チョン・ドジョン鄭道伝37話のあらすじネタバレ感想
あらすじ
チョン・ドジョンは王瑤にイ・セクとウ・ヒョンボを極刑にする上書を提出しました。イ・セクはシン・ウ(辛禑)を王位につかせえた罪で、ヒョンボは王氏の正当性を否定した罪で。「チョン・ドジョン!」イ・スンインはどジョンの頬を打ちました。「おのれチョン・ドジョン!卑しい分際で!」ウ・ヒョンボもそこに現れました。
ドジョンは都城(トソン)の兵を増強しようとペ将軍にいいました。ペ将軍は断りました。そこにカン夫人があらわれドジョンに協力するように頼みました。ファリョンの奥様が亡くなられたのでしばらくは主人は戻ってきません、なので三峯大監に従ってくださいとカン夫人は将軍にいいました。
守待中チョン・モンジュを王瑤が呼んでいました。チョン・ドジョンは都堂の招集をしました。チョン・モンジュは厳しい表情で戦いに挑みました。
ドジョンは都堂で威化島回軍から3年たってもイ・セクとウ・ヒョンボのせいで朝廷が揺らいでいると会議をしていました。そこに兵たちが入ってきました。「チョン・ドジョンを投獄しろ!」チョン・モンジュは「卑しい身分であることを隠して貴賤の法に背いて国を欺いた」と言いました。
守待中チョン・モンジュ「ウ・ヒョンボの姻戚で還俗した僧侶が奴婢との間にできた娘がいた。その娘がウ・ヨンに嫁いだ。その二人から生まれた娘、それがおまえの母だ。一賤即賤(イルチョンチュクチョン)、親が奴婢(韓国語でノビ)なら子も奴婢(ノビ)。奴婢の祖父から生まれたおまえは奴婢ということになる。早くつれていけー!」「ぽうんっ( ゚Д゚)!(ドジョンはかなり動揺した高い声で)」
ファリョン(地名)のイ・ソンゲの屋敷では葬儀が行われていました。親族が葬儀を行う中、庭ではイ・ジランたちが飲んでいました。イ・ソンゲはバンウォンに辞職して3年喪に服するようにさとしました。バンウォンは三峯と圃隱両方を手にする欲は捨てるようにいいました。「バーンウォナー、私が作ろうとしている空は太陽と月が仲良く浮かぶことができるだろう。最初はぶつかったり怒鳴りあいのけんかもするだろう。だが私は何があっても手放したくない。必ずあの二人を手に入れる。そうすれば二人は一緒にいられる。」そこにイ・ジランが「大変です、三峯先生が菊問を受けるそうです。圃隱先生が三峯先生を捕まえたのは庶子だからです。」と報告しました。イ・バンウォンは机を叩きました。
チョン・ドジョンは身分を偽った罪で拷問されていました。
ナム・ウン「よく見てください。三峯大監の祖父は丹陽(タヤン)ではなく栄川(ヨンチョン)で中郎将(チュンナンジャン)をしていました。さらにうヨンの漢字も間違っています。本来は淵と書くのにウ・ヒョンボは延と書いています。これはウ・ヒョンボの捏造です。」
チョン・モンジュ「哀れなものだな大監。これを書いた人は?おそらく長男であるチョン・ドジョンです。これは証拠になりません。」20年前に書いたものだ、儒生は嘘をつきませんというナム・ウンの言葉を聞き入れませんでした。
チョ・ジュン、ユン・ソジョンたちは王瑤に上奏しました。「王瑤さまを王位に就けた功臣を罰するのですか?」王瑤はこれ以上この問題にかかわりたくない、下がりなさいといいました。
カン夫人は定妃アン氏にドジョンの解放をお願いしに行きました。「もう宮殿と俗世から心が離れてしまいました。」二度も王を廃位したアン氏は力なく答えました。
王瑤はチョン・モンジュに早くドジョンを殺すように命令しました。モンジュは明日からさらにきつい拷問をしますと王瑤に言いました。王瑤はチョン・モンジュの高麗への忠誠心に感謝しました。チョン・モンジュ「すぶにまんがかうみだ(皇恩の極みでございます。)」
チョン・ドジョンとチョン・モンジュの牢屋での会話
牢屋にいるドジョンはモンジュを呼びました。
圃隱「私に何の用だ?庶子だと自白する気になったか?」
三峯「私が違うと言ったら信じてくれるか?」
圃隱「まさか。」
三峯「では、私は庶子でなければいけないようだな。」
圃隱「そうだ。これは、お前が好きなやり方だろ?」
三峯「その通りだ。圃隱、だからこそお前のつらさが、よくわかる。すべて私のせいだ。すまない圃隱。」
圃隱「お前の刑を軽くすると思ったらおお間違えだぞ。」
三峯「このくらいでやめておけ」
圃隱「もうら(なんだと?)」
三峯「このまま続けたらお前が命を落とす。」
圃隱「おとなしく自白しろ。」
もう高麗への希望は捨てお前と易姓の大業を果たそう。これが私の自白だ。」
圃隱「庶子という罪名では流刑にしかできないが正体を現してくれたな。わかった。お前を殺してやる。」
三峯「大業には私だけでなくイ・ソンゲ大監も決心を固めている。私を大逆罪で殺したらイ・ソンゲ大監も殺さなければならない。」
圃隱「私が信じるのは大義だけ。私に力があるならそれは大義だ。」
三峯「お前の大義だけが真理ではない。大義の反対は不義ではなく別の大義があるかもしれない。」
圃隱「そうやって国を亡ぼすことを正当化しようと?」
三峯「高麗は天に捨てられ民を捨てた国だ。腐りきった国を守るのは大義といえるのか。」
圃隱「その口を引き裂くぞ!」
三峯「この枯れた地に性理学の理念と民本の精神が息づく国を作る。徳望のあるイ将軍が君主になりお前が執政大臣となる。文武百官たちと国を統治する、そんな国を作りたい・・・・・・」
圃隱「それならこの国でも可能だ。私が、このチョン・モンジュがそうしてみせる!」
三峯「お前はこの高麗では無理だ!」
圃隱「高麗を見下すな。どの国よりも最も長く続いている。60年間も蒙古と戦い国を守ってきた。大蔵経まで作った高邁な精神を持った国だ。この圃隱チョン・モンジュに骨と、肉を与えてくれた、(高麗は)私のすべてだ。」
三峯「圃隱・・・・・・お前を待つ。この命がある限り、お前を待っている。」
チョン・モンジュはつらくなって牢屋を飛び出しました。
翌日、ドジョンに王命が下りました。チョン・ドジョンは流刑にされました。
イ・ソンゲは都城に帰りました。王瑤はイ・ソンゲを恐れました。モンジュは正当な理由なので大丈夫だといいました。もし門下待中イ・ソンゲを怒らせたら?という王瑤にチョン・モンジュはイ・ソンゲを説得して逆心を捨てさせるといいました。
イ・ソンゲのところにチョン・モンジュが現れました。話があるというモンジュにイ・ソンゲは話は今度にしてくださいとモンジュにいいました。「ジラーン!私は殿下の寝所に行く、誰も近づけるな!」
ジラン「ヤーっ(了解しました)」
(イ・ソンゲは大きな声で吠えました。)
イ・ソンゲを恐れる王瑤はイ・ソンゲに謝りました。イ・ソンゲは王瑤に門下待中の辞職を申し出ました。
王瑤「私は守待中を止めようとしたのだが、守待中が勝手に決めたのです。門下待中様も東北面に発つとき守待中大監に従えとおっしゃいましたよね。」
イ・ソンゲ「殿下、この際ですから門下待中をやめようと思います。許可してください。」
王瑤「辞職するのですか?これはあり得ないことです。門下待中様のほかに信頼できる者がおりません。門下待中がやめたら怖くて生きていけません。」
イ・ソンゲ「これまで私は命がけの戦いをしてきました。剣を振り人を傷つけ生きてまいりました。私には恐れというものがどれほどのものかよくわかっております。捕虜の表情を見ただけで本当に恐れているのかどうか、同情されたくてふりをしているのか私にはすぐわかります。」
王瑤「まるで私が門下待中の前で芝居をしているような言い方ですね。」
イ・ソンゲ「私は辞職します。許可してください。」
王瑤「門下待中ーーっ」
王瑤とチョン・モンジュは話し合っていました。
王瑤「門下待中が辞めたとしても国の軍事権を握ったままだ。」
チョン・モンジュ「許可しないという不允批答(プリュンピダプ・臣下の辞職を許可しないこと)を。」
王瑤「それで断念するのか?イ・ソンゲの狙いはチョン・ドジョンの放免だ。しかも私の本心に気づいたようだ。」
チョン・モンジュ「私がイ・ソンゲに不允批答を届けます。」
イ・ソンゲとチョン・モンジュの会話
モンジュは不允批答をイ・ソンゲに届けました。イ・ソンゲは不允批答を振り払い、帰ってくださいといいました。
李成桂「持ち帰ってください。私は辞職を撤回するつもりはありません。」
鄭夢周「大監がこのようなことをされても三峯は放免できません。明日までに口実を作っても三峯を死刑にします。三峯が易姓の大業を行うと誓ったそうですね。大業は虚像です。また乱世を招くだけです。大監。大監の真の大業は私とともに高麗を正していくことです。」
李成桂「私の大業は三峯と圃隱を両脇において王位に就くことです。だからあの時廃仮立真に賛成したのです。科田法も認めて圃隱先生を守待中にしました。三峯には圃隱先生に手を出すなと言いました。だけど先生、三峯が殴られても庶子だといわれても我慢しました。」
鄭夢周「東北面にお帰りください。戻られる頃には片付いているでしょう。」
李成桂「ふざけたことを言わないでください。友を片付ける?」
鄭夢周「友人ではありますが逆賊です。」
李成桂「圃隱先生、一つ教えてあげましょう。敵将と戦うと少なからず情が芽生える。わかるか?高麗は立派な国かもしれませんが40年来の友人を殺すとは、それでいいのか。」
鄭夢周「もうあのときの私たちはこの世にはいません。私たちは各自の大義に陶酔した二匹の怪物です。」
李成桂「この場でしかと言っておく。どんな手をつかっても王になる。」
鄭夢周「大監。」
李成桂「私を弾劾したければすればいい。このイ・ソンゲがどんな男か圃隱先生に見せてやろう。ふっふっふっふっふそうですか。」
鄭夢周「大業は大勢を怪物にしたのですね。」
李成桂「怪物だと?ヤー。チョン・モンジュー!」
李成桂はついに机をひっくり返し立ち上がりました。
李成桂「王侯将相に氏は関係ない。王氏に代わって今度は私が王になる!」
鄭夢周「私が許しません。」
李成桂「なぜだ。私のほうが民を案じられるいい王になれる。ヤー。お前が決めることではない。」
李成桂は鄭夢周の襟を掴みました。
鄭夢周「許しません」
李成桂「チョンモンジュー。・・・・・・(低い声で)都城を血の海にしたくないだろ?おまえがわたしのところに玉璽(オクセ)を持ってこい。お前自ら持ってくるのだ。」
鄭夢周「イ・ソンゲ大監。よく聞いてください。私の命を奪い手首を切って玉璽を握らせない限り無理でしょう。」
李成桂「私にはできない?」
鄭夢周「私が渡せるのは殿下の不允批答です。また来ます。」
チョン・モンジュはイ・ソンゲのもとを去りました。
イ・ソンゲの門下待中の辞職
イ・ソンゲは門下待中を辞職しました。イ・バンウォンはチョン・モンジュが災いのもとだと思いました。チョン・モンジュはイ・ソンゲに見張りを付けました。
イ・ソンゲとイ・ジランは狩りをして酒を飲んで遊んでいました。
ソンゲ「三峯のことが心配だ。あいつはごはんに水をかけて食べていた。ジラン、酒をもう一本持ってこい!ジラン、都城をつぶしてしまおうか。」
ジラン「都城くらい俺一人で倒せますよ。」
ソンゲ「都城をつぶしたら圃隱先生はどうなると思うだろうか・・・」
ジラン「ぽうん、ぽうんぽうんぽうんぽうん、まだあの男の心配をするのですか?」
イ・ソンゲは圃隱との会話を思い出していました。
ソンゲ「そうか。わかった。お前がその気なら、(モンジュの)手首を切ってやる。ジラン、都城に行くぞ。」
ジラン「潰そうが滅ぼそうが構いませんが酔いを醒ましてから行きましょう。馬から降りてくださいー兄者ー。」
イ・ソンゲは馬を駆りました。
「チョン・モンジュ、見ておれ、この腐り切った国を潰してやる!」
イ・ソンゲは馬から落ち鼻から血を出しました。
感想
いやー、今回の会話は面白かったです。いつも低い声のイ・ソンゲが甲高い声ですらすらと調子よくまくしたてる様子が爽快でwもう我欲のままに突っ走るしかないぜー!という感じが伝わりました。
高麗一美しい儒者チョン・モンジュを何とか飾りに置いて華々しく王になりたかったイ・ソンゲw
自分を正当化できる理由としてチョン・モンジュに認めてもらいたい気持ちがあるようですね。
学者が認めたのだから自分は正しい、少しでも正しくありたいと。
李成桂のラストはかなり間抜けでしたね・・・
高麗一美しい儒者チョン・モンジュを何とか飾りに置いて華々しく王になりたかったイ・ソンゲw
自分を正当化できる理由としてチョン・モンジュに認めてもらいたい気持ちがあるようですね。
学者が認めたのだから自分は正しい、少しでも正しくありたいと。
李成桂のラストはかなり間抜けでしたね・・・
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