「大王世宗(テワンセジョン)」(全86話) 第58話 ヨンシルの帰国 あらすじとネタバレ感想
ヨンシルの帰国 あらすじ
「何だ?何をしている?」役人がヨンシルを不審に思ったところ、ヨンシルは「すみません(朝鮮語)」と朝鮮の言葉で返事をしてしまいました。ヨンシルはすぐに逃げ出しました。ファン・オムは騒ぎが起こった気配を感じました。ヨンシルは覆面をして建物の中に隠れました。隠れた中にはヨ・ジンが待っていました。
ファン・オムは皇帝の側室に状況を報告し、あとは天に任せるしかありませんといいました。側室はヨンシルを助けようとしましたがファン・オムはそれを止めました。かつての恋人への思いは自然に伝わるものですとファン・オムは側室を説得しました。
ヨ・ジンは欽天監に入ったヨンシルに、覚悟はできているかとききました。
文宗(ヒャン)は弟たちと宮廷内を走り回っていました。文宗は帰ってきたヨンシルに抱き付きました。世宗もヨンシルを迎えました。「待っていたぞ」
ヨンシルとチェ・ヘサンは明から持ち帰ったたくさんの書物と書き写してきた資料を集賢殿で披露しました。ヨンシルは天体の位置、星と星の距離を測定する道具、24の方角を測定する道具(去極度、赤道環と界衡、立運環)を説明しました。世宗はヨンシルの苦労をねぎらいました。
世宗は天文儀器都監の設置を明には秘密で命じ国境を強化するように命令しました。
マルセンはキム・ムンにヨンシルが簡単に技術を持ち帰れた背後を探るように命じました。キム・ムンはマルセンに今回は王様に従ってはといいましたらお前は官服を脱ぎたいのかとキム・ムンを脅迫しました。
キム・ムンは集賢殿でわかったことをマルセンに報告しました。
昭憲王后はジョンソ王女になぜ弟たちとヨンシルの面白い話を聞きにいかないのか聞きました。王女は私が気になっている官奴はほかにいますと答えました。
アン氏(昭憲王后の母)は貴族の奴隷となり洗濯をさせられたうえに女主人にいじめられていました。その様子を孫の王女と娘の昭憲王后は涙ながらに見ていました。昭憲王后は「なぜこんな・・・不出来な娘のせいで母上が・・・」ジョンソ王女は「お父様はヨンシルには優しいのになぜおばあさまには冷たくするの」といいました。アン氏は「二度とここには来ないでください、こどもたちに苦しい思いをさせるだけです」といいました。昭憲王后は「母上はつよいお方だ。その強さが、かえって悲しくなる」と娘にいいました。
集賢殿にいる世宗にジョンソ王女は手作りの菓子としおりを持ってきました。孝行娘に褒美をやりたいという父にジョンソ王女は一緒にでかけてくださいと言いました。世宗は娘に菓子を「あーん」と食べさせてやりました。
役人たちは天文都監の責任者が官奴なのでストライキをしていました。イ・チョンらは世宗にこのことを報告しました。役人はヨンシルの作業の邪魔までしました。たったひとりで作業するヨンシルの様子を世宗は見ていました。世宗はヨンシルに正五品の身分を与えるといいました。チョン・インジ以外のファン・ヒを含む官僚たちは全員反対しました。ホ・ジョは奴婢(ノビ)は財産であり人材ではありませんといいました。ホ・ジョは命を懸けて反対するといいました。世宗は反対する臣下全員に辞表を出させよと命じました。
マルセンはファン・ヒに王様は王宮を開けなければならないといいました。
世宗はヨンシルの家に官服を着せてやると持ってきました。「分不相応」だと辞退するヨンシルに「これは足かせだ、責任を持つ者は権限も持たねばならない。余は決してあきらめない。だからそなたも世間の偏見と天に屈するな」と言いました。
感想
奴婢(ノビ)の子は奴婢、これは高麗よりもずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと前から続いている朝鮮の伝統なんですね。日本でも中国朝鮮から奴隷文化が伝わったみたいで昭和の終わりまでは同じようなことがずーーーーーーーーっと続いていたようで今でもかつて奴隷階級だった人への差別はあるようです。ほんとに一体だれがこんなことを決めたのでしょうね。持ってない人は今の時代も持っていないでしょうし。持ってる人は転落していく人もいるだろうし。奴隷階級から金持ちやその特殊な職業により権益をもてた人もいるだろうし。彼らは人ではなく物だった、というふうに支配下階級が見なした原因は一体なんだったのでしょうね。やっぱり支配者の強欲が原因なのかな!?朝鮮の人なら誰もが尊敬するチョン・モンジュでさえも奴婢は奴婢といってましたよね。なんなのでしょうね。世界にはこんなのじゃない国もあったのに!特権階級の支配者たちは奴隷階級の人たちが生み出した物からとても恩恵を受けていたのにね。