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王と妃 第134話 粛清 とあらすじネタバレ感想

王と妃 第134話 粛清 とあらすじネタバレ感想

134話 粛清 あらすじネタバレ感想

大司憲(テサホン)に任命されたユン・ゲギョムは披川府院君(パチョンプウォングン)ユン・サフンの息子です。ユン・サフンは大王大妃ユン氏の弟なのでこの人事には問題があったのです。
「任命の意図はわかりますか?大王大妃様が摂政をやめ朝廷をきれいに掃除せねばなりません。地位が高くても低くても不正を犯した者を摘発なさい。摘発は公平を期すように。そなたは大王大妃様も甥ですから公平性を欠いたら誤解が生じます。印が一つだけのものは単に賄賂を受け取っただけです。叱責するだけにしてください。印が二つあるのは利権に絡んで賄賂を得た者です。罷免すべきです。印が三つのものは民に非難されている汚吏の代表です。不当に築いた財産を没収し相応の責任を取らせるのです。殿下は親政をはじめられましたが経験が浅いので助けて差し上げなければ。」
インステビ(仁粋大妃)は大司憲ユン・ゲギョムに命じ不正役人の名簿(殺生簿)を渡しました。
「しかし媽媽。重臣の名前が多数記されてありますが・・・。全員を処罰せよとおっしゃるのですか。」
「そうです。そうすれば民は君主を恐れ仰ぎ見ることでしょう。」
ユン・ゲギョムは震え上がりました。

夜。
ユン・ゲギョムは父ユン・サフンに朝廷の大半の重臣の名が記されユン一族の名は乗っていなかったと相談しました。

成宗の部屋。
「私に逆らった気勢のままおやりなさい主上。」
仁粋大妃は成宗にきつく言いました。
王宮はインステビが粛清に手を付けはじめたとの噂が立ちました。

王宮の重臣の部屋。
領議政チョン・チャンソンはユン・サフンに自分の名があるか尋ねました。
「名簿の先頭に私の名があるそうですが・・・。」
「領議政大監とキム・ジル殿の名前はありません。上党君(サンダングン、ハン・ミョンフェ)が標的なのです。ほかの人々は側杖を食ったのです。どうなさいますか。協力せざるを得ないでしょう。上党君と死ぬわけにはいきません。」

ハン・ミョンフェの家。
ハン・ミョンフェは「食い扶持だけ残して全部差し出せだと?」と左賛成ノ・サシンに言いました。ノ・サシンはインステビと和解するように言いましたがハン・ミョンフェは次は向こうが譲歩する番だろうといいました。ノ・サシンは夫人にハン・ミョンフェを説得するように言いました。
「私が粋嬪様を大妃にしてさしあげたのだぞ!恩を忘れおって。」

朝廷の官僚たちは次々に捕らえられました。
粛清がはじまりました。捕まったのは下級官吏からでしたが次第に上層までその対象が拡がりました。

朝廷。
老臣イム大監とキム大監は昨夜は眠れたかとあいさつを交わしました。(不正に心当たりがあるので)変な姿勢で寝たので腰が痛いわいと言いました。ユン・ピルサンは「やましいことがないのでホコリを叩いてみてください」とチョン・チャンソン相手に堂々としていました。右副承旨イム・サホンはイム・ウォンジョンに火の粉が被るかもしれない、王室の財政を立て直すのが狙いだと王室の倉が空っぽであることを教えました。

夜の仁粋大妃の部屋。
仁粋大妃はハン・チヒョンに茶と菓子をふるまい尋ねました。
「キム・ジルの財産はこれだけですか?」
「できる限りこちらによこしたようです。」
「足りません。彼は上党君に劣らず金持ちだそうです。」
「上党君が寄越した田畑だけでも数万町歩です。誠意は示したのです。」
「そんなに持ってたの?」
「上党君もこれ以上は抗えぬでしょう。」
「それだから王室の倉庫が空なのです。ユン・サフンの財産は?」
「媽媽。大王大妃の身内は・・・。」
「どれだけ蓄えているのか知りたいのです。」
「噂よりは少ないですが・・・。」
「国が滅びていないのが不思議です。高潔な役人などいません。」
「媽媽。いっそ下賜した土地を返納させては?世祖大王は科田を返上させて国庫を満たしました。」
「できません。地方の下級官吏まで反旗を翻すでしょう。敵ばかりになってしまいます。」
「媽媽。改革するには・・・。」
「改革ですって?粛清にそんな意図はありません。特に悪どい者を見せしめにするのです。粛清は適度に行わねばいけません。反感を買いすぎてはまずいですから。」
仁粋大妃は意地悪っぽく笑いました。

大王大妃の部屋。
弟のユン・サフンは大王大妃様にまで塁は及ばないと言いました。

成宗の部屋。
ユ・ジャグァンがしたためた上党君を訴える上疏が届きました。
「私に冷血漢になれと?私は徳で治める!」
成宗は上疏を司諫院に戻しました。

仁粋大妃は「上党君は大逆罪人も同然よ!主上に会いに行く」と成宗の部屋に行きました。
「大逆罪です主上。ハン・ミョンフェは殿下の親政に反対したのです。今すぐユ・ジャグァンを呼びなさい!」

便殿。
成宗はユ・ジャグァンを呼び功臣を侮辱した罪で裁いてやると言いました。
「殿下。私が立ち上がり礼をしないのは率直に進言して死ぬつもりだからです。殿下をだましたりしません。」
ユ・ジャグァンは正座して言いました。
「口が達者だな。お前は舌先でナム・イを殺し亀城君をを辺境に追いやった。上党君が逆臣でないとわかったら私が必ずそなたを罰してやる。」
「聞くところによれば冗談にも本音が表れるそうです。つまり口にした言葉からその人の心が読めるのです。ハン・ミョンフェは大王大妃様に対して摂政をやめて殿下に政権を譲ることは民を見捨てるも同じだと言いました。そして魯山君は補佐する者がおらず反乱がおきかけていた。だが幸い世祖が謀反人の首をはねたおかげで国が平和になった。王妃のいない今殿下に政権を渡すのは実に好ましくない。ハン・ミョンフェは殿下を魯山君にたとえているのです。私はこの話をきいて憤慨いたしました。殿下が親政できるほど大人になったのにハン・ミョンフェは子供になぞらえました。つまり殿下を侮っているのです。しかも謹慎せず自分は正しいと言っている。」
「その程度の失言で元老を罰したら皆恐れをなして私に建前しか言わなくなる。それが上党君をh処罰できぬ理由だ。しかも摂政の継続を望んだ者を罰したら大王大妃様に失礼だ。義父の上党君は私を嘲ったとは信じられぬ。お粗末な注進だな。」
「世祖は失言したという理由で功臣ヤン・ジョンの首をはねチョン・インジらを流罪にしました。ハン・ミョンフェより罪の軽い彼らが断罪されたのは君臣の別があることをはっきり示し規律を正す必要があったからです。」
「皆お前のことを出自同様言葉も卑しいと言っていたがまことにその通りだ。上党君を陥れようとしたことは許しがたいがお前の話にも一理あるゆえ大目に見てやろう。」

(成宗賢い!)

成宗は部屋に帰りました。
「親の顔は立てた。」

便殿。
「便が立ちますな。さすがです。」
イム・サホンはユン・ジャグァンに言うと笑いました。

「我々がその名分を作りましょう。」
ハン・ミョンフェを弾劾する上疏が司憲府と司諫院を通して山のように積まれました。

成宗の部屋。
「これでは救う道がない。早逝した王妃のために上党君を生かしておきたいが・・・」
「方法を・・・お教えいたしましょうか?申し訳ございません。」
キム・チョソンは謹んで言いました。

尚膳キム・チョソンはハン・ミョンフェの家を訪ねインステビに謝罪するよう成宗の伝言を伝えました。
「殿下は今でも王妃様のことを思い出しては涙ぐんでおられます。殿下のお気持ちを察してください。それではこれで失礼いたします。」

成宗の部屋。
「一度頭を下げれば済むのに・・・。」
成宗はキム・チョソンに言いました。

ハン・ミョンフェの家。
「折れてください大監。これでは皆殺しにされます。」
夫人はハン・ミョンフェに言いました。

仁粋大妃の部屋。
ヒャンイは月山大君夫人の供をして謁見を願いました。
「どうせ来たならそなたも座るがよい。」
「やはり媽媽ですね。ご挨拶いたします。」
ヒャンイは仁粋大妃に拝礼イム尚宮に夫人からの貢ぎ物を渡しました。
「そなたは若いままね。」
仁粋大妃はハン・ミョンフェの土地はもらえないとヒャンイを追い返しました。
「許していただけるまで何度でも来ますわ。」
「そばめに機嫌を取らせるとは。せめて自分で謝りに来たらどうなの。はっはっは!」
仁粋大妃は意地悪く笑いました。

ユン淑儀は懐妊していましたので母が祝いの品を持ってきました。
「お母さまが祈ってくださったおかげです。」

貞熹王后ユン氏はユン淑儀を王妃に冊立しようとインステビに言いました。仁粋大妃は息子が生まれるとは限らないと国母の器ではないと反対しました。

ユン淑儀は母の手料理を食べて「こればかり食べて育ったの」と喜びました。母は「苦労ばかりおかけして」と涙を拭いました。

チョン貴人とオム貴人はユン淑儀を憎みました。オム貴人は薬を使いこっそりユン淑儀の子を殺そうと言いました。

成宗の部屋。
成宗は仁粋大妃と一緒に過ごしていました。
仁粋大妃は今日は特別な日なので「私が注ぐ」わと酒を注ぎユン淑儀の懐妊を教えました。
「世宗大王は二十二人も子をもうけました。主上は三十人もうけてください。私も隠れて飲んだものです。いつか死んだら胸の中を見てください。ずたずたに張り裂けているはずです。主上ほどの孝行息子はいません。お飲みください。」
仁粋大妃は酒を注ぎました。
それからしばらくして・・・
「側室ができるたび王妃にするのですか。君主の威厳をお示しください。」
仁粋大妃はユン淑儀を王妃にすることに反対しました。
「情けないですね!王は他の者とは違うのです。情に流されたら政治はできません!私はあなたの育て方を間違えました!」

感想

仁粋大妃が大暴れしていますね。権力を手にすると皆とたんに攻撃的になります。王をもしのぐ権勢です。もし世祖ならこんな勢力は粛清の対象としたでしょうね。悪党は普段は優しい人のふりをする演技をして、留め金が外れると本性が現れるのでわかりやすいですね。周りがこんな女性ばかりでは成宗はかわいそうですね。こんな親や伴侶を持ったらストレスで早死にしそうです。

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