「薯童謠(ソドンヨ)」(全55話)第19話のあらすじとネタバレ感想
三国統一の夢 あらすじ
チャン「公主さま、私は生き残りました。私は公主さまと再会するために生き残りました。私には公主さまを守る力もないのです。このままでは会えません、このままでは・・・」
フクチピョンはチャンに見覚えがありました。プヨソンは士気が上がっている今のうちに再度新羅の陣営を襲うと命令しました。チャンと2人の囚人は軍の先頭を任されました。それはすなわち死を意味し、プヨソンは嘘をついたのでした。約束と違うじゃないかとチャンと囚人はいいました。プヨソンは「どうせお前らは無力だ、悔しかったら力をもて、拒むのであれば死ぬまでだ。生きる機会を得たほうがいいぞ。生きたかったから戦ったのだろう?その根性が気に入った。お前たちは立派な武器になる。」といいました。チャンは私たちは物ではありませんといい、牢屋に入れられました。
キム・ドハム(サテッキル)はソンファ公主に命令をもらいたがっていました。ソンファ公主は「黄金に輝く鎧」についてドハムに調べるように命じました。姫の冷たい態度を気にするドハムは任務を終え戻ったときは木の指輪ではなく私が差し上げた指輪をしていてくださいといいました。
キム・ドハムはサテッキルとなり、太学舎で鎧の秘密を探りました。チャンが「黄漆」を作って金属を金色に塗装していたことを知ったドハムはチャンに感謝しました。チャンの技術を盗んだドハムは金色に輝く鎧を完成させてモンナス博士とモジンから博士の称号をもらいました。
チャンはプヨソンに「こんな無力感を抱いたのははじめてです。でもプヨソン様がおしえてくださいました。力がないからです。力がほしい。小さな望みをかなえるためにも力が必要です。」といいました。プヨソンは「それを得るためには主人が必要だ。お前に力をやる。私に仕えろ。」といいました。チャンは「プヨソン将軍さまではだめです。将軍さまは敗北感と無力感を与えます。教えには感謝しますが大将軍様には仕えたくない。」といいました。怒ってチャンに剣を向けるプヨソン。チャンは「未練などありません。殺してください。」といいました。チャンを殺そうとするプヨソン、そこに阿佐太子がやってきました。
狼煙台の英雄を見に来た阿佐大使とチャンは再会しました。阿佐太子は援軍を待ってから新羅を攻撃しようといいました。プヨソンは敵が退却する隙を狙うのが賢い作戦ですといいました。
阿佐太子「恩人をだますことが賢い戦術だというのですか?」
プヨソン将軍「ならば命を差し出せと彼らに言いましょうか?死ぬかもしれんと言いましょうか?」
阿佐太子「では嘘や脅迫ばかりの将軍が信頼できるとでも思っているのですか?」
プヨソン「信頼されないのは嘘をつくからではなく負けるからなのです。」
阿佐太子「なら、なぜ城を包囲させた?のろしが上がらなかったら城は陥落していたぞ?」
プヨソン「はい、どうやら私が未熟だったようです。今度は太子様の腕を拝見しましょう。」
プヨソンは阿佐太子に大将軍の地位を渡しました。」
フクチピョンはチャンのことを思い出しました。プヨソンはチャンと阿佐太子の関係を調べるよう命じました。
阿佐太子はチャンに自分に仕えるようにいいましたが、チャンは断りました。
阿佐太子は兵士を慰労していました。医官は戦って傷ついた兵士の手当てだけをして、戦う前から病気の兵士の治療はしませんでした。阿佐太子は病気の兵士の膿を口で吸いだしました。「太子とあろうものがあんなことしかできないとは。天はなぜ阿佐に太子の座を与えたのだ?」とプヨソンは悔しがりました。
プヨソンの兵士たちは阿佐太子に非協力的でした。
阿佐太子は太学舎の使いと会いました。明光鎧を見て阿佐太子は「これで高句麗と外交ができる」と喜びました。そしてチャンが太学舎を出た理由を尋ねました。使いは「身分の高い新羅の女性と逃げたのです」と太子にいいました。
チャンは阿佐太子に部下にしてくださいといいました。
チャン「太子様が部下の膿を吸いだすところを見ました。息子は阿佐太子さまのためなら命を差し出すと。太子様なら忠義な部下を大勢得られることでしょう。兵士の母親は泣いていました。私も太子さまに命を捧げます。その代り同じ夢をみてください。三国統一です。」
阿佐太子「新羅の女性と逃げたそうだな。たかが女のために私に仕えるのか?たかが女のために夢を?」
チャン「はい殿下。たかが女のためにです。夢は人から生まれるものです。親を病でなくすと医者になる夢を抱き、良い師に恵まれたらその人を目標にする。王になったら三国統一の夢をともに抱いてください。」
阿佐太子は椅子から立ち上がり、チャンに「いいだろう、お前を部下にする」と剣を与えました。
ソンファ公主は明光鎧で高句麗と交渉しますと真平王に言いました。
チャンは元囚人に太子様のうわさを兵士に流すように頼みました。元囚人はチャンの最初で最後の頼みをききいれました。元囚人は民に英雄と褒められたことがうれしくて去るのをやめてチャンのもとに戻ってきました。元囚人は囚人の親分が"大将"と呼ばれているんだといいました。親分は"おやまの大将のことだ"となぜ自分が"大将"と呼ばれる理由をはぐらかしました。
新羅は先に明光鎧を高句麗に献上しました。チャンは先に新羅の軍営に潜りこんで敵の様子を調べてくるといいました。チャンは元囚人の"大将"と元囚人と新羅の野営地に侵入しました。チャンは新羅の将軍に茶を持って行ったところ、そこにはキム・サフムがいました。サフムはチャンのことに気が付きませんでした。
チャンは新羅軍の様子を阿佐太子に報告しました。敵兵に弓兵が多く状況は百済軍に不利でした。撤退したら立場がかわらないままだ、時間がかかっても武器が届くのを待つ、勝って帰りたいと阿佐太子はいいました。チャンは太子の意見に同意しました。
チャンは兵士たちに藁を集めさせました。(もしかして三国志の赤壁の戦いの真似かな!?)
真平王は高句麗との外交交渉に成功したソンファ公主を褒めました。
チャンは藁で煙幕を張り、新羅の弓兵を刺激しては逃げました。藁にはたくさんの矢が刺さりました。百済軍は新羅から矢を奪うことに成功しました。
プヨソン「私の負けだ」(嘘つきにしては正直すぎw)
感想
チャンもソンファ公主(姫)も考えることは同じみたいで三国統一をすれば結ばれるかもという希望を抱いているようですね。二人の夢を実現しようとすると平和は無理そうです。
キム・ドハム(サテッキル)は他人の発明ばかり盗んで百済の博士になってしまいました。人のものを奪うことだけ博士レベルになったドハムはもはや盗みのプロです(笑)花郎の風月主としての修業や部下との信頼関係の構築は大丈夫なのでしょうか?
チャンはまたしても奴隷になってしまったようで、プヨソンの奴隷になりもう少しで命がなくなるところでした。阿佐太子との出会いで未来は開けるのでしょうか?