王と妃 第145話 仁粋大妃王宮を出る
あらすじ
王妃たちの対立が日ごとに深まっていました。
仁粋大妃(インステビ)は泣きながら息子の成宗(ソンジョン)に聖君になるように頼みました。
「下の者に合わせる顔がありません。」
ユン王妃は大王大妃(テワンテビ)と王大妃(ワンテビ)にクォン淑儀が女命婦(ネミョンブ)の長に任命されたので自らの立場がないと泣きました。
ユン王妃は大王大妃(テワンテビ)と王大妃(ワンテビ)にクォン淑儀が女命婦(ネミョンブ)の長に任命されたので自らの立場がないと泣きました。
「中殿の立場がなくて気の毒ですわ。」
王大妃はユン王妃に同情しました。
「何が気の毒なの。大妃はあなたの重荷を減らすためにしたことなのよ。」
大王大妃は聞かば三年見ざれば三年言わざれば三年と厳しく言いました。
「仁粋大妃の見立ては正しかったようね。」
人のよい王大妃は考えが足りなかったと大王大妃に謝りました。
人のよい王大妃は考えが足りなかったと大王大妃に謝りました。
王妃ユン氏は成宗に会うと藁人形や呪術で王子を呪った者を知っていると恨み言を言いました。
成宗は品のない話は聞きたくありませんでした。成宗には身分が低い王妃の悩みが理解できませんでした。
仁粋大妃は成宗に景福宮に移り王妃と別居しクォン淑儀に女命婦(ネミョンブ)を束ねさせるよう言いました。仁粋大妃は宮殿から実家に移り成宗の面目が母の手ににって再び潰されました。
王妃は母に頼んだ毒薬を受け取りました。
「これでもう安心よ。使うところがあるのです。」
「万一人に見つかったら・・・。」
「ご安心ください。お母さん。」
ハン・ミョンフェは宮殿を出た仁粋大妃を訪ねました。
仁粋大妃はハン・ミョンフェに茶を出し癸酉靖難の昔話をしました。よくあの面々で(謀反が)成功さいたと仁粋大妃は言うとハン・ミョンフェは名分があったからだと言いました。
「名分があれば王妃を廃しても構いませんか?」
仁粋大妃が言うとハン・ミョンフェの手が震えました。
「義父上は万事をおもうままにしても心の荷まで降ろせなかったのです。でも私は悔いを残したくありません。私は嫁選びを間違えました。卑しい女を選んでしまったのです。」
「国母を廃するなど前代未聞です。」
「君主も廃位したのに王妃はできぬと思いますか?」
「媽媽。悪妻であろうと糟糠の妻は見捨てぬのが両班の掟でございます。お怒りをお鎮めください。」
ハン・ミョンフェは自宅に帰ると妻とヒャンイに仁粋大妃に命を差し出せと言われたと自嘲しました。
仁粋大妃が王宮に戻らないので重臣たちは王宮で夜を明かすことになりました。
仁粋大妃も成宗も王大妃もその夜は食事をとりませんでした。
仁粋大妃を弾劾する上疏が届きました。
仁粋大妃は自宅の門を開けて成宗を待っていました。成宗は大妃が政治にかかわらぬと約束すれば迎えに行くと言いました。
感想
今回は意外にも内容が薄く、それぞれの勢力がにらみ合いの膠着状態となりました。仁粋大妃は自分で嫁を任命しておいて自ら間違いの責任をとるつもりはまったくなさそうです。権力争いばかりで政治に関する話がなされてないのがちょっと残念です。当時の王侯貴族はたいして働いてなかったのかな。