屋根部屋のプリンス19話
19話あらすじ 約束!二人だけの結婚式
テムは車で世子を轢き殺そうとしたところパク・ハが世子を押しました。パク・ハはテムに轢かれて池に落ちました。世子はパク・ハを呼びながら抱き起しましたがパク・ハは頭から血を流して動きませんでした。世子はパク・ハを病院に連れて行きました。
テムはセナを匿い海外へ逃げるよう言いました。
世子はセナに電話してパク・ハが眠っている呼びました。セナはパク・ハを見て震えました。
「セナさん。このままだたとパク・ハは死んでしまう。でも肝移植を受けたら助かるそうです。あなたはパク・ハのお姉さんでしょう。」
「そんな関係じゃありません。」
「セナさん。あなたに渡すものがある。」
世子はセナにパク・ハと前世で姉妹だったと言いました。信じようとしないセナ。しかし世子は透明になりかけました。
「おばあさまの事件を立証するものです。もう私には必要ない。パク・ハさえ助かれば。」
世子はドライブレコーダーの記録とセナのイヤリングを渡しました。
セナはテムのもとに戻るとパク・ハを助けると言いました。
パク・ハが危篤となり世子と従者は病院に駆けつけました。
世子はテムの電話を受けテムは海外に行くと言い世子に全財産を渡して消えるよう命じました。
世子はテムと会い全財産を渡しました。テムはセナを手術に行かせると約束しました。
テムはセナを連れて逃げました。
「セナ冷静になれ。これがあれば幸せになれる。パク・ハを救う奴はほかにもいるだろう。」
セナは世子のスマートフォンに隠れて電話をかけました。
「テムさん。どこに向かってるの?」
「船で中国に行く。ここから一番近い港で出発は七時だ。」
世子は車に乗りテムとセナを追いかけました。
夜になりテムはセナの手を引っ張りました。
「私は行かない。」
「セナ。あとはあの船に乗るだけだ。」
「目を覚まして。もういい加減にして。」
「手を離せ!」
世子とテムはもみ合いになりました。セナは世子の車に乗りました。従者たちはセナを連れて病院に行きました。世子はテムを殴りました。密航船は出発してしまいました。
世子とテムは激しく戦いました。テムは棒切れで世子を殴ろうとしました。
「おい。最後に言いたいことは?」
「なぜテヨンを殺した。」
「それを言ったらマジで死んでしまうぞ。テヨンは俺ともみ合ってクルーザーから落ちたんだ。俺はいつだって心の中でテヨンに消えてほしいと願っていたんだ。だからお前にも消えてもらう。やーっっ!」
世子とテムがもみ合っているとパトカーが現れました。テムは刑事と警官に公金横領と殺人の罪で逮捕しました。世子はテムの自白の録音があることを示しました。テムは暴れましたが捕まりました。
セナは手術室でパク・ハの手を握りました。手術が終わり、パク・ハは目が覚めました。
世子はパク・ハに二度と無茶はするな、そなたのために何だってしようと言いました。
「約束を破ったら許さないよ。」
「約束しよう。」
セナはパク・ハに警察に行くと別れを告げました。
「お姉ちゃん。待ってるからね。」
「我々が朝鮮に戻る日も近いはずです。」
マンボは世子に言いました。
「何か恩返しをしないと。」
チサンは言いました。
「アルバイトをするのがよいかと。」
マンボは言いました。
「店をあげるのがよいかと」
チサンは言いました。
世子たちは時代劇のアルバイトをしました。チサンは琴を演奏して報酬をもらいました。
世子と従者は稼いだお金でお店を買いました。
パク・ハが退院し、世子の運転する車に従者と乗っているとト・チサンが消えてしまいました。皆は屋根部屋に戻りすぐにTシャツとサンダル姿で消えたト内官のために衣服を用意しようと慌てました。
夜になりました。
「イ・ガクさんは私を好きよね。私もイ・ガクさんが好き。私と結婚してください。結婚して。プロポーズなのに。プロポーズって知らない?そっちはうんって言うだけでいいの。」
「ついてまいれ。」
世子はパク・ハのために買ったコーヒー店にパク・ハを連れていきました。
「今後はそちはひとりで生きていくのだ。パク・ハ。そなたのために用意した店だ。」
「だから結婚しよう。私はたった一日でも十分。」
「愚かな真似はよせ。」
「これが悲劇ならどんな結婚もすべて悲劇ね。いつか別れるんだから。私、みんなみたいに結婚したいの。」
「なにゆえつらい思い出を作ろうとする。」
「つらい思い出?あんたと結婚してたってそういう思いがしたいの。あんたと結婚したいの。」
「そなたはこの地でしっかり生きてほしい。暮らしに困らぬよう。」
「心がからっぽなのに体だけ元気でいたって無意味よ。あんたの助けがなくても私は一人で生きていく。今までだってそうだったもの。だからお願い。結婚しよう。」
「意地を張るでない。」
パク・ハは涙を流して店から出ていきました。
朝になりました。
世子は昨夜のパク・ハとのことについて考えていました。
世子は屋根部屋の屋上に戻るとパク・ハが抱えている洗濯物をひっくり返しました。
「どれだけ私の気をもませる気だ。わかった。そなたの思い通りにせよ。そなたがまことに望むなら私が叶えてやろう。」
「私の思い通り?私の気持ちもわからないくせに。」
「あんぽんたん。結婚しようと言っておるのだ。」
パク・ハは笑顔になり世子に抱き着きました。
世子も笑顔になりパク・ハを抱いてまわりました。
世子はパク・ハと元王宮の芙蓉池を歩いていました。
「朝鮮のそなたは物静かであった。だが今も昔もそなたは可憐だ。」
世子はパク・ハに口づけをしました。
「この芙蓉亭も昔のままだ。」
「宮殿はそう簡単に変わらないんだってば。ねえ。時間がないんだってば。今度にしない?」
世子は芙蓉亭の地面から玉(ぎょく)を取り出しました。
「この玉貫子(オックァンジャ)は元から私のものだから構わぬ。網巾(マンゴン)の紐を通す輪だ。」
「ああ。額に巻く布のようなものね。」
「私が幼き頃ここでよく遊んでおいたので柱の下に隠しておいたのだ。」
「何だか不思議。」
「結婚の証だ。三百年前の私からそなたへの贈り物だ。」
「だったらあたしは三百年後に受け取ったのね。」
パク・ハはネックレスに玉貫子(オックァンジャ)を通して身に着けました。
「似合っておる。次は式場だ。ヨンスルとマンボが市内中を巡って空いているところを見つけてきた。」
「ぱんぱーぱぱーん。」
マンボとヨンスルと世子は自分たちの荷物を背負いながら世子とパク・ハの結婚を祝いました。
「でもね。式を挙げたいところはほかにあるんだ。」
パク・ハと世子と従者がエレベーターに乗っているとマンボとヨンスルが消えました。
世子とパク・ハは不安になり手をつなぎました。
夜。
世子とパク・ハは屋根部屋に帰り一緒に布団に入りました。
世子はパク・ハに「ありがとう。すまなかった。」と言いました。
「そんなこと言わないでよ。」
「愛してる。」
「もう一回。言って。」
「愛してる。」
「もっと。もっと言って。」
「愛してる。」
パク・ハは涙を流しました。
次の日。
屋根部屋でタキシードとドレスに着替えた世子とパク・ハ。
パク・ハは世子に金のネックレスを贈りました。
「いつも身に着けていてね。」
「そういたそう。いつもここに。」
桃色の花で飾られた屋上。
「私はイ・ガクを夫とし。」
「私はパク・ハを妻とし。」
「いかなる時も愛し。」
「互いを敬い。」
「命尽きるその日まで。」
「永遠に共にあることを。」
「誓います。」
世子はパク・ハに長い口づけをしました。世子とパク・ハは涙を流しました。世子は透明になっていきパク・ハに頷きました。世子とパク・ハは涙を流して別れました。
(´;ω;`)
パク・ハはブーケを手から落として泣きました。
「行っちゃったの?あたしの・・・声が聞こえないの?さよならって言えばよかった。なんで言わなかったんだろう。元気でねって言えばよかった。」
すると風が吹いて風見鶏がまわり花びらが散りました。
感想
不覚にも目から汗が(´;ω;`)ウゥゥパク・ハちゃんは本当に悲しそうに泣くんだもの。もらい泣きしてしまいました。チサンたちが朝鮮に戻ったところは次回になるのかな?続きはまだあるのでしょうか。全20話らしいのであと一回くらいありそうですね。