「王と妃」 第66話 首陽大君の即位 とあらすじネタバレ感想
66話 首陽大君の即位 あらすじ
端宗「静かすぎる。父上、親不孝をお許しください。」
端宗は涙を流しました。
譲寧大君「廃王はどうなさいます?王座を退いたのですから当然廃位でしょう。今の王が生きている限り復位させる計画が浮上するでしょう。命を・・・」
首陽大君「廃位だけはできません。廃位したら民に非難されます。甥に譲位させただけでも大きな罪です。望んでいたとはいえ笑顔で王になれません。改革したいのです。改めたい制度がたくさんあるのです。名君になる自信がある故王になったのです。権力が欲しかったからではありません。世宗大王や太宗のような王になる自信があったのです。しかしこれ以上甥を不幸な目にあわせられません。私は親にするように殿下に礼を尽くします。」
譲寧大君「なんと情にもろいのですか。そんなことでは後悔しますよ。権力なんてもろいものです。隙があってはいけません。」
首陽大君(世祖)の即位式が行われました。ユン氏は実質の王妃となりました。端宗は上王となりました。
首陽大君の忠臣たちの妻は桃源君夫人のところに集まっていました。桂陽君夫人とクォン・ラム夫人とヒャンイはとても喜びました。
首陽大君は上王に挨拶に行きました。端宗は甥と叔父として首陽大君と話したいと言いました。首陽大君は端宗の手を握り「私を恨んでおられますか」と端宗を抱きしめました。ハン・ミョンフェは不機嫌そうな顔をしました。
端宗「私はほっとしました。首陽大君に王位を譲ることができました。これからも今までと同じように接すると約束してください。私は父上より首陽叔父上のほうがすきでした。たくましい首陽叔父上が頼もしく思えました。もし首陽叔父上が父上なら、そうだったら心強かったのに。首陽叔父上が守ってくだされば何も怖いものはなかったでしょう。ありがとう首陽叔父上お心はわかっています。」
王妃ソン氏「教えてください。どうすれば殿下は生き残れますか。望んでいた王位ゆえ、決して手放すまいとするのでは。今から備えなくては。」
ソン・ヒョンス「今は何も言わずに様子をうかがったほうが・・・」
王妃ソン氏「父上が王になったらどうですか?前王を殺そうとするのでは?」
上王となった端宗は王となった首陽大君に酒を注ぎました。ハン・ミョンフェは粗末なスグァン宮は空いているか?スグァン宮に上王様の御所を移せとチョン内官に命じました。
端宗「叔父上。一杯目は寧陽尉の命乞いをするためです。敬恵公主は私の一人きりの姉です。寧陽尉が寧越(ヨンウォル)へ送られ姉は心を痛めています。」
首陽大君「寧陽尉は文宗大王の娘婿ゆえ私も気になっています。心配無用です。私が調べて・・・」
端宗「二杯目はおばあさまのためです。恵嬪は辺境に送られて生死不明です。孫の私は心配で夜も眠れません。お注ぎします叔父上。」
首陽大君は杯を差し出しました。杯からは酒が溢れ続けました。
端宗「あふれた分は錦城叔父上のためです。私は王位を退きました。私の願いはあ叔父上が世宗に劣らぬ聖君になられることと、肉親の元気な姿を見ることです。叔父上、幼いおいの二つの願いを叶えてください。聞いてくださいますか?」
首陽大君「はっはっはっはっはっは。分かりました。今日は上王様に負けました。叶えます。」
端宗「感謝します叔父上。」
首陽大君は酒を飲みほしました。
首陽大君「今度は殿下が私の酒をお受けください。上王様の願いを聞いたゆえ、次は上王様が私の願いを聞いてくださる番では?まずお酒をお注ぎします。」
首陽大君は端宗に酒を注ぎました。酒は最後まで満たされませんでした。
首陽大君「殿下。今も私を信じておられますか。あの日の約束を信じておいでですか。」
端宗「もちろんです。叔父上は父上の殯宮で約束してくださいました。何があっても私を守ると。」
首陽大君「私は、その約束を守ります。太宗が太祖に世宗が太宗に仕えたように、私は上王様にお仕えし忠誠を尽くします。天地に異変が起こりこの世の山という山が崩れその土が私の頭に降りかかったとしても私が上王様をお守りいたします。」
端宗は立ち上がり首陽大君に拝礼しました。
(´・ω・`)
端宗は酒を飲み干しました。
端宗「私は叔父上の約束を信じます。」
首陽大君は涙ぐみました。
ハン・ミョンフェ「殿下、殿下は初日から守れぬ約束をなさいました。軽々しい約束は・・・」
首陽大君「私に口答えするな。」
ハン・ミョンフェは首陽大君に隠れて笑いました。
Σ(゚Д゚)
ソン・サンムンはハン・ミョンフェに盾突いていました。
ハン・ミョンフェ「そなたの忠誠心は涙ぐましいな。はっはっはっは。」
桃源君夫人は首陽大君夫人に首陽大君を出迎えるように言いました。しかし首陽大君夫人は女が重臣たちとともに出迎えるわけにはいかないわと嫁に言いました。屋敷の外では大きな声で「千歳」と叫ぶ声が聞こえました。
端宗は明かりもつけずに部屋でじっと座り込んで耐えていました。
首陽大君の家の庭には王族と重臣たちが集まりました。重臣たちは新しい王妃に挨拶をしたいと待っていました。
シン・スクチュ「挨拶をお受けください。」
首陽大君夫人「宮殿に王妃さまがおられるのに挨拶なんで。主人は王位につきましたが私はまだ王妃になっていません。お下がりください。」
首陽大君「なぜ挨拶を受けぬのだ。」
内官はまだ王妃として正式に冊立されていないからかと、と言いました。
首陽大君「言われてみればそうだな。」
端宗はひとりになりたいと明かりをつけずに泣いていました。
感想
いやぁ、つまんないですwハン・ミョンフェは悪いやつで、譲寧大君も悪人、ハン・ファクの娘たちも極悪人で首陽大君は大悪です。まだまだ殺したい王族がいるのに平然と端宗に嘘を言ってのけるような人間です。やりたいことがあったら端宗を通してやればいいのに、できるのに、すべての権力をすでに掌握しているので王位に就く必要すらないのに。これこそ偽善者です。