朱蒙(チュモン)79話あらすじ
あらすじ
高句麗。
鍛冶場が漢の遼東の太守ファン・ジャギョンの放った刺客により燃やされました。
ユリ(瑠璃)王子が宿舎の中に取り残されると朱蒙(チュモン)はユリと叫んで火の中に飛び込もうとしました。その話は召西奴(ソソノ)王妃にも知らされました。ソソノが鍛冶場を見に行くと火は下火になりチュモンは力なく座り込んでいました。
「大王様。どうかわたしの命をお召ください。こうなったのはすべて私の責任です。死んでお詫びをさせてください。」
モパルモは泣いてチュモンに謝りました。
ユリ(瑠璃)王子の行方は見つかりませんでした。
皆がユリ王子を探していると、草むらの中からユリ王子が刺客に剣をつきつけて現れました。
落ち込んでいたチュモンのところにユリ王子が帰ってきました。ユリ王子は刺客を追ったら漢の兵士だったとチュモンに言いました。
「御所会議を開く」
チュモンは重臣たちを集めました。
高句麗の御所会議。
チュモンは漢の刺客の侵入を許したチャンスを責めました。ムゴルは厳しく罰するようにいうと、チュモンは宮殿守備隊長の職位をはく奪してチャンスを牢屋に入れました。モパルモは熟練した鍛冶職人を失ったため武具の生産力が低下したと言いました。チュモンは扶余から鍛冶職人を連れてくるように摩離(マリ)とチェサに命じました。
遼東。
ファン・ジャギョンは漢からの援軍が得られたので高句麗を征伐すると臣下たちに言いました。
扶余。
帯素(テソ)王に摩離(マリ)とチェサが謁見し穀物と塩を持ってきたので鍛冶職人を送るよう要求しました。摩離(マリ)とオイは高句麗で伝授するのでと偽りと言うとテソ王は熟練した鍛冶職人を派遣するよう命じました。
高句麗。
チャンスは投獄され母のヨン・チェヨンはチョルボンが見くびられている、チャンスを救い出すと言いました。
チュモンのところに扶余の重臣とナロが遣わされました。チュモンは扶余と心をひとつにすれば漢を撃退できるだろうと言い、サヨンに宴を催すよう命じました。ナロはユリ王子を見ると憎しみのあまり顔が痙攣を起こしました。ナロはテソ王を裏切ったユリが高句麗の王子であることを知り驚きました。
扶余。
遼東太守のファン・ジャギョンはテソ王に謁見しました。ファン・ジャギョンは長安から二万人の援軍が来るので同盟を結ぼうと言いました。ファン・ジャギョンは高句麗が援軍の到着前に攻めてくることは鍛冶職人がひとりもいなくなったので絶対あり得ないと言いました。テソ王子は動揺しました。
「これで扶余と漢が連合を組めば高句麗を制圧するのも時間の問題です。」
帯素(テソ)王は鍛冶職人を送ってしまい激怒しました。プドゥクプルは遼東の思い通りにならなくて運がよかったと思うようテソ王に言いました。
「漢と高句麗が同程度の力を維持するのが我が扶余には有利です。」
ナロはサンチョンがチュモン王の息子ユリだったとテソ王に報告しました。
テソ王は驚愕しました。
高句麗。
遼東攻撃の準備が整いました。チュモンはヘンイン国と北沃沮(オクチョ)に知らせを送り連合軍の準備をせよと命じました。沸流(ピリュ)王子は殺された鍛冶職人の恨みを晴らすべきだと言うとオイ大将軍もそれに賛成しました。
「兵を与えてくださるなら私がこらしめてきます。」
沸流(ピリュ)王子が言うと朱蒙(チュモン)は自ら出陣しユリを連れていくと言いました。
サヨンとチェサは危ないのでと反対しました。
沸流(ピリュ)王子は手柄を横取りされた気分でした。ヨンチェヨンもチョルボンを侮辱されさらに息子の地位が落ちたような気分になりました。
ヨンチェヨンと側近は沸流(ピリュ)王子に会いチュモンのユリ王子を見る目が違ったと太子にユリ王子がなるだろうと言いました。ヨンチェヨンは高句麗の大王にはソソノがなるはずだったのだとチョルボンの貢献に見合わない立場を話しました。
心配になった沸流(ピリュ)王子は本当なのかと母のソソノ王妃に尋ねました。ソソノ王妃はそれは自分の意向だというと沸流(ピリュ)王子は温祚と私たちはどうなるのかと言いました。ソソノは王にならなくて満足だというと、沸流(ピリュ)王子は弟に王位を渡すわけにはいかないと言いました。ソソノは心を痛めました。
高句麗のチュモン大王は烏伊(オイ)たちを率いファン・ジャギョンの弟の行列を襲いました。
「攻撃せよー!」
「やーっ!」
チュモンはユリを襲っている太守の弟を殺しました。
遼東。
ファン・ジャギョンは怒り心頭でした。
高句麗。
ソソノ王妃はユリに敵意を見せ始めた息子の身を案じていました。
イエソヤの体調が少し回復しました。
「ご迷惑をおかけして・・・。」
イエソヤは申し訳なさそうにしました。
「イエソヤ様がご回復なさらなかったら大王様がどれだけ悲しまれるか。元気になってくれてありがとうございます。」
「王妃様。私は元気になりましたので出ていきます。大王様が王妃様とともに大業を成し遂げられるのに足手まといになってしまいます。」
「そんなことおっしゃらないで。イエソヤ様は大王様の正室でいらっしゃいます。王妃の座はイエソヤ様のものです。」
「いいえ。そんなこと。とんでもありません。」
「イエソヤ様が歩けそうならご一緒に大王様をお迎えいたしましょう。」
ソソノ王妃はイエソヤを連れてチュモン大王を出迎えました。チュモンは隣にユリを伴い帰ってきました。
「母さん。」
「イエソヤ。」
チュモンは真っ先にイエソヤを見つめました。
「つらかったろうに。ユリをあんなにたくましく育ててくれてありがとう。武芸に秀でているゆえ一国の力となるだろう。私は生涯ユリとソヤに犯した罪を償っていく。」
チュモンはイエソヤに言い武芸に秀でていることを褒めイエソヤの手を取りました。
「大王様。」
イエソヤは涙を流しました。
沸流(ピリュ)王子はどうすればよいかとヨン・チェヨンと側近に尋ねました。ヨン・チェヨンは「大王様とユリ王子を始末する手はずは整えています」と言うと、「謀反を起こすのですか!?」とピリュ王子は驚きました。側近は三日後の国境の視察で手はずを整えたと言いました。
三日後。
ヨン・チェヨンと側近は兵を集め高句麗の貴族にすると言って兵士を集めました。沸流(ピリュ)王子は乗り気ではありませんでした。
ヨンタバルはヨン・チェヨンとヤンタクがマルガル族の傭兵を雇ったとソソノに知らせました。ソソノはすぐに兵を集めるよう父に命じチュモンのいるテボン村に向かいました。
感想
まさかピリュ王子が謀反に加わるとは!しかも頼りないマルガル族を呼んでwもう韓ドラは滅茶苦茶にしますよね。いくらなんでもそりゃないでしょうのトンデモ展開です。でも沸流(ピリュ)という名前が沸流(ピリュ)川からとったという作者の見解は当たってるかもしれませんね。だとすればほんとうはピリュが例の国の王になるはずだったのかな!?続きが楽しみです。