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王と妃 第157話 あらすじネタバレ感想 王妃ユン氏の復位-韓国ドラマ

王と妃 第157話 あらすじネタバレ感想 王妃ユン氏の復位

157話 あらすじネタバレ感想

朝廷の重臣と官僚たちは己の利益のために競って廃妃ユン氏の復位を上奏しました。

成宗の部屋。
「大妃(母上)はどうしておる?」
成宗はヒョン・ソッキュに尋ねました。
都承旨のヒョン・ソッキュは成宗に廃妃ユン氏の復位を促しました。
「殿下のご意思をお書きください。」
右承旨のイム・サホンは臣下たちが上奏しているので廃妃ユン氏を復位するように訴えました。
「元老大臣を無視するのは礼儀に反します。どうか中殿媽媽の痛みをお考えください。」
イム・サホンは成宗に膝を就きました。
成宗は筆をとりました。
「何と書けばよいのだ。」
「ただ復位をお命じになればよいのです。」
イム・サホンは答えました。ヒョン・ソッキュも同意しました。

大殿の前。
「どうかお聞き入れください殿下ー。」
臣下たちは声を揃えました。
「大妃媽媽のおなーりー。」
仁粋大妃は輿を止めました。
「止めよ。吏判大監(吏曹判書のカン・ヒメン大監)ではありませんか。」
「王子さまは・・・。」
「今は疎遠にしておりました。今度孫に会いに吏判大監の御宅に疑います。」
「ありがたき幸せです大妃媽媽。」
「私はそなたの夫人を信じています。」
仁粋大妃は大殿の前で輿を降りると成宗の部屋に上がりました。
「雲行きが怪しいです。」
キム・ジルは領議政チョン・チャンソンにささやきました。
「領相(ヨンサン、領議政)大監。」
「およびでしょうか大妃媽媽。」
「私が朝廷の元老大臣にかわり廃妃の復位を求めに来ました。輝かしい功績を立てた元老大臣に殿下から賜った朝服を夜露にさらすのは酷です。下がりなさい。私が主上に復位を求めると言ったでしょう。」
仁粋大妃が言うと臣下たちはうろたえました。

成宗の部屋に仁粋大妃(インステビ)が入って来ました。
「母上。」
「主上。はっはっはっは。」」
「・・・・・・。」
成宗は目を背けました。
「主上。王命を書いておいででしたか。書いてください。老いた政丞を一晩中外にいさせては不憫です。母が負けました。はっはっはっは。はっはっはっは。」

大殿は不気味な雰囲気に包まれました。
「領相(ヨンサン、領議政)大監。お帰りになられるのですか。殿下が王命を下されるまで待つべきでは?」
士大夫の一人が言いました。
「大妃様がお願いするとおっしゃった以上我々が座り込みをする必要はない。」
「その通りだ。」
「帰りましょう。」
チョン・チャンソンら重臣は引き上げました。
「元老大臣の体たらくには失望しました。」
「私たちも戻りましょう。大妃様に恨まれかねません。」
「そうしましょう。」
ヒョン・ソッキュの仲間たちは反発していましたが、結局自分の身を守るために帰りました。

「どうかこうか迷ってます。」
成宗は母に尋ねました。
「こう書きなさい。中宮の不徳には目に余るものがあるが今回だけは不問とします。そう書くのです。都承旨は口出ししないで。」
「ですが中宮が不徳と書くのは・・・。」
イム・サホンは勇気を出して言いました。
「中宮が過ちを犯さぬよう悔い改めさせるためよ。そう書けば中宮は二度と嫉妬せぬでしょう。」
「母上・・・。中殿の対面を考えてください。」
「主上、そんなものが廃妃に残っていると思いますか?廃妃を復位させるのは体面のためではありません。私はあんな嫁は必要ありません。わかりました。復位するとだけお書きください。どうせ復位しても名ばかりの王妃です。もう一つあります主上。復位させても大殿に戻してはなりません。寿康宮にいさせるのです。約束してくれますね?中殿を寿康宮に置いておくのです。」
成宗は衝撃を受けました。
「はっはっはっは。この国を背負っている士大夫が廃妃をかばうとは。実に嘆かわしい!」
仁粋大妃(インステビ)は大声で士大夫に聞こえるように独り言を言いました。

寿康宮。
イム・サホンが寿康宮に行くと煌々と明かりがついていました。
廃妃尹氏は大殿に帰るつもりでいました。
「ようこそお越しくださいましたイム承旨。来るのを待っていました。殿下は王命をくださいましたか?」
「媽媽は承政院を通し王命を下されました。」
「急ぎなさい。きっと殿下は待っておられるはずです。私が戻ることは殿下に黙っていて。」
「媽媽・・・・媽媽。・・・・・・。」
「ほかに話したいことでも?」
「媽媽は大殿にお戻りになれません。」
イム・サホンは泣きました。
「私は中殿です。中殿の私が殿下をおそばで支えるのは当たり前ではありませんか。」
「大妃です。」
「大妃は何と言ったのだ?」
「大妃は復位するかわりに寿康宮に留め置くと・・・。」
「大妃め。あんまりです。殿下と引き離すなんて。夫と離れて暮らす妻がどこにおりますか。いっそ私を殺してください。王子だけでなく殿下までお奪いになるのですか。私は下を噛んで死んだほうがましです。殿下。こんな屈辱は耐えられません。いっそ私を殺してください殿下。」
王妃は泣き崩れました。

仁粋大妃(インステビ)は大王大妃と会いました。
「媽媽。手をお引きください。中殿をかばわないでください。私は姑です。嫁の管理は私がしますので口出ししないでください。過去の恨みつらみはこの際忘れます。ですから媽媽は私をお恨みにならないでください。」
仁粋大妃(インステビ)は怖い顔をして慈聖大王大妃(チャソンテワンテビ)ユン氏を脅迫しました。
大王大妃はショックでよろめき仏に救いを求めました。
「観世音・・・。」

殯宮。
仁粋大妃(インステビ)は位牌に話しかけました。
「嫁の一人も意のままにできません。主上は私が即位させました。その主上が私に逆らっているのです。これほど悔しいことがありましょうか。約束します。あの不届きな女には死んでも王子に合わせません。一生寿康宮に閉じ込めて一歩も外に出られぬようにします。この世をさまよう怨霊よりもみじめな立場にしてみせます。」
仁粋大妃(インステビ)は恐ろしい形相で廃妃ユン氏を呪いました。

久しぶりに仁粋大妃が外出しました。吏曹判書カン・ヒメンの家で療養中の孫に会うためだ。君主より力のある仁粋大妃が国母である王妃を降格させ王の嘆願により復位を認めたと噂されました。それほど仁粋大妃の権力は強大だったのである。

吏曹判書カン・ヒメンの家。
カン・ヒメンは妻とともに最上の褒め言葉を使い仁粋大妃を出迎えました。

廃妃ユン氏の兄ユン・ウは母の閔氏(府夫人)にもう一年も姉が寿康宮に幽閉されていると言いました。廃妃尹氏の母は仁粋大妃が王子をお訪ねになり泣いて喜んでいました。

廃妃ユン氏はチェ尚宮から王子の話を聞いて母の顔も知らぬ燕山君を思い号泣しました。

幼い燕山君は仁粋大妃(インステビ)になつかずカン・ヒメンの妻の陰に隠れました。
「あの女の息子ね。」
仁粋大妃(インステビ)は燕山君を憎みました。

宮殿。
「王子様を抱かなかったって本当なの?」
オム貴人はイム尚宮に尋ねました。
「王子様が人見知りをされるので・・・。」
イム尚宮が答えるとチョン貴人とオム貴人は喜びました。

成宗の部屋。
月山大君夫人は成宗に王子様は人見知りせずに大妃様のお膝の上にお乗りになったと言いました。
「王子はさぞかし母の愛に飢えているはずです。王子は母の手で育てないと。」
成宗は夫人に言いました。

夜の寿康宮。
王妃は臨月に入り不安定になっていました。
「大妃はこの子を殺すに違いない。一人で生むわ。」
クォン淑儀は廃妃尹氏の話を盗み聞きしていました。

仁粋大妃(インステビ)の部屋。
「中殿は大妃様をお恨みになっているのでは?王子様に会わせないので。」
オム貴人は仁粋大妃を煽りました。チョン貴人も一緒になって仁粋大妃に恨みを募らせました。
「もうすぐ中殿様が出産なされるようです。」

寿康宮。
「母を連れてきて。」
廃妃尹氏は出産をはじめました。難産でした。

大殿。
成宗は難産と聞いて胸を痛めました。ヒョン・ソッキュは大妃と一緒に中殿をお尋ねになれば大妃の怒りも収まるだろうと助言しました。

淑儀ユン氏の部屋。
「王子を産んでも無駄です。大妃様は王子を抱きもしなかったのです。」
ユン・ピルサンはユン淑儀に笑いながら言いました。

仁粋大妃(インステビ)の部屋。
仁粋大妃は明かりをつけずに待っていました。
「息子であれ娘であれ誰にも祝福させぬ。」

朝の寿康宮。
「お喜び申し上げます。お望み通り王子様でございます。」
「王子を産んだら今度は大妃が涙を流す番よ。」

大王大妃の部屋。
成宗は大妃たちと会っていました。大王大妃と王大妃は成宗を祝福しました。

孝寧大君は大王大妃ユン氏と会い「今度は大妃が慈悲を示す番です」と言いました。

仁粋大妃の部屋。
仁粋大妃はハン・チヒョンにヒョン・ソッキュと弘文館(ホンムンガン)の新進士大夫が邪魔だと言いました。
「学者らに何がわかる。」

中殿ユン氏の出産を受け新たな闇が広がりました。仁粋大妃が中殿ユン氏を幽閉する意味が薄れ始めたのでした。

ハン・チヒョンはユ・ジャグァンの家を訪ねました。ユ・ジャグァンは靴も履かずにハン・チヒョンの手を取りました。
「あっはははははは。」

仁粋大妃。
「息子を産んだから今度は私が涙を流す番だと?あっはっはっは。」

感想

どう見ても仁粋大妃(インステビ)も悪党です。チョン貴人もオム貴人も悪党です。廃妃ユン氏といい、どうしてこんな悪党ばかり揃ってしまったのでしょうか。そして成宗もイマイチなんですよね。前中半は貞熹王后ユン氏と仁粋大妃ハン氏に操られる人生で、後半は・・・本来の自分の本性が表に出てしまいます。やはりこの人たちも世祖と同類というか、類は友を呼ぶといった感じがします。

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