「大王世宗(テワンセジョン)」(全86話) 第49話 天の怒り あらすじとネタバレ感想
あらすじネタバレを含む感想
(これだけ世宗に反発したらマルセン一族の将来はないのでは?と思うのですが・・・どうなったのでしょうね)
書雲観の役人を罰することに労力を割くくらいなら復旧に人材を配置すべきだと世宗はいいました。天の怒りに逆らってはいけないというマルセンたち上王派の声はきかずに世宗は復旧を命じました。世宗は天が助けてくれぬなら己で救うしかない、民の信頼も得られるだろうといいました。
元敬王后は天災を利用して世宗に罪をなすりつける臣下について上王の太宗に反対しました。上王は世宗はもはや私たちの子ではない、天が定められた方なのだといいました。
(この太宗はいったい何がしたいのかわかりません!なぜ世宗を消そうとするのか、邪魔をするのか、もしかして孝寧大君を王位につけようとでも思っているのでしょうか。腹立たしいやつですね!)
世宗はもうお戻りくださいというイ・スを制して集賢殿に行きました。
上王派のマルセンは集賢殿で今回の水害を解決できなければ集賢殿の将来はないですぞとパク・ウンを脅しました。それをきいた学士たちは死罪になるのか?とおそれました。シン・ジャンは息子のシン・スクチュにもう孫の顔は見られないのかと弱気になりました。励まそうとするチョン・インジにキム・ジョンソは雨をやませる方法はあるのかといいました。チェ・マルリは王様が天に謝らなければならないといいました。
その様子を世宗は扉の向こうできいていました。
世宗はイ・スを置いて「お前はもう余の臣下だ、慰める必要はない」と外に出ていきました。ヨンシルは壊れた水車を直そうとしていました。ヨンシルにとってそれは努力と才能、世宗への忠誠の結晶でした。「せめてあなたの重荷を減らせる手になりたかったのです。」
(よんしるちゃん・・・(´;ω;`)
一晩中水車を直していたヨンシルのところに世宗が来ました。「愚か者め、だからそなたが好きなのだ」
イ・スは世宗を傲慢だといった集賢殿のチョン・インジらを厳しく叱っていました。
イ・ス「傲慢さゆえだと?王様が儀式を拒まれたのは天を軽んじた傲慢さゆえだと思っているのか?」
チェ・マルリ「違うなら理由はなんですか?」
イ・ス「それを私に尋ねるとは賓庁(ピンチョン)の重臣の言った通りだな。王様はこの集賢殿で側近を集め密室政治をしてきたのか?」
チェ・マルリ「ヒョンガム」
イ・ス「同じ夢を見ていたはずだ。この集賢殿に籍と心を置いた者は国王から末端の官吏に至るまでよりよき朝鮮を目指す。そのために集まったのだろう。ならば王様の心を疑い保身に走る前に問題の解決策を考えろ。時には王様より先に策を出してみろ。そうすれば若い王様にへつらうことしか頭にない側近の密室とはよばれない。知恵を集めた真の集賢殿になれる。」
(イ・ス先生、えらいっ)
世宗「そなたは余とおなじくらい腹立たしいのか?これはそなたの血と汗の結晶だ。戦場から戻ってすぐ一日も休むことなく水車を作り続けた。一年間ひたすら寝る時間も食べる時間も惜しみ心血を注いだ。ヨンシル、余は天が憎い。天はそなたの努力を水の泡にした。集賢殿の学士の苦労を水の泡にし民のために奔走した敬差官(キョンチャグァン)の努力を台無しにした。何よりも何の前触れもなく余の民を奪った。多くの尊い命を勝手に奪っていった天が憎くて憎くてたまらないのだ。許しなど請わぬ。徳のない天に跪くものか。余は天と戦いたいのだ。天と戦えるように、そして勝てるよう強力な武器を作ってくれ。」
(この積極性が科学となって、世界は発展したのですよね)
雨の後は伝染病が発生しました。薬も底をつきそうでしたが病気は治まる気配はありません。パク・ウンはやはり儀式を行うべきでしたといいました。王様のせいで疫病が起きたという民衆の不満を鎮めることはできないのでした。
上王派はもうすぐ日食が起きるので、それを機に世宗を廃位にして別の王を立てる計画をしていました。
孝寧大君は寺で民に食事を配っていました。そこに敬寧君が尋ねてきました。孝寧大君は仏の力を借りてでも民を救いたいといいました。いまは儒教の世の中ですと敬寧君が言いましたら、それは国是です、いまだに両班や民たちは仏教を信仰していますといいました。陰で仏教を信仰する儒学者や官僚たちが食料を寺に寄付していました。孝寧大君は「これが真の民心だ。仏へ捧げる信仰が水害で傷ついた民を救うだけでなく民の傷をいやすためにも大きな力となるだろう。王様にとってもよいことでは?」
(まさにそのとおりですが、目立つと太宗に消されるよ、お兄ちゃん。)
災害で民心の信仰を集めている孝寧大君を止めるべきだとパク・ウンはいいました。兄上を罰することはできないと世宗はいいました。世宗は日食にあわせて赦免と救食礼を行うといいました。
孝寧を罰しないと上王派は情報を得ました。マルセンは孝寧大君は国を治められる器ではないといいました。マルセンは世宗を廃して(殺して)から孝寧を殺そうといいました。そうすれば上王を手なづけられるといいました。
(もしかして太宗はもっかい王様になりたかった、譲寧大君に跡を継がせたいというオチかいな!?マルセンたち上王派の謀反心は死刑になってもおかしくないですね。)
オム・ジャチは世宗に日食の時期を報告しました。世宗はジャチに夜が明けるのが、明日がくるのが怖いといいました。民の見守る中で天が拒絶するのが怖い。世宗は本を読んで気を紛らわせていました。
元敬王后は昭憲王后に日食に合わせて世宗を助けるように命じました。昭憲王后は水行をして心身を清めました。
日食のときがやってきました。上王をはじめとする王室と官僚、すべての臣下は白い服を着て日食を見ていました。天に向かって皆が神妙にしていました。世宗は日食に対し恭順する儀式をはじめました。
日食は起きませんでした。これは天の怒りですとマルセンは世宗にいいました。臣下たちは宮殿をあとにしようとしました。まさにそのとき、太陽は月に隠れました。
感想
どうやら太宗とマルセン達は譲寧大君をもっかい王位につけたいみたいですね。上王のこの憎みよう、実の子への憎しみは殺意に等しいものがありますね。この気持ちはまったく理解できません。