秀だな」李成桂はバンソクを褒めました。
イ・ジランが戻ってきました。「チューナー、イー・ジランは戻ってまいりましたー。」「よそよそしいな」ジランはバンウ(鎮安君)は殿下の即位式から数日断食して姿を消したと報告しました。ペ・グンニョムらは芳雨を世子にすることはあきらめてくださいと李成桂に言いました。鄭道伝は最も徳のある方を世子にするべきですと李成桂に言いました。永安君か李芳遠のどちらかに候補は絞られました。
ミン氏は座り込みをしてでも殿下に許しを請うべきですと李芳遠に言いました。李芳遠は三峯が厄介だと言いました。ミン氏は三峯に対抗できる人がいますと李芳遠を唆しました。李芳遠は「世子の地位がほしいわけではありません。微力ながら私が適任です。母上、私に力を貸してください。」とカン氏(神徳王后)に推薦を頼みに行きました。カン氏はわかりました、じっくり考えますと返事をしました。ミン・ジェ(李芳遠の義父)はバンウォンに力になりましょうと言いました。ミン・ジェはハ・リュンを李芳遠に紹介しました。ハ・リュンは世子になりたければチョ・ジュンらを味方につけて王妃とは距離を置くようにミン・ジェに教えました。
神徳王后は李成桂に李芳遠は圃隱を殺したので世子にふさわしくないと言いました。ではバングァか?と言う李成桂に「撫安君と宜安君は気にも留めないのですか?私は殿下にすべてを捧げました。権勢門家から元が帰化した附元輩(プウォンベ)の妾だと殿下のために30年も耐えてきました。私は靖安君に劣りますか?私の息子は靖安君に劣りますか?殿下は長い間政務を務められます。忠臣が補佐して碩学が学問を教えれば将来聖君になるでしょう。世子の徳目は歳でも功でもありません。ひとえに徳望です。戦場で生きてきた永安君、目的のためなら躊躇なく人を殺す靖安君、あの2人より汚れのない幼い王子に期待してみては?殿下、どうか私の願いを叶えてください。」
李成桂は李芳遠を呼びました。
李成桂「久しぶりだな。」
李芳遠「父上、あれから苦しい毎日を過ごしておりました。どうか私の過ちを赦してくださいますか。」
李成桂「お前に任せたいことがあって呼んだ。できるか?」
李芳遠「どんなことでもやります。」
李成桂「東北面に行ってくれ。ご先祖様に王になったことを報告して墓地を王陵にしてきなさい。わかったか?返事をしなさい。」
李芳遠「父上におききしたいことがあります。世子になるのはバングァ兄上ですか?教えてください。」
李成桂「世子は、宜安君バンソクだ。」
李芳遠「アバママァ」
感想
あっさりイ・ソンゲが即位しましたね。ここからちょっと話のテンポが速くなっているのか、さっそく跡目争いになりました。仮に長男が王になったとしても李芳遠のことですから、彼はあきらめない人なのでしょう。イ・ソンゲはバンウォンのことをよくわかっているので世子にしなかったのでしょうが、バンウォンは自分で王位を奪いましたから、イ・ソンゲはバンウォンに利用されただけの人になってしまいましたね。どう考えてもバンウォンはイ・ソンゲを尊敬していないようです。尊敬していたら父の思い通りに神徳王后の息子バンソクを支えるでしょうし。
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