朱蒙(チュモン)77話あらすじ
あらすじ
ヨンポ王子の放った刺客が朱蒙(チュモン)一行を襲いユリ(瑠璃)王子の助勢があったものの沸流(ピリュ)王子は腕に傷を負いました。チュモンは陝父(ヒョッポ)とムッコに沸流(ピリュ)王子を連れて高句麗に戻るように指示しました。ムゴルはユリの襟首を捕まえて「白状しろ」と剣を突き付けました。ユリが知らないというと烏伊(オイ)と摩離(マリ)はこいつめと冷たく当たりました。
チュモンはユリを信じ助けてくれた礼を言いました。ユリ王子はチュモンに頭を下げて帰りました。
チュモンは刺客の残党を連れて扶余宮殿に行きました。
病で臥せっている扶余の皇太后をクムワは見舞いました。クムワは扶余を放浪して苦しい思いをさせた民に謝罪をすると妻に言いました。
「そのように民の心をおもいやれる方がなぜ私の気持ちはわからないのです。数十年間私の傷ついた気持ちをなぜ思いやってくれないのです。わたくしを冷たくさせたのはどなたです・・・。」
「どうかわたしを許してくれ。」
皇太后は涙を流しました。
「王様・・・。」
(吹き替えでは王様と言ってたが原語は太上皇か?)
クムワ王は家族に見送られて馬車に乗り扶余宮殿を去りました。帯素(テソ)王はそんなクムワを悲しそうに見送りました。ヨンポ王子も寂しそうでした。
ユリは扶余の城下町で酒を飲んでいました。すると母のイエソヤが現れ早く証を見つけて扶余から出ていくと言いました。ユリはこれから出世して帯素(テソ)様にお仕えするというと、イエソヤは扶余にいてはいけないのだと言いました。
ヨンポ王子は側近から刺客からの連絡がないと言いました。そこにチュモンが捕虜を連れて宮殿に現れヨンポ王子は焦りました。
チュモンは帯素(テソ)王に刺客に襲われたと謁見を求めてきました。
「チョンム山で私を襲った刺客です。おそらく扶余の兵士と思われます。」
「バカなことは言わないでくれ。私はそんなことは命じてない。各国の使節団が集まった場で私がそんな愚かな命を下すと思うか。」
テソ王が言うとチェサと摩離(マリ)はこのままでは戦は避けられないと言いました。
「お前たちはこの私を脅迫するつもりか。」
「脅迫ではなく警告しているのです。懸命なご判断をお願いします。」
朱蒙(チュモン)は言うと立ち去りました。
帯素(テソ)王はナロに命じて刺客を拷問させました。刺客はナロに焼き鏝を当てられぐったりしました。
「起こせ!」
ムゴルはその様子をチュモンに報告しました。
「厳しく責め立てているところを見ると嘘ではなさそうです。」
ムゴルはチュモンに言いました。
チュモンは同盟を阻む一派がいると悟り皆に黒幕がわかるまで待つように命じました。
高句麗。
沸流(ピリュ)が傷を負って戻ると召西奴(ソソノ)王妃は驚きました。ヨンタバルは沸流(ピリュ)王子の治療を命じました。ケピルは蒼白になり孫の沸流(ピリュ)王子を心配しました。
召西奴(ソソノ)は重臣たちを集め事態を報告させました。
「だからテソはそういう人間なんです。」
元看守長のムソンは言いました。
召西奴(ソソノ)王妃はプウィヨム将軍とプブンノ将軍に鉄騎軍を(扶余との)国境に配置するよう命じました。
帯素(テソ)王はフクチ大将軍に高句麗が臨戦態勢になっている報告を受けました。帯素(テソ)王は今攻め込まれたら扶余は負けてしまうとプドゥクプルに意見を求めました。プドゥクプルは漢のせいだろうと検討をつけ、刺客を殺して漢のせいにして高句麗と同盟を結ぶよう助言しました。
帯素(テソ)王はチュモンに漢が刺客を差し向けたと言いました。プドゥクプルは「申訳ございません」とチュモンに謝りました。どう責任をとるのだというチュモンにテソは漢との交易せず高句麗と同盟を結ぶと言いました。チュモンは帯素(テソ)王の返答に満足し、製鉄技術を伝え薬剤の援助をすると約束しました。帯素(テソ)王は有り難いと屈辱を受け入れました。
テソ王は必ず高句麗に恥辱を晴らすとプドゥクプルに言いました。
「いつかは兄上が私の気持が分かってくれよう。」
チュモンは遼東征伐の準備を命じ扶余を出ました。イエソヤは馬に乗るチュモンを涙しながらユリと見つめていました。ユリ(瑠璃)王子はイエソヤに今晩宮殿に行き証を探してくると言いました。
夜になりユリ(瑠璃)王子は柱の地面を掘り起こし折れた短剣を手に入れました。短剣には文字が刻まれていました。ユリ王子はイエソヤにそれを見せました。
「もう話してくれるよね。俺の父さんはどこにいるんだ。母さん。」
「お前のお父上は高句麗の大王様です。」
「まさか・・・高句麗のチュモン大王が俺の父親?」
「その剣を持ってすぐに会いに行ってらっしゃい。その剣を見せればお前だとおわかりになります。」
「そんなこと俺には納得できない。父親が高句麗の大王だというならなぜ母さんと俺はつらい暮らしをしてきたのか。あの方が父親だなんて信じられない。」
「そうせざる負えない事情があったのです・・・。」
ユリ王子は家を飛び出しました。
漢の遼東城。
ヨンポ王子は気楽に過ごしていました。ヨンポ王子は側近から高句麗と扶余の同盟を結んだ報告を受けると逃げようとしました。するとファン・ジャギョンはヨンポ王子とテマジンを捕らえました。
「高句麗と扶余が同盟を結んだのはお前のせいだ。あの同盟は私を殺してしまったようなものだ。」
「太守様。どうかお助けをー。」
クムワ太上皇は側近と従者とともに旅をしていました。クムワは山の頂に立ちかつて自分が殺した最愛の姫柳花(ユファ)のことを思い出していました。クムワは泣きました。
ユリ(瑠璃)は父を問い詰めるために会いに行くとイエソヤに言いました。
「なぜ俺たちを捨てたのか。なぜこんなつらい暮らしを強いたのか問い詰めるために行ってきます。」
イエソヤは泣きました。
高句麗。
プブンノとプウィヨムは兵士の訓練をしていました。
「はじめー!」
チュモンは訓練の様子を見ていました。
ユリは友達二人を連れて高句麗の宮殿の城門に着きました。
モパルモと温祚王子が現れました。
「大王様にお会いしたいという理由は何だ。」
「これを大王様にお渡しください。きっと大王様はおわかりになるはずです。」
モパルモは折れた短剣をチュモンに渡しました。
「実は、これを大王様に渡していただきたいという者がおりまして・・・。」
チュモンは折れた短剣を見ると驚きました。
「これを持ってきた者は?」
「城の外におります。」
「護衛大将。急いでその者をここへ。」
チュモンは陝父(ヒョッポ)に命じました。
陝父(ヒョッポ)はユリ王子と出会いました。
「お。お前は何の用で高句麗まで来たのだ。」
「大王様ならきっとお分かりです。」
チュモンはユリの折れた短剣と自分の短剣を合わせました。
陝父(ヒョッポ)はユリ王子を連れてきました。
「お前が…この折れた剣を持ってきたのか?お前の名は何だ。」
「はい。ユリと申します。」
「お前の・・・母親の名は何というのだ。」
「私の母はイエソヤと申します。」
「大王様!」
陝父(ヒョッポ)は驚愕しました。
「お前が・・・本当に、ユリか。本当にユリか。」
「大王様。これは夢でしょうか。事実でしょうか。」
「ではやはり、大王様が私の・・・。」
「そうだ。私は・・・私がお前の父だ。私がお前の父だ。」
感想
おとうちゃんと息子の再会!なんとかうまくいったようですね。韓国ドラマのパターンではたいていは邪魔者が入って会えなくなるのですがw最終回も近いということでそんな話数を伸ばすような作戦ではなかったようでした。ユリ役だけ人気アイドルを起用してピリュと温祚役はふつーの俳優さんなのでユリが格別であることがわかります。